心地よい風が吹くまで
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22、途方もない悪意
ー『個性』の使い方ー
昼休みも終わり
普通の学生であれば
睡魔と戦う午後の授業
しかしここは雄英高校ヒーロー科
午後はヒーロー基礎学の時間だ
今日はどんなことをするんだろうと
全員がワクワクしている
「今日は俺とオールマイト先生ともう1人の3人体制で授業を行う。」
本来であれば
ヒーロー基礎学はオールマイトが担当
しかしお昼のマスコミ乱入の件もあってか
授業が3人体制となったようだ
「これから演習所絵に移動するから各自準備しろ。コスチュームはそれぞれの判断に任せる。」
豊香は昨日の訓練で
一部コスチュームが燃えたため
今日はジャージで授業を受けることにした
『ピピーッッ』
「速やかにバスに乗れるように、出席番号順に並ぶように!!・・・こら!そこ、列を乱すな!!」
笛の音とともに
飯田の声が飛んでくる
豊香は列に並ぼうとするが
相澤に止められる
「お前は俺の横に座れ、話がある。」
あれ?
消太さんに怒られるようなこと・・・
どれだ?
豊香は思い当たる節を
一個一個思い出し
1番重そうなものを探す
そうこうしているうちに
みんなはバスに乗り込む
飯田の思いとは裏腹に
バスの座席は
前方が向かい合う形で
後方が通常の座席タイプだった
「お前、今日変な奴と会ったりしたか?」
豊香は相澤の隣に座るも
前方を向いたまま
手を固く握り膝の上に置いてる
相澤の言葉は
豊香にとって予想外のものであったため
思わず安堵してしまった
「・・・怒ることは色々あるが、今はそれどころじゃねぇ。」
相澤はなんでもお見通しだ
豊香は苦笑いをするも
相澤の問いに答える
「今日か。・・・・・・あ!そーいえば、裏門にいたよ。変な奴。」
相澤の眉間にシワがよった
豊香にその男の特徴を聞くと
何か話をしたかを確認した
「特徴・・・。痩せ型、水色の少し長めの髪黒っぽい上下の服で、オールマイトを見に来たって言ってたかな?」
豊香は今朝会った男を思い出す
そしてあの一言を思い出した
「あぁ・・・あと、お目当ての女の子に会えたっていってたなぁ。」
相澤の顔はさらに険しくなった
「・・・お前、まさか名前を名乗ったのか?」
「え・・・?あぁ、名前聞かれ「この大馬鹿者!!!」
バスの中に相澤の怒号が響いた
何事かとクラス中が
相澤と豊香に注目する
しかしその視線も
相澤の鬼の形相が目に入った瞬間
雲の子を散らすようになくなった
「あ・・・相澤先生?」
豊香はなぜこんなにも
相澤が怒るのか理解できていない
「なんで・・・そんなに怒「お目当ての女の子。」
「女の子は操支 豊香だ。」
豊香はその一言で理解した
あの人物が言っていた女の子が自分のことで
豊香の正体に気づいていて
接触してきたことに
「今日のマスコミの侵入。正門が粉々に崩れていたそうだ。」
相澤は続けて話す
「マスコミにそんな個性を持っている人物がいたとは考えられない。オールマイトさんを狙っているとはいえ、いつお前に矛先が変わるかは分からない。」
そして相澤は耳元で呟くように
豊香に話す
「お前の実力はよく分かっている。・・・だが、本当に危なくなったら逃げることも大切だ。」
豊香の頭に相澤の手が置かれ
グシャグシャと撫でられる
乱暴ではあるが
相澤の優しさが感じられる
「東雲は何怒られてたんだ?」
バスは無事に目的地に着き
真っ白なドーム型の建物(通称USJ)に入る
豊香は先程の相澤とのやり取りを
上鳴に聞かれる
「あ・・・うん、色々かな〜。」
さすがに内容は話せないので
誤魔化すしかない豊香
「では、これから皆さんにお小言を1つ、2つ、3つ、4つ、5つ・・・。」
お小言がどんどん増えていく
スペースヒーロー 13号
しかしそのお小言は
豊香達がヒーローになるために
必要な話であった
「僕の個性『ブラックホール』なんでも吸い込み塵にしてしまいます。」
何人もの生徒が
13号の言葉にうなづいている
特に緑谷と麗日については
興奮しているのか
首が取れるんじゃないかと思うぐらい
首を上下に振っている
「しかし、この強力な個性も使い方を間違えれば・・・人を殺 めることもできます。」
空気が重たくなった
時に個性は多くの人を救うために役立つ
しかし使い方を間違えれば
それは『死』に繋がる
これは個性を持つ以上
常に付きまとうこととなるのだ
「皆さんはイレイザーヘッドさんの授業で個性の強さを知り、オールマイトさんの授業で個性を人にむける危うさを学んだと思います。」
13号は両手を左右に広げた
「そして、今日はその個性を使って大切なものを守ることを学んでください。長くなりましたが、ご清聴ありがとうございました。」
13号のお小言が終わると
その場にいる全員が拍手をした
「それでは授業を始めたいと思います。詳しく説明しますので、生徒の皆さんは真ん中の噴水に集まってください。」
13号の指示で生徒達は
階段下の噴水に移動しようとしたその時
相澤の声で全員が静止する
相澤のピリピリとした空気に
13号も生徒の盾になるように
立ちはだかった
『ボロッ・・・ボロッ・・・』
相澤と13号が見つめる先
これから豊香が向かおうとしていた
噴水のあたりの空間が
まるで壁のようにボロボロ崩れ始めた
この異様な光景に
生徒達の目には恐怖と混乱が見えた
「なんだあれ?もう始まってるのか?入試みたいな・・・「動くな!!!」
切島が1歩前に出た瞬間
相澤の怒号が響いた
そしてゆっくりと口を開いた
「あれは・・・敵 だ。」
ー『個性』の使い方ー
昼休みも終わり
普通の学生であれば
睡魔と戦う午後の授業
しかしここは雄英高校ヒーロー科
午後はヒーロー基礎学の時間だ
今日はどんなことをするんだろうと
全員がワクワクしている
「今日は俺とオールマイト先生ともう1人の3人体制で授業を行う。」
本来であれば
ヒーロー基礎学はオールマイトが担当
しかしお昼のマスコミ乱入の件もあってか
授業が3人体制となったようだ
「これから演習所絵に移動するから各自準備しろ。コスチュームはそれぞれの判断に任せる。」
豊香は昨日の訓練で
一部コスチュームが燃えたため
今日はジャージで授業を受けることにした
『ピピーッッ』
「速やかにバスに乗れるように、出席番号順に並ぶように!!・・・こら!そこ、列を乱すな!!」
笛の音とともに
飯田の声が飛んでくる
豊香は列に並ぼうとするが
相澤に止められる
「お前は俺の横に座れ、話がある。」
あれ?
消太さんに怒られるようなこと・・・
どれだ?
豊香は思い当たる節を
一個一個思い出し
1番重そうなものを探す
そうこうしているうちに
みんなはバスに乗り込む
飯田の思いとは裏腹に
バスの座席は
前方が向かい合う形で
後方が通常の座席タイプだった
「お前、今日変な奴と会ったりしたか?」
豊香は相澤の隣に座るも
前方を向いたまま
手を固く握り膝の上に置いてる
相澤の言葉は
豊香にとって予想外のものであったため
思わず安堵してしまった
「・・・怒ることは色々あるが、今はそれどころじゃねぇ。」
相澤はなんでもお見通しだ
豊香は苦笑いをするも
相澤の問いに答える
「今日か。・・・・・・あ!そーいえば、裏門にいたよ。変な奴。」
相澤の眉間にシワがよった
豊香にその男の特徴を聞くと
何か話をしたかを確認した
「特徴・・・。痩せ型、水色の少し長めの髪黒っぽい上下の服で、オールマイトを見に来たって言ってたかな?」
豊香は今朝会った男を思い出す
そしてあの一言を思い出した
「あぁ・・・あと、お目当ての女の子に会えたっていってたなぁ。」
相澤の顔はさらに険しくなった
「・・・お前、まさか名前を名乗ったのか?」
「え・・・?あぁ、名前聞かれ「この大馬鹿者!!!」
バスの中に相澤の怒号が響いた
何事かとクラス中が
相澤と豊香に注目する
しかしその視線も
相澤の鬼の形相が目に入った瞬間
雲の子を散らすようになくなった
「あ・・・相澤先生?」
豊香はなぜこんなにも
相澤が怒るのか理解できていない
「なんで・・・そんなに怒「お目当ての女の子。」
「女の子は操支 豊香だ。」
豊香はその一言で理解した
あの人物が言っていた女の子が自分のことで
豊香の正体に気づいていて
接触してきたことに
「今日のマスコミの侵入。正門が粉々に崩れていたそうだ。」
相澤は続けて話す
「マスコミにそんな個性を持っている人物がいたとは考えられない。オールマイトさんを狙っているとはいえ、いつお前に矛先が変わるかは分からない。」
そして相澤は耳元で呟くように
豊香に話す
「お前の実力はよく分かっている。・・・だが、本当に危なくなったら逃げることも大切だ。」
豊香の頭に相澤の手が置かれ
グシャグシャと撫でられる
乱暴ではあるが
相澤の優しさが感じられる
「東雲は何怒られてたんだ?」
バスは無事に目的地に着き
真っ白なドーム型の建物(通称USJ)に入る
豊香は先程の相澤とのやり取りを
上鳴に聞かれる
「あ・・・うん、色々かな〜。」
さすがに内容は話せないので
誤魔化すしかない豊香
「では、これから皆さんにお小言を1つ、2つ、3つ、4つ、5つ・・・。」
お小言がどんどん増えていく
スペースヒーロー 13号
しかしそのお小言は
豊香達がヒーローになるために
必要な話であった
「僕の個性『ブラックホール』なんでも吸い込み塵にしてしまいます。」
何人もの生徒が
13号の言葉にうなづいている
特に緑谷と麗日については
興奮しているのか
首が取れるんじゃないかと思うぐらい
首を上下に振っている
「しかし、この強力な個性も使い方を間違えれば・・・人を
空気が重たくなった
時に個性は多くの人を救うために役立つ
しかし使い方を間違えれば
それは『死』に繋がる
これは個性を持つ以上
常に付きまとうこととなるのだ
「皆さんはイレイザーヘッドさんの授業で個性の強さを知り、オールマイトさんの授業で個性を人にむける危うさを学んだと思います。」
13号は両手を左右に広げた
「そして、今日はその個性を使って大切なものを守ることを学んでください。長くなりましたが、ご清聴ありがとうございました。」
13号のお小言が終わると
その場にいる全員が拍手をした
「それでは授業を始めたいと思います。詳しく説明しますので、生徒の皆さんは真ん中の噴水に集まってください。」
13号の指示で生徒達は
階段下の噴水に移動しようとしたその時
相澤の声で全員が静止する
相澤のピリピリとした空気に
13号も生徒の盾になるように
立ちはだかった
『ボロッ・・・ボロッ・・・』
相澤と13号が見つめる先
これから豊香が向かおうとしていた
噴水のあたりの空間が
まるで壁のようにボロボロ崩れ始めた
この異様な光景に
生徒達の目には恐怖と混乱が見えた
「なんだあれ?もう始まってるのか?入試みたいな・・・「動くな!!!」
切島が1歩前に出た瞬間
相澤の怒号が響いた
そしてゆっくりと口を開いた
「あれは・・・