第八章 海上レストラン・バラティエ
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クリークはルフィとゾロとウソップを見て笑い飛ばした。
「ずいぶんと、ささやかなメンバーだな!」
「何言ってんだ。 あと三人いる!」
皮肉に真面目に返すルフィにサンジがツッコむ。
「おい、お前! それ、おれを入れただろ」
ちゃっかりしているルフィに緊張感などなく、クリークはイラつき怒鳴った。
「ナメるな小僧! 情報こそなかったにせよ、兵力五千の艦隊が……たった七日で壊滅に帰す魔界だぞ!」
その話にコック達は驚き、ウソップは半泣きになり、ゾロは面白がっている。
「いいか、貴様ら全員に一時の猶予をやろう。 おれは、この食糧を船にいる部下に食わせてくる。 おれの目的は航海日誌とこの船。 その間に逃げるもよし……残るなら、おれが海へ葬ってやる」
話しているクリークの後ろからミコトがホールに入って来た。
ミコトはチラッ……とクリークを見て、床にある大きな食料の袋がある状況を確認する。
そして、ルフィ達はどこにいるのかと視線を動かすと、ルフィが手を振って呼んだ。
「ミコト!」
『ルフィ!』
ミコトは笑うと、クリークの横を構わず通り過ぎていく。
クリークはその様子に不快を露わに眉間に皺を寄せた。
海賊艦隊の首領 と呼ばれる男の側を恐怖するわけでもなく、平然と微笑み歩く女。
こんな事あってはならないと、ミコトを撃ってやると決めた。
マントの影で銃を構え、ニヤッと口端をあげて、ルフィに問う。
「小僧、その女も仲間か?」
「そうだ!」
「ふん、女子供の海賊か……はっはっはっ!」
ルフィがムッとした瞬間、クリークは笑いながらマントを翻し、ミコトの背中に狙いをつけた。
撃とうとした直後、ルフィ達が叫ぶより早く、向けられた殺気にミコトは動く。
銃を構えた腕に沿って反転すると、クリークの腕を手刀で打った。
「うっ」 と短く呻くクリークは痛さに銃を手放してしまう。
落ちる銃をミコトは左手で取ると、クリークの脇腹を銃のグリップで強く殴る。
鎧に包まれた自慢のウーツ鋼の体が、くの字に曲がり床に膝をついた。
ミコトは銃を右手に持ち直し構えると、クリークの頭が下がったこめかみに銃口をむけた。
カチリッ……!
音だけがホールに響き、凍りついた様に時間が止まる。
一瞬の出来事にギンの目は事態が理解できないと見開き、全員が固唾を呑みこんだ。
——あのクリークがここで殺されるのか!?
——こんなあっさりと!?
屈辱に顔を歪ませるクリークをミコトはシロの顔で冷たく見下ろす。
サンジは今まで見て来たミコトの雰囲気とあまりに違くて驚いた。
(あれは……ミコトちゃんか!?)
静まりかえるホールにルフィの声が響く。
「ミコト、やめろ! そいつはおれがぶっ飛ばす!」
ミコトはス……と銃をおろすと、床に銃を投げ捨てた。
『うん!』
ミコトはルフィに微笑むと、ルフィも笑って 「おう!」 と答える。
クリークはルフィとミコトを悔しさを滲ませて睨むと、食糧の入った袋を持ち上げた。
「ふん! 余裕をみせてくれるじゃねェか……しかし、戻ってきたら後悔させてやる。 お前ら全員……海の藻屑にしてやるわ!」
捨て台詞を吐いてクリークは出て行き、ホールに残されたギンが痛む肩を押さえながら膝をついてサンジとゼフに謝った。
「サンジさん、すまねェ! ……おれはまさか……こんなことになるなんて! おれは……」
ゼフは気にするなとギンに声を掛け、慌てるコック達を見る。
「どうするんだ!? 襲ってくるぞ!」 と騒ぐがコック達に 「黙れボケナス共!」 と一喝した。
続けてゼフは何故、クリークに食料を渡したのかを語った。
「てめェらは一度でも死ぬほどの空腹を味わったことがあるのか? この広い海で食料や水を失うことの恐怖が、どれ程つらいのか知ってるのか!」
「…………」
途端に黙り込むコック達。
理解できても、海賊に恵むものではないとも思う反面、自分達と重なった。
どの店でも問題児扱いになるコック達に居場所をくれたゼフの懐の深さ。
だから、クリークを憐れんだのだろうと俯き、床に座る副料理長の今までの信じられない行動もそうだったのかと、黙って煙草に火をつけるサンジを見た。
そして、ゼフはコック達に危険な戦いになるだろうから逃げろと命じた。
「裏口から店を出ろ!」
聞こえたコック達はゼフの男気に顔を上げ、バラティエを守る為に戦う決心を固めた。
パティは巨大ケーキフォークをどこからか取りだしたのか、木製の柄を両手で握り、尖った三本の先を光らせた。
「おれは残って戦うぜ!」
他のコック達も各自得意な巨大カトラリーの武器を手にする。
「ここはおれの働く店なんだ!」
「どうせ他に行き場もねェしな」
戦おうとするコック達にクリークの狡さと冷酷さを知っているギンは叫ぶ。
「な……何やってんだ、あんた達。 逃げた方がいいぜ!」
船にはここにいるコック達の二倍以上の仲間達がいる。
喧嘩に自信がある程度の素人が束になって勝てるわけがないと止めるが、サンジが煙草を吸いながら立ち上がり、ギンに言い聞かせた。
「おい、ギン……。 お前に言っとくが、腹を空かせた奴にメシを食わせるまではコックとしてのおれの正義」
テーブルにドカッと腰かけて、バラティエは守ってみせると鋭い眼光でギンを睨む。
「だけどな、こっから先の相手は腹いっぱいの略奪者。 これから、おれがてめェの仲間をブチ殺そうとも文句は言わせねェ。 この店を乗っ取ろうってんなら……たとえ、てめぇでも容赦なく、おれは殺す。 ……いいな」
サンジの気迫にギンはゴクと唾を飲み込んだ。
「ずいぶんと、ささやかなメンバーだな!」
「何言ってんだ。 あと三人いる!」
皮肉に真面目に返すルフィにサンジがツッコむ。
「おい、お前! それ、おれを入れただろ」
ちゃっかりしているルフィに緊張感などなく、クリークはイラつき怒鳴った。
「ナメるな小僧! 情報こそなかったにせよ、兵力五千の艦隊が……たった七日で壊滅に帰す魔界だぞ!」
その話にコック達は驚き、ウソップは半泣きになり、ゾロは面白がっている。
「いいか、貴様ら全員に一時の猶予をやろう。 おれは、この食糧を船にいる部下に食わせてくる。 おれの目的は航海日誌とこの船。 その間に逃げるもよし……残るなら、おれが海へ葬ってやる」
話しているクリークの後ろからミコトがホールに入って来た。
ミコトはチラッ……とクリークを見て、床にある大きな食料の袋がある状況を確認する。
そして、ルフィ達はどこにいるのかと視線を動かすと、ルフィが手を振って呼んだ。
「ミコト!」
『ルフィ!』
ミコトは笑うと、クリークの横を構わず通り過ぎていく。
クリークはその様子に不快を露わに眉間に皺を寄せた。
海賊艦隊の
こんな事あってはならないと、ミコトを撃ってやると決めた。
マントの影で銃を構え、ニヤッと口端をあげて、ルフィに問う。
「小僧、その女も仲間か?」
「そうだ!」
「ふん、女子供の海賊か……はっはっはっ!」
ルフィがムッとした瞬間、クリークは笑いながらマントを翻し、ミコトの背中に狙いをつけた。
撃とうとした直後、ルフィ達が叫ぶより早く、向けられた殺気にミコトは動く。
銃を構えた腕に沿って反転すると、クリークの腕を手刀で打った。
「うっ」 と短く呻くクリークは痛さに銃を手放してしまう。
落ちる銃をミコトは左手で取ると、クリークの脇腹を銃のグリップで強く殴る。
鎧に包まれた自慢のウーツ鋼の体が、くの字に曲がり床に膝をついた。
ミコトは銃を右手に持ち直し構えると、クリークの頭が下がったこめかみに銃口をむけた。
カチリッ……!
音だけがホールに響き、凍りついた様に時間が止まる。
一瞬の出来事にギンの目は事態が理解できないと見開き、全員が固唾を呑みこんだ。
——あのクリークがここで殺されるのか!?
——こんなあっさりと!?
屈辱に顔を歪ませるクリークをミコトはシロの顔で冷たく見下ろす。
サンジは今まで見て来たミコトの雰囲気とあまりに違くて驚いた。
(あれは……ミコトちゃんか!?)
静まりかえるホールにルフィの声が響く。
「ミコト、やめろ! そいつはおれがぶっ飛ばす!」
ミコトはス……と銃をおろすと、床に銃を投げ捨てた。
『うん!』
ミコトはルフィに微笑むと、ルフィも笑って 「おう!」 と答える。
クリークはルフィとミコトを悔しさを滲ませて睨むと、食糧の入った袋を持ち上げた。
「ふん! 余裕をみせてくれるじゃねェか……しかし、戻ってきたら後悔させてやる。 お前ら全員……海の藻屑にしてやるわ!」
捨て台詞を吐いてクリークは出て行き、ホールに残されたギンが痛む肩を押さえながら膝をついてサンジとゼフに謝った。
「サンジさん、すまねェ! ……おれはまさか……こんなことになるなんて! おれは……」
ゼフは気にするなとギンに声を掛け、慌てるコック達を見る。
「どうするんだ!? 襲ってくるぞ!」 と騒ぐがコック達に 「黙れボケナス共!」 と一喝した。
続けてゼフは何故、クリークに食料を渡したのかを語った。
「てめェらは一度でも死ぬほどの空腹を味わったことがあるのか? この広い海で食料や水を失うことの恐怖が、どれ程つらいのか知ってるのか!」
「…………」
途端に黙り込むコック達。
理解できても、海賊に恵むものではないとも思う反面、自分達と重なった。
どの店でも問題児扱いになるコック達に居場所をくれたゼフの懐の深さ。
だから、クリークを憐れんだのだろうと俯き、床に座る副料理長の今までの信じられない行動もそうだったのかと、黙って煙草に火をつけるサンジを見た。
そして、ゼフはコック達に危険な戦いになるだろうから逃げろと命じた。
「裏口から店を出ろ!」
聞こえたコック達はゼフの男気に顔を上げ、バラティエを守る為に戦う決心を固めた。
パティは巨大ケーキフォークをどこからか取りだしたのか、木製の柄を両手で握り、尖った三本の先を光らせた。
「おれは残って戦うぜ!」
他のコック達も各自得意な巨大カトラリーの武器を手にする。
「ここはおれの働く店なんだ!」
「どうせ他に行き場もねェしな」
戦おうとするコック達にクリークの狡さと冷酷さを知っているギンは叫ぶ。
「な……何やってんだ、あんた達。 逃げた方がいいぜ!」
船にはここにいるコック達の二倍以上の仲間達がいる。
喧嘩に自信がある程度の素人が束になって勝てるわけがないと止めるが、サンジが煙草を吸いながら立ち上がり、ギンに言い聞かせた。
「おい、ギン……。 お前に言っとくが、腹を空かせた奴にメシを食わせるまではコックとしてのおれの正義」
テーブルにドカッと腰かけて、バラティエは守ってみせると鋭い眼光でギンを睨む。
「だけどな、こっから先の相手は腹いっぱいの略奪者。 これから、おれがてめェの仲間をブチ殺そうとも文句は言わせねェ。 この店を乗っ取ろうってんなら……たとえ、てめぇでも容赦なく、おれは殺す。 ……いいな」
サンジの気迫にギンはゴクと唾を飲み込んだ。