第八章 海上レストラン・バラティエ
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レストランや海に潜って逃げていたコック達と海賊達は毒ガスがなくなったヒレの状況に驚いた。
倒れるギンの姿と、ここにいないはずのミコトがいたからだ。
「何であの女がここに?」
「下っ端も倒れてるぞ!」
驚くパティとカルネの後から、ゼフが出て来てサンジに尋ねた。
「どうした……?」
「毒ガスを吸った……。 解毒剤は今、ミコトちゃんが飲ませてくれたが……」
「バカ野郎、見てないで……そいつにマスクを当てろ。 多少なり助剤を含んでるはずだ。 二階へ運んで、よく呼吸させるんだ」
話を聞いたサンジはすぐさまギンにマスクを着けると、パティとカルネに頼む。
「おい、パティ! カルネ! ギンをレストラン中に運んで休ませろ! 早くしろよ!」
運ばれるギンにルフィは声を掛けて励ました。
「絶対、死ぬなよギン……! あんな奴になんか殺されるな! 意地で生きろ! わかったな!? あいつは、おれがぶっ飛ばしてやるから」
「よせ……! あんたじゃ……あ、あの男に勝てない…」
ギンを必死で救おうとするルフィ達をクリークは鼻で笑う。
「フン……。 無駄だ……もってあと一時間ってとこか…」
ルフィはミコトに振り向いた。
「ミコト! おれはあいつを倒す!」
『うん!』
「よし!」
ミコトがルフィを見つめて頷くと、ルフィも任せろ! と笑って返す。
サンジはルフィとミコトのやり取りを側で見ていて、疎外感を感じて目を逸らした。
(クソ……)
ルフィはクリークを睨みつけると突進する。
クリークは目くらまし爆弾をばら撒き、ルフィの行く手を遮るような大きな水飛沫をあげる。
「ヒレから先はお前の墓場だ!」
ルフィは怯まない。
マストの上を走り向かっていくと、クリークが槍を発射してルフィの左肩と右脚に突き刺した。
ルフィは右脚の槍を抜き取ると構わず走って、ぐるっ! と前回りすると、左脚で海を叩きつけて、クリークに負けない水飛沫をあげた。
右腕をぐんと伸ばして拳を振り上げるルフィが見えたクリークは “剣山マント” で体をおおい防御する。
「どうあっても、おれは殴りてェ様だな! この “剣山マント” に手を出して見ろ!」
その名の通りマントで、触れようものなら、鋭い剣先がルフィを傷つける。
「汚ねェ……! 何だあの針だらけのマントは!」
思わずサンジは叫ぶが、ルフィの拳は怯まない。
「ゴムゴムの “銃弾” ブレットっ!」
撃ち抜いて、クリークを剣山ごと殴り倒した事に、海賊達は驚嘆の声をあげた。
ルフィは左肩に刺さった槍を抜き取ると、クリークに言い放つ。
「たかが槍とか針のマントくらいで、おれの墓場って決めるな……! ここはおれの死に場所じゃねェ!」
黙って見守るミコトの隣でサンジが呟く。
「無茶苦茶だぜ、あの野郎……」
ゼフが松葉杖をつきサンジの横で話した。
「……たまにいるんだ。 標的を決めたら死ぬまで戦うことをやめねェバカが……。 ああいうのを敵に回すと厄介なモンだぜ。 ……この勝負、勝つにせよ負けるにせよ……おれは、ああいう奴が好きだがね……」
レストランの二階ではパティとカルネがギンの介抱を続けながら、ルフィとクリークの戦いを見ていた。
誰もが二人の勝負の行方を見守る。
クリークは怒り立ち上がると、肩当てをルフィに叩きつけたが、ルフィはクリークの後ろに飛んで蹴り落とす。
着地して 「にっ」 と笑う。
海賊達はクリークが倒れる姿を見て、不安を口にし始めた。
その言葉を大喝して消すクリークは右の肩当ても外して、左の肩当てと合わせる。
そして、最強の武器 “大戦槍” を構えた。
大戦槍は1tを超える超重量の大槍で、打ち込む力が強いほど爆発も大きくなる。
クリークは振り上げてルフィに打ち込む。
ドゴオン!!
爆発の威力でルフィは飛ばされたが、手を伸ばして近くの壊れた甲板に着地した。
瞬間、出血でガクン…! とよろける。
『……ルフィ』
心配そうに眉根を寄せるミコトの声に、サンジも煙草を咥える口で呟いた。
「長期戦はマズいな……血を流しすぎてる!」
クリークが大戦槍を振りまわしてルフィに襲い掛かる。
普通の感覚なら、避けるのだろうが、ルフィは爆発を物ともしない。
傷つく事を恐れずに何度も果敢に大戦槍に拳を入れる。
「もう、いっちょ……」
ズドオン!! と爆発と拳の相撃ちで “大戦槍” のすべての刃を壊した。
ルフィは両足を踏ん張り 「にいっ…」 とやってやたったぞ! と笑う。
「五発パンチ入れてやった……! 槍の刃が折れてりゃ、ただの棒付き爆弾だ! 力半減だ覚悟しろよ!」
「お前のほうこそ、ただの強がりにしか聞こえねェな」
「強がってねーよっ! この広さならお前をブッ飛ばせる!」
ルフィはフー……と息を吐くと、クリーク自慢の “武力” に勝ってやると笑う。
サンジは眉をひそめた。
確かにクリークの大戦槍の刃はなくなったが、爆発する事にはかわらない。
「あいつ……あの体で一発でも爆撃を喰らえば間違いなく死んじまうぜ」
『ルフィは死んだりなんかしない』
「ミコトちゃん……。 でも、あれだけの装備つけられてちゃ、いくら何でも! くそ……!」
一騎打ちに手助けなんて出来ない。
見守る歯がゆさにサンジは咥えている煙草を噛んだ。
ミコトの視線は戦うルフィを追う。
『ルフィは……あんな卑劣な男に負けたりしない。 信じる』
「…………」
サンジがミコトのルフィに向ける強い眼差しを見た時、ゼフがそうだな……と口端を上げて微笑した。
「……全身に何百の武器を仕込んでも、腹にくくった “一本の槍” にゃ敵わねェこともある……」
「ジジィ……」 とサンジはゼフの話に耳を傾ける。
「生きるか死ぬかの海賊の戦場じゃあ、一瞬でも死に臆した奴はモロくくずれる」
「何の話だよ」
「少なくともあの小僧に躊躇いはない。 生きるための装備か……死を恐れぬ “信念” か……」
「信念……!?」
サンジが視線をルフィに戻すと、クリークはルフィを薙ぎ払おうとしていた。
しかし、ルフィは体を伸ばしヤードに掴まって躱していく。
「ちょこまかと……サルが! 観念しろっ、お前が死ぬことは決まってんだ!」
ドカアン! とクリークはマストの根本に打ちこみ、爆発させて倒壊させた。
「死ぬか! ウキャーッ!」
ルフィはぐるんと一回転して、ヤードをへし折ると、クリークに投げ飛ばす。
クリークは右手首の火炎放射で燃やした。
火の粉と飛ぶ灰と煙が舞う中、ルフィは大きく息を吸い込んだ。
「ゴムゴムの “銃乱打” ガトリング! と “銃弾” バレット !!」
ルフィはウーツ鋼の鎧を纏うクリークの腹に拳を打ちこむ。
しかし、クリークはそんな攻撃は効かないと、足を踏ん張ってルフィを弾き返し、マストの頂上へ飛び上がる。
高笑いしながら、ルフィの足場を吹き飛ばすため爆弾をばら撒いた。
ルフィは 「ゴムゴムの…」 と両手を後ろに伸ばし、力を溜めながらマストをドドドッ! と駆け上る。
それを待っていたかのようにクリークは大戦槍を振るが、ルフィは怯まず打ちこんだ。
「バズーカ!!」
ビシッ!! と鎧にひびが入り、クリークは吹っ飛んでいき、その手から大戦槍も離れ落ちてゆく。
ボゴオオオオン!
大戦槍は甲板に落ちて、ばら撒かれた爆弾と一緒に大爆発した。
あたりは火薬の臭いと煙に覆われ、倒壊する甲板は、大きな波に襲われた。
——生きるための “装備” か。
——死を恐れぬ “信念” か。
煙から天に向かって、ルフィの両腕が勢いよく伸びる。
「ルフィ!」
叫ぶサンジの隣で、まだ終わらない勝負にミコトは拳を握りこむ。
(ルフィ……!)
倒れるギンの姿と、ここにいないはずのミコトがいたからだ。
「何であの女がここに?」
「下っ端も倒れてるぞ!」
驚くパティとカルネの後から、ゼフが出て来てサンジに尋ねた。
「どうした……?」
「毒ガスを吸った……。 解毒剤は今、ミコトちゃんが飲ませてくれたが……」
「バカ野郎、見てないで……そいつにマスクを当てろ。 多少なり助剤を含んでるはずだ。 二階へ運んで、よく呼吸させるんだ」
話を聞いたサンジはすぐさまギンにマスクを着けると、パティとカルネに頼む。
「おい、パティ! カルネ! ギンをレストラン中に運んで休ませろ! 早くしろよ!」
運ばれるギンにルフィは声を掛けて励ました。
「絶対、死ぬなよギン……! あんな奴になんか殺されるな! 意地で生きろ! わかったな!? あいつは、おれがぶっ飛ばしてやるから」
「よせ……! あんたじゃ……あ、あの男に勝てない…」
ギンを必死で救おうとするルフィ達をクリークは鼻で笑う。
「フン……。 無駄だ……もってあと一時間ってとこか…」
ルフィはミコトに振り向いた。
「ミコト! おれはあいつを倒す!」
『うん!』
「よし!」
ミコトがルフィを見つめて頷くと、ルフィも任せろ! と笑って返す。
サンジはルフィとミコトのやり取りを側で見ていて、疎外感を感じて目を逸らした。
(クソ……)
ルフィはクリークを睨みつけると突進する。
クリークは目くらまし爆弾をばら撒き、ルフィの行く手を遮るような大きな水飛沫をあげる。
「ヒレから先はお前の墓場だ!」
ルフィは怯まない。
マストの上を走り向かっていくと、クリークが槍を発射してルフィの左肩と右脚に突き刺した。
ルフィは右脚の槍を抜き取ると構わず走って、ぐるっ! と前回りすると、左脚で海を叩きつけて、クリークに負けない水飛沫をあげた。
右腕をぐんと伸ばして拳を振り上げるルフィが見えたクリークは “剣山マント” で体をおおい防御する。
「どうあっても、おれは殴りてェ様だな! この “剣山マント” に手を出して見ろ!」
その名の通りマントで、触れようものなら、鋭い剣先がルフィを傷つける。
「汚ねェ……! 何だあの針だらけのマントは!」
思わずサンジは叫ぶが、ルフィの拳は怯まない。
「ゴムゴムの “銃弾” ブレットっ!」
撃ち抜いて、クリークを剣山ごと殴り倒した事に、海賊達は驚嘆の声をあげた。
ルフィは左肩に刺さった槍を抜き取ると、クリークに言い放つ。
「たかが槍とか針のマントくらいで、おれの墓場って決めるな……! ここはおれの死に場所じゃねェ!」
黙って見守るミコトの隣でサンジが呟く。
「無茶苦茶だぜ、あの野郎……」
ゼフが松葉杖をつきサンジの横で話した。
「……たまにいるんだ。 標的を決めたら死ぬまで戦うことをやめねェバカが……。 ああいうのを敵に回すと厄介なモンだぜ。 ……この勝負、勝つにせよ負けるにせよ……おれは、ああいう奴が好きだがね……」
レストランの二階ではパティとカルネがギンの介抱を続けながら、ルフィとクリークの戦いを見ていた。
誰もが二人の勝負の行方を見守る。
クリークは怒り立ち上がると、肩当てをルフィに叩きつけたが、ルフィはクリークの後ろに飛んで蹴り落とす。
着地して 「にっ」 と笑う。
海賊達はクリークが倒れる姿を見て、不安を口にし始めた。
その言葉を大喝して消すクリークは右の肩当ても外して、左の肩当てと合わせる。
そして、最強の武器 “大戦槍” を構えた。
大戦槍は1tを超える超重量の大槍で、打ち込む力が強いほど爆発も大きくなる。
クリークは振り上げてルフィに打ち込む。
ドゴオン!!
爆発の威力でルフィは飛ばされたが、手を伸ばして近くの壊れた甲板に着地した。
瞬間、出血でガクン…! とよろける。
『……ルフィ』
心配そうに眉根を寄せるミコトの声に、サンジも煙草を咥える口で呟いた。
「長期戦はマズいな……血を流しすぎてる!」
クリークが大戦槍を振りまわしてルフィに襲い掛かる。
普通の感覚なら、避けるのだろうが、ルフィは爆発を物ともしない。
傷つく事を恐れずに何度も果敢に大戦槍に拳を入れる。
「もう、いっちょ……」
ズドオン!! と爆発と拳の相撃ちで “大戦槍” のすべての刃を壊した。
ルフィは両足を踏ん張り 「にいっ…」 とやってやたったぞ! と笑う。
「五発パンチ入れてやった……! 槍の刃が折れてりゃ、ただの棒付き爆弾だ! 力半減だ覚悟しろよ!」
「お前のほうこそ、ただの強がりにしか聞こえねェな」
「強がってねーよっ! この広さならお前をブッ飛ばせる!」
ルフィはフー……と息を吐くと、クリーク自慢の “武力” に勝ってやると笑う。
サンジは眉をひそめた。
確かにクリークの大戦槍の刃はなくなったが、爆発する事にはかわらない。
「あいつ……あの体で一発でも爆撃を喰らえば間違いなく死んじまうぜ」
『ルフィは死んだりなんかしない』
「ミコトちゃん……。 でも、あれだけの装備つけられてちゃ、いくら何でも! くそ……!」
一騎打ちに手助けなんて出来ない。
見守る歯がゆさにサンジは咥えている煙草を噛んだ。
ミコトの視線は戦うルフィを追う。
『ルフィは……あんな卑劣な男に負けたりしない。 信じる』
「…………」
サンジがミコトのルフィに向ける強い眼差しを見た時、ゼフがそうだな……と口端を上げて微笑した。
「……全身に何百の武器を仕込んでも、腹にくくった “一本の槍” にゃ敵わねェこともある……」
「ジジィ……」 とサンジはゼフの話に耳を傾ける。
「生きるか死ぬかの海賊の戦場じゃあ、一瞬でも死に臆した奴はモロくくずれる」
「何の話だよ」
「少なくともあの小僧に躊躇いはない。 生きるための装備か……死を恐れぬ “信念” か……」
「信念……!?」
サンジが視線をルフィに戻すと、クリークはルフィを薙ぎ払おうとしていた。
しかし、ルフィは体を伸ばしヤードに掴まって躱していく。
「ちょこまかと……サルが! 観念しろっ、お前が死ぬことは決まってんだ!」
ドカアン! とクリークはマストの根本に打ちこみ、爆発させて倒壊させた。
「死ぬか! ウキャーッ!」
ルフィはぐるんと一回転して、ヤードをへし折ると、クリークに投げ飛ばす。
クリークは右手首の火炎放射で燃やした。
火の粉と飛ぶ灰と煙が舞う中、ルフィは大きく息を吸い込んだ。
「ゴムゴムの “銃乱打” ガトリング! と “銃弾” バレット !!」
ルフィはウーツ鋼の鎧を纏うクリークの腹に拳を打ちこむ。
しかし、クリークはそんな攻撃は効かないと、足を踏ん張ってルフィを弾き返し、マストの頂上へ飛び上がる。
高笑いしながら、ルフィの足場を吹き飛ばすため爆弾をばら撒いた。
ルフィは 「ゴムゴムの…」 と両手を後ろに伸ばし、力を溜めながらマストをドドドッ! と駆け上る。
それを待っていたかのようにクリークは大戦槍を振るが、ルフィは怯まず打ちこんだ。
「バズーカ!!」
ビシッ!! と鎧にひびが入り、クリークは吹っ飛んでいき、その手から大戦槍も離れ落ちてゆく。
ボゴオオオオン!
大戦槍は甲板に落ちて、ばら撒かれた爆弾と一緒に大爆発した。
あたりは火薬の臭いと煙に覆われ、倒壊する甲板は、大きな波に襲われた。
——生きるための “装備” か。
——死を恐れぬ “信念” か。
煙から天に向かって、ルフィの両腕が勢いよく伸びる。
「ルフィ!」
叫ぶサンジの隣で、まだ終わらない勝負にミコトは拳を握りこむ。
(ルフィ……!)