第八章 海上レストラン・バラティエ
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穏やかな潮の流れに任せ、東の海に来たのは鷹の目の異名を持つジュラキュール・ミホークだ。
乗る小船は棺船で左右に一本ずつ蝋燭が灯る。
中央に長い足を組んで座るミホークは見覚えのある巨大ガレオン船ドレッドノート・サーベル号を眺めた。
「……東の海に様子を見に来たら、あの船が停まってるとはな」
ミホークは一か月ほど前にレイリーのところを尋ねた。
ミコトが一人で東に行っていると聞いて、興味で来たのだ。
途中、行く手に邪魔な船団を斬ったが、また遭遇するとはミホークも思ってもいなかった。
そして、感じる気配に、やはりミコトは面白いと口端が上がる。
棺船は静かにバラティエとドレッドノート・サーベル号の方へ進んだ。
クリークは船に食料を持ち帰ると、瀕死の部下達に与えた。
食糧を食べて元気を取り戻した部下達に、もう一度グランドラインを目指すと告げる。
そして、命じた——鷹の目が狙っている事を知らずに。
「手始めに海上レストランを乗っ取れ!」
武器を持ち、雄叫びをあげる海賊達はレストランに押し寄せていく。
声が聞こえたレストランではコック達が武器を持って待ち構える。
一触即発——張りつめた空気を斬り裂いたのはミホークの一閃。
ズババン!
巨大ガレオン船が突如、破壊された。
何が起きたのかと、海も船も人も混乱し、船の壊れる轟音が響いた。
大きな波がレストランを襲い、大きく揺れた。
クリークに報告が入る。
「ドン・クリーク! 本船は……斬られました!」
「斬られた? 斬られただと!? この巨大ガレオン船をか!? そんな……バカな話があるかァ!」
ゼフは急いで、レストランの錨を上げさせた。
このままでは波に呑まれるからだ。
ルフィ達はナミやヨサク、ジョニーの乗るメリー号へ急いだ。
甲板に出ると、二人が 「「アニギ~~!」」 と泣きながら海に落ちていた。
何事か!? と理由を聞けば 「「ナミの姉貴は! 宝、全部持って逃げちゃいました!」」 と叫ぶ。
「「「はああ!?」」」
起きた事態に真っ青になって叫ぶルフィ、ゾロ、ウソップ。
ヨサクとジョニーは泳いで甲板に上がる。
荒い息でナミに騙されて、海に落とされ、船を奪われた事を話して、申し訳ないと肩を落とした。
「「すまねェ……兄貴」」
「くそっ! あの女! 最近大人しくしてると思ったら、油断もスキもねェっ!」
ゾロは壁を力一杯に殴りつけた。
「この非常事態に輪をかけやがって!」
ウソップは目を血走り拳を握しめた。
ルフィは黙って海を眺め、遠く離れるメリー号を見つけた。
「待て! まだ船が見えるぞ!」
そして、ヨサクとジョニーの船バウンティ丸があるか聞くと、ゾロとウソップに追いかけるように頼む。
「おれは、あいつが航海士じゃなきゃ、いやだ!」
言い張るルフィに、ゾロは頭を片手で押さえると、仕方ねェと溜息を吐く。
「わかったよ………世話のやける船長だぜ。 ヨサク、ジョニー、出航準備しろ!」
「「は、はい!」」
二人が準備に向かうと、ルフィはゾロ、ウソップ、ミコトに告げる。
「おれはあいつとケリをつける!」
「ああ。 なら、おれとウソップであの女を追う。 念のため、ミコトはこっちに残れ」
四人が目で頷き合った時、ヨサクとジョニーが呼ぶ。
「兄貴達!」
「準備できやした!」
「行くぞ、ウソップ!」
「お…おう」
ゾロは残るルフィとミコトを真剣な面持ちで忠告する。
「気をつけろよ。 こっちの事態も尋常じゃねェんだ」
ルフィが 「分かってる」 と頷いた時、斬られたクリークの船の方から大声が聞こえた。
「あいつだァ! ドン・クリーク、あの男です! 我々の艦隊を潰した男!」
ルフィとゾロは叫び声に振り返り、海の方を見る。
海上には波に揺られる一艘の棺船。
腰かける影は一つ。
巨大ガレオン船を斬った男の気配に、ゾロの心臓がドクン! と大きく鳴った。
「まさか……あれが鷹の目の男……」
ヨサクとジョニーのバウンティ丸に先に乗り込んでいたウソップが呼ぶ。
「ゾロ、行くぞ!」
「わりィ……ウソップ。 三人で追いかけてくれ」
「ゾロ?」
「さっき言っただろ。 ……あいつがおれの探してる男だ!」
ルフィはミホークとの対決を望むゾロを見て、ウソップに頼む。
「向こうに船をまわせよウソップ。 おれ達は甲板からあっちに行く!」
「わかった」
ウソップ達は船をレストランの左舷の桟橋に着けた。
ルフィ、ゾロ、ミコトは桟橋で足を一旦止める。
「お前ら、ここにいてくれ。 ここからは、おれ一人で行く」
ゾロは沈みかかっているドレッドノート・サーベル号に向かった。
レストランの左舷甲板では、コック達がミホークの事を噂していた。
ミホークは黒い帽子を深く被り、首からは大きめの十字架をさげていた。
眼光鋭く金色に輝く目は、猛禽類である鷹を彷彿させる。
「あいつが一人で五十隻の船を沈めたってのか……」
「特別な武器を持ってるわけでもなさそうだ……」
ゼフはコック達にミホークについて語る。
「武器なら背中にしょってるだろ……あの剣だ。 “鷹の目の男” とは大剣豪の名。 奴は世界中の剣士の頂点に立つ男だ」
みんな信じられないという顔で棺船を見つめていた。
大破しているガレオン船の甲板に震えて座りこむ海賊達はミホークに文句を言っていた。
「畜生オ、てめェ! 何の恨みがあっておれ達の船を……!」
「ヒマつぶし」
冷淡な一言は事実だ。
ミホークは本気で “ヒマつぶし” をしている。
冗談で東の海になんか来るわけがないし、邪魔だったから船は斬っただけだが、信じてもらえないようだ。
「そんな理由あるか!」
ふざけるな! と頭にきた海賊が二丁拳銃でミホークを撃つ。
銃声と同時に、ミホークは背にある黒刀 “夜” をスウ…と抜くと、刃を横に傾けた。
フワッと二発の弾丸は弾道を変えて彼方に飛んでいく。
外れたことに 「何ィ!?」 と驚く海賊達の背後にゾロは立つ。
「外したのさ……。 何発撃ち込んでも同じだ。 切っ先で、そっと弾道をかえたんだ。 あんな優しい剣見た事がねェ」
ミホークは黒刀を鞘に納める。
「 “柔” なき剣に強さなどない」
「その剣で、この船も斬ったのかい」
「いかにも」
肯定するミホークと、左腕の黒手拭いをほどくゾロ。
「成程……最強だ。 おれは、お前に会うために海へ出た!」
周囲の海賊達はゾロが三本の刀を持っている事に気づいて “海賊狩り” だと騒ぎ始めたが、ミホークは淡々としている。
「……何を目指す」
「最強」
ゾロはニヤリと不敵な笑みで、手拭いを頭に巻いて気合を入れる。
「ヒマなんだろ? 勝負しようぜ」
「断る」
「な……なにぃ」
「おれの用は、あそこにいる女だ」
ミホークの目は桟橋にいるミコトを見て、側にいるルフィが目に入って僅かに見開いた。
見覚えのある麦わら帽子。
そして、十年前に腕を失った赤髪から聞いた話が過って、縁に口元が上がる。
ゾロとミホークの会話が聞こえたルフィ達は当然ミコトを見た。
ウソップが代表するように尋ねた。
「ミコトはあいつと、どんな知り合いなんだ?」
『私の剣の先生』
船にいるウソップ、ヨサク、ジョニーは目を丸くして驚き、ルフィは 「そうなのか!?」 と聞き返す。
黙って頷き返すミコトにウソップは呆れた表情を浮かべた。
「ミコト、お前……」
(それは…… “ちょっと” とは言わねェぞ!)
ゾロも聞こえたのか、眉間に皺を寄せて我慢するように目をきつく閉じた。
(ちょっとじゃねェだろ! ミコト!)
心の中で二人はツッコみ、一呼吸したゾロがミホークに聞く。
「てめェが、ミコトに何の用だ?」
「小僧、ミコトの名を知ってるのか?」
興味を持ったミホークが聞き返せば、ルフィが桟橋から叫んだ。
「ミコトは、おれ達の仲間だぞ~!」
その声にミホークは誰だ? と問う視線をミコトに向けた。
『隣にいるのは船長のルフィ。 甲板にいるのはゾロ、そしてヤソップさんの息子のウソップ。 みんな私の仲間なの。 私は海賊になったの』
順番に紹介されたミホークは微かに口角をあげる。
「成程な」
赤髪の妹となったと思ったら、今度は東の海で海賊。
(ミコトの仲間か、面白い……!)
棺船から立ち上がり、ゾロのいる壊れた甲板に飛び移った。
「ぬしの力を見てみたくなった。 このおれに刃をつき立てる勇気は己の心力か……はたまた無知なるゆえか」
「おれの野望ゆえ。 そして親友との約束の為だ」
ゾロは三刀を構え、鬼気迫る表情でミホークと対峙した。
その頃、メリー号はナミを乗せて、風を受けて海を走っていた。
船首に佇むナミは止まらない涙を流して海を見つめる。
(いー奴らだったな……。 今度会ったら……また、仲間にいれてくれるかな……)
再び会いたいと願うナミの心はミコトの顔が浮かぶ。
(また、大好きって……言ってくれるかな。 ミコト、ごめん……。 ……はやく自由になりたいよ! ベルメールさん………!)
涙で海が見えなくなるナミの膝が崩れ落ちた。
乗る小船は棺船で左右に一本ずつ蝋燭が灯る。
中央に長い足を組んで座るミホークは見覚えのある巨大ガレオン船ドレッドノート・サーベル号を眺めた。
「……東の海に様子を見に来たら、あの船が停まってるとはな」
ミホークは一か月ほど前にレイリーのところを尋ねた。
ミコトが一人で東に行っていると聞いて、興味で来たのだ。
途中、行く手に邪魔な船団を斬ったが、また遭遇するとはミホークも思ってもいなかった。
そして、感じる気配に、やはりミコトは面白いと口端が上がる。
棺船は静かにバラティエとドレッドノート・サーベル号の方へ進んだ。
クリークは船に食料を持ち帰ると、瀕死の部下達に与えた。
食糧を食べて元気を取り戻した部下達に、もう一度グランドラインを目指すと告げる。
そして、命じた——鷹の目が狙っている事を知らずに。
「手始めに海上レストランを乗っ取れ!」
武器を持ち、雄叫びをあげる海賊達はレストランに押し寄せていく。
声が聞こえたレストランではコック達が武器を持って待ち構える。
一触即発——張りつめた空気を斬り裂いたのはミホークの一閃。
ズババン!
巨大ガレオン船が突如、破壊された。
何が起きたのかと、海も船も人も混乱し、船の壊れる轟音が響いた。
大きな波がレストランを襲い、大きく揺れた。
クリークに報告が入る。
「ドン・クリーク! 本船は……斬られました!」
「斬られた? 斬られただと!? この巨大ガレオン船をか!? そんな……バカな話があるかァ!」
ゼフは急いで、レストランの錨を上げさせた。
このままでは波に呑まれるからだ。
ルフィ達はナミやヨサク、ジョニーの乗るメリー号へ急いだ。
甲板に出ると、二人が 「「アニギ~~!」」 と泣きながら海に落ちていた。
何事か!? と理由を聞けば 「「ナミの姉貴は! 宝、全部持って逃げちゃいました!」」 と叫ぶ。
「「「はああ!?」」」
起きた事態に真っ青になって叫ぶルフィ、ゾロ、ウソップ。
ヨサクとジョニーは泳いで甲板に上がる。
荒い息でナミに騙されて、海に落とされ、船を奪われた事を話して、申し訳ないと肩を落とした。
「「すまねェ……兄貴」」
「くそっ! あの女! 最近大人しくしてると思ったら、油断もスキもねェっ!」
ゾロは壁を力一杯に殴りつけた。
「この非常事態に輪をかけやがって!」
ウソップは目を血走り拳を握しめた。
ルフィは黙って海を眺め、遠く離れるメリー号を見つけた。
「待て! まだ船が見えるぞ!」
そして、ヨサクとジョニーの船バウンティ丸があるか聞くと、ゾロとウソップに追いかけるように頼む。
「おれは、あいつが航海士じゃなきゃ、いやだ!」
言い張るルフィに、ゾロは頭を片手で押さえると、仕方ねェと溜息を吐く。
「わかったよ………世話のやける船長だぜ。 ヨサク、ジョニー、出航準備しろ!」
「「は、はい!」」
二人が準備に向かうと、ルフィはゾロ、ウソップ、ミコトに告げる。
「おれはあいつとケリをつける!」
「ああ。 なら、おれとウソップであの女を追う。 念のため、ミコトはこっちに残れ」
四人が目で頷き合った時、ヨサクとジョニーが呼ぶ。
「兄貴達!」
「準備できやした!」
「行くぞ、ウソップ!」
「お…おう」
ゾロは残るルフィとミコトを真剣な面持ちで忠告する。
「気をつけろよ。 こっちの事態も尋常じゃねェんだ」
ルフィが 「分かってる」 と頷いた時、斬られたクリークの船の方から大声が聞こえた。
「あいつだァ! ドン・クリーク、あの男です! 我々の艦隊を潰した男!」
ルフィとゾロは叫び声に振り返り、海の方を見る。
海上には波に揺られる一艘の棺船。
腰かける影は一つ。
巨大ガレオン船を斬った男の気配に、ゾロの心臓がドクン! と大きく鳴った。
「まさか……あれが鷹の目の男……」
ヨサクとジョニーのバウンティ丸に先に乗り込んでいたウソップが呼ぶ。
「ゾロ、行くぞ!」
「わりィ……ウソップ。 三人で追いかけてくれ」
「ゾロ?」
「さっき言っただろ。 ……あいつがおれの探してる男だ!」
ルフィはミホークとの対決を望むゾロを見て、ウソップに頼む。
「向こうに船をまわせよウソップ。 おれ達は甲板からあっちに行く!」
「わかった」
ウソップ達は船をレストランの左舷の桟橋に着けた。
ルフィ、ゾロ、ミコトは桟橋で足を一旦止める。
「お前ら、ここにいてくれ。 ここからは、おれ一人で行く」
ゾロは沈みかかっているドレッドノート・サーベル号に向かった。
レストランの左舷甲板では、コック達がミホークの事を噂していた。
ミホークは黒い帽子を深く被り、首からは大きめの十字架をさげていた。
眼光鋭く金色に輝く目は、猛禽類である鷹を彷彿させる。
「あいつが一人で五十隻の船を沈めたってのか……」
「特別な武器を持ってるわけでもなさそうだ……」
ゼフはコック達にミホークについて語る。
「武器なら背中にしょってるだろ……あの剣だ。 “鷹の目の男” とは大剣豪の名。 奴は世界中の剣士の頂点に立つ男だ」
みんな信じられないという顔で棺船を見つめていた。
大破しているガレオン船の甲板に震えて座りこむ海賊達はミホークに文句を言っていた。
「畜生オ、てめェ! 何の恨みがあっておれ達の船を……!」
「ヒマつぶし」
冷淡な一言は事実だ。
ミホークは本気で “ヒマつぶし” をしている。
冗談で東の海になんか来るわけがないし、邪魔だったから船は斬っただけだが、信じてもらえないようだ。
「そんな理由あるか!」
ふざけるな! と頭にきた海賊が二丁拳銃でミホークを撃つ。
銃声と同時に、ミホークは背にある黒刀 “夜” をスウ…と抜くと、刃を横に傾けた。
フワッと二発の弾丸は弾道を変えて彼方に飛んでいく。
外れたことに 「何ィ!?」 と驚く海賊達の背後にゾロは立つ。
「外したのさ……。 何発撃ち込んでも同じだ。 切っ先で、そっと弾道をかえたんだ。 あんな優しい剣見た事がねェ」
ミホークは黒刀を鞘に納める。
「 “柔” なき剣に強さなどない」
「その剣で、この船も斬ったのかい」
「いかにも」
肯定するミホークと、左腕の黒手拭いをほどくゾロ。
「成程……最強だ。 おれは、お前に会うために海へ出た!」
周囲の海賊達はゾロが三本の刀を持っている事に気づいて “海賊狩り” だと騒ぎ始めたが、ミホークは淡々としている。
「……何を目指す」
「最強」
ゾロはニヤリと不敵な笑みで、手拭いを頭に巻いて気合を入れる。
「ヒマなんだろ? 勝負しようぜ」
「断る」
「な……なにぃ」
「おれの用は、あそこにいる女だ」
ミホークの目は桟橋にいるミコトを見て、側にいるルフィが目に入って僅かに見開いた。
見覚えのある麦わら帽子。
そして、十年前に腕を失った赤髪から聞いた話が過って、縁に口元が上がる。
ゾロとミホークの会話が聞こえたルフィ達は当然ミコトを見た。
ウソップが代表するように尋ねた。
「ミコトはあいつと、どんな知り合いなんだ?」
『私の剣の先生』
船にいるウソップ、ヨサク、ジョニーは目を丸くして驚き、ルフィは 「そうなのか!?」 と聞き返す。
黙って頷き返すミコトにウソップは呆れた表情を浮かべた。
「ミコト、お前……」
(それは…… “ちょっと” とは言わねェぞ!)
ゾロも聞こえたのか、眉間に皺を寄せて我慢するように目をきつく閉じた。
(ちょっとじゃねェだろ! ミコト!)
心の中で二人はツッコみ、一呼吸したゾロがミホークに聞く。
「てめェが、ミコトに何の用だ?」
「小僧、ミコトの名を知ってるのか?」
興味を持ったミホークが聞き返せば、ルフィが桟橋から叫んだ。
「ミコトは、おれ達の仲間だぞ~!」
その声にミホークは誰だ? と問う視線をミコトに向けた。
『隣にいるのは船長のルフィ。 甲板にいるのはゾロ、そしてヤソップさんの息子のウソップ。 みんな私の仲間なの。 私は海賊になったの』
順番に紹介されたミホークは微かに口角をあげる。
「成程な」
赤髪の妹となったと思ったら、今度は東の海で海賊。
(ミコトの仲間か、面白い……!)
棺船から立ち上がり、ゾロのいる壊れた甲板に飛び移った。
「ぬしの力を見てみたくなった。 このおれに刃をつき立てる勇気は己の心力か……はたまた無知なるゆえか」
「おれの野望ゆえ。 そして親友との約束の為だ」
ゾロは三刀を構え、鬼気迫る表情でミホークと対峙した。
その頃、メリー号はナミを乗せて、風を受けて海を走っていた。
船首に佇むナミは止まらない涙を流して海を見つめる。
(いー奴らだったな……。 今度会ったら……また、仲間にいれてくれるかな……)
再び会いたいと願うナミの心はミコトの顔が浮かぶ。
(また、大好きって……言ってくれるかな。 ミコト、ごめん……。 ……はやく自由になりたいよ! ベルメールさん………!)
涙で海が見えなくなるナミの膝が崩れ落ちた。