心地よい風が吹くまで
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24、恐怖と対峙
ーお前は誰だ?ー
黒霧の個性に飲み込まれた豊香
なんとも言えない浮遊感に
思考回路が追いつかない
そして唐突に訪れた光とともに
全身に衝撃が走った
「うッッ・・・!!・・・ッッ痛ぇ。」
豊香は背中から床に叩きつけられ
ガードもできず
その衝撃の強さに息が止まる
豊香は痛みに耐えながら
そっと目を開け周囲を確認する
目の前には
USJの天井と思われる壁が見え
天井の骨組み等を見る限り
USJの中心にあたると思われる
また鼻につく塩素の匂いと
水の流れる音で
噴水の前に落下したと思われた
少し目線を横にずらすと
遠くの方に先程までいた出口が見え
何人かの生徒の頭が見えた
豊香は安堵するとともに
明らかに数が足りないことに
不安を覚えた
そして豊香は痛みを堪え
身体を起こし
目線をさらに下の方に落とす
そこには水色の髪の男と黒霧
その先には黒い巨体に
ねじ伏せられている人物がいる
「しょう・・・た・・・さ・・・ん?」
紛れもなくあれは相澤であった
豊香が見間違うはずはない
それは豊香がヒーローとして憧れ
厳しく指導してくれる師匠として
自分のことを大切に思ってくれる家族として
いつも見ていた背中であったからだ
「消太さんを・・・離せ!!!」
豊香は自身の痛みなど気にもせず
相澤の元へ駆け寄ろうとしたが
それは何者かによって阻止された
「ッッ・・・ぁッッ!!」
豊香は突如現れた手によって
首を締められている
その手はモヤの中から伸びており
不自然に中指だけ浮かせた状態だ
「なッッ・・・なんだ・・・こ・・・れ・・・」
豊香は必死にその手を掴み
離そうとするも
首は絞まるばかりであった
「あぁ・・・起きたかい?東雲 豊。いや・・・操支 豊香。」
血の気が引く
その声はモヤの中から聞こえた
するとモヤの中から
手の持ち主である
水色の髪の男が現れた
「・・・俺は・・・東雲・・・豊・・・だ・・・。間違・・・え・・・ん・・・じゃね・・・ぇ。」
豊香はできる限り
声を出すも弱々しく
掠れていた
「ふふっ・・・そんなに怖がるなって。」
するとその男は
豊香の首から手を離した
「・・・ッッはッッ・・・はぁ・・・はぁぁ・・・はぁ・・・ぁッッ。」
手が離れたことによって
肺に酸素が送られるようになったが
豊香は底知れぬ恐怖で
目の前の男から目を逸らすことは出来なかった
「お・・・おま・・・えは・・・だ・・・れ・・・なん・・・だ。」
豊香は自らの首をさすりながら
目の前の男に問う
すると男の表情こそ分からないものの
隙間から見える目はニヤニヤとしながら答えた
「俺の名前は死柄木弔・・・これからお前の個性を受け継ぐ者さ。」
ーお前は誰だ?ー
黒霧の個性に飲み込まれた豊香
なんとも言えない浮遊感に
思考回路が追いつかない
そして唐突に訪れた光とともに
全身に衝撃が走った
「うッッ・・・!!・・・ッッ痛ぇ。」
豊香は背中から床に叩きつけられ
ガードもできず
その衝撃の強さに息が止まる
豊香は痛みに耐えながら
そっと目を開け周囲を確認する
目の前には
USJの天井と思われる壁が見え
天井の骨組み等を見る限り
USJの中心にあたると思われる
また鼻につく塩素の匂いと
水の流れる音で
噴水の前に落下したと思われた
少し目線を横にずらすと
遠くの方に先程までいた出口が見え
何人かの生徒の頭が見えた
豊香は安堵するとともに
明らかに数が足りないことに
不安を覚えた
そして豊香は痛みを堪え
身体を起こし
目線をさらに下の方に落とす
そこには水色の髪の男と黒霧
その先には黒い巨体に
ねじ伏せられている人物がいる
「しょう・・・た・・・さ・・・ん?」
紛れもなくあれは相澤であった
豊香が見間違うはずはない
それは豊香がヒーローとして憧れ
厳しく指導してくれる師匠として
自分のことを大切に思ってくれる家族として
いつも見ていた背中であったからだ
「消太さんを・・・離せ!!!」
豊香は自身の痛みなど気にもせず
相澤の元へ駆け寄ろうとしたが
それは何者かによって阻止された
「ッッ・・・ぁッッ!!」
豊香は突如現れた手によって
首を締められている
その手はモヤの中から伸びており
不自然に中指だけ浮かせた状態だ
「なッッ・・・なんだ・・・こ・・・れ・・・」
豊香は必死にその手を掴み
離そうとするも
首は絞まるばかりであった
「あぁ・・・起きたかい?東雲 豊。いや・・・操支 豊香。」
血の気が引く
その声はモヤの中から聞こえた
するとモヤの中から
手の持ち主である
水色の髪の男が現れた
「・・・俺は・・・東雲・・・豊・・・だ・・・。間違・・・え・・・ん・・・じゃね・・・ぇ。」
豊香はできる限り
声を出すも弱々しく
掠れていた
「ふふっ・・・そんなに怖がるなって。」
するとその男は
豊香の首から手を離した
「・・・ッッはッッ・・・はぁ・・・はぁぁ・・・はぁ・・・ぁッッ。」
手が離れたことによって
肺に酸素が送られるようになったが
豊香は底知れぬ恐怖で
目の前の男から目を逸らすことは出来なかった
「お・・・おま・・・えは・・・だ・・・れ・・・なん・・・だ。」
豊香は自らの首をさすりながら
目の前の男に問う
すると男の表情こそ分からないものの
隙間から見える目はニヤニヤとしながら答えた
「俺の名前は死柄木弔・・・これからお前の個性を受け継ぐ者さ。」