第六章 シロップ村
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ルフィとクロの戦いが始まる。
先に仕掛けたのはクロだ。
「死ね」 と両腕を横に広げる事で、“猫の手” の長さを最大限に生かす。
逃げる隙を与えず、切り裂いてやると駆け出すが、ルフィは 「いやだ」 と返して、両腕を伸ばして、クロの二の腕を掴む。
そのまま頭突きしてやろうとしたが、冷静なクロはルフィのゴムの攻撃に対して、体を回転させて躱した。
ルフィは転りながら、バチン! と戻ってきた手を地面に着いて、足をしならせた。
「ゴムゴムの “鞭” っ!」 と蹴り、飛んで躱すクロに 「 “銃” !」 と拳をドヒュン! と撃つ。
しかし、その攻撃もクロは読んでいたのか、伸びた腕の上に乗ると、走ってルフィの顔面を蹴り飛ばした。
ルフィは坂道を転げ落ち、口の中を切った。
クロの優勢に海賊達の声援が上がる。
——やっちまえーっ! キャプテン・クロ万歳ーっ! キャプテン・クロ!
瞬間、クロは不快だと怒鳴る。
「その名前を呼ぶんじゃねェ! わかるか小僧……。 三年間かけた計画に失敗は許されねェんだ。 おれの計画は絶対に狂わない!」
海賊を引退したいなんていうクロの計画の話なんてどうでもいいと、ルフィは抱えるほどの大きさの岩を持ち上げる。
「ふんぎぎぎ……!」
クロが振りかざす “猫の手” の爪に岩を突き刺して、横に振って、ボキン! と折った。
「海で名を上げることが恐くて海賊がやれるか! 野望のでかさなら、おれの方が上だ!」
ルフィは岩でクロを殴り倒した。
頭から血を流しながら立ちあがるクロは応援してくる海賊達に言い放つ。
「てめェらは黙ってろ…! 後でちゃんと消してやるからよ……勿論ジャンゴの奴もな!」
クロの語る “計画” は自分の過去を知る者達の “死” で完結する。
愕然とする海賊達に、ルフィは詰まらなさそうな表情を浮かべた。
「カッコ悪ィ海賊団。 そんなキャプテンじゃ、何百人部下を従えようとウソップに勝てねェ」
クロはわざとらしく大声で笑うと、砂煙だけ残して移動する。
「何が勝てねェのか言ってみろ!」
「器だよ。 お前は本物の海賊を知らないんだ!」
「何を!」
ルフィの背後に回るクロに、ルフィは裏拳をいれ崖に殴り飛ばした。
すると、クロは不気味に独り言を言いながら立ちあがり、だらりと腕を下ろす。
独特な構えを知る海賊達は恐怖を顔に浮かべた。
——うわああああーっ!! 逃げろーっ!
蜘蛛の子を散らすように駆け出し、その場から逃げる。
ルフィはクロの様子が変わった事に、怖れる意味が分からないという様子でキョロキョロした。
丁度その頃、ナミがクロネコ海賊団の船から宝を奪って出てきた。
「あーあ不作……。 もう少しあると思ったのにお宝。 さて、戦いは終わったのかしら? なっ何……。 みんな止まって……」
静かな様子に眉をひそめた時、クロが呟くと同時に姿を消した。
「“杓死”」
あちこちから、血飛沫が上がり、海賊達の叫び声があがる。
その場にいるルフィも何が起きてるのか分からない。
突然、人が斬られて倒れるという異常な光景。
クロの “杓子” という技は “抜き足” で音を立てずに高速で移動しながら、 “猫の手” で無差別攻撃を繰り出す。
速すぎる攻撃は本人すら何を斬ってるのか分からないという危険な技だ。
ルフィはクロの仲間を仲間と思わない行動に怒る。
「出て来い執事! お前は仲間を何だと思ってるんだ!」
叫ぶルフィはクロの “猫の手” に襲われ、体にいくつも傷が刻まれる。
高速で移動するクロの居場所は分からないが、攻撃される時は側にいる筈だ。
舞い上がる土埃と気配に、ルフィはクロの体を掴んで投げ飛ばした。
ゆらりと立ちあがるクロの背後からは、海賊達の苦しむ声。
ルフィはクロと海賊達の姿を見つめる。
「お前みたいな海賊には、絶対におれはならねェ」
クロは薄笑いを浮かべる。
“杓死” の構えをしたが、ルフィがさせないと素早くしがみ付いた。
森の奥ではカヤが子供達三人の命と引き換えに遺書を書き終えたところだった。
ジャンゴは遺書を確認すると、カヤを殺すためにチャクラムを回す。
カヤは恐ろしくて座り込んで、両手を握り震えている。
今にも殺されそうなカヤの姿が、森を走り抜けるミコトとウソップの視界に入った。
「いた!」
『良かった!』
「でも、大ピンチだ!」
背にいるウソップにミコトは頷くと足に力を込める。
『一気に行くよ! チャンスは一度……! 決めてねウソップ!』
「おお! 任せろ!」
二人の息はピッタリだ。
ミコトは一気に水を噴射させ、凄い勢いで加速した。
「そこまでだ! 催眠術師っ!」
ウソップの声がジャンゴのチャクラムを一瞬止めた。
「はっはっはっ! 一足遅かったな小僧!」
ジャンゴは笑うとカヤの首を掴み、止めを刺そうとした。
直後、たまねぎ達が懸命に邪魔に入るが、ジャンゴに払い飛ばされる。
ミコトはウソップの邪魔にならないように頭上にある枝を掴むと、木片から飛びあがり、半回転すると枝の上に乗る。
ミコトがいなくなった木片は水で加速することは出来ないが勢いは止まらない。
ウソップを乗せたまま進む。
『いけっ! ウソップ!』
ウソップはジャンゴに狙いを定めパチンコを引き絞る。
「くらえ! 催眠術師! 必殺 “火薬星” !」
渾身の力と想いで放った。
ビュン! と風を切って撃たれた “火薬星” はジャンゴの顔面へ見事に命中。
そのまま、仰向けに倒れ込むジャンゴのドサリ……という音に、頭を抱えてしゃがみこむカヤの肩がびくりと揺れる。
ジャンゴは意識を飛ばしていて、起き上る気配はないが、カヤは怖くて動けないでいた。
ウソップが木片から転げ落ちながらも、カヤに駆けつける。
「大丈夫か! カヤ!」
「ウソップさん……!」
涙ぐむカヤはウソップにしがみついて、安心したくて何度もウソップの名を呼んだ。
「もう大丈夫だ!」
ウソップがカヤの細い肩をしっかり抱くとカヤは頷いた。
「……ありがとう」
ミコトは二人の姿を枝の上に座って 『良かった……』 と見守る。
(で、でも……こんなシーンがあったとは……。 格好いいなウソップ……!)
邪魔してはいけないとミコトは二人をそのままにして倒れている子供達を介抱した。
たまねぎ達は元気よく起き上がると、すぐにウソップとカヤの所に走って行く。
「「「キャプテーン!!!」」」
ウソップとカヤは三人の無事を喜んだ。
朝日が射し始める森でウソップは真剣な表情でこれからどうするのかを話しだした。
「今……ここで起こったこと全部秘密に出来るか?」
「えっ! どうしてですか? 村の英雄なのに」
ピーマンが疑問を投げかければ、カヤもウソップの意見に反対した。
「ウソップさん……。 みんなの誤解を解かなきゃ……」
「誤解も何も……おれはホラ吹き小僧でいいんだ。 もう終わったことをみんなに話して恐怖をあたえることもねェし。 今回みてェなことがでもない限り、こんな辺ぴな村を襲おうなんて海賊は現れねェだろう。 村のみんなだって、安心して毎日を暮してる。 ……このまま何もなかったことにしよう。 みんなウソだったんだ……。 強制はしねェが……」
「ウソップさん……」
傷だらけの嘘つきのヒーローにカヤは頷き、たまねぎ達は約束する。
——それが、村の為になるなら…一生黙ってます!!
ウソップは嘘をついた事ないカヤを心配して覗きこむ。
「カヤ、お前はつらいか…?」
「……いいえ」
カヤが首を横に振って微笑すると、ウソップは笑った。
「よし、ミコト! おれ達はあいつらのとこに行くか!」
『うん! カヤさん、みんな、気を付けてね!』
ウソップとミコトはカヤ達と別れて海岸に向かった。
先に仕掛けたのはクロだ。
「死ね」 と両腕を横に広げる事で、“猫の手” の長さを最大限に生かす。
逃げる隙を与えず、切り裂いてやると駆け出すが、ルフィは 「いやだ」 と返して、両腕を伸ばして、クロの二の腕を掴む。
そのまま頭突きしてやろうとしたが、冷静なクロはルフィのゴムの攻撃に対して、体を回転させて躱した。
ルフィは転りながら、バチン! と戻ってきた手を地面に着いて、足をしならせた。
「ゴムゴムの “鞭” っ!」 と蹴り、飛んで躱すクロに 「 “銃” !」 と拳をドヒュン! と撃つ。
しかし、その攻撃もクロは読んでいたのか、伸びた腕の上に乗ると、走ってルフィの顔面を蹴り飛ばした。
ルフィは坂道を転げ落ち、口の中を切った。
クロの優勢に海賊達の声援が上がる。
——やっちまえーっ! キャプテン・クロ万歳ーっ! キャプテン・クロ!
瞬間、クロは不快だと怒鳴る。
「その名前を呼ぶんじゃねェ! わかるか小僧……。 三年間かけた計画に失敗は許されねェんだ。 おれの計画は絶対に狂わない!」
海賊を引退したいなんていうクロの計画の話なんてどうでもいいと、ルフィは抱えるほどの大きさの岩を持ち上げる。
「ふんぎぎぎ……!」
クロが振りかざす “猫の手” の爪に岩を突き刺して、横に振って、ボキン! と折った。
「海で名を上げることが恐くて海賊がやれるか! 野望のでかさなら、おれの方が上だ!」
ルフィは岩でクロを殴り倒した。
頭から血を流しながら立ちあがるクロは応援してくる海賊達に言い放つ。
「てめェらは黙ってろ…! 後でちゃんと消してやるからよ……勿論ジャンゴの奴もな!」
クロの語る “計画” は自分の過去を知る者達の “死” で完結する。
愕然とする海賊達に、ルフィは詰まらなさそうな表情を浮かべた。
「カッコ悪ィ海賊団。 そんなキャプテンじゃ、何百人部下を従えようとウソップに勝てねェ」
クロはわざとらしく大声で笑うと、砂煙だけ残して移動する。
「何が勝てねェのか言ってみろ!」
「器だよ。 お前は本物の海賊を知らないんだ!」
「何を!」
ルフィの背後に回るクロに、ルフィは裏拳をいれ崖に殴り飛ばした。
すると、クロは不気味に独り言を言いながら立ちあがり、だらりと腕を下ろす。
独特な構えを知る海賊達は恐怖を顔に浮かべた。
——うわああああーっ!! 逃げろーっ!
蜘蛛の子を散らすように駆け出し、その場から逃げる。
ルフィはクロの様子が変わった事に、怖れる意味が分からないという様子でキョロキョロした。
丁度その頃、ナミがクロネコ海賊団の船から宝を奪って出てきた。
「あーあ不作……。 もう少しあると思ったのにお宝。 さて、戦いは終わったのかしら? なっ何……。 みんな止まって……」
静かな様子に眉をひそめた時、クロが呟くと同時に姿を消した。
「“杓死”」
あちこちから、血飛沫が上がり、海賊達の叫び声があがる。
その場にいるルフィも何が起きてるのか分からない。
突然、人が斬られて倒れるという異常な光景。
クロの “杓子” という技は “抜き足” で音を立てずに高速で移動しながら、 “猫の手” で無差別攻撃を繰り出す。
速すぎる攻撃は本人すら何を斬ってるのか分からないという危険な技だ。
ルフィはクロの仲間を仲間と思わない行動に怒る。
「出て来い執事! お前は仲間を何だと思ってるんだ!」
叫ぶルフィはクロの “猫の手” に襲われ、体にいくつも傷が刻まれる。
高速で移動するクロの居場所は分からないが、攻撃される時は側にいる筈だ。
舞い上がる土埃と気配に、ルフィはクロの体を掴んで投げ飛ばした。
ゆらりと立ちあがるクロの背後からは、海賊達の苦しむ声。
ルフィはクロと海賊達の姿を見つめる。
「お前みたいな海賊には、絶対におれはならねェ」
クロは薄笑いを浮かべる。
“杓死” の構えをしたが、ルフィがさせないと素早くしがみ付いた。
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森の奥ではカヤが子供達三人の命と引き換えに遺書を書き終えたところだった。
ジャンゴは遺書を確認すると、カヤを殺すためにチャクラムを回す。
カヤは恐ろしくて座り込んで、両手を握り震えている。
今にも殺されそうなカヤの姿が、森を走り抜けるミコトとウソップの視界に入った。
「いた!」
『良かった!』
「でも、大ピンチだ!」
背にいるウソップにミコトは頷くと足に力を込める。
『一気に行くよ! チャンスは一度……! 決めてねウソップ!』
「おお! 任せろ!」
二人の息はピッタリだ。
ミコトは一気に水を噴射させ、凄い勢いで加速した。
「そこまでだ! 催眠術師っ!」
ウソップの声がジャンゴのチャクラムを一瞬止めた。
「はっはっはっ! 一足遅かったな小僧!」
ジャンゴは笑うとカヤの首を掴み、止めを刺そうとした。
直後、たまねぎ達が懸命に邪魔に入るが、ジャンゴに払い飛ばされる。
ミコトはウソップの邪魔にならないように頭上にある枝を掴むと、木片から飛びあがり、半回転すると枝の上に乗る。
ミコトがいなくなった木片は水で加速することは出来ないが勢いは止まらない。
ウソップを乗せたまま進む。
『いけっ! ウソップ!』
ウソップはジャンゴに狙いを定めパチンコを引き絞る。
「くらえ! 催眠術師! 必殺 “火薬星” !」
渾身の力と想いで放った。
ビュン! と風を切って撃たれた “火薬星” はジャンゴの顔面へ見事に命中。
そのまま、仰向けに倒れ込むジャンゴのドサリ……という音に、頭を抱えてしゃがみこむカヤの肩がびくりと揺れる。
ジャンゴは意識を飛ばしていて、起き上る気配はないが、カヤは怖くて動けないでいた。
ウソップが木片から転げ落ちながらも、カヤに駆けつける。
「大丈夫か! カヤ!」
「ウソップさん……!」
涙ぐむカヤはウソップにしがみついて、安心したくて何度もウソップの名を呼んだ。
「もう大丈夫だ!」
ウソップがカヤの細い肩をしっかり抱くとカヤは頷いた。
「……ありがとう」
ミコトは二人の姿を枝の上に座って 『良かった……』 と見守る。
(で、でも……こんなシーンがあったとは……。 格好いいなウソップ……!)
邪魔してはいけないとミコトは二人をそのままにして倒れている子供達を介抱した。
たまねぎ達は元気よく起き上がると、すぐにウソップとカヤの所に走って行く。
「「「キャプテーン!!!」」」
ウソップとカヤは三人の無事を喜んだ。
朝日が射し始める森でウソップは真剣な表情でこれからどうするのかを話しだした。
「今……ここで起こったこと全部秘密に出来るか?」
「えっ! どうしてですか? 村の英雄なのに」
ピーマンが疑問を投げかければ、カヤもウソップの意見に反対した。
「ウソップさん……。 みんなの誤解を解かなきゃ……」
「誤解も何も……おれはホラ吹き小僧でいいんだ。 もう終わったことをみんなに話して恐怖をあたえることもねェし。 今回みてェなことがでもない限り、こんな辺ぴな村を襲おうなんて海賊は現れねェだろう。 村のみんなだって、安心して毎日を暮してる。 ……このまま何もなかったことにしよう。 みんなウソだったんだ……。 強制はしねェが……」
「ウソップさん……」
傷だらけの嘘つきのヒーローにカヤは頷き、たまねぎ達は約束する。
——それが、村の為になるなら…一生黙ってます!!
ウソップは嘘をついた事ないカヤを心配して覗きこむ。
「カヤ、お前はつらいか…?」
「……いいえ」
カヤが首を横に振って微笑すると、ウソップは笑った。
「よし、ミコト! おれ達はあいつらのとこに行くか!」
『うん! カヤさん、みんな、気を付けてね!』
ウソップとミコトはカヤ達と別れて海岸に向かった。