心地よい風が吹くまで
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27、ヒーローの勝利
ーヒーローはいつでも勝たないといけないー
煙が晴れ、階段の上には
筋骨隆々のオールマイトが
仁王立ちしていた
「もう大丈夫・・・・・・私が来た!!!!」
オールマイトのお決まりのフレーズ
しかしオールマイトの顔には
いつもの眩しい笑顔はなく
まるで修羅のような顔であった
「ははっ・・・コンティニューだ・・・。」
死柄木はオールマイトの姿を見て
臆するどころか
嬉しそうに両手を広げる
オールマイトは目にも止まらぬ早さで
残っていた雑魚を倒し
相澤と緑谷、蛙吹、峰田を助け出し
安全な場所へ移動した
「次は東雲少年か・・・。」
今までであれば
豊香も一緒に救い出すのだが
オールマイトの今の体力では
2回に分けざるを得なかった
「みんな、入口へ。相澤君を頼んだ・・・急いでくれ。・・・私は東雲少年を助けに行く。」
オールマイトは
ボロボロの相澤や
所々傷のある緑谷達の姿をみて
血が出るのではないかと思うぐらい
自身の唇を噛んだ
「で、でもオールマイト!あいつはワンフ・・・僕のスマッシュでも「緑谷少年!大丈夫!!」
オールマイトは緑谷の言葉を遮り
真っ直ぐに死柄木を見た
「平和の象徴、オールマイト・・・。脳無!!」
死柄木が脳無に合図を送ると
脳無はオールマイトめがけて突進してくる
力 と力 のぶつかり合い
オールマイトは脳無の隙をついて腰に手を回し
バックドロップを決めた
はずだった
脳無の身体は黒霧の個性のおかげで
地面との激突を回避し
バックドロップをしているオールマイトの
下から出てきた
「うぐッッ・・・そういう感じかァァ!!!」
脳無は両手でオールマイトの腰を掴むと
ジリジリと締め付け始める
その強さは屈強な肉体のオールマイトでも
苦痛に顔をゆがめ
左脇腹からは血が滲むほどであった
「ォ・・・・・・オール・・・マ・・・イト・・・。」
豊香は吐き気を伴う頭痛に襲われ
飛びそうな意識の中
オールマイトを助けるべく
起き上がろうとする
しかし力の入らない手と足では
立ち上がることも出来ない
風を起こそうにも
今起こせば制御が効かず
助けるどころか傷つけかねない
豊香は唇を噛みしめ
ただその状況を見つめているしかなかった
「あはは。残念だったな・・・オールマイト。・・・脳無、黒霧、やれ。これでゲームクリアだ。」
死柄木は脳無と黒霧に命令すると
ゆっくりと豊香に近づいてきた
「さぁ・・・お姫様。・・・帰ろう。」
死柄木の腕が豊香に伸びていく
抵抗しようにも全く力が入らない
遠くでは
先程相澤を運んでいた緑谷が
オールマイトを助けるべく挑むも
黒霧が目の前に立ちはだかっている
豊香の目には涙が溢れ
視界を遮り始めてきた
しかしそれは突如現れた
煙と怒号で止まる
「どけ!!邪魔だ!!デクゥゥゥ!!!!」
ここ数日で
聞き慣れた声が響き渡ったかと思えば
煙とともに先程までいた黒霧の姿が消え
そして脳無の下半身と
オールマイトの左脇腹を掴んでいた腕が
氷に包まれた
すると豊香は急に襟首を引っ張られ
温かな腕に包み込まれた
「よし・・・成功!・・・おい東雲。無事か?お前、死にそうな顔してるぞ?」
豊香が顔を上げると
そこには切島の顔があった
豊香は切島の腕の中にいるのだ
「ぉ・・・あ、きr・・・し・・・ぁ。」
豊香は『切島』と言っているのだが
頭痛のせいでうまく喋れていない
切島はそっと豊香の顔に触れると
言いようのない悔し涙が湧き返した
「俺のせいで・・・・・・。東雲・・・絶対、助けるからな!!」
切島は細心の注意を払い
豊香を抱き抱える
万が一のことを考え
切島は個性『硬化』を使い
豊香を守りながら
戦闘の中を走り抜けていった
温かな腕の中で
オールマイトの活躍
そして他の教師陣の登場
何よりもボロボロではあるが
相澤が生きていることが分かった豊香は
そのまま意識を手放した
雄英は敵 の襲撃に勝利したものの
負傷者5名を出すこととなった
ーヒーローはいつでも勝たないといけないー
煙が晴れ、階段の上には
筋骨隆々のオールマイトが
仁王立ちしていた
「もう大丈夫・・・・・・私が来た!!!!」
オールマイトのお決まりのフレーズ
しかしオールマイトの顔には
いつもの眩しい笑顔はなく
まるで修羅のような顔であった
「ははっ・・・コンティニューだ・・・。」
死柄木はオールマイトの姿を見て
臆するどころか
嬉しそうに両手を広げる
オールマイトは目にも止まらぬ早さで
残っていた雑魚を倒し
相澤と緑谷、蛙吹、峰田を助け出し
安全な場所へ移動した
「次は東雲少年か・・・。」
今までであれば
豊香も一緒に救い出すのだが
オールマイトの今の体力では
2回に分けざるを得なかった
「みんな、入口へ。相澤君を頼んだ・・・急いでくれ。・・・私は東雲少年を助けに行く。」
オールマイトは
ボロボロの相澤や
所々傷のある緑谷達の姿をみて
血が出るのではないかと思うぐらい
自身の唇を噛んだ
「で、でもオールマイト!あいつはワンフ・・・僕のスマッシュでも「緑谷少年!大丈夫!!」
オールマイトは緑谷の言葉を遮り
真っ直ぐに死柄木を見た
「平和の象徴、オールマイト・・・。脳無!!」
死柄木が脳無に合図を送ると
脳無はオールマイトめがけて突進してくる
オールマイトは脳無の隙をついて腰に手を回し
バックドロップを決めた
はずだった
脳無の身体は黒霧の個性のおかげで
地面との激突を回避し
バックドロップをしているオールマイトの
下から出てきた
「うぐッッ・・・そういう感じかァァ!!!」
脳無は両手でオールマイトの腰を掴むと
ジリジリと締め付け始める
その強さは屈強な肉体のオールマイトでも
苦痛に顔をゆがめ
左脇腹からは血が滲むほどであった
「ォ・・・・・・オール・・・マ・・・イト・・・。」
豊香は吐き気を伴う頭痛に襲われ
飛びそうな意識の中
オールマイトを助けるべく
起き上がろうとする
しかし力の入らない手と足では
立ち上がることも出来ない
風を起こそうにも
今起こせば制御が効かず
助けるどころか傷つけかねない
豊香は唇を噛みしめ
ただその状況を見つめているしかなかった
「あはは。残念だったな・・・オールマイト。・・・脳無、黒霧、やれ。これでゲームクリアだ。」
死柄木は脳無と黒霧に命令すると
ゆっくりと豊香に近づいてきた
「さぁ・・・お姫様。・・・帰ろう。」
死柄木の腕が豊香に伸びていく
抵抗しようにも全く力が入らない
遠くでは
先程相澤を運んでいた緑谷が
オールマイトを助けるべく挑むも
黒霧が目の前に立ちはだかっている
豊香の目には涙が溢れ
視界を遮り始めてきた
しかしそれは突如現れた
煙と怒号で止まる
「どけ!!邪魔だ!!デクゥゥゥ!!!!」
ここ数日で
聞き慣れた声が響き渡ったかと思えば
煙とともに先程までいた黒霧の姿が消え
そして脳無の下半身と
オールマイトの左脇腹を掴んでいた腕が
氷に包まれた
すると豊香は急に襟首を引っ張られ
温かな腕に包み込まれた
「よし・・・成功!・・・おい東雲。無事か?お前、死にそうな顔してるぞ?」
豊香が顔を上げると
そこには切島の顔があった
豊香は切島の腕の中にいるのだ
「ぉ・・・あ、きr・・・し・・・ぁ。」
豊香は『切島』と言っているのだが
頭痛のせいでうまく喋れていない
切島はそっと豊香の顔に触れると
言いようのない悔し涙が湧き返した
「俺のせいで・・・・・・。東雲・・・絶対、助けるからな!!」
切島は細心の注意を払い
豊香を抱き抱える
万が一のことを考え
切島は個性『硬化』を使い
豊香を守りながら
戦闘の中を走り抜けていった
温かな腕の中で
オールマイトの活躍
そして他の教師陣の登場
何よりもボロボロではあるが
相澤が生きていることが分かった豊香は
そのまま意識を手放した
雄英は
負傷者5名を出すこととなった