BBQリベンジ
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今回、儀式の場所に選ばれたのは草木が生い茂るマザーズ・ドゥエリング。この大自然の中でやりたくなることといえばひとつだけだ。
『みんな、今日こそ、BBQを成功させるぞ!』
「ちょっと雪葉。大きな声出すとキラーに見つかるから静かにして」
「…またやるの?流石に今回は儀式に集中しないとエンティティに怒られるんじゃないかな」
BBQをやる気満々な私に対してドワイトはおずおずとそんなことを言い出す。たしかに一度は失敗してるし、無謀だとはわかってるけど私は諦められなかった。このBBQに対する思いは誰にも負けない。
『何言ってるのドワイト。約束したでしょう?…みんなで儀式中にBBQを楽しんだ上で4人で絶対に脱出しようって』
「なんかいい感じに聞こえるが、実際言ってることがあまりにも舐め腐ってるな」
『どこか舐め腐ってるって言うの!?私は至って大真面目なんですけど!?命懸けでBBQをする気なんですけど!そんな軽い気持ちでBBQ来てるならジェイクは帰った方がいいよ』
「儀式中にBBQするのも間違ってるし、BBQは命懸けでするものではないし、BBQなら軽い気持ちで来るものだし、帰れるなら帰りたいけどな」
「控えめに言って傍から聞いてても雪葉がうざすぎるね」
『いいから、ジェイクもネアも口動かすよりBBQの準備してよ。キラーが来ちゃうから。ドワイトはリーダーの能力発揮してBBQの準備が早くなるようにお願いね』
「「あんた(お前)だけには言われたくない」」
「っていうかリーダーの能力ってBBQの準備でも発揮するのかな」
私達は極力、キラーに見つからないように森の中でBBQの準備をすることにした。ジェイクとドワイトはバーベキューコンロの組立と火の準備を。私とネアは野菜を切ったり食材担当に別れてそれぞれ準備する。野菜はあらかじめ切ったのを持ってくるべきだと思ったけど、ドワイトのリーダーの能力が発揮されているのか思いの他、順調に準備は進む。広いマップのおかげかまだ、キラーが来る様子はない。無事に火もつき、串に刺した肉や野菜を網の上に乗せると焼いていく。ジュージューとお肉の焼ける音と共にいい匂いがしてきた。
『わあ〜、いい感じ〜!早く焼けないかな〜』
「何か焼ける前にキラー来そうじゃない?優しいキラーだったらいいけど」
『大丈夫だよ。キラーも走り回ってさぞかしお腹が空いてることだろうし、この匂いを嗅いだら一緒に仲良く食べたくなるって』
「キラーが匂いにつられてこっち来るのはまずいんじゃないか」
『まあ、匂いはしょうがないね。ドワイト、リーダーの能力でもっとお肉焼ける速度アップお願い』
「無理だよ!リーダーの能力どんだけ過信してるの!?」
『じゃあ、ジェイクの鋼の意志でお肉の匂いなんとかして』
「せめて音にしてくれないか。どちらにせよ無理だけどな」
「あ、そんなこと言ってたら肉焼けたよ。雪葉先に食べる?」
『食べる!ありがと、ネア!うわっ、うまっ!やっぱ儀式中に食べる肉サイコーすぎる!』