第一章 フーシャ村
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港ではリンスがニタニタと笑う。
「今更、謝っても遅いからな~女!」
『私は村の平和を取り戻したいだけ』
ミコトは一言リンスに言い放つと、村人とマキノにウープ村長を預けた。
リンスを見止めると地を蹴り正面から向かう。
その行動は無謀としか見えないが、人々はミコトの白く長い髪が作る風の姿に、一瞬目を奪われた。
「バカな女だ!」
リンスは笑いながら左拳をミコトに向かって、下から突き上げるように繰り出したが、その拳は当たらない。
ミコトは拳に右手をトンと置いて、リンスの顔を見上げる。
体を浮かせると右足でリンスの顎を捉えて蹴り飛ばした。
ドサッ!
リンスの巨体は宙に浮き石畳に転がった。
「ガハッ……! ぅ……くそ!」
うめき声をあげてリンスは石畳に膝をつけながら、なんとか立ち上がろうとするが出来ない。
ミコトは一回転して着地すると、すぐに動けないリンスの元に駆ける。
リンスはふらつく体で何とか立ち上がるが、その表情は視点が定まっていない。
ミコトは大きく足を踏み込み、リンスの鍛えられた腹筋に止めの右の拳を打ち抜いた。
「あ、が……っ!」
地面に両膝をつくように倒れこむリンスは気絶していた。
静まりかえる港。
誰もが海賊を足元にして佇む白い少女を見つめた。
今、目の前で起きたことが信じられない。
海賊達は起きた事が衝撃的すぎて、動けないし、声も出ない。
ミコトは残る海賊達に視線を向けた。
『奪った物を置いて、さっさと連れて出て行って』
海賊達はハッ! と金縛りから解けたように体をビクリとさせて、ミコトを見ると 「ひゃああ~」 と情けない声をあげながら、リンスに駆け寄った。
「船長っ~!」
村長もマキノも村人達も驚きの顔を隠せないまま、無言でミコトを見ている。
リンスを抱え込み、盗んだ物を港に置いていく海賊達にミコトは言い放つ。
『二度とこの村に近づかないで!』
海賊達は何度も頷き、一目散に船に乗って逃げていった。
港は海賊が逃げたことで村人達の歓声で沸いていた。
ルフィは一部始終を見ていて、目をキラキラと輝かせる。
「あいつ、強ェな~! それにいい奴そうだ!」
興味津々でミコトに駆け寄る。
「お前、すげーな!!」
ミコトはルフィの声に驚いて振り向いた。
(ルフィ!?)
まさか、こんな形で会うとは思いもよらない。
嬉しくて目の前にいるルフィに視線が釘付けになった。
(ルフィがいる。 ホントに目が光ってる……!)
「なぁなぁ! お前おれと……」
ルフィが笑って言いかけた直後、ウープ村長とマキノが緊張から解放され、ミコトに向かってお礼を言ってきた。
「村が無事で良かった。 すまんのぅ……」
「ありがとう!」
『いいえ、たいしたことでは……』
「でも、何かお礼をしたいわ」
『じゃあ——』
ミコトは顎に指をつけて考えると何か思いついたのか、ニコリと笑った。
『さっきのサンドイッチはタダということで!』
「それでは……ちょっと、悪いわ」
海賊を追い出してくれたのだから、サンドイッチという訳にもいかないとマキノはミコトを見る。
「いいって言ってるから、いいじゃねェか!」
ルフィがそんなの後でいいよとばかりに、マキノとミコトの間に割り込んだ。
「それより、お前おれの——」
『ちょっと待って! ルフィ!』
大きい声でミコトは言いかけるルフィの言葉を遮った。
確かにルフィに仲間に誘われたいとは思っていたが、ミコトはルフィにお願いしに来たのだ。
——仲間にして欲しいと。
ルフィと向き合い緊張しているのか、表情は硬かった。
一呼吸してから微笑もうとして失敗したような顔で見つめる。
しかし、その目は真剣なものだった。
『ルフィ、私の名前はクサナギ・ミコト。 あなたに会うためにグランドラインから来たの』
ルフィは訳が分からず目をパチクリしている。
ミコトは初めて会ったのに、名前も知っていて会いに来たと言うのだから当然だ。
『私をあなたの仲間にして下さい。 お願いします!』
ミコトはルフィに右手を差しだし、頭を下げた。
さらさらと白い髪が肩から落ちて地面に向かって流れる。
ルフィは驚いてミコトを見つめた。
突然現れて村を救って、自分の仲間になりたいというミコトの差し出された手。
ルフィの勘は面白そうだと告げ、ニカッ! と笑った。
ミコトの手をしっかりと掴んで握手する。
「よろしくな、ミコト! 今日から、おれの仲間だ!」
ミコトはバッ! と顔をあげる。
ルフィの仲間になれるか不安だったミコトの心は一気に晴れた。
『うん!』
笑顔のミコトにルフィは 「にしししし!」 と白い歯を見せて笑った。
『よろしく、船長!』
「おう!」
ルフィは仲間になったミコトに自分の名前を知っていたことを尋ねた。
「なんで、ミコトはおれの名前知ってんだ?」
「私の名前も知っていたわよね。 どうして?」
マキノもルフィと同じ疑問を抱いていた。
『それは……シャンクスにルフィやフーシャ村の事を聞いてたの』
「だからか~!」
「船長さんに話を……だから知っていたのね」
ルフィは納得したーっ! と笑い、マキノも久しぶりに聞く名前に微笑したが、ウープ船長は腕を組んで 「ふん」 と鼻を鳴らす。
懐かしい名前に、ルフィは俄然やる気を出して両腕を上げた。
「よーし! ミコト、明日は船出だ! 一緒に冒険しようぜ!」
言ったとたんに、ルフィがグニャグニャと力なく崩れた。
グルグル~! と腹の虫が鳴く。
「メシ~!」
港には笑い声があふれた。
風は東、今日は良い天気。
明日の船出も良い天気。
「ほら、ルフィ! 店でご飯作ってあげるから、いらっしゃい!」
「ヤッホーイ! ミコト、行くぞ!」
ルフィはミコトの手を掴み引っ張っていく。
「ミコトさんも、今夜はうちに泊まって行くといいわ。 船長さんの話も聞きたいし」
『はい!』
「あっ! おれも、聞きてェ!」
三人の少し後ろを歩くウープ船長は怒鳴る。
「海賊の話なんて聞かんでええ!」
そして、村人達の笑い声が響いた。
「今更、謝っても遅いからな~女!」
『私は村の平和を取り戻したいだけ』
ミコトは一言リンスに言い放つと、村人とマキノにウープ村長を預けた。
リンスを見止めると地を蹴り正面から向かう。
その行動は無謀としか見えないが、人々はミコトの白く長い髪が作る風の姿に、一瞬目を奪われた。
「バカな女だ!」
リンスは笑いながら左拳をミコトに向かって、下から突き上げるように繰り出したが、その拳は当たらない。
ミコトは拳に右手をトンと置いて、リンスの顔を見上げる。
体を浮かせると右足でリンスの顎を捉えて蹴り飛ばした。
ドサッ!
リンスの巨体は宙に浮き石畳に転がった。
「ガハッ……! ぅ……くそ!」
うめき声をあげてリンスは石畳に膝をつけながら、なんとか立ち上がろうとするが出来ない。
ミコトは一回転して着地すると、すぐに動けないリンスの元に駆ける。
リンスはふらつく体で何とか立ち上がるが、その表情は視点が定まっていない。
ミコトは大きく足を踏み込み、リンスの鍛えられた腹筋に止めの右の拳を打ち抜いた。
「あ、が……っ!」
地面に両膝をつくように倒れこむリンスは気絶していた。
静まりかえる港。
誰もが海賊を足元にして佇む白い少女を見つめた。
今、目の前で起きたことが信じられない。
海賊達は起きた事が衝撃的すぎて、動けないし、声も出ない。
ミコトは残る海賊達に視線を向けた。
『奪った物を置いて、さっさと連れて出て行って』
海賊達はハッ! と金縛りから解けたように体をビクリとさせて、ミコトを見ると 「ひゃああ~」 と情けない声をあげながら、リンスに駆け寄った。
「船長っ~!」
村長もマキノも村人達も驚きの顔を隠せないまま、無言でミコトを見ている。
リンスを抱え込み、盗んだ物を港に置いていく海賊達にミコトは言い放つ。
『二度とこの村に近づかないで!』
海賊達は何度も頷き、一目散に船に乗って逃げていった。
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港は海賊が逃げたことで村人達の歓声で沸いていた。
ルフィは一部始終を見ていて、目をキラキラと輝かせる。
「あいつ、強ェな~! それにいい奴そうだ!」
興味津々でミコトに駆け寄る。
「お前、すげーな!!」
ミコトはルフィの声に驚いて振り向いた。
(ルフィ!?)
まさか、こんな形で会うとは思いもよらない。
嬉しくて目の前にいるルフィに視線が釘付けになった。
(ルフィがいる。 ホントに目が光ってる……!)
「なぁなぁ! お前おれと……」
ルフィが笑って言いかけた直後、ウープ村長とマキノが緊張から解放され、ミコトに向かってお礼を言ってきた。
「村が無事で良かった。 すまんのぅ……」
「ありがとう!」
『いいえ、たいしたことでは……』
「でも、何かお礼をしたいわ」
『じゃあ——』
ミコトは顎に指をつけて考えると何か思いついたのか、ニコリと笑った。
『さっきのサンドイッチはタダということで!』
「それでは……ちょっと、悪いわ」
海賊を追い出してくれたのだから、サンドイッチという訳にもいかないとマキノはミコトを見る。
「いいって言ってるから、いいじゃねェか!」
ルフィがそんなの後でいいよとばかりに、マキノとミコトの間に割り込んだ。
「それより、お前おれの——」
『ちょっと待って! ルフィ!』
大きい声でミコトは言いかけるルフィの言葉を遮った。
確かにルフィに仲間に誘われたいとは思っていたが、ミコトはルフィにお願いしに来たのだ。
——仲間にして欲しいと。
ルフィと向き合い緊張しているのか、表情は硬かった。
一呼吸してから微笑もうとして失敗したような顔で見つめる。
しかし、その目は真剣なものだった。
『ルフィ、私の名前はクサナギ・ミコト。 あなたに会うためにグランドラインから来たの』
ルフィは訳が分からず目をパチクリしている。
ミコトは初めて会ったのに、名前も知っていて会いに来たと言うのだから当然だ。
『私をあなたの仲間にして下さい。 お願いします!』
ミコトはルフィに右手を差しだし、頭を下げた。
さらさらと白い髪が肩から落ちて地面に向かって流れる。
ルフィは驚いてミコトを見つめた。
突然現れて村を救って、自分の仲間になりたいというミコトの差し出された手。
ルフィの勘は面白そうだと告げ、ニカッ! と笑った。
ミコトの手をしっかりと掴んで握手する。
「よろしくな、ミコト! 今日から、おれの仲間だ!」
ミコトはバッ! と顔をあげる。
ルフィの仲間になれるか不安だったミコトの心は一気に晴れた。
『うん!』
笑顔のミコトにルフィは 「にしししし!」 と白い歯を見せて笑った。
『よろしく、船長!』
「おう!」
ルフィは仲間になったミコトに自分の名前を知っていたことを尋ねた。
「なんで、ミコトはおれの名前知ってんだ?」
「私の名前も知っていたわよね。 どうして?」
マキノもルフィと同じ疑問を抱いていた。
『それは……シャンクスにルフィやフーシャ村の事を聞いてたの』
「だからか~!」
「船長さんに話を……だから知っていたのね」
ルフィは納得したーっ! と笑い、マキノも久しぶりに聞く名前に微笑したが、ウープ船長は腕を組んで 「ふん」 と鼻を鳴らす。
懐かしい名前に、ルフィは俄然やる気を出して両腕を上げた。
「よーし! ミコト、明日は船出だ! 一緒に冒険しようぜ!」
言ったとたんに、ルフィがグニャグニャと力なく崩れた。
グルグル~! と腹の虫が鳴く。
「メシ~!」
港には笑い声があふれた。
風は東、今日は良い天気。
明日の船出も良い天気。
「ほら、ルフィ! 店でご飯作ってあげるから、いらっしゃい!」
「ヤッホーイ! ミコト、行くぞ!」
ルフィはミコトの手を掴み引っ張っていく。
「ミコトさんも、今夜はうちに泊まって行くといいわ。 船長さんの話も聞きたいし」
『はい!』
「あっ! おれも、聞きてェ!」
三人の少し後ろを歩くウープ船長は怒鳴る。
「海賊の話なんて聞かんでええ!」
そして、村人達の笑い声が響いた。