32、トレーニング

ー1度見たら忘れないですもんねー












「「「お･･･お前･･･ここに住んでるのか？？」」」











あれから爆豪、切島、上鳴、瀬呂の4人は
豊香の家に行くため
豊香のあとについて行った

そして歩みを止める豊香の先には
市内でも有名な高級マンションが
そびえ立っている


「え？あぁ、ここの8階に住んでるぜ？･･･何、突っ立ってるんだ？早く来いよ？」


豊香は上を向いたままの4人を
不思議そうな目で見るも
スタスタとエントランスへ歩いていった















「あいつの家･･･めちゃくちゃ金持ちなんかな？」















ボソッと上鳴が呟いた















「ただいま、一会さん。すみません、わがまま言っちゃって。」


豊香が声をかける先には
このマンションの管理人の一会がいた


「いやいや、いつもは他の人が使ってるんだけど、今日は空きがあったからね。おや？彼らは？」


一会は少し後ろから来る4人を
まじまじと見た


「はい、クラスメイトです。こちらから切島鋭児郎君、上鳴電気君、瀬呂範太君。で、後ろの彼は「爆豪勝己君でしょ？」


豊香がそれぞれを紹介し
最後に爆豪を紹介するところで止められた


「お･･･おぅ。」


普段『ヘドロ事件の少年』
『ヘドロの爆豪君』など
事件のことが先に出てきて
フルネームを口にするものは
ほぼいなかった爆豪にとって
初対面の者にフルネームを言われることに
爆豪を含め4人は驚いていた


理由を知っている豊香はクスリと笑い
トレーニングルームの鍵を受け取った


「一会さんには紹介不要でしたね。では、お借りします。」


豊香は驚いている4人を後目に
スタスタとエレベーターの方に歩いていった












「うわー･･･。どうなってんだ、ここ？」


5人はエレベーターに乗り
地下へ降りた

そこは室内とは思えないぐらい広く
入口すぐにトレーニング器具が
置いてあるかと思えば
奥にはまるでどこかの街を再現したような
街並みが広がっていた


「んー俺もよくわかんないけど、とりあえず気にせず『個性』を使っていいみたいだぜ？どんだけ壊しても管理人さんの『個性』で、次の日には元通りになってるみたいだし。」


豊香も引っ越してきた日に
一絵に案内された際に
トレーニングルームについて
説明された







「どうでもいい･･･早く着替えて練習するぞ。」









爆豪はスタスタと
更衣室と書かれた部屋に移動する
4人も爆豪のあとに続き
更衣室へと入っていった



その後、着替えてきた5人は
戦闘訓練の時のように
2チームに分かれて
互いの『個性』を思う存分使い
練習をした