心地よい風が吹くまで
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37、トップ宣言
ートップを狙うのはお前だけじゃないー
豊香の家での自主練から
2週間後
ついに体育祭当日
豊香はとある部屋に呼ばれていた
「やぁ、豊香。準備は万全かい?」
目の前には白い小動物こと
根津が座っている
「はい、今日は全力で1位を取りに行きます。」
豊香はあれから
トレーニングを怠らなかった
せっかくやるからには1位を狙いたい
そしてヒーローになりたい
豊香の目はキラキラと輝いていた
その目を見た根津は
ため息を漏らし
そして笑った
「豊香・・・君は精神的にも肉体的にも強くなった。・・・今日呼び出した理由は、先日のUSJ襲撃のことも踏まえ、このあとの体育祭では実力を抑えて極力目立たないようにというお願いをするつもりだったんだ。」
根津の言葉に
豊香は顔をこわばらせた
「でも・・・その必要は不要だったね。君なら大丈夫。どんなことにも立ち向かい、そして乗り越えられる。・・・もう出会った頃の泣き虫な女の子は卒業しているんだからね。」
今日は厳重な警備をお願いしているから
存分に実力を発揮しておいでと
根津は優しく微笑んだ
「ありがとうございます!!」
豊香は立ち上がり
根津に深々とお辞儀をしてお礼を言う
「さぁ、そろそろ始まるよ!1年生のステージはここから1番遠いから、早く行かないと遅刻になってしまうよ。」
そう、ここは3年生のステージがある
建物の控え室だ
豊香は頭を上げ
軽く挨拶をすると
控え室を出ていった
「ここだ、ここ。」
豊香は1-Aの控え室の前まで来た
すると入口を塞ぐように
飯田が控え室の中を見ていた
「おはよっす、飯田。何突っ立てる・・・の?」
豊香は飯田の肩を叩き
横から控え室の中を覗いた
すると中にいるクラスメイトは
全員、緑谷と轟の2人に釘付けになっていた
体育祭と言えど
こんなにピリピリとした空気になるものだろうか
それともまた別の何かがあるのか
仲裁に入ろうとしている切島も
ただ二人の間に立っているしかなかった
「轟君が・・・何を思って僕に勝つって言ってるのかは分かんないけど・・・そりゃ、君の方が上だよ。実力なんて、大半の人にかなわないと思う・・・客観的に見ても・・・。」
緑谷は下を向いたまま話していた
重苦しい空気
誰も発言できない雰囲気に
切島はなんとか打開しようと口を開く
「ま、まぁ緑谷もそう言うネガティブなことは言わない方が「でも!!!・・・みんな他の科の人も本気でトップを狙っているんだ・・・。」
その場にいる全員が緑谷の言葉に
耳を傾けている
「遅れをとるわけにはいかないんだ・・・。僕も本気で取りに行く。」
真っ直ぐ前を見る緑谷の目
轟は短い返事をしたまま
緑谷を見つめていた
豊香は飯田の横をすり抜けて
控え室に入っていった
「よっ!選手宣誓の練習でもしてんの?選手宣誓、緑谷だっけ?」
「えっ!?あ、ち、ち、違うよ!!・・・えっと、あ、こ、ここれは・・・!!」
豊香の登場に
びっくりするクラスメイト
そしてタジタジになった緑谷
豊香は気にせず
部屋の中心まで歩いていくと
ゆっくりと息を吸い
そして大声で叫んだ
「俺も!!・・・今日はトップを狙う!!俺が1位になってやる!!」
控え室に響く豊香の声
あっけに取られたクラスメイトだが
すぐに雰囲気が変わった
「お、俺もトップを狙う!」
「私も負けないんだから!」
「オイラだってまけねぇぞ!!・・・たぶん」
口々にトップ宣言をするクラスメイト
そして温かな笑いに包まれた
「では、時間だ!!全員、速やかに廊下に整列!!」
飯田の号令に次々に控え室から出て行く面々
豊香もみんなのあとに続いて
控え室をあとにした
ついに闘いの火蓋が切って落とされた
ートップを狙うのはお前だけじゃないー
豊香の家での自主練から
2週間後
ついに体育祭当日
豊香はとある部屋に呼ばれていた
「やぁ、豊香。準備は万全かい?」
目の前には白い小動物こと
根津が座っている
「はい、今日は全力で1位を取りに行きます。」
豊香はあれから
トレーニングを怠らなかった
せっかくやるからには1位を狙いたい
そしてヒーローになりたい
豊香の目はキラキラと輝いていた
その目を見た根津は
ため息を漏らし
そして笑った
「豊香・・・君は精神的にも肉体的にも強くなった。・・・今日呼び出した理由は、先日のUSJ襲撃のことも踏まえ、このあとの体育祭では実力を抑えて極力目立たないようにというお願いをするつもりだったんだ。」
根津の言葉に
豊香は顔をこわばらせた
「でも・・・その必要は不要だったね。君なら大丈夫。どんなことにも立ち向かい、そして乗り越えられる。・・・もう出会った頃の泣き虫な女の子は卒業しているんだからね。」
今日は厳重な警備をお願いしているから
存分に実力を発揮しておいでと
根津は優しく微笑んだ
「ありがとうございます!!」
豊香は立ち上がり
根津に深々とお辞儀をしてお礼を言う
「さぁ、そろそろ始まるよ!1年生のステージはここから1番遠いから、早く行かないと遅刻になってしまうよ。」
そう、ここは3年生のステージがある
建物の控え室だ
豊香は頭を上げ
軽く挨拶をすると
控え室を出ていった
「ここだ、ここ。」
豊香は1-Aの控え室の前まで来た
すると入口を塞ぐように
飯田が控え室の中を見ていた
「おはよっす、飯田。何突っ立てる・・・の?」
豊香は飯田の肩を叩き
横から控え室の中を覗いた
すると中にいるクラスメイトは
全員、緑谷と轟の2人に釘付けになっていた
体育祭と言えど
こんなにピリピリとした空気になるものだろうか
それともまた別の何かがあるのか
仲裁に入ろうとしている切島も
ただ二人の間に立っているしかなかった
「轟君が・・・何を思って僕に勝つって言ってるのかは分かんないけど・・・そりゃ、君の方が上だよ。実力なんて、大半の人にかなわないと思う・・・客観的に見ても・・・。」
緑谷は下を向いたまま話していた
重苦しい空気
誰も発言できない雰囲気に
切島はなんとか打開しようと口を開く
「ま、まぁ緑谷もそう言うネガティブなことは言わない方が「でも!!!・・・みんな他の科の人も本気でトップを狙っているんだ・・・。」
その場にいる全員が緑谷の言葉に
耳を傾けている
「遅れをとるわけにはいかないんだ・・・。僕も本気で取りに行く。」
真っ直ぐ前を見る緑谷の目
轟は短い返事をしたまま
緑谷を見つめていた
豊香は飯田の横をすり抜けて
控え室に入っていった
「よっ!選手宣誓の練習でもしてんの?選手宣誓、緑谷だっけ?」
「えっ!?あ、ち、ち、違うよ!!・・・えっと、あ、こ、ここれは・・・!!」
豊香の登場に
びっくりするクラスメイト
そしてタジタジになった緑谷
豊香は気にせず
部屋の中心まで歩いていくと
ゆっくりと息を吸い
そして大声で叫んだ
「俺も!!・・・今日はトップを狙う!!俺が1位になってやる!!」
控え室に響く豊香の声
あっけに取られたクラスメイトだが
すぐに雰囲気が変わった
「お、俺もトップを狙う!」
「私も負けないんだから!」
「オイラだってまけねぇぞ!!・・・たぶん」
口々にトップ宣言をするクラスメイト
そして温かな笑いに包まれた
「では、時間だ!!全員、速やかに廊下に整列!!」
飯田の号令に次々に控え室から出て行く面々
豊香もみんなのあとに続いて
控え室をあとにした
ついに闘いの火蓋が切って落とされた