第八章 海上レストラン・バラティエ
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大砲を受けても傷一つないクリークを追い出そうと、パティとカルネが先頭にコック達は襲い掛かる。
怒るクリークは立ち向かってくるパティ達を体中に仕込んだ銃で撃ちまくった。
「うっとうしいわァ!」
「うわああああ!」 と次々倒れるコック達。
体中から撃たれた銃弾にルフィとサンジは驚き、ギンはクリークがこれからもっと酷い仕打ちをするのかもしれないと目を覆った。
クリークは自分の持つ武力がいかに凄いのかを語る。
誰よりも強い鋼の腕、硬いウーツ鋼の体、全てを破壊するダイヤの拳、全身に仕込んだあらゆる武器。
そして、五十隻の大艦隊に五千人の兵力を持つ手を握りしめて拳を見せつける。
「おれは最強なんだ! おれが食料を用意しろと言ったら、黙ってその通りにすればいいんだ! 誰も、おれに逆らうな!」
ドサ……とゼフが叫ぶクリークの前に百食分の食糧を袋を置いた時、ゾロとウソップは静かにレストランに入り、席に座って様子を窺った。
メリー号にいるナミとミコトは甲板からバラティエを見ている。
「ミコトは行かないの?」
『行くけど……ナミに話があるの』
「……何?」
ナミは平静を装うが、盗もうとしている事に緊張が走る。
(まさか、ばれてるの!?)
ミコトは真っすぐにナミを見つめた。
透ける薄茶色の瞳にはナミだけが映り、ナミの背中には嫌な汗がつたい流れた。
『つきあいは短いけど……私、ナミのこと大好きだから! これから、どんな事があっても変わらないから』
ミコトは黙って聞くナミの手を強く握りしめる。
『ナミ……何も出来ない私で、ごめんなさい。 ルフィを信じて! 諦めないでね!』
「ミコト、何を……言ってるの?」
ナミはミコトの言っている事が理解できない。
予想していた話と違ってホッとしたが、ミコトの真剣さに戸惑う。
ミコトは疑問に答えず、ナミを抱きしめると笑顔をみせた。
『それじゃあ……行ってくるから、メリー号をよろしくね!』
「え、ええ……」
呆気にとられるナミを置いて、ミコトはバラティエの甲板に軽くジャンプして飛び移ると手を振った。
『ナミ、またね!』
ナミは意味が分からないままミコトに手を振って見送り、ミコトの言った事を考えていた。
(どういうこと? どんな事って……私がこれから、しようとしていること? それに、ルフィを信じろって、諦めないでって何?)
初めて会った時のミコトの姿が浮かぶ。
一瞬で海賊三人を倒して、ナミを助けてくれたのだ。
倒した後の微笑みが印象的だったのを覚えてる。
(ミコトは不思議だわ……)
少し話して、一緒に航海するようになり、妹みたいな友達のようなミコト。
自分よりも一つ年上な事を知ったのは一昨日。
少し甘えん坊で、のんびりなミコトが “賞金狩りのシロ” なのも驚いた。
ミコトが魚人も捕まえた事があると聞いた時、ルフィが来なかったら頼もうとしていた。
——「ココヤシ村を救って! あの魚人達をアーロンを倒してっ!」 と。
(言わなくて良かった……)
ミコトもルフィ達も強いのは知ってるが、相手はあのアーロンだ。
(あいつを倒せるなんて……ありえないもの。 ミコトが怪我したりするのは見たくない。 ……だから、これでいい。 あと少しなんだから——)
ナミはメリー号を奪ってルフィ達と別れる事を決心すると、レストランに背を向けた。
ゼフの登場で静まり返るホール。
食糧をクリークに渡すゼフにコック達は反対の声をあげた。
ゼフはコック達に気持ちは分かると叱らずに、クリークを憐れむように振り返る。
「おれ達を襲う戦意があればの話だ。 ……なァ、グランドラインの落ち武者よ……」
途端にギンはグランドラインで起きた事を思い出したのか震えだし、クリークは不快そうに眉をあげる。
「お前は “赫足のゼフ” 生きていたのか……。 コックにして船長を務めたという無類の海賊。 お前はかつてグランドラインへ入り無傷で帰った……。 よし、その期間丸一年の航海を記録した航海日誌をおれによこせ!」
「航海日誌は、かつて航海を共にした仲間達全員とわかつ我々の誇り。 貴様にやるには少々、重すぎる!」
クリークは断るゼフに叫ぶ。
「奪ってやる! そして、ワンピースを手にする!」
今まで、事の成り行きを黙って見ていたルフィが聞き捨てならないと 「ちょっと、待て!」 とクリークの前に躍り出た。
そして、クリークを指差して宣言する。
「海賊王になるのはおれだ!」
クリークは身の程知らずな奴と睨むが、ルフィは引き下がらない。
夢と欲、譲らない男同士の言い合いがされるなか、緊張感のない会話が混ざる。
「さっきの話聞いたろ? あのクリークが渡れなかったんだぞ。 な! 悪いことは言わねェよ。 やめとこうぜ! あんなとこいくの!」
「うるせェな……お前は黙ってろ」
ホールにいる全員が振り返り見れば、そこにはゾロとウソップがいた。
ゾロは不敵な笑みを浮かべている。
「戦闘かよルフィ、手をかそうか」
「ゾロ、ウソップいたのかお前ら。 いいよ座ってて。 ……あれ、ミコトは?」
「あいつは、あとから来るって言ってたぜ」
「そっか」
その頃のミコトは外に停泊しているクリークのドレッドノート・サーベル号を見ていた。
傷だらけの船体はグランドラインから、よくここまで戻って来たという酷い有様だ。
クリークは仲間を部下と呼び、駒の様に使い捨てる冷酷な男で、海賊が憧れる海賊像なのかもしれない。
ミコトは相容れないと思いながら、レストランへ入った。
怒るクリークは立ち向かってくるパティ達を体中に仕込んだ銃で撃ちまくった。
「うっとうしいわァ!」
「うわああああ!」 と次々倒れるコック達。
体中から撃たれた銃弾にルフィとサンジは驚き、ギンはクリークがこれからもっと酷い仕打ちをするのかもしれないと目を覆った。
クリークは自分の持つ武力がいかに凄いのかを語る。
誰よりも強い鋼の腕、硬いウーツ鋼の体、全てを破壊するダイヤの拳、全身に仕込んだあらゆる武器。
そして、五十隻の大艦隊に五千人の兵力を持つ手を握りしめて拳を見せつける。
「おれは最強なんだ! おれが食料を用意しろと言ったら、黙ってその通りにすればいいんだ! 誰も、おれに逆らうな!」
ドサ……とゼフが叫ぶクリークの前に百食分の食糧を袋を置いた時、ゾロとウソップは静かにレストランに入り、席に座って様子を窺った。
◇◆◇
メリー号にいるナミとミコトは甲板からバラティエを見ている。
「ミコトは行かないの?」
『行くけど……ナミに話があるの』
「……何?」
ナミは平静を装うが、盗もうとしている事に緊張が走る。
(まさか、ばれてるの!?)
ミコトは真っすぐにナミを見つめた。
透ける薄茶色の瞳にはナミだけが映り、ナミの背中には嫌な汗がつたい流れた。
『つきあいは短いけど……私、ナミのこと大好きだから! これから、どんな事があっても変わらないから』
ミコトは黙って聞くナミの手を強く握りしめる。
『ナミ……何も出来ない私で、ごめんなさい。 ルフィを信じて! 諦めないでね!』
「ミコト、何を……言ってるの?」
ナミはミコトの言っている事が理解できない。
予想していた話と違ってホッとしたが、ミコトの真剣さに戸惑う。
ミコトは疑問に答えず、ナミを抱きしめると笑顔をみせた。
『それじゃあ……行ってくるから、メリー号をよろしくね!』
「え、ええ……」
呆気にとられるナミを置いて、ミコトはバラティエの甲板に軽くジャンプして飛び移ると手を振った。
『ナミ、またね!』
ナミは意味が分からないままミコトに手を振って見送り、ミコトの言った事を考えていた。
(どういうこと? どんな事って……私がこれから、しようとしていること? それに、ルフィを信じろって、諦めないでって何?)
初めて会った時のミコトの姿が浮かぶ。
一瞬で海賊三人を倒して、ナミを助けてくれたのだ。
倒した後の微笑みが印象的だったのを覚えてる。
(ミコトは不思議だわ……)
少し話して、一緒に航海するようになり、妹みたいな友達のようなミコト。
自分よりも一つ年上な事を知ったのは一昨日。
少し甘えん坊で、のんびりなミコトが “賞金狩りのシロ” なのも驚いた。
ミコトが魚人も捕まえた事があると聞いた時、ルフィが来なかったら頼もうとしていた。
——「ココヤシ村を救って! あの魚人達をアーロンを倒してっ!」 と。
(言わなくて良かった……)
ミコトもルフィ達も強いのは知ってるが、相手はあのアーロンだ。
(あいつを倒せるなんて……ありえないもの。 ミコトが怪我したりするのは見たくない。 ……だから、これでいい。 あと少しなんだから——)
ナミはメリー号を奪ってルフィ達と別れる事を決心すると、レストランに背を向けた。
◇◆◇
ゼフの登場で静まり返るホール。
食糧をクリークに渡すゼフにコック達は反対の声をあげた。
ゼフはコック達に気持ちは分かると叱らずに、クリークを憐れむように振り返る。
「おれ達を襲う戦意があればの話だ。 ……なァ、グランドラインの落ち武者よ……」
途端にギンはグランドラインで起きた事を思い出したのか震えだし、クリークは不快そうに眉をあげる。
「お前は “赫足のゼフ” 生きていたのか……。 コックにして船長を務めたという無類の海賊。 お前はかつてグランドラインへ入り無傷で帰った……。 よし、その期間丸一年の航海を記録した航海日誌をおれによこせ!」
「航海日誌は、かつて航海を共にした仲間達全員とわかつ我々の誇り。 貴様にやるには少々、重すぎる!」
クリークは断るゼフに叫ぶ。
「奪ってやる! そして、ワンピースを手にする!」
今まで、事の成り行きを黙って見ていたルフィが聞き捨てならないと 「ちょっと、待て!」 とクリークの前に躍り出た。
そして、クリークを指差して宣言する。
「海賊王になるのはおれだ!」
クリークは身の程知らずな奴と睨むが、ルフィは引き下がらない。
夢と欲、譲らない男同士の言い合いがされるなか、緊張感のない会話が混ざる。
「さっきの話聞いたろ? あのクリークが渡れなかったんだぞ。 な! 悪いことは言わねェよ。 やめとこうぜ! あんなとこいくの!」
「うるせェな……お前は黙ってろ」
ホールにいる全員が振り返り見れば、そこにはゾロとウソップがいた。
ゾロは不敵な笑みを浮かべている。
「戦闘かよルフィ、手をかそうか」
「ゾロ、ウソップいたのかお前ら。 いいよ座ってて。 ……あれ、ミコトは?」
「あいつは、あとから来るって言ってたぜ」
「そっか」
その頃のミコトは外に停泊しているクリークのドレッドノート・サーベル号を見ていた。
傷だらけの船体はグランドラインから、よくここまで戻って来たという酷い有様だ。
クリークは仲間を部下と呼び、駒の様に使い捨てる冷酷な男で、海賊が憧れる海賊像なのかもしれない。
ミコトは相容れないと思いながら、レストランへ入った。