心地よい風が吹くまで
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99、苦肉の策
─ いくぞ・・・。 ─
「きゃぁぁぁぁぁぁッッ!!」
屋上に響く紙織の悲鳴
爆豪は紙織のいる方向を見ると
綾に髪を引っ張られ
逃げられなくなっている紙織がいた
「チビ!!!!」
爆豪は叫ぶと
すぐさま紙織の元に走る
だが綾は紙織に銃口を突きつけ
動いたらコイツを殺すと言い
爆豪をその場に留めさせる
必死に抵抗する紙織であったが
綾の力には勝てず
綾に抱きかかえられると
逃走用のヘリコプターの中に
投げ入れられた
「きゃッッ・・・ゥッッ!!」
ヘリコプターの壁にぶつかり
うずくまる紙織
綾は男に向かって早く出せと叫ぶと
無人のはずの紙織を乗せたヘリコプターが
ひとりでに動きだし
ゆっくりと離陸する
「ほーら、早くしないと、お空に行っちゃうわよー?」
綾は意地悪く言うと
爆豪にバイバイと手を振り
走って豊香の乗るヘリコプターに
戻っていった
爆豪は紙織の乗るヘリコプターに急ぐと
間一髪のところで
ヘリコプターの足に掴まることができ
なんとかヘリコプター内に
移動することができた
「チビ、無事か!?」
爆豪がヘリコプター内に入ると
奥の壁のところに
紙織が横たわっていた
すぐにだき抱えると
かすり傷はあるが意識もあり
大きな怪我はない
紙織を抱えたまま
爆豪はヘリコプターから急いで出ようとするが
地面を離れたヘリコプターは
ホテル11階のガーデンエリアの上空を
ゆっくりとホテルを離れるように飛んでいる
「クソッッ・・・この高さじゃ、飛び降りることも出来ねぇ・・・。クソビッチがご丁寧に操縦桿までぶっ壊してやがる。・・・なにより、豊を助けねぇと。」
爆豪がヘリコプターの操縦桿を見るも
そこは綾によって念入りに銃で撃たれ
壊滅状態だった
また外に目をやると
先程まであった
豊香達の乗るヘリコプターが
見当たらない
だが空中に響く機械音の中に
爆豪のヘリコプターとは違う音が
混ざっているのが分かった
つまり豊香達の乗るヘリコプターは
離陸する所か離陸した後
綾の個性で姿を消しているのだ
「ねぇ・・・飛び降りれない・・・の?」
紙織は少し身体を痛そうにしながら
爆豪に尋ねる
「無理だろ。この高さから落ちれば、即死。下が海や池じゃねぇ限り・・・ッッ!!」
爆豪はふとこのホテルの特徴を思い出す
このホテルは通常とは異なり
4階~6階までが
飛び込み用の水深の深いプールとなっている
一般的なホテルの天井高が3mから4m
各フロアーの高さが約3mだと仮定して
水深は約9m前後
人間の落ちるスピードを考えれば
アウト寄りのギリギリか完全にアウトの深さだ
爆豪は自身の唇をギュッと噛むと
紙織の両肩を掴み真っ直ぐに見下ろした
「おい・・・今からここを出て、クソビッチ共を倒して、豊を助ける。そのためにお前にもやってもらうことがある。協力しろ。」
本当は危険が伴う事なので
紙織にはやらせたくないのが本音だ
だが時は一刻を争う
間に合わなければ
自分達も死に
豊香も連れ去られて終わり
苦肉の策ではあったが
今の状態ではこれしか
思い浮かばなかった
爆豪はこれからやることを話し
紙織は首を縦に振ると
急いで操縦桿まで移動する
「いくぞ・・・。」
爆豪はヘリコプターの入口から身を乗り出し
ヘリコプターの足場に手をかけた
そしてそのままぶら下がるように掴まると
ゆっくりと機首の方に移動して行った
─ いくぞ・・・。 ─
「きゃぁぁぁぁぁぁッッ!!」
屋上に響く紙織の悲鳴
爆豪は紙織のいる方向を見ると
綾に髪を引っ張られ
逃げられなくなっている紙織がいた
「チビ!!!!」
爆豪は叫ぶと
すぐさま紙織の元に走る
だが綾は紙織に銃口を突きつけ
動いたらコイツを殺すと言い
爆豪をその場に留めさせる
必死に抵抗する紙織であったが
綾の力には勝てず
綾に抱きかかえられると
逃走用のヘリコプターの中に
投げ入れられた
「きゃッッ・・・ゥッッ!!」
ヘリコプターの壁にぶつかり
うずくまる紙織
綾は男に向かって早く出せと叫ぶと
無人のはずの紙織を乗せたヘリコプターが
ひとりでに動きだし
ゆっくりと離陸する
「ほーら、早くしないと、お空に行っちゃうわよー?」
綾は意地悪く言うと
爆豪にバイバイと手を振り
走って豊香の乗るヘリコプターに
戻っていった
爆豪は紙織の乗るヘリコプターに急ぐと
間一髪のところで
ヘリコプターの足に掴まることができ
なんとかヘリコプター内に
移動することができた
「チビ、無事か!?」
爆豪がヘリコプター内に入ると
奥の壁のところに
紙織が横たわっていた
すぐにだき抱えると
かすり傷はあるが意識もあり
大きな怪我はない
紙織を抱えたまま
爆豪はヘリコプターから急いで出ようとするが
地面を離れたヘリコプターは
ホテル11階のガーデンエリアの上空を
ゆっくりとホテルを離れるように飛んでいる
「クソッッ・・・この高さじゃ、飛び降りることも出来ねぇ・・・。クソビッチがご丁寧に操縦桿までぶっ壊してやがる。・・・なにより、豊を助けねぇと。」
爆豪がヘリコプターの操縦桿を見るも
そこは綾によって念入りに銃で撃たれ
壊滅状態だった
また外に目をやると
先程まであった
豊香達の乗るヘリコプターが
見当たらない
だが空中に響く機械音の中に
爆豪のヘリコプターとは違う音が
混ざっているのが分かった
つまり豊香達の乗るヘリコプターは
離陸する所か離陸した後
綾の個性で姿を消しているのだ
「ねぇ・・・飛び降りれない・・・の?」
紙織は少し身体を痛そうにしながら
爆豪に尋ねる
「無理だろ。この高さから落ちれば、即死。下が海や池じゃねぇ限り・・・ッッ!!」
爆豪はふとこのホテルの特徴を思い出す
このホテルは通常とは異なり
4階~6階までが
飛び込み用の水深の深いプールとなっている
一般的なホテルの天井高が3mから4m
各フロアーの高さが約3mだと仮定して
水深は約9m前後
人間の落ちるスピードを考えれば
アウト寄りのギリギリか完全にアウトの深さだ
爆豪は自身の唇をギュッと噛むと
紙織の両肩を掴み真っ直ぐに見下ろした
「おい・・・今からここを出て、クソビッチ共を倒して、豊を助ける。そのためにお前にもやってもらうことがある。協力しろ。」
本当は危険が伴う事なので
紙織にはやらせたくないのが本音だ
だが時は一刻を争う
間に合わなければ
自分達も死に
豊香も連れ去られて終わり
苦肉の策ではあったが
今の状態ではこれしか
思い浮かばなかった
爆豪はこれからやることを話し
紙織は首を縦に振ると
急いで操縦桿まで移動する
「いくぞ・・・。」
爆豪はヘリコプターの入口から身を乗り出し
ヘリコプターの足場に手をかけた
そしてそのままぶら下がるように掴まると
ゆっくりと機首の方に移動して行った