第八章 海上レストラン・バラティエ
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ドゴ! ドスン! と甲板は大きな音がして静かにる。
男がルフィに倒され甲板にひっくり返っていた。
「紙一重か……」
「……何なんだ。 意味わかんねェよ……!」
ルフィは飛んだ帽子を掴むと呟く。
ゾロは甲板に出ると見覚えのある顔に気づいた。
「ん? お前、ジョニーじゃねェか……! どうした! ヨサクは一緒じゃねェのか?」
倒れていたジョニーは聞き覚えのある声にガバッ! と起き上がる。
「え……。 ゾ……ゾロのアニキ!? それが……!!」
ナミとウソップはどうやらゾロの知り合いらしい様子に顔を見合わせて、大丈夫そうだと甲板に出て行った。
ジョニーはぐったりとした相棒のヨサクを抱きかかえ、メリー号の甲板に横たえると涙を流した。
数日前まで元気だったのに急に倒れて、岩山で休んでたら突然、船から砲弾が飛んできたと訴えた。
話を聞いたルフィとウソップは素直に謝るが、ジョニーの 「謝ってすむなら警察はいらねェ」 の言葉にがっくりと落ち込んだ。
「 “ヨサクとジョニー” っつたらよ……時にはビビる海賊もいるくらいの名になったよ。 何年も共に “賞金稼ぎ” やってきた大切な相棒だぜ……! アニキ、こいつ……! 死んじまうのかなァ……!」
涙ぐむジョニーの悲痛な声に、ゾロはどうしたらいいのか分からずに見つめることしか出来ない。
「バッカじゃないの!?」
ナミの怒鳴る声に何だと! と睨むゾロとジョニー。
「ルフィ、ウソップ! 今、ミコトがライムジュース作ってたわよね。 もらってきて、この人に飲ませて!」
「「おお!!」」
二人は急いでキッチンへ走った。
キッチンではミコトが丁度出来上がったライムジュースをジョッキに入れてテーブルに置くところだった。
ルフィはバン! と勢いよく扉を開ける。
「ミコト、それ! くれ!」
『う、うん。 はい』
ミコトがルフィに渡すと、二人は甲板に急いで戻っていく。
ルフィ達の後について甲板に出るミコトは “壊血病” の話をするナミの元に向かった。
壊血病とは野菜や果物の摂取不足により身体に様々な症状が現れる病だ。
ルフィとウソップがヨサクに懸命に飲ませている。
「ミコト、ジュースもらっちゃって、ごめんね」
『ううん、いいよ。 その人は大丈夫なの?』
「手遅れじゃなければね……」
ヨサクにあげ終わったルフィとウソップはナミの知識を感心するが怒られた。
「船旅するなら、これくらい知ってろ! あんた達、ほんとにいつか死ぬわよ!」
そして——飲み終わったヨサクは速攻でジョニーと踊り始めた。
「そんなに早く治るかっ!」
呆れてぐたったりするナミはミコトに寄りかかる。
「もうイヤ、こいつら!」
『ナミ……そう言わずに。 助かったんだから……』
ミコトはナミの肩を撫でて慰めた。
すっかり元気になったヨサクは坊主頭に鉢金をして、緑のロングパーカーを翻した。
同時に、青の短いパーカーのジョニーもルフィ達に振り返る。
ヨサクは左手に煙草を持ちながら顎に触れ、ジョニーは右手の時計を自慢気に見せるように顎に拳を作った。
二人はポージングを決めると自己紹介した。
「申し遅れました。 おれの名はジョニー!」
「あっしはヨサク! ゾロのアニキとはかつての賞金稼ぎの同志! どうぞ、お見知りおきを!」
ヨサクとジョニーは礼を言って、話し始めた直後、ヨサクが血を吐き倒れた。
ルフィ達はヨサクを介抱しながら、食事の重要さに気付き “海のコック” を探すことにした。
話を聞いていたジョニーが張り切って手をあげる。
「アニキ! 海のコックを探すんなら、うってつけの場所がある。 まー、そこのコックがついて来てくれるかは、別の話だけど……ここから二、三日船を進めると “海上レストラン” に着くはずだ」
「「「海上レストラン!?」」」
ルフィ達が揃って尋ねる声に、ジョニーは頷いて神妙な顔をした。
「でも気を付けねェと、あそこはもう “グランドライン” のそばだ。 やべぇ奴の出入りもあるし……」
ジョニーは言うと、そっとゾロに耳打ちした。
「アニキがずっと探してた “鷹の目の男” も現れたことがあるって話だ」
聞いた途端にゾロの目が鋭いものになった。
ジョニーはルフィ達の方に向く。
「よかったら案内しますぜ」
「「たのむーっ!!」」
ルフィとウソップの楽しそうに、はしゃぐ声を聞きながら、ゾロは不敵な笑みを浮かべて海を眺めた。
ミコトは小さく息を吐き、これから向かうバラティエの方角を黙って見つめた。
航路は少々北に曲げて——目指すは “海上レストラン” へ。
メリー号はカモメと共に海を走る。
すっかり回復したヨサクとジョニーは大きな声で五人を呼んだ。
「「着きやしたっ! 海上レストラン! ゾロの兄貴! ルフィの兄貴! ウソップの兄貴! ナミの姉貴! ミコトの姉貴!」」
キッチンで海図を見ていたナミがミコトに一言洩らす。
「姉貴って、何よそれ……ね、ミコト?」
『え、と……』
聞かれて答えに詰まるミコトの顔にナミがプッと吹き出して笑う。
「面白い顔!」 とミコトの眉間に指で触れると、「行きましょ!」 と扉を開けた。
どーん! と見える海上レストラン。
三階建て造りの船にはマストが二本あり、口が開いた魚の姿をしていた。
見た事もない船のデザインに目が釘付けになり、どんなコックが美味しい料理を作っているのだろうと想像が膨らむ。
「どーっすか、みなさん!」 とジョニーが自慢気に手を広げた。
ミコトがもうすぐサンジに会えると見つめている横を駆けるルフィとウソップは欄干から身を乗り出した。
「でっけー魚っ!」
「ファンキーだな、おい!」
興奮する二人の後ろでナミが 「うわーっ」 と感嘆の声を上げ、ゾロは寝ぼけた額に手をかざして成程なと口端を上げた。
ワクワクする一同を乗せるメリー号の右舷後方から、海軍の船が現れる。
ルフィ達が気づいた時には真横に並ばれ、見える大砲で狙撃されるのではとウソップの声が震えた。
「まさか、撃ち込んじゃこねェだろうな……」
海賊船に乗る賞金稼ぎのジョニーはヨサクと並んで欄干にしゃがんで、ささっと隠れる。
「おれ達ゃ、海賊じゃねェんだぞ……!」
ヨサクが顔をのぞかせて 「あ、だれか出て来た……」 と見えた男は只者ではない雰囲気を醸し出す。
薄いピンクの髪で右頬に傷があり、ストライプ柄のスーツの袖から出す右手はメリケンサックを装着していた。
高圧的な態度でメリー号を眺めて、右手の拳を見せつける。
「見かけない海賊旗だな……。 おれは、海軍本部大尉 “鉄拳のフルボディ” 船長はどいつだ名乗ってみろ」
「おれはルフィ。 海賊旗はおととい作ったばっかりだ!」
フルボディはルフィを眺める視線を流し、ヨサクとジョニーを見止めると、二人を鼻で笑う。
馬鹿にされたと二人は勇ましくフルボディにケンカを売ったが、あっという間に返り討ちにされた。
「「か…か…紙一重か…」」
飛ばされたヨサクとジョニーから、何枚もの手配書が空に舞う。
ルフィとゾロは二人の弱さに呆れ、倒れいるヨサクとジョニーを見下ろし、やり返してやろうかと顔を上げた時、海軍の船室から女性の声が聞こえた。
どうやらフルボディにレストランに早く行きましょうと、催促しているようだ。
フルボディは頷くと、ルフィ達に振り返る。
「今日はおれが休みで助かったな」
去り際にフルボディは海兵にメリー号に大砲を撃ち込めと砲撃準備をさせた。
海兵達が準備完了させると、フルボディは 「沈めろ!」 と命じた。
その頃、メリー号の甲板ではナミが落ちている手配書を拾い集めていた。
「ジョニー、これなに?」
「ああ……。 そいつあ賞金首のリストですよ。 ナミの姉貴」
ナミが手にしてるのは魚人海賊の “アーロンの手配書” だ。
ジョニーが何やら話しているが、ナミには届いてない。
凝視していた手配書をクシャ! と握りしめるナミの顔は思い詰めていた。
その表情をミコトは見ていて顔を俯かせた。
(……ナミ、つらいよね。 ごめんね……)
まだ手助け出来ないミコトは申し訳なさと、もどかしい気持ちでいっぱいになった。
男がルフィに倒され甲板にひっくり返っていた。
「紙一重か……」
「……何なんだ。 意味わかんねェよ……!」
ルフィは飛んだ帽子を掴むと呟く。
ゾロは甲板に出ると見覚えのある顔に気づいた。
「ん? お前、ジョニーじゃねェか……! どうした! ヨサクは一緒じゃねェのか?」
倒れていたジョニーは聞き覚えのある声にガバッ! と起き上がる。
「え……。 ゾ……ゾロのアニキ!? それが……!!」
ナミとウソップはどうやらゾロの知り合いらしい様子に顔を見合わせて、大丈夫そうだと甲板に出て行った。
ジョニーはぐったりとした相棒のヨサクを抱きかかえ、メリー号の甲板に横たえると涙を流した。
数日前まで元気だったのに急に倒れて、岩山で休んでたら突然、船から砲弾が飛んできたと訴えた。
話を聞いたルフィとウソップは素直に謝るが、ジョニーの 「謝ってすむなら警察はいらねェ」 の言葉にがっくりと落ち込んだ。
「 “ヨサクとジョニー” っつたらよ……時にはビビる海賊もいるくらいの名になったよ。 何年も共に “賞金稼ぎ” やってきた大切な相棒だぜ……! アニキ、こいつ……! 死んじまうのかなァ……!」
涙ぐむジョニーの悲痛な声に、ゾロはどうしたらいいのか分からずに見つめることしか出来ない。
「バッカじゃないの!?」
ナミの怒鳴る声に何だと! と睨むゾロとジョニー。
「ルフィ、ウソップ! 今、ミコトがライムジュース作ってたわよね。 もらってきて、この人に飲ませて!」
「「おお!!」」
二人は急いでキッチンへ走った。
キッチンではミコトが丁度出来上がったライムジュースをジョッキに入れてテーブルに置くところだった。
ルフィはバン! と勢いよく扉を開ける。
「ミコト、それ! くれ!」
『う、うん。 はい』
ミコトがルフィに渡すと、二人は甲板に急いで戻っていく。
ルフィ達の後について甲板に出るミコトは “壊血病” の話をするナミの元に向かった。
壊血病とは野菜や果物の摂取不足により身体に様々な症状が現れる病だ。
ルフィとウソップがヨサクに懸命に飲ませている。
「ミコト、ジュースもらっちゃって、ごめんね」
『ううん、いいよ。 その人は大丈夫なの?』
「手遅れじゃなければね……」
ヨサクにあげ終わったルフィとウソップはナミの知識を感心するが怒られた。
「船旅するなら、これくらい知ってろ! あんた達、ほんとにいつか死ぬわよ!」
そして——飲み終わったヨサクは速攻でジョニーと踊り始めた。
「そんなに早く治るかっ!」
呆れてぐたったりするナミはミコトに寄りかかる。
「もうイヤ、こいつら!」
『ナミ……そう言わずに。 助かったんだから……』
ミコトはナミの肩を撫でて慰めた。
すっかり元気になったヨサクは坊主頭に鉢金をして、緑のロングパーカーを翻した。
同時に、青の短いパーカーのジョニーもルフィ達に振り返る。
ヨサクは左手に煙草を持ちながら顎に触れ、ジョニーは右手の時計を自慢気に見せるように顎に拳を作った。
二人はポージングを決めると自己紹介した。
「申し遅れました。 おれの名はジョニー!」
「あっしはヨサク! ゾロのアニキとはかつての賞金稼ぎの同志! どうぞ、お見知りおきを!」
ヨサクとジョニーは礼を言って、話し始めた直後、ヨサクが血を吐き倒れた。
ルフィ達はヨサクを介抱しながら、食事の重要さに気付き “海のコック” を探すことにした。
話を聞いていたジョニーが張り切って手をあげる。
「アニキ! 海のコックを探すんなら、うってつけの場所がある。 まー、そこのコックがついて来てくれるかは、別の話だけど……ここから二、三日船を進めると “海上レストラン” に着くはずだ」
「「「海上レストラン!?」」」
ルフィ達が揃って尋ねる声に、ジョニーは頷いて神妙な顔をした。
「でも気を付けねェと、あそこはもう “グランドライン” のそばだ。 やべぇ奴の出入りもあるし……」
ジョニーは言うと、そっとゾロに耳打ちした。
「アニキがずっと探してた “鷹の目の男” も現れたことがあるって話だ」
聞いた途端にゾロの目が鋭いものになった。
ジョニーはルフィ達の方に向く。
「よかったら案内しますぜ」
「「たのむーっ!!」」
ルフィとウソップの楽しそうに、はしゃぐ声を聞きながら、ゾロは不敵な笑みを浮かべて海を眺めた。
ミコトは小さく息を吐き、これから向かうバラティエの方角を黙って見つめた。
航路は少々北に曲げて——目指すは “海上レストラン” へ。
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メリー号はカモメと共に海を走る。
すっかり回復したヨサクとジョニーは大きな声で五人を呼んだ。
「「着きやしたっ! 海上レストラン! ゾロの兄貴! ルフィの兄貴! ウソップの兄貴! ナミの姉貴! ミコトの姉貴!」」
キッチンで海図を見ていたナミがミコトに一言洩らす。
「姉貴って、何よそれ……ね、ミコト?」
『え、と……』
聞かれて答えに詰まるミコトの顔にナミがプッと吹き出して笑う。
「面白い顔!」 とミコトの眉間に指で触れると、「行きましょ!」 と扉を開けた。
どーん! と見える海上レストラン。
三階建て造りの船にはマストが二本あり、口が開いた魚の姿をしていた。
見た事もない船のデザインに目が釘付けになり、どんなコックが美味しい料理を作っているのだろうと想像が膨らむ。
「どーっすか、みなさん!」 とジョニーが自慢気に手を広げた。
ミコトがもうすぐサンジに会えると見つめている横を駆けるルフィとウソップは欄干から身を乗り出した。
「でっけー魚っ!」
「ファンキーだな、おい!」
興奮する二人の後ろでナミが 「うわーっ」 と感嘆の声を上げ、ゾロは寝ぼけた額に手をかざして成程なと口端を上げた。
ワクワクする一同を乗せるメリー号の右舷後方から、海軍の船が現れる。
ルフィ達が気づいた時には真横に並ばれ、見える大砲で狙撃されるのではとウソップの声が震えた。
「まさか、撃ち込んじゃこねェだろうな……」
海賊船に乗る賞金稼ぎのジョニーはヨサクと並んで欄干にしゃがんで、ささっと隠れる。
「おれ達ゃ、海賊じゃねェんだぞ……!」
ヨサクが顔をのぞかせて 「あ、だれか出て来た……」 と見えた男は只者ではない雰囲気を醸し出す。
薄いピンクの髪で右頬に傷があり、ストライプ柄のスーツの袖から出す右手はメリケンサックを装着していた。
高圧的な態度でメリー号を眺めて、右手の拳を見せつける。
「見かけない海賊旗だな……。 おれは、海軍本部大尉 “鉄拳のフルボディ” 船長はどいつだ名乗ってみろ」
「おれはルフィ。 海賊旗はおととい作ったばっかりだ!」
フルボディはルフィを眺める視線を流し、ヨサクとジョニーを見止めると、二人を鼻で笑う。
馬鹿にされたと二人は勇ましくフルボディにケンカを売ったが、あっという間に返り討ちにされた。
「「か…か…紙一重か…」」
飛ばされたヨサクとジョニーから、何枚もの手配書が空に舞う。
ルフィとゾロは二人の弱さに呆れ、倒れいるヨサクとジョニーを見下ろし、やり返してやろうかと顔を上げた時、海軍の船室から女性の声が聞こえた。
どうやらフルボディにレストランに早く行きましょうと、催促しているようだ。
フルボディは頷くと、ルフィ達に振り返る。
「今日はおれが休みで助かったな」
去り際にフルボディは海兵にメリー号に大砲を撃ち込めと砲撃準備をさせた。
海兵達が準備完了させると、フルボディは 「沈めろ!」 と命じた。
その頃、メリー号の甲板ではナミが落ちている手配書を拾い集めていた。
「ジョニー、これなに?」
「ああ……。 そいつあ賞金首のリストですよ。 ナミの姉貴」
ナミが手にしてるのは魚人海賊の “アーロンの手配書” だ。
ジョニーが何やら話しているが、ナミには届いてない。
凝視していた手配書をクシャ! と握りしめるナミの顔は思い詰めていた。
その表情をミコトは見ていて顔を俯かせた。
(……ナミ、つらいよね。 ごめんね……)
まだ手助け出来ないミコトは申し訳なさと、もどかしい気持ちでいっぱいになった。