心地よい風が吹くまで
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38、選手宣誓
ーやっちゃいますよね?ですよね?ー
「へーイ!!刮目しろ、オーディエンスゥゥ!!唸れマスメディアァァ!!今年もお前ら大好きな青春の暴れ馬!!雄英体育祭が始まりエブリバディ、アーユーレディィィ!?」
プレゼント・マイクの声が
会場中にこだまする
それに釣られて会場のボルテージも最高潮
「う、うち緊張してきたわ。」
入場ゲートでは
1-Aの面々は今か今かと
その時を待っていた
豊香の隣には
緊張の面持ちの麗日が立っている
豊香は麗日の顔を覗き込み
そっと自身の手を添えた
「麗日、大丈夫?顔、怖いぜ?」
突然の手に
麗日は顔を赤らめ
目は泳いだ
「うぇ!?ちょ、ちょっと東雲くぅ・・・!!」
麗日が添えられた豊香の手を外そうと
自身の手を伸ばすと
もう片方の頬に豊香の手が
さらに添えられ
同時に頬が引っ張られた
「ひゃ(な)!?ひゃひふるほ(なにするの)!?」
突然でパニックになる麗日
豊香は大声で笑いながら
麗日の顔を引っ張り続けている
「あはははッッ。麗日すげー顔!」
豊香は笑うだけ笑うと
麗日の頬から手を離した
麗日は少し涙目になりながら
自分の頬をさする
「ひどいよ、東雲君。」
麗日は豊香を叩こうとするが
軽くよけられた
「わりぃわりぃ。あんまりにも緊張してるから和ませようと思って!・・・麗日、笑ってろよ?ヒーローはどんな時でも笑ってるんだぜ?それに・・・麗日は笑ってる方が似合ってるよ。」
豊香の言葉に
麗日は更に顔を赤らめ
周辺にいた女子達はざわめいた
「どうせアレだろ!?こいつらだろォォ!!敵の襲撃を受けたにも関わらず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星ィィ!!!!」
プレゼント・マイクの興奮した声
ついに始まるのだ
豊香は麗日の背中を優しく押して
前に進むことを促した
「さぁ、本番だ。・・・絶対にトップになってやる。」
豊香の顔は期待に満ち溢れていた
ゆっくりと入場ゲートを通り
競技用ステージに出た
目の前には何千、何万という数の観客に
スカウトに来ているヒーロー達
割れんばかりの歓声に包まれると共に
観客全員の視線を一気に感じた
『ヒーロー科ァァ!!一年A組だろォォ!?』
豊香はスタジアムを見渡す
数多くの人の中から
ある人物を探している
消太さん、どこだろ?
あんなに包帯グルグルしてるから
すぐわかると思ったんだけど・・・?
結局、分からないまま
1年生の入場が終わり
主審の18禁ヒーロー ミッドナイトが
壇上に現れた
「選手宣誓!!選手代表、1-A 爆豪勝己!!」
爆豪の名が呼ばれると
周りの生徒はざわついた
それは同じクラスであっても
例外ではない
「あぁ、選手宣誓は緑谷じゃなくて爆豪なんだ?期待してんぞ、爆豪。」
豊香は呑気にも
選手宣誓に向かう爆豪に
声をかけるも
その声に反応はない
両手をポケットに入れたまま
壇上に上がる爆豪
そして暫しの静寂
スタジアム中の視線は爆豪に注がれた
「せんせー・・・。」
爆豪の口から発せられた声
それはいつも通りの声ではあるが
豊香は違和感を覚えた
「俺が1位になる。」
その瞬間
1-A全員が驚愕、諦めの表情をして
その場で固まった
豊香は笑いを堪えるのに必死で
手で口元を押さえ下を向いた
他の1年生からは嵐のようなブーイング
「なぜ品位を貶めるような事をするんだ!!」
すかさず飯田が前に出て爆豪を注意するも
爆豪の次の言葉と行動で
その場はさらに炎上した
「せめて跳ねのいい踏み台になってくれ。」
生徒側にゆっくりと振り返った爆豪は
片方の手の親指を上に立てると
他の指をたたみつつ
手の上下を入れ替えて
親指を下にむけた
そしてまたポケットに手を入れたまま
壇上から降りてきた爆豪
その顔はどこか思い詰めたような
真剣な顔つきだった
「爆豪、お疲れ。選手宣誓、すげー良かった!でも・・・1位になるのは俺だ。」
豊香は戻ってきた爆豪に
声をかけると
真剣な顔で爆豪に宣戦布告をする
「・・・チッッ。」
爆豪は舌打ちをしたのみで
言葉は無かった
「さぁ〜て!!それじゃ早速始めましょ!!第1種目は予選。毎年多くの者がここでティアドリンク(涙を飲む)!!さて、運命の第1種目は!!??・・・これ!!」
ミッドナイトの背後のモニターには
種目が書かれているであろうルーレットが
出現した
勢いよく回っているルーレットは
ミッドナイトの声で動きを止めて
第1種目を表示した
『 障害物競走 』
ミッドナイトの説明が終わると
我先にとスタートのゲート前に
集まる生徒達
豊香は少し考えると
周りに誰もいないことを確認して
1番最後尾に立った
「東雲、前に行かなくていいのか?」
不思議そうに声をかけてくる
クラスメイトに
豊香はこっちの方が楽だからと言うと
軽く手を振って見送った
『プッ・・・・・・プッ・・・・・・プッ』
ゲート上部の3つある緑のランプが
一定間隔で音を立てながら消える
3つ目が消えると同時に
ミッドナイトのスタートの合図が
スタジアムに響き渡った
「スタァァートォォ!!」
『第1種目 障害物競走 スタート』
ーやっちゃいますよね?ですよね?ー
「へーイ!!刮目しろ、オーディエンスゥゥ!!唸れマスメディアァァ!!今年もお前ら大好きな青春の暴れ馬!!雄英体育祭が始まりエブリバディ、アーユーレディィィ!?」
プレゼント・マイクの声が
会場中にこだまする
それに釣られて会場のボルテージも最高潮
「う、うち緊張してきたわ。」
入場ゲートでは
1-Aの面々は今か今かと
その時を待っていた
豊香の隣には
緊張の面持ちの麗日が立っている
豊香は麗日の顔を覗き込み
そっと自身の手を添えた
「麗日、大丈夫?顔、怖いぜ?」
突然の手に
麗日は顔を赤らめ
目は泳いだ
「うぇ!?ちょ、ちょっと東雲くぅ・・・!!」
麗日が添えられた豊香の手を外そうと
自身の手を伸ばすと
もう片方の頬に豊香の手が
さらに添えられ
同時に頬が引っ張られた
「ひゃ(な)!?ひゃひふるほ(なにするの)!?」
突然でパニックになる麗日
豊香は大声で笑いながら
麗日の顔を引っ張り続けている
「あはははッッ。麗日すげー顔!」
豊香は笑うだけ笑うと
麗日の頬から手を離した
麗日は少し涙目になりながら
自分の頬をさする
「ひどいよ、東雲君。」
麗日は豊香を叩こうとするが
軽くよけられた
「わりぃわりぃ。あんまりにも緊張してるから和ませようと思って!・・・麗日、笑ってろよ?ヒーローはどんな時でも笑ってるんだぜ?それに・・・麗日は笑ってる方が似合ってるよ。」
豊香の言葉に
麗日は更に顔を赤らめ
周辺にいた女子達はざわめいた
「どうせアレだろ!?こいつらだろォォ!!敵の襲撃を受けたにも関わらず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星ィィ!!!!」
プレゼント・マイクの興奮した声
ついに始まるのだ
豊香は麗日の背中を優しく押して
前に進むことを促した
「さぁ、本番だ。・・・絶対にトップになってやる。」
豊香の顔は期待に満ち溢れていた
ゆっくりと入場ゲートを通り
競技用ステージに出た
目の前には何千、何万という数の観客に
スカウトに来ているヒーロー達
割れんばかりの歓声に包まれると共に
観客全員の視線を一気に感じた
『ヒーロー科ァァ!!一年A組だろォォ!?』
豊香はスタジアムを見渡す
数多くの人の中から
ある人物を探している
消太さん、どこだろ?
あんなに包帯グルグルしてるから
すぐわかると思ったんだけど・・・?
結局、分からないまま
1年生の入場が終わり
主審の18禁ヒーロー ミッドナイトが
壇上に現れた
「選手宣誓!!選手代表、1-A 爆豪勝己!!」
爆豪の名が呼ばれると
周りの生徒はざわついた
それは同じクラスであっても
例外ではない
「あぁ、選手宣誓は緑谷じゃなくて爆豪なんだ?期待してんぞ、爆豪。」
豊香は呑気にも
選手宣誓に向かう爆豪に
声をかけるも
その声に反応はない
両手をポケットに入れたまま
壇上に上がる爆豪
そして暫しの静寂
スタジアム中の視線は爆豪に注がれた
「せんせー・・・。」
爆豪の口から発せられた声
それはいつも通りの声ではあるが
豊香は違和感を覚えた
「俺が1位になる。」
その瞬間
1-A全員が驚愕、諦めの表情をして
その場で固まった
豊香は笑いを堪えるのに必死で
手で口元を押さえ下を向いた
他の1年生からは嵐のようなブーイング
「なぜ品位を貶めるような事をするんだ!!」
すかさず飯田が前に出て爆豪を注意するも
爆豪の次の言葉と行動で
その場はさらに炎上した
「せめて跳ねのいい踏み台になってくれ。」
生徒側にゆっくりと振り返った爆豪は
片方の手の親指を上に立てると
他の指をたたみつつ
手の上下を入れ替えて
親指を下にむけた
そしてまたポケットに手を入れたまま
壇上から降りてきた爆豪
その顔はどこか思い詰めたような
真剣な顔つきだった
「爆豪、お疲れ。選手宣誓、すげー良かった!でも・・・1位になるのは俺だ。」
豊香は戻ってきた爆豪に
声をかけると
真剣な顔で爆豪に宣戦布告をする
「・・・チッッ。」
爆豪は舌打ちをしたのみで
言葉は無かった
「さぁ〜て!!それじゃ早速始めましょ!!第1種目は予選。毎年多くの者がここでティアドリンク(涙を飲む)!!さて、運命の第1種目は!!??・・・これ!!」
ミッドナイトの背後のモニターには
種目が書かれているであろうルーレットが
出現した
勢いよく回っているルーレットは
ミッドナイトの声で動きを止めて
第1種目を表示した
『 障害物競走 』
ミッドナイトの説明が終わると
我先にとスタートのゲート前に
集まる生徒達
豊香は少し考えると
周りに誰もいないことを確認して
1番最後尾に立った
「東雲、前に行かなくていいのか?」
不思議そうに声をかけてくる
クラスメイトに
豊香はこっちの方が楽だからと言うと
軽く手を振って見送った
『プッ・・・・・・プッ・・・・・・プッ』
ゲート上部の3つある緑のランプが
一定間隔で音を立てながら消える
3つ目が消えると同時に
ミッドナイトのスタートの合図が
スタジアムに響き渡った
「スタァァートォォ!!」
『第1種目 障害物競走 スタート』