第八章 海上レストラン・バラティエ
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ミコトはルフィの手当が終わると、側で座っていたサンジに話し掛けた。
『サンジ君、ちょっと頼みがあって……小舟を借りたいの』
「いいけど、何するんだい?」
サンジの問いにミコトは答えずに悪戯を思いついたような顔で笑う。
『ずーっと気になってたの……クリークの船の中』
何が言いたいのか分からないサンジは首をかしげて、ミコトの話の先を聞く。
『船は全部沈んだわけじゃないし。 ……お宝、あるよね? あの中に!』
ミコトが視線をクリークの崩壊している船に向ければ、サンジも分かったのかニヤッ! と笑った。
「確かに。 見てみるか……!」
サンジは早速とばかりに、パティとカルネに小舟を用意させる。
ミホークに斬られ、ルフィとクリークの戦闘に巻き込まれた巨大ガレオン船に、ミコトはサンジとパティとカルネと一緒に向かった。
破損が激しい船内は断面から入れそうではあるが、今にも沈みそうだ。
「ほとんど沈んでんじゃねェかサンジ?」
「…………」
尋ねてきたパティの意見はそのままサンジも感じて、ミコトを見た。
(危ねェんじゃねェのか……)
「ミコトちゃん、止めたほうが——」
言いかけるサンジにミコトは笑った。
『ちょっと行って来るね』
「いや、駄目だ。 危なすぎる! ミコトちゃんが行くことねェよ。 おれが行く」
『ううん』
ミコトは首を横に振って、さっさと自分の腰にロープを取り付ける。
『言い出したのは私だもの』
「いや、しかし……」
サンジは心配で行かせたくなかったが、ミコトも怪我しているサンジに行かせたくないから譲りたくない。
さっきもルフィを助けるのに泳いでもらったのだ。
『サンジ君……』 と願うミコトの視線にサンジは目を逸らして 「分かったよ……」 と承諾した。
『ありがとう……行ってくるね!』
ミコトは傾く船体の断面に飛び移ると、サンジ達に振り返る。
『危なかったり、何か見つけたら……ロープを引っ張るね。 合図したら引き上げて!』
笑って手を振るミコトは船内に姿を消した。
サンジは手の中にあるミコトに繋がるロープを見つめた。
(……ミコトちゃん無事に戻ってきてくれ)
さて、侵入したミコトは右舷の後方部分にいた。
傾く船内は歩きにくく、かろうじて浸水していない廊下を行く。
扉を開けて部屋を覗くと、固定されていない家具以外が散乱していた状態で、何の部屋だったのかも分からない。
(やっぱり、見つからないかな。 ナミがいたらな……)
ナミならば、きっとお宝の匂いを嗅ぎつけるだろう。
別の扉を開けるとギシッと船が音を立てて傾いた。
『!?』
咄嗟にドア枠を掴んで踏ん張った。
船の傾きが増して、部屋の扉が開いたままになったり、どこからか樽が転がってきたりした。
(危ないかな……)
でも、もう少し探したい。
ミコトは廊下が壁に、壁が床になった開きぱなしの扉の部屋を覗いてみる事にした。
(ここになかったら諦めよう)
斜めになった部屋は何もないと思われたが、見回す壁には絵画や、宝石のついた武器が飾ってある。
どうやら宝物庫のようだが、宝箱のようなものが見当たらない。
何故? と探す視線は抜けて壊れたような壁を見て納得した。
どうやら大量の宝の重さと戦闘の衝撃で壊れて、隣の部屋に落ちたようだった。
目を凝らすと、宝が海水に沈んで輝いていた。
泳げないミコトには取ってくるなんて無理だし、サンジ達に頼むには危険すぎる状況だ。
一瞬、ナミなら諦めなさそうと考えが過るが駄目だと首を振る。
仕方ないと息を一つついて諦めようとした時、部屋の奥に穴に落ちないで引っかかている宝箱があった。
『あっ!?』 と思わず嬉しくて声が出る。
(あれなら……いけそう!)
ミコトが穴を飛び越えて宝箱を掴んだ瞬間、船体が大きく揺れた。
小舟で待つサンジは船が大きく傾き沈むのを感じて、心配で声を上げた。
「ミコトちゃん!」
サンジは合図なんて待ってたら、手遅れになるのではと焦って、パティとカルネに叫ぶ。
「引っ張るぞ!」
「けど、合図はまだだろ」
「勝手にしたら逆に危ねェんじゃねェのか」
二人のもっともな意見にサンジが眉を寄せた瞬間、ミコトからの合図があった。
「急げ!」
「「おう!!」」
急いで引っ張るサンジ達。
ミコトも海に溺れる前にと、侵入した船室内から水を放出して壁を壊す。
直後、サンジが一瞬見たのは勢いよく出る水と一体化したようなミコトだ。
(なっ……何だ!?)
目を凝らして見直した時にはミコトがロープに引っ張られるように、宝箱を抱えて宙を飛んでいた。
(ミコトちゃん!?)
長い白い髪先が透明で、足も硝子の靴を履いているようで、サンジの目が釘付けになった。
小舟に着地したミコトは元に戻っていて、ニコリと笑った。
『引っ張ってくれてありがとう!』
「無事で良かった。 宝、あったんだね!」
『うん!』 とミコトが頷き、小舟は沈むクリークの巨大ガレオン船の波に巻き込まれないように急いで離れる。
「「逃げろーっ!!」」 とパティとカルネがオールを回すように漕いだ。
大きな水飛沫と波をつくりながら、ドレッドノート・サーベル号は完全に海に沈んでいった。
『サンジ君、ちょっと頼みがあって……小舟を借りたいの』
「いいけど、何するんだい?」
サンジの問いにミコトは答えずに悪戯を思いついたような顔で笑う。
『ずーっと気になってたの……クリークの船の中』
何が言いたいのか分からないサンジは首をかしげて、ミコトの話の先を聞く。
『船は全部沈んだわけじゃないし。 ……お宝、あるよね? あの中に!』
ミコトが視線をクリークの崩壊している船に向ければ、サンジも分かったのかニヤッ! と笑った。
「確かに。 見てみるか……!」
サンジは早速とばかりに、パティとカルネに小舟を用意させる。
ミホークに斬られ、ルフィとクリークの戦闘に巻き込まれた巨大ガレオン船に、ミコトはサンジとパティとカルネと一緒に向かった。
破損が激しい船内は断面から入れそうではあるが、今にも沈みそうだ。
「ほとんど沈んでんじゃねェかサンジ?」
「…………」
尋ねてきたパティの意見はそのままサンジも感じて、ミコトを見た。
(危ねェんじゃねェのか……)
「ミコトちゃん、止めたほうが——」
言いかけるサンジにミコトは笑った。
『ちょっと行って来るね』
「いや、駄目だ。 危なすぎる! ミコトちゃんが行くことねェよ。 おれが行く」
『ううん』
ミコトは首を横に振って、さっさと自分の腰にロープを取り付ける。
『言い出したのは私だもの』
「いや、しかし……」
サンジは心配で行かせたくなかったが、ミコトも怪我しているサンジに行かせたくないから譲りたくない。
さっきもルフィを助けるのに泳いでもらったのだ。
『サンジ君……』 と願うミコトの視線にサンジは目を逸らして 「分かったよ……」 と承諾した。
『ありがとう……行ってくるね!』
ミコトは傾く船体の断面に飛び移ると、サンジ達に振り返る。
『危なかったり、何か見つけたら……ロープを引っ張るね。 合図したら引き上げて!』
笑って手を振るミコトは船内に姿を消した。
サンジは手の中にあるミコトに繋がるロープを見つめた。
(……ミコトちゃん無事に戻ってきてくれ)
さて、侵入したミコトは右舷の後方部分にいた。
傾く船内は歩きにくく、かろうじて浸水していない廊下を行く。
扉を開けて部屋を覗くと、固定されていない家具以外が散乱していた状態で、何の部屋だったのかも分からない。
(やっぱり、見つからないかな。 ナミがいたらな……)
ナミならば、きっとお宝の匂いを嗅ぎつけるだろう。
別の扉を開けるとギシッと船が音を立てて傾いた。
『!?』
咄嗟にドア枠を掴んで踏ん張った。
船の傾きが増して、部屋の扉が開いたままになったり、どこからか樽が転がってきたりした。
(危ないかな……)
でも、もう少し探したい。
ミコトは廊下が壁に、壁が床になった開きぱなしの扉の部屋を覗いてみる事にした。
(ここになかったら諦めよう)
斜めになった部屋は何もないと思われたが、見回す壁には絵画や、宝石のついた武器が飾ってある。
どうやら宝物庫のようだが、宝箱のようなものが見当たらない。
何故? と探す視線は抜けて壊れたような壁を見て納得した。
どうやら大量の宝の重さと戦闘の衝撃で壊れて、隣の部屋に落ちたようだった。
目を凝らすと、宝が海水に沈んで輝いていた。
泳げないミコトには取ってくるなんて無理だし、サンジ達に頼むには危険すぎる状況だ。
一瞬、ナミなら諦めなさそうと考えが過るが駄目だと首を振る。
仕方ないと息を一つついて諦めようとした時、部屋の奥に穴に落ちないで引っかかている宝箱があった。
『あっ!?』 と思わず嬉しくて声が出る。
(あれなら……いけそう!)
ミコトが穴を飛び越えて宝箱を掴んだ瞬間、船体が大きく揺れた。
小舟で待つサンジは船が大きく傾き沈むのを感じて、心配で声を上げた。
「ミコトちゃん!」
サンジは合図なんて待ってたら、手遅れになるのではと焦って、パティとカルネに叫ぶ。
「引っ張るぞ!」
「けど、合図はまだだろ」
「勝手にしたら逆に危ねェんじゃねェのか」
二人のもっともな意見にサンジが眉を寄せた瞬間、ミコトからの合図があった。
「急げ!」
「「おう!!」」
急いで引っ張るサンジ達。
ミコトも海に溺れる前にと、侵入した船室内から水を放出して壁を壊す。
直後、サンジが一瞬見たのは勢いよく出る水と一体化したようなミコトだ。
(なっ……何だ!?)
目を凝らして見直した時にはミコトがロープに引っ張られるように、宝箱を抱えて宙を飛んでいた。
(ミコトちゃん!?)
長い白い髪先が透明で、足も硝子の靴を履いているようで、サンジの目が釘付けになった。
小舟に着地したミコトは元に戻っていて、ニコリと笑った。
『引っ張ってくれてありがとう!』
「無事で良かった。 宝、あったんだね!」
『うん!』 とミコトが頷き、小舟は沈むクリークの巨大ガレオン船の波に巻き込まれないように急いで離れる。
「「逃げろーっ!!」」 とパティとカルネがオールを回すように漕いだ。
大きな水飛沫と波をつくりながら、ドレッドノート・サーベル号は完全に海に沈んでいった。