第一章 フーシャ村
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次の日の朝。 港にはルフィとミコトを見送る人達が集まっていた。 ミコトより先に、小舟に立つルフィは空を見上げて叫ぶ。
「サボ~! 見ててくれ! おれも海へ出るぞォ~!」
サボはルフィのもう一人の義兄だ。
十年前に理由あって、一人先に海に出たサボは天竜人に撃たれて、小舟とともに海に沈んだ。
あの時は悲しくて、辛くて、ずっと泣いていた。
今は泣き虫じゃないとニカッ! と笑って麦わら帽子に手を置く。
「サボが一番…! エースが二番目! おれは三番目だけどまけねェぞ! 待ってろよエース! すぐに追いつくぞ!」
その様子をミコトは港から見つめていた。
ルフィの輝く笑顔と、この先の未来。
(必ず、必ず救う。 ルフィの心もエースの命も! 絶対に!)
左手の親指にする銀の指輪を握りこみ、心に刻み誓う。
マキノはその様子に気づき訝し気に見た。
(ミコトさん?)
ミコトの顔はこれから冒険に出ると喜ぶ様子からは程遠いものだからだ。
「ミコトーっ!」
『ルフィ!』
しかし、ルフィの元気な声に手を振って応えるミコトの顔からは、思いつめた様子が消えていた。
気のせいかと思い、マキノは二人を笑顔で見送った。
「よし、ミコトの乗ってきた船で船出だな!」
『うん!』
ミコトは頷くとルフィに笑顔を向けた。
『荷物も積んだし、準備オッケーだよ!』
「よっしゃ、出発! じゃ、おれ達行くからよ!」
マキノとウープ村長と村人達は手を振って見送った。
どこまでも広い海。
波は小舟を冒険の海に連れて行く。
ルフィとミコトの目の前には近海の主が現れた。
巨大ウツボのような姿は体長は十メートル超える。
ザバァと大きな波をつくり、顔を海面から出し、二人を威嚇して口をぐわっ! と開けた。
小舟は突然現れた近海の主の起こした波に揺られた。
ルフィは急に現れた主に驚いた。
「わ!」
「グルルルル」
近海の主が唸りをあげ、ルフィとミコトを睨み体をくねらせる。
「出たか近海の主! 相手が悪かったな」
ルフィは麦わら帽子を左手で押さえながら、近海の主を睨み楽しそうに笑っている。
ミコトは内心で顔を輝かせた。
(ルフィの旅立ちのシーン!)
絶対に見逃せないと瞬きを止め、ルフィを見つめた。
「ミコトはおれがコイツを一発で倒せると思うか?」
『倒せるって信じる!』
「見てろ! 十年鍛えた、おれの技を!」
ニカッと自信たっぷりの右手をグーにする。
近海の主は大きく口を開けて、キラリと鋭い牙で襲い掛かった。
ルフィは構えながら腕を伸ばして拳に力を溜める。
「ゴムゴムの…… “銃” ピストル!!」
右腕の力が解放され、近海の主の右顔面を打ち抜いた。
衝撃が近海の主の体を駆け抜け、ぐらりと揺れて、大きな水飛沫と音をあげて海に浮かぶ。
ザッパァーン!
同時にバチン! と戻るルフィの腕。
「思い知ったか魚め!」
ルフィはニッと満足そうに笑う。
『やったね! ルフィ!』
ニコリと笑ってピースをするミコトに 「おう!」 とルフィは応えると腕をぐるぐる回しながら呟く。
「んん……! まずは仲間集めだ。 十人はほしいなァ!」
小舟に座るミコトを見てから 「そして、海賊旗!」 と叫ぶ。
ミコトは真っ直ぐ海を見つめるルフィの背中を微笑して見つめた。
「よっしゃ、いくぞ!」
ルフィは大きく両手を振り上げた。
「海賊王におれはなる!」
港には、まだたくさんの人達が小舟を見送っていた。
「とうとう、行っちゃいましたね。 村長」
マキノは明るい笑顔を見せ、小さくなる小舟を見つめる。
「さみしくなるわ」
「村の恥じゃ、海賊になろうなんぞ!」
ウープ村長の少し怒った口調は寂しさと心配からくるものだ。
村長と同じくなかなか素直に感情を出せない人物もまた見送りに来ていた。
港から離れた建物の陰には、近海の主を倒すルフィを見守るダダンと山賊達の姿。
「強くなったなァ、あいつ」
「すげェ近海の主を一撃……」
フーシャ村の人達も山賊達も小舟が見えなくなるまで見守った。
まだ見ぬ彼の仲間達を巻き込まんと小さな船は海をゆく。
かくして大いなる旅は始まった——
「サボ~! 見ててくれ! おれも海へ出るぞォ~!」
サボはルフィのもう一人の義兄だ。
十年前に理由あって、一人先に海に出たサボは天竜人に撃たれて、小舟とともに海に沈んだ。
あの時は悲しくて、辛くて、ずっと泣いていた。
今は泣き虫じゃないとニカッ! と笑って麦わら帽子に手を置く。
「サボが一番…! エースが二番目! おれは三番目だけどまけねェぞ! 待ってろよエース! すぐに追いつくぞ!」
その様子をミコトは港から見つめていた。
ルフィの輝く笑顔と、この先の未来。
(必ず、必ず救う。 ルフィの心もエースの命も! 絶対に!)
左手の親指にする銀の指輪を握りこみ、心に刻み誓う。
マキノはその様子に気づき訝し気に見た。
(ミコトさん?)
ミコトの顔はこれから冒険に出ると喜ぶ様子からは程遠いものだからだ。
「ミコトーっ!」
『ルフィ!』
しかし、ルフィの元気な声に手を振って応えるミコトの顔からは、思いつめた様子が消えていた。
気のせいかと思い、マキノは二人を笑顔で見送った。
「よし、ミコトの乗ってきた船で船出だな!」
『うん!』
ミコトは頷くとルフィに笑顔を向けた。
『荷物も積んだし、準備オッケーだよ!』
「よっしゃ、出発! じゃ、おれ達行くからよ!」
マキノとウープ村長と村人達は手を振って見送った。
◇◆◇
どこまでも広い海。
波は小舟を冒険の海に連れて行く。
ルフィとミコトの目の前には近海の主が現れた。
巨大ウツボのような姿は体長は十メートル超える。
ザバァと大きな波をつくり、顔を海面から出し、二人を威嚇して口をぐわっ! と開けた。
小舟は突然現れた近海の主の起こした波に揺られた。
ルフィは急に現れた主に驚いた。
「わ!」
「グルルルル」
近海の主が唸りをあげ、ルフィとミコトを睨み体をくねらせる。
「出たか近海の主! 相手が悪かったな」
ルフィは麦わら帽子を左手で押さえながら、近海の主を睨み楽しそうに笑っている。
ミコトは内心で顔を輝かせた。
(ルフィの旅立ちのシーン!)
絶対に見逃せないと瞬きを止め、ルフィを見つめた。
「ミコトはおれがコイツを一発で倒せると思うか?」
『倒せるって信じる!』
「見てろ! 十年鍛えた、おれの技を!」
ニカッと自信たっぷりの右手をグーにする。
近海の主は大きく口を開けて、キラリと鋭い牙で襲い掛かった。
ルフィは構えながら腕を伸ばして拳に力を溜める。
「ゴムゴムの…… “銃” ピストル!!」
右腕の力が解放され、近海の主の右顔面を打ち抜いた。
衝撃が近海の主の体を駆け抜け、ぐらりと揺れて、大きな水飛沫と音をあげて海に浮かぶ。
ザッパァーン!
同時にバチン! と戻るルフィの腕。
「思い知ったか魚め!」
ルフィはニッと満足そうに笑う。
『やったね! ルフィ!』
ニコリと笑ってピースをするミコトに 「おう!」 とルフィは応えると腕をぐるぐる回しながら呟く。
「んん……! まずは仲間集めだ。 十人はほしいなァ!」
小舟に座るミコトを見てから 「そして、海賊旗!」 と叫ぶ。
ミコトは真っ直ぐ海を見つめるルフィの背中を微笑して見つめた。
「よっしゃ、いくぞ!」
ルフィは大きく両手を振り上げた。
「海賊王におれはなる!」
◇◆◇
港には、まだたくさんの人達が小舟を見送っていた。
「とうとう、行っちゃいましたね。 村長」
マキノは明るい笑顔を見せ、小さくなる小舟を見つめる。
「さみしくなるわ」
「村の恥じゃ、海賊になろうなんぞ!」
ウープ村長の少し怒った口調は寂しさと心配からくるものだ。
村長と同じくなかなか素直に感情を出せない人物もまた見送りに来ていた。
港から離れた建物の陰には、近海の主を倒すルフィを見守るダダンと山賊達の姿。
「強くなったなァ、あいつ」
「すげェ近海の主を一撃……」
フーシャ村の人達も山賊達も小舟が見えなくなるまで見守った。
まだ見ぬ彼の仲間達を巻き込まんと小さな船は海をゆく。
かくして大いなる旅は始まった——