第八章 海上レストラン・バラティエ
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『……大丈夫』
微笑するミコトをミホークは鋭い目で洞察する。
ミコトは怪我などないような動きで、地面を蹴ってミホークに水龍刀を閃かせる。
ミホークはミコトの一閃が放たれる前に、黒刀で振り斬ると斬撃を飛ばした。
その先はゾロとウソップ、ヨサクとジョニーが乗る船がある。
放たれた斬撃は光となって、波が壁のように高く上がり、四人に襲いかかる。
刹那、ミコトは迷わず体を反転させ、ミホークへの一閃を一気に放出させた。
『水龍覇!』
水龍刀の刀身が龍になり、先に飛ぶ斬撃を追いかけて斬撃を喰らわせる。
水龍と斬撃が勢いよくぶつかり合い、水柱が上がり滝のように流れ落ちた。
波は高くあがり海は揺れ、舞う水飛沫が霧のように視界を白く遮る。
微かに見える船が無事な事に、ホッとするミコトの細い首に、黒刀の刃が冷たく触れた。
ミコトは背後にミホークを感じ 『参りました』 と言って柄を持つ手をおろした。
瞬間、あたりの雰囲気は緊張感から解放され、クー、クーとカモメの鳴く声が聞こえた。
ミホークは黒刀を背に戻すとミコトを見据えた。
「仲間が出来て、今までのお前になかった強い覚悟と心力で確かに強くなった。 しかし、己を投げ出し、仲間を守るのはいいが、その後はどうする。 このままでは何も出来ない、守れないままで終わるぞ」
ミコトはハッとして顔を上げる。
「ミコト、 “仲間” の意味をよく考えろ! そして、己の心を強く持て! おのずと答えも出てくるだろ」
『はい。 ありがとうございます。 あの腕は……』
ミホークは無表情で右腕を軽く上げると一言。
「問題ない。 お前の方が深いだろう。 さっさと止めろ」
『はい』
ミコトは言われて血を止めて、息をついていると、ルフィが興奮して笑いながらやって来た。
「ミコト、凄かったぞ!」
『うん!』 と笑顔で応えた直後にミコトはよろけた。
ミホークがミコトを片手で支えるとサッと抱きかかえる。
『なっ、何!? ミホーク、離して! ……やっ!』
「あの船に戻るのだろう。 連れてってやる」
『ちょっと……やめて! 自分で行ける! やっ……助けてルフィ!』
ミコトはルフィに手を伸ばすが、ルフィは起きた事に呆気にとられていた。
周囲もミホークの行動に、あの鷹の目が!? と唖然として見ている。
嫌がるミコトにミホークは一言。
「暴れると海に落ちるぞ」
途端にミコトは諦めて大人しくなった。
ミホークはゾロ達が乗るバウンティ丸に一気に飛んで着地する。
「着いたぞ」
ミコトは恨みがましくミホークを見上げる。
『運んでくれて、ありがとうございます。 ……下ろして』
ミホークの肩を手で押して、離れようとするミコトの左手にはシャンクスがミコトにあげた指輪が光る。
ミホークは指輪を見て思い出したようにと小さく呟いた。
「……奴にでも会いにいくか」
呟きが聞こえたミコトは船に足を下ろすと 『ちょっと待って』 と甲板に置いてあった樽から紙袋を取り出した。
サンジは見覚えのある紙袋に目を凝らした。
(あれは……)
ミコトの手元をヨサクは覗き込み不思議そうな顔をした。
「それ……なんスか? 何で、おれ達の船に……」
『ワイン……。 メリー号に置いとくと飲まれちゃうかと思って、こっちの船に置いてたの』
ヨサクとジョニーがいつの間にと見るミコトはミホークに突きつけるように渡していた。
『え、と……これ、持ってて。 行くなら渡して欲しいの』
ミホークは紙袋の中身を見た。
一本のワインはシャンクスへ、一冊の本は自分にだろうと考えて、ミコトを軽く睨む。
「お前ぐらいだ。 おれを運び屋に使うのは」
『……お願いします』
ミコトが丁寧に頭を下げればミホークは頷いた。
「いいだろう。 では、おれは戻る」
二人のやり取りに、サンジは訝し気に眉根を寄せた。
ミコトは昨日買ったワインを今日ミホークに渡している。
これではまるで、予め分かっていて用意していたようではないか。
(どういう事だ……?)
ミホークがグランドラインに戻ろうと棺船に飛び移ると、クリークが叫んだ。
「帰る前に死んで行け!」
「さすがだな、懲りぬ男よ……さらば」
クリークは体中に仕込んだ武器で攻撃するが、ミホークは黒刀で一撃を放つと、衝撃波で高波を作って、海が収まる前に消えた。
ルフィはクリークのドレッドノート・サーベル号の崩れた甲板から、ミホークの起こした波に揺られながら、レストランの手摺りに腕を伸ばして張り付いた。
バウンティ丸に向かって叫ぶ。
「ウソップ、ミコト! 行ってくれ!」
「わかった! おれ達は必ずナミを連れ戻す! お前はしかっりコックを仲間に入れとけ! ちゃんと六人揃ったら! そんときゃ行こうぜ “グランドライン” !」
「ああ! 行こう!」
『ルフィ! また、あとでね!』
手を振るウソップとミコト、ヨサクとジョニーに、ルフィは笑って答えた。
「おお! ゾロとナミのこと頼んだぞ!」
ミコトは離れていくバラティエに後ろ髪を引かれる。
(ルフィとサンジ君は大丈夫かな……。 ゾロの傷も私がミホークと戦ってる分だけ時間が過ぎてる。 ナミも……)
行方が分かるだろうかとか、いろいろ心配して考えて、不安だけが募る。
帆に風を受け、波に乗り、バウンティ丸はナミを追った。
さて、バラティエを守ろうとするサンジと、仲間を見送ったルフィが、ガレオン船だったドレッドノート・サーベル号に立つクリークを睨む。
「……やっと来るぜ。 疫病神がよ」
「あいつは、おれの仲間を笑った……! おれがやるからな!」
「……勝手にしろ!」
「おう! 勝手にやる」
海賊達の雄叫びがバラティエに迫る。
「うほーっ! 向こうもやる気だっ! 燃えてきた!」
やる気満々のルフィが腕を回していると、パティとカルネが先制攻撃しようと、カバガシラー号に乗り込んだ。
カバガシラー号は魚の形をした、ペダルを漕いで走る船で、大砲を装備している。
パティとカルネが海賊達に大砲を撃ち暴れている間に、サンジが二人のコックに命じた。
「操舵室に行って、 “ヒレ” 開いて来い」
「いいのか!? 敵に足場与える事になるんだぜ!?」
「構わねェよ。 店ン中戦場にしちゃ、クソジジィがうるせェだろ」
煙草を加える口をイーッとさせるサンジをゼフが横目で見たが、文句はないようだ。
バラティエの左右からヒレが開き足場が現れる。
このヒレは本来、大勢のパーティ会場用の為の甲板で、普段は船体に畳んである。
今、海賊達と戦うには十分な広さの甲板だ。
サンジはタバコを咥えて待ちかまえる。
「存分に戦ってやろうじゃねェか、海賊ども」
ルフィは “カバガシラー号” と “ヒレ” に大興奮。
「おもしれーっ! ほしーっ!」
クリークもまた 「ますます欲しくなったぜ、あの船」 と勝手なことを言った。
カバガシラー号は果敢にもクリークに攻撃を仕掛けるものの、クリークの怪力でバラティエに向かって飛ばされる。
このままだと直撃してしまう。
「気合だけだな、あいつら……」
サンジは溜息と煙を吐き、煙草を手に取ると高くジャンプして、飛んできたカバガシラー号を蹴り落とした。
ヒレに頭から激突するカバガシラー号。
サンジの足技にコック達は感心し、海賊達は恐怖したのだった。
微笑するミコトをミホークは鋭い目で洞察する。
ミコトは怪我などないような動きで、地面を蹴ってミホークに水龍刀を閃かせる。
ミホークはミコトの一閃が放たれる前に、黒刀で振り斬ると斬撃を飛ばした。
その先はゾロとウソップ、ヨサクとジョニーが乗る船がある。
放たれた斬撃は光となって、波が壁のように高く上がり、四人に襲いかかる。
刹那、ミコトは迷わず体を反転させ、ミホークへの一閃を一気に放出させた。
『水龍覇!』
水龍刀の刀身が龍になり、先に飛ぶ斬撃を追いかけて斬撃を喰らわせる。
水龍と斬撃が勢いよくぶつかり合い、水柱が上がり滝のように流れ落ちた。
波は高くあがり海は揺れ、舞う水飛沫が霧のように視界を白く遮る。
微かに見える船が無事な事に、ホッとするミコトの細い首に、黒刀の刃が冷たく触れた。
ミコトは背後にミホークを感じ 『参りました』 と言って柄を持つ手をおろした。
瞬間、あたりの雰囲気は緊張感から解放され、クー、クーとカモメの鳴く声が聞こえた。
ミホークは黒刀を背に戻すとミコトを見据えた。
「仲間が出来て、今までのお前になかった強い覚悟と心力で確かに強くなった。 しかし、己を投げ出し、仲間を守るのはいいが、その後はどうする。 このままでは何も出来ない、守れないままで終わるぞ」
ミコトはハッとして顔を上げる。
「ミコト、 “仲間” の意味をよく考えろ! そして、己の心を強く持て! おのずと答えも出てくるだろ」
『はい。 ありがとうございます。 あの腕は……』
ミホークは無表情で右腕を軽く上げると一言。
「問題ない。 お前の方が深いだろう。 さっさと止めろ」
『はい』
ミコトは言われて血を止めて、息をついていると、ルフィが興奮して笑いながらやって来た。
「ミコト、凄かったぞ!」
『うん!』 と笑顔で応えた直後にミコトはよろけた。
ミホークがミコトを片手で支えるとサッと抱きかかえる。
『なっ、何!? ミホーク、離して! ……やっ!』
「あの船に戻るのだろう。 連れてってやる」
『ちょっと……やめて! 自分で行ける! やっ……助けてルフィ!』
ミコトはルフィに手を伸ばすが、ルフィは起きた事に呆気にとられていた。
周囲もミホークの行動に、あの鷹の目が!? と唖然として見ている。
嫌がるミコトにミホークは一言。
「暴れると海に落ちるぞ」
途端にミコトは諦めて大人しくなった。
ミホークはゾロ達が乗るバウンティ丸に一気に飛んで着地する。
「着いたぞ」
ミコトは恨みがましくミホークを見上げる。
『運んでくれて、ありがとうございます。 ……下ろして』
ミホークの肩を手で押して、離れようとするミコトの左手にはシャンクスがミコトにあげた指輪が光る。
ミホークは指輪を見て思い出したようにと小さく呟いた。
「……奴にでも会いにいくか」
呟きが聞こえたミコトは船に足を下ろすと 『ちょっと待って』 と甲板に置いてあった樽から紙袋を取り出した。
サンジは見覚えのある紙袋に目を凝らした。
(あれは……)
ミコトの手元をヨサクは覗き込み不思議そうな顔をした。
「それ……なんスか? 何で、おれ達の船に……」
『ワイン……。 メリー号に置いとくと飲まれちゃうかと思って、こっちの船に置いてたの』
ヨサクとジョニーがいつの間にと見るミコトはミホークに突きつけるように渡していた。
『え、と……これ、持ってて。 行くなら渡して欲しいの』
ミホークは紙袋の中身を見た。
一本のワインはシャンクスへ、一冊の本は自分にだろうと考えて、ミコトを軽く睨む。
「お前ぐらいだ。 おれを運び屋に使うのは」
『……お願いします』
ミコトが丁寧に頭を下げればミホークは頷いた。
「いいだろう。 では、おれは戻る」
二人のやり取りに、サンジは訝し気に眉根を寄せた。
ミコトは昨日買ったワインを今日ミホークに渡している。
これではまるで、予め分かっていて用意していたようではないか。
(どういう事だ……?)
ミホークがグランドラインに戻ろうと棺船に飛び移ると、クリークが叫んだ。
「帰る前に死んで行け!」
「さすがだな、懲りぬ男よ……さらば」
クリークは体中に仕込んだ武器で攻撃するが、ミホークは黒刀で一撃を放つと、衝撃波で高波を作って、海が収まる前に消えた。
ルフィはクリークのドレッドノート・サーベル号の崩れた甲板から、ミホークの起こした波に揺られながら、レストランの手摺りに腕を伸ばして張り付いた。
バウンティ丸に向かって叫ぶ。
「ウソップ、ミコト! 行ってくれ!」
「わかった! おれ達は必ずナミを連れ戻す! お前はしかっりコックを仲間に入れとけ! ちゃんと六人揃ったら! そんときゃ行こうぜ “グランドライン” !」
「ああ! 行こう!」
『ルフィ! また、あとでね!』
手を振るウソップとミコト、ヨサクとジョニーに、ルフィは笑って答えた。
「おお! ゾロとナミのこと頼んだぞ!」
ミコトは離れていくバラティエに後ろ髪を引かれる。
(ルフィとサンジ君は大丈夫かな……。 ゾロの傷も私がミホークと戦ってる分だけ時間が過ぎてる。 ナミも……)
行方が分かるだろうかとか、いろいろ心配して考えて、不安だけが募る。
帆に風を受け、波に乗り、バウンティ丸はナミを追った。
さて、バラティエを守ろうとするサンジと、仲間を見送ったルフィが、ガレオン船だったドレッドノート・サーベル号に立つクリークを睨む。
「……やっと来るぜ。 疫病神がよ」
「あいつは、おれの仲間を笑った……! おれがやるからな!」
「……勝手にしろ!」
「おう! 勝手にやる」
海賊達の雄叫びがバラティエに迫る。
「うほーっ! 向こうもやる気だっ! 燃えてきた!」
やる気満々のルフィが腕を回していると、パティとカルネが先制攻撃しようと、カバガシラー号に乗り込んだ。
カバガシラー号は魚の形をした、ペダルを漕いで走る船で、大砲を装備している。
パティとカルネが海賊達に大砲を撃ち暴れている間に、サンジが二人のコックに命じた。
「操舵室に行って、 “ヒレ” 開いて来い」
「いいのか!? 敵に足場与える事になるんだぜ!?」
「構わねェよ。 店ン中戦場にしちゃ、クソジジィがうるせェだろ」
煙草を加える口をイーッとさせるサンジをゼフが横目で見たが、文句はないようだ。
バラティエの左右からヒレが開き足場が現れる。
このヒレは本来、大勢のパーティ会場用の為の甲板で、普段は船体に畳んである。
今、海賊達と戦うには十分な広さの甲板だ。
サンジはタバコを咥えて待ちかまえる。
「存分に戦ってやろうじゃねェか、海賊ども」
ルフィは “カバガシラー号” と “ヒレ” に大興奮。
「おもしれーっ! ほしーっ!」
クリークもまた 「ますます欲しくなったぜ、あの船」 と勝手なことを言った。
カバガシラー号は果敢にもクリークに攻撃を仕掛けるものの、クリークの怪力でバラティエに向かって飛ばされる。
このままだと直撃してしまう。
「気合だけだな、あいつら……」
サンジは溜息と煙を吐き、煙草を手に取ると高くジャンプして、飛んできたカバガシラー号を蹴り落とした。
ヒレに頭から激突するカバガシラー号。
サンジの足技にコック達は感心し、海賊達は恐怖したのだった。