第八章 海上レストラン・バラティエ
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一方、ルフィ達のテーブルは緊張などどこ吹く風。
「なっウソップ! やっぱり、あいついいよな!」
「どうでもいいよ、あんな奴! それよりもだ! あの時、ミコトがクリークを倒しておしまいだっただろ! 何で止めたんだよルフィ!」
「あいつ、おれ達を……仲間を馬鹿にして笑った。 ……許さねェ。 だから、おれがあいつをぶっ飛ばすし、倒すんだ!」
「理由はわかった……。 でも、その自信はどこからくるんだよ」
「いいじゃねェか。 それに、あれで終わりじゃ、つまんねェだろ」
椅子に寄りかかりながらゾロが話に加わった。
ウソップは話にならないとばかりに、ルフィとゾロを軽く睨むと、今度はミコトに向かって泣きつく。
「ミコト、頼む! 今から行って、倒して来てくれよ!」
『ウソップ、大丈夫だよ! ルフィが倒すって言ってるし、ねっ!』
笑顔で答えるミコトに、お前もか……と、ガックリと肩を落とすウソップ。
「そうだ! おれが倒す!」
「お前……だから、その根拠はどっから」
ルフィはブツブツ言うウソップを放っておいて、ギンにグランドラインについて聞いた。
ギンは途端に青くなり頭を抱えた。
「……! わからねェのは事実さ。 信じきれねェんだ……。 “グランドライン” に入って七日目……突然現れたんだ。 たった一人の男に五十隻の艦隊が壊滅させられたなんて……!」
その話にゼフとミコト以外、目を見開き驚いた。
「わけもわからねェままに……次々と艦隊の船が沈んでいく。 あの時、嵐が来なかったら……おれ達の本船も完全にやられてた。 残っている船があるのかもわかんねェ。 ……仲間だって、どうなったのか。 ただ恐ろしくて、あれを現実だと受け止めたくねェんだ……。 あの “鷹のように鋭い目” を思い出したくねェんだ!」
「何だと!?」
ゾロはギンの話に目の色を変え、ゼフは訳知り顔で頷くとミコトに視線を流す。
「……そりゃあ “鷹の目の男” に違いねェな。 なっ? そこの白いお嬢さん」
ミコトはゼフに突然話し掛けられ 『え!?』 と肩を揺らして驚いた。
全員がミコトを見る。
ルフィがそうか! と手を叩いた。
「ミコトは知ってんのか?」
「そうか! グランドラインから来たミコトなら知ってるよな」
ウソップも声をあげれば、ゾロがミコトを見て口を開く。
「……どうなんだ?」
『鷹の目の男なら知ってるよ』
ゾロの目つきが明らかに変わる。
「おれの探してる男だ。 ジョニーの情報じゃあ、この店にも……ってことだが——」
コック達に尋ねると、そんな男は知らないと皆が首を横に振り、 「クソ」 とゾロは言うとミコトを見た。
ミコトはゾロの教えろという視線に、どう伝えたらいいのかと困った。
(もう来るよ……とは言えない。 うーん……)
『ここに来るかは分からない。 すごく気まぐれな人だから……』
「お前……知り合いなのか?」
『うん。 ……ちょっとだけね』
「そうか」
ゾロは呟いて不敵に笑う。
(フン……面白れェ。 ミコトが知ってるってことは、確かにいるってことだ。 早く会ってみてェもんだぜ “世界最強の剣士” とやらに……!)
ミコトの話を聞いていたサンジも鷹の目の男についてギンに聞いた。
「じゃあ、そいつがやったにしても恨みでもあったとか?」
「憶えはねェし……突然だった」
ギンが青い顔で答えると、ゼフが思いついた理由を口にする。
「昼寝の邪魔でもしたとかな……」
ゼフの一言にミコトは思う。
昼寝かもしれないし、ただ単に目の前にいて邪魔もあり得る。
(暇つぶし……)
それとも——とミコトは考えようとして止めた。
他に違う理由があったとしてもギンは怒りに震えるだろうからだ。
今、ゼフに怒鳴っているように。
「ふざけるな! そんな事でおれ達の艦隊が潰されてたまるか!」
仲間が海に沈んだのから当然だ。
ゼフは興奮するギンをなだめながら、ミコトを見て口端で笑う。
「そうムキになるな。 ものの例えだ……ただグランドラインって場所は、そういう所だと言ってるんだ。 そうだよな、お嬢さん」
『そうですね。 常識が通用しない海ですから』
ミコトが微笑んでゼフに答える様子にサンジは眉を寄せた。
(ジジイ……。 なんで、さっきからミコトちゃんに話し掛けてんだ? ミコトちゃんも笑って答えてるし……。 それにしても、彼女がグランドラインから来たって!? どういうことだ? おれにはそっちの方が気になる)
サンジがミコトに聞こうか考えを巡らしていると、ルフィの大きい声で思考がかき消された。
「くーっ……ぞくぞくするなーっ! やっぱそうでなくっちゃなーっ! ミコト、どんなところか言うなよ! 楽しみなんだからよ!」
ルフィは嬉しそうに武者震いをする。
『言いようがないよ。 ……何が起きるか分からない所だから』
「そっか、にしししし!」
「……ルフィ、ミコトはともかくお前は少しは身の危険を知れ!」
ウソップがルフィに忠告する横で、ゾロは刀に手を置いた。
「いいじゃねェか。 おれの目的も完全にグランドラインに絞られた。 あの男はそこにいるんだ!」
サンジは楽しそうに話すルフィとゾロから、視線を逸らし背を向けた。
「……ばかじゃねェのか。 お前ら真っ先に死ぬタイプだな」
ゾロは皮肉を言うサンジの背中を真っ直ぐ見据える。
「当たってるけどな。 バカは余計だ……。 剣士として最強を目指すと決めた時から、命なんてとうに捨ててる。 このおれをバカと呼んでいいのは、それを決めたおれだけだ」
「わははは!」 と笑いながらルフィは手をあげて 「あ、おれもおれも」 と賛同すると、続いてウソップも腕を組んで頷いた。
「勿論、おれも男として当然だ」
「お前はウソだろ」
ゾロはゴスッと柄頭でウソップをどつく。
「……けっ、ばかばかしい」
サンジは三人のやり取りにそっぽを向いた。
素直になれないサンジを見るゼフはガキだなとニヤッと笑い、ミコトは少し寂しそうにサンジを見る。
『サンジ君……本当にそう思ってるの?』
「なっ!? ミコトちゃん、おれは……」
ミコトを一瞬見て、すぐに目を逸らした先には、イラついたパティが立っていた。
「おいおい! お前ら、理解できてんのか! 今、店の前に停まってんのは……あの “海賊艦隊” の提督 “ドン・クリークの巨大ガレオン船” だぞ! この東の海で最悪の海賊団の船だ! 現実逃避は、この死線を越えてからにしやがれ!」
パティの言う事は正しいと、全員が顔を引き締めた。
「なっウソップ! やっぱり、あいついいよな!」
「どうでもいいよ、あんな奴! それよりもだ! あの時、ミコトがクリークを倒しておしまいだっただろ! 何で止めたんだよルフィ!」
「あいつ、おれ達を……仲間を馬鹿にして笑った。 ……許さねェ。 だから、おれがあいつをぶっ飛ばすし、倒すんだ!」
「理由はわかった……。 でも、その自信はどこからくるんだよ」
「いいじゃねェか。 それに、あれで終わりじゃ、つまんねェだろ」
椅子に寄りかかりながらゾロが話に加わった。
ウソップは話にならないとばかりに、ルフィとゾロを軽く睨むと、今度はミコトに向かって泣きつく。
「ミコト、頼む! 今から行って、倒して来てくれよ!」
『ウソップ、大丈夫だよ! ルフィが倒すって言ってるし、ねっ!』
笑顔で答えるミコトに、お前もか……と、ガックリと肩を落とすウソップ。
「そうだ! おれが倒す!」
「お前……だから、その根拠はどっから」
ルフィはブツブツ言うウソップを放っておいて、ギンにグランドラインについて聞いた。
ギンは途端に青くなり頭を抱えた。
「……! わからねェのは事実さ。 信じきれねェんだ……。 “グランドライン” に入って七日目……突然現れたんだ。 たった一人の男に五十隻の艦隊が壊滅させられたなんて……!」
その話にゼフとミコト以外、目を見開き驚いた。
「わけもわからねェままに……次々と艦隊の船が沈んでいく。 あの時、嵐が来なかったら……おれ達の本船も完全にやられてた。 残っている船があるのかもわかんねェ。 ……仲間だって、どうなったのか。 ただ恐ろしくて、あれを現実だと受け止めたくねェんだ……。 あの “鷹のように鋭い目” を思い出したくねェんだ!」
「何だと!?」
ゾロはギンの話に目の色を変え、ゼフは訳知り顔で頷くとミコトに視線を流す。
「……そりゃあ “鷹の目の男” に違いねェな。 なっ? そこの白いお嬢さん」
ミコトはゼフに突然話し掛けられ 『え!?』 と肩を揺らして驚いた。
全員がミコトを見る。
ルフィがそうか! と手を叩いた。
「ミコトは知ってんのか?」
「そうか! グランドラインから来たミコトなら知ってるよな」
ウソップも声をあげれば、ゾロがミコトを見て口を開く。
「……どうなんだ?」
『鷹の目の男なら知ってるよ』
ゾロの目つきが明らかに変わる。
「おれの探してる男だ。 ジョニーの情報じゃあ、この店にも……ってことだが——」
コック達に尋ねると、そんな男は知らないと皆が首を横に振り、 「クソ」 とゾロは言うとミコトを見た。
ミコトはゾロの教えろという視線に、どう伝えたらいいのかと困った。
(もう来るよ……とは言えない。 うーん……)
『ここに来るかは分からない。 すごく気まぐれな人だから……』
「お前……知り合いなのか?」
『うん。 ……ちょっとだけね』
「そうか」
ゾロは呟いて不敵に笑う。
(フン……面白れェ。 ミコトが知ってるってことは、確かにいるってことだ。 早く会ってみてェもんだぜ “世界最強の剣士” とやらに……!)
ミコトの話を聞いていたサンジも鷹の目の男についてギンに聞いた。
「じゃあ、そいつがやったにしても恨みでもあったとか?」
「憶えはねェし……突然だった」
ギンが青い顔で答えると、ゼフが思いついた理由を口にする。
「昼寝の邪魔でもしたとかな……」
ゼフの一言にミコトは思う。
昼寝かもしれないし、ただ単に目の前にいて邪魔もあり得る。
(暇つぶし……)
それとも——とミコトは考えようとして止めた。
他に違う理由があったとしてもギンは怒りに震えるだろうからだ。
今、ゼフに怒鳴っているように。
「ふざけるな! そんな事でおれ達の艦隊が潰されてたまるか!」
仲間が海に沈んだのから当然だ。
ゼフは興奮するギンをなだめながら、ミコトを見て口端で笑う。
「そうムキになるな。 ものの例えだ……ただグランドラインって場所は、そういう所だと言ってるんだ。 そうだよな、お嬢さん」
『そうですね。 常識が通用しない海ですから』
ミコトが微笑んでゼフに答える様子にサンジは眉を寄せた。
(ジジイ……。 なんで、さっきからミコトちゃんに話し掛けてんだ? ミコトちゃんも笑って答えてるし……。 それにしても、彼女がグランドラインから来たって!? どういうことだ? おれにはそっちの方が気になる)
サンジがミコトに聞こうか考えを巡らしていると、ルフィの大きい声で思考がかき消された。
「くーっ……ぞくぞくするなーっ! やっぱそうでなくっちゃなーっ! ミコト、どんなところか言うなよ! 楽しみなんだからよ!」
ルフィは嬉しそうに武者震いをする。
『言いようがないよ。 ……何が起きるか分からない所だから』
「そっか、にしししし!」
「……ルフィ、ミコトはともかくお前は少しは身の危険を知れ!」
ウソップがルフィに忠告する横で、ゾロは刀に手を置いた。
「いいじゃねェか。 おれの目的も完全にグランドラインに絞られた。 あの男はそこにいるんだ!」
サンジは楽しそうに話すルフィとゾロから、視線を逸らし背を向けた。
「……ばかじゃねェのか。 お前ら真っ先に死ぬタイプだな」
ゾロは皮肉を言うサンジの背中を真っ直ぐ見据える。
「当たってるけどな。 バカは余計だ……。 剣士として最強を目指すと決めた時から、命なんてとうに捨ててる。 このおれをバカと呼んでいいのは、それを決めたおれだけだ」
「わははは!」 と笑いながらルフィは手をあげて 「あ、おれもおれも」 と賛同すると、続いてウソップも腕を組んで頷いた。
「勿論、おれも男として当然だ」
「お前はウソだろ」
ゾロはゴスッと柄頭でウソップをどつく。
「……けっ、ばかばかしい」
サンジは三人のやり取りにそっぽを向いた。
素直になれないサンジを見るゼフはガキだなとニヤッと笑い、ミコトは少し寂しそうにサンジを見る。
『サンジ君……本当にそう思ってるの?』
「なっ!? ミコトちゃん、おれは……」
ミコトを一瞬見て、すぐに目を逸らした先には、イラついたパティが立っていた。
「おいおい! お前ら、理解できてんのか! 今、店の前に停まってんのは……あの “海賊艦隊” の提督 “ドン・クリークの巨大ガレオン船” だぞ! この東の海で最悪の海賊団の船だ! 現実逃避は、この死線を越えてからにしやがれ!」
パティの言う事は正しいと、全員が顔を引き締めた。