心地よい風が吹くまで
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28、目覚め
ー眠り姫のお目覚めー
「んッッ・・・?」
目を覚ました豊香
目を開けると目の前には白い天井
うっすらとする消毒液の匂い
そして温かな布団
きっと保健室であろうと思った豊香
しかしそこは
豊香が想像していた場所とは違った
辺りを見る限り
ベットは豊香が寝ているもの以外はなく
部屋もこじんまりとしている
ベッドの横には
テレビ台とテレビがあり
奥にはクローゼットと思われる扉と
廊下へ出るためのドアが目に入った
まるで病院の個室のようだった
豊香は見慣れぬ部屋に
どうしたものかと思ったが
ふと外の景色に違和感を覚えた
「・・・明るい?今、何時だ?」
空は青く、鳥たちのさえずりも聞こえる
遠くに車の音や人の笑い声も聞こえた
『ガラガラガラ』
豊香は音のする方を見ると
紙袋を持ったマイクが立っていた
「よォォォォッッ!ついに起きたか、眠り姫!疲れは取れたかーい!!!」
マイクはそのまま扉を閉めて
紙袋を豊香の横に置き
自身もその場にあった椅子に腰掛けた
「マイク・・・おはよう。・・・今何時?」
紙袋はお前へのプレゼントだ
あとで開けろと言うマイクに
豊香は時間を尋ねる
「今か?えっと・・・おゥゥゥ!そっか、この部屋時計なかったな!!今は14時だぜェェ!!」
相変わらずのハイテンションボイス
少し頭に響くも
何となく落ち着く豊香であった
「あぁ、14時か・・・・・・!?え?1時間しか経ってないの!?・・・あ!!!マイク!!し、消太さんは!?みんなは!?あいつら捕まえたの!?無事?!」
豊香の中で
USJでの出来事がフラッシュバックしていく
最後の記憶は
オールマイトの死闘と
爆豪、轟、緑谷達の姿
他の教師陣の姿
温かな切島の存在であった
「お前はよォォッッ!・・・!!まずは自分の心配をしろってェェ!!」
ベッドから降りようとした
豊香だったが
マイクに両肩を押さえられ
渋々元の位置に戻る
「はぁァァ。全く・・・。1時間しか経っていないんじゃなくて、お前は丸一日寝てたんだよォォッッ!!念の為、明日まで入院ッッ!!」
マイクの言葉にあ然とする豊香
丸一日?
いや、そこまで個性は使ったつもりもないし
肉体的には傷付いた感じもない
敵 の個性にも気をつけていたはず
あとは・・・
「敵 連合の雑魚は全て捕まえたぜ。ただ、主犯格の死柄木、黒霧については逃げられている。1-Aについては緑谷を除いて殆どは無事だ。緑谷は自身の個性の使いすぎでボロボロなだけだけどな。あと、イレイザーだが・・・」
その名前が出たあと
マイクは真剣な顔で
豊香を見つめる
「あいつは今回受けたダメージが大きすぎて、さっきまで治療を受けてたぜ。特に目へのダメージは甚大で・・・後遺症が残るらしい。」
豊香は頭が真っ白になった
相澤の目に後遺症が残る
それは相澤にとって致命的である
「わ、私・・・消太さんの所に行くッッ!!」
豊香はまたベッドから降りようとする
マイクもまた両肩を押さえ
降りれないようにするも
今回は豊香が抵抗をする
「は、離してマイク!!消太さんの所に行かないとッッ!!・・・い、嫌だァァ!!はな「いい加減にしろォォッッ!!!!」
『バチンッッ!!!』
豊香の頬にヒリヒリとした
痛みが走った
「・・・今の状態のお前が行って・・・イレイザーの為になるか?ボロボロのお前を見て、イレイザーは何を思う?・・・豊香が行きたい気持ちはよくわかる・・・。だがッッ!!それならちゃんと身体を癒してからだ!!イレイザーに・・・心配をかけるな・・・。それに・・・。」
マイクの言葉が止まる
「俺だって・・・このまま豊香が目覚めなかったらって・・・心配したんだぞ。」
マイクの腕がふんわりと
豊香を包み込んだ
マイクのゴツゴツとしたスピーカーと
マイクの柔軟剤の香りが
豊香のすぐ横で感じられた
豊香の目頭が
じわじわと熱くなる
「ご・・・ごめッッ・・・んッッ・・・マイク。わッッ・・・わた・・・しッッ・・・。」
マイクは泣きながら謝る豊香の頭を
子供をあやすかのように
ポンポンと撫でた
「全く・・・お前は強いかもしれないけど、まだ15歳の女の子なんだからよォォ・・・。自分を大切にしろよなァァ。イレイザーも俺もいるんだから、もう少し頼ってこいよォォ。」
マイクの腕に力がこもる
より一層マイクのぬくもりが伝わってきた
「ズッッ・・・あり・・・がとッッ・・・マイク。」
豊香も精一杯の力で
マイクを抱きしめた
本当に2人と出会えて良かったと
心の中で感謝した
「あと・・・」
マイクは抱きしめたまま
豊香に聞く
「蛙吹を助けた時、あの『個性』を使ったんだってな・・・。」
ー眠り姫のお目覚めー
「んッッ・・・?」
目を覚ました豊香
目を開けると目の前には白い天井
うっすらとする消毒液の匂い
そして温かな布団
きっと保健室であろうと思った豊香
しかしそこは
豊香が想像していた場所とは違った
辺りを見る限り
ベットは豊香が寝ているもの以外はなく
部屋もこじんまりとしている
ベッドの横には
テレビ台とテレビがあり
奥にはクローゼットと思われる扉と
廊下へ出るためのドアが目に入った
まるで病院の個室のようだった
豊香は見慣れぬ部屋に
どうしたものかと思ったが
ふと外の景色に違和感を覚えた
「・・・明るい?今、何時だ?」
空は青く、鳥たちのさえずりも聞こえる
遠くに車の音や人の笑い声も聞こえた
『ガラガラガラ』
豊香は音のする方を見ると
紙袋を持ったマイクが立っていた
「よォォォォッッ!ついに起きたか、眠り姫!疲れは取れたかーい!!!」
マイクはそのまま扉を閉めて
紙袋を豊香の横に置き
自身もその場にあった椅子に腰掛けた
「マイク・・・おはよう。・・・今何時?」
紙袋はお前へのプレゼントだ
あとで開けろと言うマイクに
豊香は時間を尋ねる
「今か?えっと・・・おゥゥゥ!そっか、この部屋時計なかったな!!今は14時だぜェェ!!」
相変わらずのハイテンションボイス
少し頭に響くも
何となく落ち着く豊香であった
「あぁ、14時か・・・・・・!?え?1時間しか経ってないの!?・・・あ!!!マイク!!し、消太さんは!?みんなは!?あいつら捕まえたの!?無事?!」
豊香の中で
USJでの出来事がフラッシュバックしていく
最後の記憶は
オールマイトの死闘と
爆豪、轟、緑谷達の姿
他の教師陣の姿
温かな切島の存在であった
「お前はよォォッッ!・・・!!まずは自分の心配をしろってェェ!!」
ベッドから降りようとした
豊香だったが
マイクに両肩を押さえられ
渋々元の位置に戻る
「はぁァァ。全く・・・。1時間しか経っていないんじゃなくて、お前は丸一日寝てたんだよォォッッ!!念の為、明日まで入院ッッ!!」
マイクの言葉にあ然とする豊香
丸一日?
いや、そこまで個性は使ったつもりもないし
肉体的には傷付いた感じもない
あとは・・・
「
その名前が出たあと
マイクは真剣な顔で
豊香を見つめる
「あいつは今回受けたダメージが大きすぎて、さっきまで治療を受けてたぜ。特に目へのダメージは甚大で・・・後遺症が残るらしい。」
豊香は頭が真っ白になった
相澤の目に後遺症が残る
それは相澤にとって致命的である
「わ、私・・・消太さんの所に行くッッ!!」
豊香はまたベッドから降りようとする
マイクもまた両肩を押さえ
降りれないようにするも
今回は豊香が抵抗をする
「は、離してマイク!!消太さんの所に行かないとッッ!!・・・い、嫌だァァ!!はな「いい加減にしろォォッッ!!!!」
『バチンッッ!!!』
豊香の頬にヒリヒリとした
痛みが走った
「・・・今の状態のお前が行って・・・イレイザーの為になるか?ボロボロのお前を見て、イレイザーは何を思う?・・・豊香が行きたい気持ちはよくわかる・・・。だがッッ!!それならちゃんと身体を癒してからだ!!イレイザーに・・・心配をかけるな・・・。それに・・・。」
マイクの言葉が止まる
「俺だって・・・このまま豊香が目覚めなかったらって・・・心配したんだぞ。」
マイクの腕がふんわりと
豊香を包み込んだ
マイクのゴツゴツとしたスピーカーと
マイクの柔軟剤の香りが
豊香のすぐ横で感じられた
豊香の目頭が
じわじわと熱くなる
「ご・・・ごめッッ・・・んッッ・・・マイク。わッッ・・・わた・・・しッッ・・・。」
マイクは泣きながら謝る豊香の頭を
子供をあやすかのように
ポンポンと撫でた
「全く・・・お前は強いかもしれないけど、まだ15歳の女の子なんだからよォォ・・・。自分を大切にしろよなァァ。イレイザーも俺もいるんだから、もう少し頼ってこいよォォ。」
マイクの腕に力がこもる
より一層マイクのぬくもりが伝わってきた
「ズッッ・・・あり・・・がとッッ・・・マイク。」
豊香も精一杯の力で
マイクを抱きしめた
本当に2人と出会えて良かったと
心の中で感謝した
「あと・・・」
マイクは抱きしめたまま
豊香に聞く
「蛙吹を助けた時、あの『個性』を使ったんだってな・・・。」