心地よい風が吹くまで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
35、彼女の心 彼は知らず
ー見たの!?見ちゃったの!?ー
「ど・・・どうぞ。」
ゆっくりとドアを開ける音
ドアの目の前には爆豪と豊香がいる
あれからキレている爆豪を説得して
なんとか一緒に寝ることになった豊香だが
よくよく考えてみれば
この状況はまずいのではないかと
あとになって気づいた
先程の件で
もし豊香が女だということが
バレているのであれば
仮にも男女が同じ布団で寝るのだ
イコール
間違いが起きる可能性もある
今更あとに引けなくなった豊香だったが
もうどうすることも出来ず
流れに身を任せるしかなくなった
「先に寝んぞ。」
ドアのところで
立ち止まっている豊香に対し
ズカズカとベッドに入った爆豪は
豊香に背を向けるような形で
横になった
豊香も渋々ベッドに入ると
爆豪とは逆に
爆豪の背を目の前にして
横になった
普段は広すぎて豊香1人では
持て余していたキングサイズのベッド
しかし今日ばかりは
この広さに感謝している
『カチッカチッカチッカチッ』
静かな部屋に時計の音だけが響いている
いつもであればベッドに入ると
すぐに寝れる豊香なのだが
今日はなかなか寝付けなかった
この状況もさることながら
先程のお風呂での出来事が頭の中を巡る
爆豪は見てしまったのか
それとも見ていないのか
豊香が女であることが
バレてしまったのか
じっと爆豪の背中を見つめる豊香
「視線がうぜぇ。言いたいことがあんならさっさと言え。」
振り向いてもいないのに
豊香のことを言い当ててくる爆豪
豊香は意を決して爆豪に尋ねる
「なぁ・・・さっきの風呂の件なんだけど・・・。」
ゴクリと唾を飲む
「その・・・・・・・・・見た?」
単刀直入に聞く
他に言い聞き方が思いつかなかったからだ
「あぁ?・・・何がだ?」
爆豪は気だるそうに聞き返す
豊香はそんな返事に
自分でもわかるぐらい頬を赤らめ
さらに聞いた
「そりゃ・・・だょ。」
自分でもビックリするぐらいの
声の掠れ具合
豊香の心臓は今にも飛び出てきそうだった
「聞こえねぇ。」
そんなこととは知らず
爆豪は素っ気なく答える
豊香は勇気を振り絞り
大きな声で爆豪に聞き直した
「お、俺の裸だよ!!お前、勝手にドア開けただろ!!」
豊香は涙目になっていた
ついに聞いてしまった
聞いてしまったのだから
もちろん答えが返ってくる
答え次第では
今後の生活に
支障をきたす恐れもある
何よりも今のこの状況が
危なくなってくる
沈黙
そして爆豪がゆっくりと口を開いた
「裸?・・・見てねぇよ。第一、男の裸なんて見ても嬉しくねぇだろ。お前は女子か?馬鹿らしい。俺は寝る。」
まるでハエを追い払うように
手を振る爆豪
いつもであればむかつく態度ではあるが
今に限ってはなんとも思わなかった
むしろ裸を見られておらず
女であることもバレていないという安心感が
豊香の心に広がっていった
「そ、そっか!・・・そぉだよな!男の裸なんて見たってな!ははっ!良かった良かった!これで安心して寝られる!よし!おやすみ!!」
豊香は意気揚々として
横向きから仰向けになると
すやすやと寝息をたて寝始めた
「馬鹿野郎・・・俺が寝れなくなっただろうが。」
爆豪はそのまま体を丸め
時が経つのをただひたすら待っていた
豊香の心 爆豪は知らず
否
爆豪の心 豊香は知らず
ー見たの!?見ちゃったの!?ー
「ど・・・どうぞ。」
ゆっくりとドアを開ける音
ドアの目の前には爆豪と豊香がいる
あれからキレている爆豪を説得して
なんとか一緒に寝ることになった豊香だが
よくよく考えてみれば
この状況はまずいのではないかと
あとになって気づいた
先程の件で
もし豊香が女だということが
バレているのであれば
仮にも男女が同じ布団で寝るのだ
イコール
間違いが起きる可能性もある
今更あとに引けなくなった豊香だったが
もうどうすることも出来ず
流れに身を任せるしかなくなった
「先に寝んぞ。」
ドアのところで
立ち止まっている豊香に対し
ズカズカとベッドに入った爆豪は
豊香に背を向けるような形で
横になった
豊香も渋々ベッドに入ると
爆豪とは逆に
爆豪の背を目の前にして
横になった
普段は広すぎて豊香1人では
持て余していたキングサイズのベッド
しかし今日ばかりは
この広さに感謝している
『カチッカチッカチッカチッ』
静かな部屋に時計の音だけが響いている
いつもであればベッドに入ると
すぐに寝れる豊香なのだが
今日はなかなか寝付けなかった
この状況もさることながら
先程のお風呂での出来事が頭の中を巡る
爆豪は見てしまったのか
それとも見ていないのか
豊香が女であることが
バレてしまったのか
じっと爆豪の背中を見つめる豊香
「視線がうぜぇ。言いたいことがあんならさっさと言え。」
振り向いてもいないのに
豊香のことを言い当ててくる爆豪
豊香は意を決して爆豪に尋ねる
「なぁ・・・さっきの風呂の件なんだけど・・・。」
ゴクリと唾を飲む
「その・・・・・・・・・見た?」
単刀直入に聞く
他に言い聞き方が思いつかなかったからだ
「あぁ?・・・何がだ?」
爆豪は気だるそうに聞き返す
豊香はそんな返事に
自分でもわかるぐらい頬を赤らめ
さらに聞いた
「そりゃ・・・だょ。」
自分でもビックリするぐらいの
声の掠れ具合
豊香の心臓は今にも飛び出てきそうだった
「聞こえねぇ。」
そんなこととは知らず
爆豪は素っ気なく答える
豊香は勇気を振り絞り
大きな声で爆豪に聞き直した
「お、俺の裸だよ!!お前、勝手にドア開けただろ!!」
豊香は涙目になっていた
ついに聞いてしまった
聞いてしまったのだから
もちろん答えが返ってくる
答え次第では
今後の生活に
支障をきたす恐れもある
何よりも今のこの状況が
危なくなってくる
沈黙
そして爆豪がゆっくりと口を開いた
「裸?・・・見てねぇよ。第一、男の裸なんて見ても嬉しくねぇだろ。お前は女子か?馬鹿らしい。俺は寝る。」
まるでハエを追い払うように
手を振る爆豪
いつもであればむかつく態度ではあるが
今に限ってはなんとも思わなかった
むしろ裸を見られておらず
女であることもバレていないという安心感が
豊香の心に広がっていった
「そ、そっか!・・・そぉだよな!男の裸なんて見たってな!ははっ!良かった良かった!これで安心して寝られる!よし!おやすみ!!」
豊香は意気揚々として
横向きから仰向けになると
すやすやと寝息をたて寝始めた
「馬鹿野郎・・・俺が寝れなくなっただろうが。」
爆豪はそのまま体を丸め
時が経つのをただひたすら待っていた
豊香の心 爆豪は知らず
否
爆豪の心 豊香は知らず