赤髪と白揚羽
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シャンクスはミコトを連れ出して湖の周りを散歩中。
湖面は時々風が吹き優しい波を作り、光を跳ね返して美しかった。
二人は立ち止まると綺麗だね……! と見つめて微笑んでいたが、シャンクスは湖面を見てふと思った。
「ミコトは水人間だったよな?」
『うん』
「やっぱ泳げねェんだよな?」
ミコトはシャンクスの疑問にクスクスと笑った。
『うん! ——見て!』
頷いて、見たほうが早いと、ミコトは湖に向かって歩く。
そして、湖面に足を入れずに軽い足取りで、波紋を作りながら進む。
湖に立ったミコトは驚いて見ているシャンクスに笑って振り返る。
『海は泳げないけど、淡水なら平気なの! あ、泳げないけどね! でもね——』
ミコトは力を抜くように、そのまま湖に水飛沫を上げて落ちた。
「なっ!?」
瞬間、シャンクスは湖に消えたミコトを助けようと動こうとしたが、目の前で起きている事に驚愕した。
湖面が盛り上がり、水が透明な人の形になっていく。
流れる水は動き、ミコトの体をなぞるように揺らめきながら歩いているのが分かる。
シャンクスは視線を外せなかった。
透明な水の体はミコトの体の線を浮き彫りにして流れ、光が透けていたからだ。
『ね! 水だから移動は自由だよ!』
ミコトの楽しそうな笑顔に、シャンクスは何も言えなくなった。
(気づいてねェのか……)
水になった姿を鏡で見ようとしない限り、分からないものだ。
もし、知っていたら、ミコトは無防備にも見せたりしない。
ガラス細工のように綺麗な体はミコトの生まれたままの姿だ。
ロギアは自分の体を変化させるが、触れるモノも変化させる事が出来る。
だから、服も水になるし、もとにも戻せるという特性はもちろんシャンクスは知っている。
戦闘面で厄介だなと思った事はなかったが、ミコトを見て考えものだと思った。
ロギアの体は流動体で服はいわば付着物なのだろう。
能力を意識すると体の形がそのまま影響する。
シャンクスは内心で深い溜息が出た——自分の他に誰もいなくて良かったと。
ちょいちょいと手を動かして呼ぶ。
「ミコト……分かったから、こっち来い」
『うん!』
ミコトは自然に体を戻して、シャンクスの元へと湖面を駆けて向かった。
『あまり使わないから、たまに使うの楽しい。 水の中とか綺麗だもん!』
無邪気すぎる笑顔にシャンクスは微笑するしかない。
「何で使わねぇだ?」
『師匠が能力に頼るなって……。 こっそり使うことはあっても、今みたいには使わない。 それに能力は弱点でもあるから』
「それはいえるな」
(ま……違う理由もあるだろうけどな)
しっかりと念を押しておかないと——とシャンクスはミコトに真剣な目で見た。
「ミコト」
シャンクスの雰囲気が違う事にミコトは緊張した。
「人前で全身を水に変える事はするな!」
目を見張るミコトにシャンクスは言い聞かせる。
「どうしてもやむ負えない場合だけだ! それもどうにもならない時だぞ? 分かったな!」
『何で?』 と尋ねようとするミコトにシャンクスは理由は言わない。
言ったらミコトは能力を使うのに躊躇するし、グランドラインでは “死” に直結するかもしれない。
「いいな!」
『…………』
強く念を押すシャンクスの様子に、とても大事な事なのだとミコトは思った。
兄の真剣な眼差しを見つめて、 『はい!』 と頷き返した。
シャンクスはミコトの目を見て、よし……! と確認して頷く。
これで素直なミコトはレイリーにも言われているし、自分にも注意されているから、余程じゃない限り使わないだろう。
(あんな姿、誰が他の奴らに見せるものか……! そうだ——)
万が一使う時の事をシャンクスは考えて決めた。
「ミコト……航海中に特訓するぞ」
『え!? 何の?』
「水になった時、着ているもんも意識して水の形にしろ。 そのほうが戦う時にいいからな」
かなり強引な理由にミコトは内心首を傾げたが、必要というのならばやると頷いた。
『はい!』
ミコトの元気な返事にシャンクスは笑った。
こうして、ミコトは航海中にシャンクスの特訓を受け、水の形を作り留める事が、ずっと上手く出来るようになった。
この事はミコトにとって新しい技や、剣の上でも大きく役に立ち、さすがシャンクスと尊敬し信頼に繋がった。
しかし、シャンクスにしたらそんな事は副産物だった。
全身が水になって、裸のような状態ではなくなる事が最重要事項だったからだ。
ちなみに、ミコトはヤソップからも射撃を教えてもらったりしていた。
赤髪海賊団は湖畔のキャンプを引き払い、海岸に停泊中のレッドフォース号に乗っていた。
食堂は夕食という名の宴で盛り上がり、いつ終わるのか分からない。
本当に宴が好きな海賊団だ。
ミコトはというと、自分の酒の量が分かったのか、もう飲む事はないし、シャンクスも勧める事もなかった。
ご飯も美味しいし、話も面白く、笑い声が絶えないミコトの楽しい時間は睡魔が終わりを告げる。
この時、ミコトはレイリーとともに客室で過ごすものと思っていたが違った。
『もう、眠いから部屋で休みます』
ミコトはレイリーに言って席を立つ。
「ああ、私はもう少し飲んでるよ。 おやすみ」
『おやすみなさい』
レイリ―に挨拶するとミコトは、離れたところで仲間達と飲むシャンクスを見た。
(楽しそう……)
椅子をしまいながら、考える。
(どうしようかな……? ここでは嫌だし……楽しそうだし)
シャンクスに慣れろと言われた事を実行するかどうかだ。
どうやら昨日は酔いにまかせて、出来たらしい事はシャンクスから聞いていた。
(うーん……)
立ったまま何やら考えている弟子をレイリーは苦笑した。
ミコトは大した事なくても考えこむところがある。
事に当たる時は慎重さは大事だが、下心がある男から見たら隙だらけだ。
白揚羽をしてるミコトなら仮面をして、黙って微笑していれば騙せるが、素顔では隠しようがなかった。
さすがのレイリーやシャッキーでも恋愛経験だけは鍛えられない。
(さて……どうなるかな)
見物だと微笑するレイリーは二人のこれからが気になった。
湖面は時々風が吹き優しい波を作り、光を跳ね返して美しかった。
二人は立ち止まると綺麗だね……! と見つめて微笑んでいたが、シャンクスは湖面を見てふと思った。
「ミコトは水人間だったよな?」
『うん』
「やっぱ泳げねェんだよな?」
ミコトはシャンクスの疑問にクスクスと笑った。
『うん! ——見て!』
頷いて、見たほうが早いと、ミコトは湖に向かって歩く。
そして、湖面に足を入れずに軽い足取りで、波紋を作りながら進む。
湖に立ったミコトは驚いて見ているシャンクスに笑って振り返る。
『海は泳げないけど、淡水なら平気なの! あ、泳げないけどね! でもね——』
ミコトは力を抜くように、そのまま湖に水飛沫を上げて落ちた。
「なっ!?」
瞬間、シャンクスは湖に消えたミコトを助けようと動こうとしたが、目の前で起きている事に驚愕した。
湖面が盛り上がり、水が透明な人の形になっていく。
流れる水は動き、ミコトの体をなぞるように揺らめきながら歩いているのが分かる。
シャンクスは視線を外せなかった。
透明な水の体はミコトの体の線を浮き彫りにして流れ、光が透けていたからだ。
『ね! 水だから移動は自由だよ!』
ミコトの楽しそうな笑顔に、シャンクスは何も言えなくなった。
(気づいてねェのか……)
水になった姿を鏡で見ようとしない限り、分からないものだ。
もし、知っていたら、ミコトは無防備にも見せたりしない。
ガラス細工のように綺麗な体はミコトの生まれたままの姿だ。
ロギアは自分の体を変化させるが、触れるモノも変化させる事が出来る。
だから、服も水になるし、もとにも戻せるという特性はもちろんシャンクスは知っている。
戦闘面で厄介だなと思った事はなかったが、ミコトを見て考えものだと思った。
ロギアの体は流動体で服はいわば付着物なのだろう。
能力を意識すると体の形がそのまま影響する。
シャンクスは内心で深い溜息が出た——自分の他に誰もいなくて良かったと。
ちょいちょいと手を動かして呼ぶ。
「ミコト……分かったから、こっち来い」
『うん!』
ミコトは自然に体を戻して、シャンクスの元へと湖面を駆けて向かった。
『あまり使わないから、たまに使うの楽しい。 水の中とか綺麗だもん!』
無邪気すぎる笑顔にシャンクスは微笑するしかない。
「何で使わねぇだ?」
『師匠が能力に頼るなって……。 こっそり使うことはあっても、今みたいには使わない。 それに能力は弱点でもあるから』
「それはいえるな」
(ま……違う理由もあるだろうけどな)
しっかりと念を押しておかないと——とシャンクスはミコトに真剣な目で見た。
「ミコト」
シャンクスの雰囲気が違う事にミコトは緊張した。
「人前で全身を水に変える事はするな!」
目を見張るミコトにシャンクスは言い聞かせる。
「どうしてもやむ負えない場合だけだ! それもどうにもならない時だぞ? 分かったな!」
『何で?』 と尋ねようとするミコトにシャンクスは理由は言わない。
言ったらミコトは能力を使うのに躊躇するし、グランドラインでは “死” に直結するかもしれない。
「いいな!」
『…………』
強く念を押すシャンクスの様子に、とても大事な事なのだとミコトは思った。
兄の真剣な眼差しを見つめて、 『はい!』 と頷き返した。
シャンクスはミコトの目を見て、よし……! と確認して頷く。
これで素直なミコトはレイリーにも言われているし、自分にも注意されているから、余程じゃない限り使わないだろう。
(あんな姿、誰が他の奴らに見せるものか……! そうだ——)
万が一使う時の事をシャンクスは考えて決めた。
「ミコト……航海中に特訓するぞ」
『え!? 何の?』
「水になった時、着ているもんも意識して水の形にしろ。 そのほうが戦う時にいいからな」
かなり強引な理由にミコトは内心首を傾げたが、必要というのならばやると頷いた。
『はい!』
ミコトの元気な返事にシャンクスは笑った。
こうして、ミコトは航海中にシャンクスの特訓を受け、水の形を作り留める事が、ずっと上手く出来るようになった。
この事はミコトにとって新しい技や、剣の上でも大きく役に立ち、さすがシャンクスと尊敬し信頼に繋がった。
しかし、シャンクスにしたらそんな事は副産物だった。
全身が水になって、裸のような状態ではなくなる事が最重要事項だったからだ。
ちなみに、ミコトはヤソップからも射撃を教えてもらったりしていた。
◇◆◇
赤髪海賊団は湖畔のキャンプを引き払い、海岸に停泊中のレッドフォース号に乗っていた。
食堂は夕食という名の宴で盛り上がり、いつ終わるのか分からない。
本当に宴が好きな海賊団だ。
ミコトはというと、自分の酒の量が分かったのか、もう飲む事はないし、シャンクスも勧める事もなかった。
ご飯も美味しいし、話も面白く、笑い声が絶えないミコトの楽しい時間は睡魔が終わりを告げる。
この時、ミコトはレイリーとともに客室で過ごすものと思っていたが違った。
『もう、眠いから部屋で休みます』
ミコトはレイリーに言って席を立つ。
「ああ、私はもう少し飲んでるよ。 おやすみ」
『おやすみなさい』
レイリ―に挨拶するとミコトは、離れたところで仲間達と飲むシャンクスを見た。
(楽しそう……)
椅子をしまいながら、考える。
(どうしようかな……? ここでは嫌だし……楽しそうだし)
シャンクスに慣れろと言われた事を実行するかどうかだ。
どうやら昨日は酔いにまかせて、出来たらしい事はシャンクスから聞いていた。
(うーん……)
立ったまま何やら考えている弟子をレイリーは苦笑した。
ミコトは大した事なくても考えこむところがある。
事に当たる時は慎重さは大事だが、下心がある男から見たら隙だらけだ。
白揚羽をしてるミコトなら仮面をして、黙って微笑していれば騙せるが、素顔では隠しようがなかった。
さすがのレイリーやシャッキーでも恋愛経験だけは鍛えられない。
(さて……どうなるかな)
見物だと微笑するレイリーは二人のこれからが気になった。