第八章 海上レストラン・バラティエ
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大破する船上では、緊迫した空気が張りつめていた。
“世界最強の剣士” と “海賊狩りのゾロ” 。
その場にいる誰もが二人の勝負の行く末を見つめる。
「こんなに早く会えるとは……正直、考えてなかったぜ」
「無益」
ミホークが首飾りの短刀を抜いて構える姿を見て、ゾロは睨む。
「オイ、何のつもりだ……そりゃあ」
「おれは、うさぎを狩るのに全力を出すバカなケモノとは違う。 ここは四つに区分される海の中でも最弱の海イースト・ブルー。 あいにくこれ以下の刃物は持ちあわせてないのだ」
語る理由に、ゾロは怒り、咥えた刀を噛みしめた。
「人をバカにすんのも、たいがいにしろ……死んで後悔すんじゃねェぞ!」
ズダン!!
足を踏み込みミホークに向かう。
「井の中の吠えし蛙よ、世の広さを知るがいい」
ゾロは手を交差させ “鬼斬り” をくりだすが、ミホークの片手で突きだした短刀の切っ先で、押さえられてしまう。
一歩も動けない。
「う…………!」
(動かねェ…何をしやがったんだ!? 見切った奴すらいねェ、この技をあんな玩具で……)
ゾロの体からは悔しさと焦燥と、信じられない現実からか汗が流れた。
(こんなバカな事が……そんなわけがねェよ。 いくら何でも、こんなに遠いわけねェ!)
叫び声をあげ、立ち向かうゾロがどんなに斬り込んでいっても、鋭い鷹の目の短刀で捌かれる。
(世界がこんなに遠いハズはねェ! この距離はこの遠さはねェだろ!)
刃のぶつかり合う音が海に響き、全員が二人の戦いを固唾を呑んだ。
ヨサクとジョニーはゾロの劣勢に悲痛な声を上げる。
「「ウソだろう兄貴! 本気を出してくれ!」」
ミホークはゾロの剣が力を増すのを感じた。
ひたすら力を求め、追いかける剣は荒々しい。
「なんと凶暴な剣か……」
ゾロ自身どれだけ打ち合っているのか分からなくなるほど打ちこむ。
「おれは勝つために」
(こんな玩具にあしらわれるために、おれは剣を振ってきたわけじゃない)
この一刀に想いを——強さを求める。
「この男に勝つためだけに」
—— “約束” 。
鷹の目が金色に光り、ゾロを見据えて捉える。
「何を背負う。 強さの果てに何を望む……。 弱き者よ……」
ミホークは力任せのゾロの剣を薙ぎ払った。
「ぐはっ!」
ゾロは甲板に転がる。
途端に飛び出そうとするヨサクとジョニーを懸命に止めるルフィ。
「ちゃんとガマンしろ……!」
しかし、ルフィ自身がゾロに向かっていきたい気持ちを抑えるのに精一杯だった。
「…………」
ウソップも戦うゾロを見守ることしか出来ない。
ミコトもルフィとウソップと同じだった。
(ゾロ……)
握り込む両手に汗が滲む。
知っているとか、分かっているという事が、この現実を前に何の役に立つのだろうか。
この先、ゾロが強くなるには、この戦いが不可欠だが——
(見守るのがこんなに辛いと思わなかった……! でも、目を逸らしては駄目。 ちゃんと見届けないと……!)
ゾロは態勢を整えると構え直し、世界一に挑む。
「虎…狩り!」
ミホークは特攻するゾロの胸を短刀でズバン! と突き刺した。
ゾロの動きが止まる。
叫ぶ者、歯を食いしばる者、拳を握りしめる者、黙って見つめる者……息を止め、音が消える。
ゾロからボタボタと血が流れた。
震える体で踏ん張るゾロにミホークが問う。
「このまま心臓を貫かれたいか、なぜ退かん」
「さァね……わからねェ……。 ここを一歩でも退いちまったら、何か大事な今までの誓いとか約束とか……。 いろんなモンがヘシ折れて、もう二度と……この場所へ帰って来れねェような気がする」
「そう、それが敗北だ」
「へへっ……じゃ、なおさら退けねェな」
ゾロの息は荒く、ドクドクと自分の血が流れるのを感じた。
ミホークの目はゾロの中に眠る強さを探る。
「死んでもか……」
「死んだ方がマシだ」
ゾロはミホークに負けない射る様な目で睨み返して、不敵に笑った。
ミホークは短刀を抜く。
(何という強き心力……! 敗北より死をとるか)
「小僧……ゾロと言ったな」
「ロロノア・ゾロ」
ミホークは背中の黒刀を抜いて構える。
「憶えておく。 久しく見ぬ “強き者” よ。 そして剣士たる礼儀をもって、世界最強のこの黒刀で沈めてやる」
ゾロは覚悟を決めて、両手の刀を上下に構えた。
(これが、最後の一撃か……。 外したら死ぬな……。 世界一か……死か!)
口には三本目を咥えて食いしばり、その覚悟にミホークは応える。
「散れ!!」
ミホークが踏み込むと、ゾロは刀を回転させて一気に突進して斬り込む。
「三刀流奥義! 三・千・世・界!!」
刹那、斬り伏せるミホークのコートが翻り、ゾロの両手に持つ刀は無残にも砕け散った。
(敗けた……。 かなわねェ……おれが敗けるなんて考えた事なかった……。 これが…世界最強の力か……!)
血を吐きながら、和道一文字を鞘に納めるゾロの背後には、ミホークが二刀目の態勢にはいる。
ゾロはミホークに正面を向き、両腕を広げてニッと笑った。
「背中の傷は戦士の恥だ」
「見事」
ミホークはゾロの心力を認めて笑う。
ズバン! と右肩から斜めに一太刀に斬る。
ゾロの血飛沫あがるその姿を鷹の目は見届けた。
(生き急ぐな……! 若き力よ…!)
“世界最強の剣士” と “海賊狩りのゾロ” 。
その場にいる誰もが二人の勝負の行く末を見つめる。
「こんなに早く会えるとは……正直、考えてなかったぜ」
「無益」
ミホークが首飾りの短刀を抜いて構える姿を見て、ゾロは睨む。
「オイ、何のつもりだ……そりゃあ」
「おれは、うさぎを狩るのに全力を出すバカなケモノとは違う。 ここは四つに区分される海の中でも最弱の海イースト・ブルー。 あいにくこれ以下の刃物は持ちあわせてないのだ」
語る理由に、ゾロは怒り、咥えた刀を噛みしめた。
「人をバカにすんのも、たいがいにしろ……死んで後悔すんじゃねェぞ!」
ズダン!!
足を踏み込みミホークに向かう。
「井の中の吠えし蛙よ、世の広さを知るがいい」
ゾロは手を交差させ “鬼斬り” をくりだすが、ミホークの片手で突きだした短刀の切っ先で、押さえられてしまう。
一歩も動けない。
「う…………!」
(動かねェ…何をしやがったんだ!? 見切った奴すらいねェ、この技をあんな玩具で……)
ゾロの体からは悔しさと焦燥と、信じられない現実からか汗が流れた。
(こんなバカな事が……そんなわけがねェよ。 いくら何でも、こんなに遠いわけねェ!)
叫び声をあげ、立ち向かうゾロがどんなに斬り込んでいっても、鋭い鷹の目の短刀で捌かれる。
(世界がこんなに遠いハズはねェ! この距離はこの遠さはねェだろ!)
刃のぶつかり合う音が海に響き、全員が二人の戦いを固唾を呑んだ。
ヨサクとジョニーはゾロの劣勢に悲痛な声を上げる。
「「ウソだろう兄貴! 本気を出してくれ!」」
ミホークはゾロの剣が力を増すのを感じた。
ひたすら力を求め、追いかける剣は荒々しい。
「なんと凶暴な剣か……」
ゾロ自身どれだけ打ち合っているのか分からなくなるほど打ちこむ。
「おれは勝つために」
(こんな玩具にあしらわれるために、おれは剣を振ってきたわけじゃない)
この一刀に想いを——強さを求める。
「この男に勝つためだけに」
—— “約束” 。
鷹の目が金色に光り、ゾロを見据えて捉える。
「何を背負う。 強さの果てに何を望む……。 弱き者よ……」
ミホークは力任せのゾロの剣を薙ぎ払った。
「ぐはっ!」
ゾロは甲板に転がる。
途端に飛び出そうとするヨサクとジョニーを懸命に止めるルフィ。
「ちゃんとガマンしろ……!」
しかし、ルフィ自身がゾロに向かっていきたい気持ちを抑えるのに精一杯だった。
「…………」
ウソップも戦うゾロを見守ることしか出来ない。
ミコトもルフィとウソップと同じだった。
(ゾロ……)
握り込む両手に汗が滲む。
知っているとか、分かっているという事が、この現実を前に何の役に立つのだろうか。
この先、ゾロが強くなるには、この戦いが不可欠だが——
(見守るのがこんなに辛いと思わなかった……! でも、目を逸らしては駄目。 ちゃんと見届けないと……!)
ゾロは態勢を整えると構え直し、世界一に挑む。
「虎…狩り!」
ミホークは特攻するゾロの胸を短刀でズバン! と突き刺した。
ゾロの動きが止まる。
叫ぶ者、歯を食いしばる者、拳を握りしめる者、黙って見つめる者……息を止め、音が消える。
ゾロからボタボタと血が流れた。
震える体で踏ん張るゾロにミホークが問う。
「このまま心臓を貫かれたいか、なぜ退かん」
「さァね……わからねェ……。 ここを一歩でも退いちまったら、何か大事な今までの誓いとか約束とか……。 いろんなモンがヘシ折れて、もう二度と……この場所へ帰って来れねェような気がする」
「そう、それが敗北だ」
「へへっ……じゃ、なおさら退けねェな」
ゾロの息は荒く、ドクドクと自分の血が流れるのを感じた。
ミホークの目はゾロの中に眠る強さを探る。
「死んでもか……」
「死んだ方がマシだ」
ゾロはミホークに負けない射る様な目で睨み返して、不敵に笑った。
ミホークは短刀を抜く。
(何という強き心力……! 敗北より死をとるか)
「小僧……ゾロと言ったな」
「ロロノア・ゾロ」
ミホークは背中の黒刀を抜いて構える。
「憶えておく。 久しく見ぬ “強き者” よ。 そして剣士たる礼儀をもって、世界最強のこの黒刀で沈めてやる」
ゾロは覚悟を決めて、両手の刀を上下に構えた。
(これが、最後の一撃か……。 外したら死ぬな……。 世界一か……死か!)
口には三本目を咥えて食いしばり、その覚悟にミホークは応える。
「散れ!!」
ミホークが踏み込むと、ゾロは刀を回転させて一気に突進して斬り込む。
「三刀流奥義! 三・千・世・界!!」
刹那、斬り伏せるミホークのコートが翻り、ゾロの両手に持つ刀は無残にも砕け散った。
(敗けた……。 かなわねェ……おれが敗けるなんて考えた事なかった……。 これが…世界最強の力か……!)
血を吐きながら、和道一文字を鞘に納めるゾロの背後には、ミホークが二刀目の態勢にはいる。
ゾロはミホークに正面を向き、両腕を広げてニッと笑った。
「背中の傷は戦士の恥だ」
「見事」
ミホークはゾロの心力を認めて笑う。
ズバン! と右肩から斜めに一太刀に斬る。
ゾロの血飛沫あがるその姿を鷹の目は見届けた。
(生き急ぐな……! 若き力よ…!)