第六章 シロップ村
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「フーッ!」
ブチの力はミコトを押し潰そうとする。
衝撃が地面に伝わり、亀裂となってミコトを中心に円をつくり広がる。
しかし、ミコトは耐える様子もなく、ブチの攻撃を左腕に任せ、一歩踏み込むと、右拳をブチの腹に打ち込んだ。
「……うっ」
短く呻いて膝をつき倒れるブチの横に佇むミコトは周囲をゆっくり見渡して微笑んだ。
『えっと……お待たせ。 間に合ったよね?』
「ああ」
ゾロは来たかとニヤリと笑い、坂の下にいるルフィとナミが手を振って喜んでいた。
「「ミコトーっ!!」」
ミコトはルフィとナミに小さく手を振って応えた。
クロは突然現れたミコトをジッ……と鋭い目つきで観察する。
(この女……)
計画を邪魔する新たな登場人物は一体何者なのか。
思考するクロを邪魔するのは倒れたはずのブチの叫び声。
「うおおおお!」
再び起き上がり、ミコトに襲い掛かるブチの様子に、ゾロは呆れたように見た。
「しぶとい奴だ」
ゾロが垣間見たミコトの実力はブチが催眠術で強化されようが勝負にならない。
案の定というべきか、目の前のミコトは冷静で、すでにブチを倒す動きに入っていた。
左回し蹴りで顔面をとらえると軸足を変えて、そのままの反動で右足で蹴り飛ばした。
ドゴオオン!
ブチの体が崖に食い込む衝撃で、小石がパラパラと落ちる。
呻き声があがることに、ミコトはブチの所に歩いた。
また復活するかもしれないと小首を傾げる。
(うーん……)
気絶させるのは加減が難しいと、崖にめり込むブチの体に手の平を当てる。
ミコトは重心を落とすと再び目覚めないように、最初に入れた拳と同じ場所に掌圧を撃つ。
「……っ!」
ブチは声をあげることも出来ずに動かなくなった。
『これで……大丈夫かな』
力が抜けて、尻もちをついたままのブチを見下ろすミコトにウソップの口は驚いて開きぱなしだ。
「あいつ……強っ!」
ミコトの姿に下っ端の海賊達は戦いたくないと凍りつく一方で、クロは喉を鳴らして笑った。
「なるほど、くくく……」
(白い髪 、若い女、催眠状態のブチを軽々倒す強さ……)
ミコトは笑い声が聞こえて、クロを見る。
「女……貴様 “賞金狩りのシロ” だな」
『そうだったら……何?』
(ここでバレちゃったか……)
ミコトはクロを睨むことで内心を隠した。
ナミはクロの話に信じられない!? と驚いて、ルフィに尋ねた。
「うそっ! ミコトが “賞金狩りのシロ” 本当に!?」
「知らねェ……何だそれ」
ずっとコボル山にいたルフィは世間の噂に疎い。
そもそも興味がないのか、さっぱり分からないという様子で首を傾げている。
ナミはそんなルフィに体を乗り出すように話す。
「グランドラインで有名な賞金稼ぎよ! 狙われた賞金首は最後だって……絶対に逃げられない。 どんな相手も捕まえるって! ミコトなの!?」
「スゲー! ミコトがそうなのか?」
「私が聞いてんのよ! あんたに!」
「知らねェよ! でも、賞金稼ぎしていたことは聞いてたぞ」
ウソップも信じられないと目を丸くした。
ゾロは噂に聞いた事があるような、ないようなと、分からないのかウソップに尋ねていた。
「お前、知ってんのか?」
「知らねェ奴の方がおかしいぞ! よく新聞で騒がれてる。 白くて長い髪の女で、仮面で素顔を隠しているっていう凄腕の賞金稼ぎだ! ちょっと考えれば白い髪の女なんて、あんま見掛けねェのに、不思議と気づかなかった。 ……何でだ!?」
「ふーん……。 あいつがねェ」
ゾロは呟きながら佇むミコトを見つめた。
森の中では、カヤを連れて懸命に逃げるたまねぎ達。
追いかけるジャンゴは行く手を阻む木を片っ端からチャクラムで斬り倒していた。
坂道まで木の倒れる音が聞こえ、カヤ達を心配するウソップは駆けつけたくても、疲労とダメージで体をすぐに動かせない。
「急がなくちゃ……あいつらが……」
『ウソップ!』
ミコトがウソップに駆け寄ると、クロは鼻先で笑った。
「ジャンゴが暴れている。 ……時間の問題だな」
「てめェは……!」
ウソップはどこまでも人を馬鹿にしたようなクロを睨みつけた。
緊張感が増す坂道に気配を消して動くナミの影。
(お宝、お宝……!)
ミコトのお陰で、全員の注意が向いている間がチャンス! とこっそりベザン・ブラック号に侵入したのだった。
クロはウソップの側にいるミコトに話し掛けた。
「 “賞金狩りのシロ” か……。 お前はおれの首でもとりに来たのか? 残念だったな。 クロは三年前に処刑されている。 1ベリーにもならない」
ミコトはさっと立つと、クロを見て綺麗に口角を上げた。
その笑い方に、側に居たウソップとゾロは違和感を感じ、ミコトか!? と見てしまう。
クロもまた一瞬だけ別人に見えたような気がしてミコトを見返す。
『何を言ってるの? 一度、海賊になったら死ぬまで海賊。 それと……私は賞金稼ぎを止めたから、あなたの首には興味ない』
言いきるミコトはシロの顔で薄く微笑む。
瞬間、クロは顔を歪ませて (この女……!) と睨みつけるが、ミコトは話を続けた。
『私はルフィの仲間になった海賊。 この戦いはウソップの村を守るのが目的なの』
ミコトはクロに向かって不敵に笑った。
『逃げるなら今のうちだよ』
「貴様……おれに勝てると思ってるのか! 小娘が!」
『勘違いしないで! 私はあなたとやらない!』
「ふん! 逃げるのか!」
鼻でせせら笑うクロに、ミコトは自信に満ちた目でクロを見て、笑みを浮かべて告げる。
『ルフィが倒すから』
「そうだ! おれがお前をブッ倒してやる!」
ルフィが坂の下から宣戦布告すると、クロはルフィとミコトを馬鹿にするように眺めた。
「ふん……。 あのゴムの小僧が……おれに? くっくっくっ笑わしてくれる……」
ウソップはクロとミコトが話している間にも、どうにかカヤ達のところに行こうと頑張っていた。
息を吸って、渾身の力で立ちあがって走ろうとしたが、体力の限界で転んでしまう。
「ぢ……ぢぎしょう! 体が動かねェよ……!」
「くっはっはっはっ! 無様だな! まァ、そこで倒れてた方が安全だろうよ。 貴様がジャンゴに追いついた所で所詮敵わねェ相手だ」
笑うクロにウソップは血と涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔で叫ぶ。
「敵わなくったて……守るんだ! あいつらは、おれが守る! おれは、ウソップ海賊団のキャプテンで……おれは勇敢なる海の戦士だ! 村の者には指一本ふれさせねェ!」
海賊達が泣いて叫ぶウソップを笑い飛ばしていると、ドゴン! と大きな岩が落ちてきた。
ルフィが怒って、飛ばした岩だ。
「もっかいウソップを笑ったら殺す」
「………」
途端に黙りこむ海賊達。
坂の上ではミコトが地面に突き刺さる木片を抜くと置いた。
そして、ウソップに肩を貸して立たせた。
『ウソップ……急ごう! 私が連れて行く!』
「何言ってんだよ……。 どうやって」
ミコトは戸惑うウソップを木片の上に引っ張り、一緒に立つ。
『……こうやって、行く!』
ミコトはニコリと笑うと足から水を噴射させた。
勢いよく水が出ている事に背中にいるウソップが驚いた。
「何で足から水が出るんだ!」
『ウソップ、ちゃんと捕まってて! ルフィ、こっちは私に任せて!』
ルフィに言うミコトに、クロが二人の行く手を阻もうと…… “猫の手” を構えた。
「誰が……この坂道を抜けることを許可したんだ?」
「おれだよ!」
ルフィが拳をクロに向かって打った。
「行け、ミコト! こいつは、おれが、ぶっ飛ばしてやるから! 信じろ!」
『うん! 信じてる!』
ミコトは叫ぶと、水飛沫を上げながら森の中へ走り去った。
海岸に残ったのはルフィとゾロ、クロと海賊達。
姿が見えないナミは密かにクロネコ海賊団の船内でお宝探索中だ。
ルフィが指をならしながらクロと坂道で向き合っていると、ゾロが声を掛けた。
「ルフィ、手伝うか?」
「一人でやる」
「そうか……じゃっ」
ゾロは崖の上に飛ぶと、黒い手拭いを脱いで寝ころぶ。
「後は、任せたぞ船長! おれは寝る!」
「ああ! 任せろ」
不敵に笑って応えるルフィ。
クロは賞金狩りのシロが船長に選んだ男の目的を問う。
「戦う前に一つだけ聞いておこうか……。 余所者のお前らが……なぜ、この村のことに首をつっこむ!」
「死なせたくない男がこの村にいるからだ!」
「簡単だな。 それで、いいのか? お前の死ぬ理由は……」
「それでいい! おれは死なねェけどな!」
ルフィは拳に力を込め、クロは “猫の手” を広げ威圧した。
森の中を水飛沫を上げて、勢いよく走るミコトとウソップはカヤ達の姿を探す。
(ウソップ、頑張って見つけて……!)
その頃のカヤは木の影に隠れていたが、ジャンゴに見つかり捕まっていた。
しかし、ジャンゴは病弱なお嬢様を見誤っていた。
催眠術を掛けて遺書を書かせようと脅して凄んでも、カヤはぎゅっと目を閉じて耐えていた。
強情なカヤに手間取るジャンゴの背後から、たまねぎ達は襲い掛かるが捕まってしまう。
ジャンゴは三人をボコボコに殴り、カヤを追い詰めた。
「書くわ!」 と叫ぶカヤにジャンゴは紙とペンを取りだした。
ブチの力はミコトを押し潰そうとする。
衝撃が地面に伝わり、亀裂となってミコトを中心に円をつくり広がる。
しかし、ミコトは耐える様子もなく、ブチの攻撃を左腕に任せ、一歩踏み込むと、右拳をブチの腹に打ち込んだ。
「……うっ」
短く呻いて膝をつき倒れるブチの横に佇むミコトは周囲をゆっくり見渡して微笑んだ。
『えっと……お待たせ。 間に合ったよね?』
「ああ」
ゾロは来たかとニヤリと笑い、坂の下にいるルフィとナミが手を振って喜んでいた。
「「ミコトーっ!!」」
ミコトはルフィとナミに小さく手を振って応えた。
クロは突然現れたミコトをジッ……と鋭い目つきで観察する。
(この女……)
計画を邪魔する新たな登場人物は一体何者なのか。
思考するクロを邪魔するのは倒れたはずのブチの叫び声。
「うおおおお!」
再び起き上がり、ミコトに襲い掛かるブチの様子に、ゾロは呆れたように見た。
「しぶとい奴だ」
ゾロが垣間見たミコトの実力はブチが催眠術で強化されようが勝負にならない。
案の定というべきか、目の前のミコトは冷静で、すでにブチを倒す動きに入っていた。
左回し蹴りで顔面をとらえると軸足を変えて、そのままの反動で右足で蹴り飛ばした。
ドゴオオン!
ブチの体が崖に食い込む衝撃で、小石がパラパラと落ちる。
呻き声があがることに、ミコトはブチの所に歩いた。
また復活するかもしれないと小首を傾げる。
(うーん……)
気絶させるのは加減が難しいと、崖にめり込むブチの体に手の平を当てる。
ミコトは重心を落とすと再び目覚めないように、最初に入れた拳と同じ場所に掌圧を撃つ。
「……っ!」
ブチは声をあげることも出来ずに動かなくなった。
『これで……大丈夫かな』
力が抜けて、尻もちをついたままのブチを見下ろすミコトにウソップの口は驚いて開きぱなしだ。
「あいつ……強っ!」
ミコトの姿に下っ端の海賊達は戦いたくないと凍りつく一方で、クロは喉を鳴らして笑った。
「なるほど、くくく……」
(白い髪 、若い女、催眠状態のブチを軽々倒す強さ……)
ミコトは笑い声が聞こえて、クロを見る。
「女……貴様 “賞金狩りのシロ” だな」
『そうだったら……何?』
(ここでバレちゃったか……)
ミコトはクロを睨むことで内心を隠した。
ナミはクロの話に信じられない!? と驚いて、ルフィに尋ねた。
「うそっ! ミコトが “賞金狩りのシロ” 本当に!?」
「知らねェ……何だそれ」
ずっとコボル山にいたルフィは世間の噂に疎い。
そもそも興味がないのか、さっぱり分からないという様子で首を傾げている。
ナミはそんなルフィに体を乗り出すように話す。
「グランドラインで有名な賞金稼ぎよ! 狙われた賞金首は最後だって……絶対に逃げられない。 どんな相手も捕まえるって! ミコトなの!?」
「スゲー! ミコトがそうなのか?」
「私が聞いてんのよ! あんたに!」
「知らねェよ! でも、賞金稼ぎしていたことは聞いてたぞ」
ウソップも信じられないと目を丸くした。
ゾロは噂に聞いた事があるような、ないようなと、分からないのかウソップに尋ねていた。
「お前、知ってんのか?」
「知らねェ奴の方がおかしいぞ! よく新聞で騒がれてる。 白くて長い髪の女で、仮面で素顔を隠しているっていう凄腕の賞金稼ぎだ! ちょっと考えれば白い髪の女なんて、あんま見掛けねェのに、不思議と気づかなかった。 ……何でだ!?」
「ふーん……。 あいつがねェ」
ゾロは呟きながら佇むミコトを見つめた。
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森の中では、カヤを連れて懸命に逃げるたまねぎ達。
追いかけるジャンゴは行く手を阻む木を片っ端からチャクラムで斬り倒していた。
坂道まで木の倒れる音が聞こえ、カヤ達を心配するウソップは駆けつけたくても、疲労とダメージで体をすぐに動かせない。
「急がなくちゃ……あいつらが……」
『ウソップ!』
ミコトがウソップに駆け寄ると、クロは鼻先で笑った。
「ジャンゴが暴れている。 ……時間の問題だな」
「てめェは……!」
ウソップはどこまでも人を馬鹿にしたようなクロを睨みつけた。
緊張感が増す坂道に気配を消して動くナミの影。
(お宝、お宝……!)
ミコトのお陰で、全員の注意が向いている間がチャンス! とこっそりベザン・ブラック号に侵入したのだった。
クロはウソップの側にいるミコトに話し掛けた。
「 “賞金狩りのシロ” か……。 お前はおれの首でもとりに来たのか? 残念だったな。 クロは三年前に処刑されている。 1ベリーにもならない」
ミコトはさっと立つと、クロを見て綺麗に口角を上げた。
その笑い方に、側に居たウソップとゾロは違和感を感じ、ミコトか!? と見てしまう。
クロもまた一瞬だけ別人に見えたような気がしてミコトを見返す。
『何を言ってるの? 一度、海賊になったら死ぬまで海賊。 それと……私は賞金稼ぎを止めたから、あなたの首には興味ない』
言いきるミコトはシロの顔で薄く微笑む。
瞬間、クロは顔を歪ませて (この女……!) と睨みつけるが、ミコトは話を続けた。
『私はルフィの仲間になった海賊。 この戦いはウソップの村を守るのが目的なの』
ミコトはクロに向かって不敵に笑った。
『逃げるなら今のうちだよ』
「貴様……おれに勝てると思ってるのか! 小娘が!」
『勘違いしないで! 私はあなたとやらない!』
「ふん! 逃げるのか!」
鼻でせせら笑うクロに、ミコトは自信に満ちた目でクロを見て、笑みを浮かべて告げる。
『ルフィが倒すから』
「そうだ! おれがお前をブッ倒してやる!」
ルフィが坂の下から宣戦布告すると、クロはルフィとミコトを馬鹿にするように眺めた。
「ふん……。 あのゴムの小僧が……おれに? くっくっくっ笑わしてくれる……」
ウソップはクロとミコトが話している間にも、どうにかカヤ達のところに行こうと頑張っていた。
息を吸って、渾身の力で立ちあがって走ろうとしたが、体力の限界で転んでしまう。
「ぢ……ぢぎしょう! 体が動かねェよ……!」
「くっはっはっはっ! 無様だな! まァ、そこで倒れてた方が安全だろうよ。 貴様がジャンゴに追いついた所で所詮敵わねェ相手だ」
笑うクロにウソップは血と涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔で叫ぶ。
「敵わなくったて……守るんだ! あいつらは、おれが守る! おれは、ウソップ海賊団のキャプテンで……おれは勇敢なる海の戦士だ! 村の者には指一本ふれさせねェ!」
海賊達が泣いて叫ぶウソップを笑い飛ばしていると、ドゴン! と大きな岩が落ちてきた。
ルフィが怒って、飛ばした岩だ。
「もっかいウソップを笑ったら殺す」
「………」
途端に黙りこむ海賊達。
坂の上ではミコトが地面に突き刺さる木片を抜くと置いた。
そして、ウソップに肩を貸して立たせた。
『ウソップ……急ごう! 私が連れて行く!』
「何言ってんだよ……。 どうやって」
ミコトは戸惑うウソップを木片の上に引っ張り、一緒に立つ。
『……こうやって、行く!』
ミコトはニコリと笑うと足から水を噴射させた。
勢いよく水が出ている事に背中にいるウソップが驚いた。
「何で足から水が出るんだ!」
『ウソップ、ちゃんと捕まってて! ルフィ、こっちは私に任せて!』
ルフィに言うミコトに、クロが二人の行く手を阻もうと…… “猫の手” を構えた。
「誰が……この坂道を抜けることを許可したんだ?」
「おれだよ!」
ルフィが拳をクロに向かって打った。
「行け、ミコト! こいつは、おれが、ぶっ飛ばしてやるから! 信じろ!」
『うん! 信じてる!』
ミコトは叫ぶと、水飛沫を上げながら森の中へ走り去った。
海岸に残ったのはルフィとゾロ、クロと海賊達。
姿が見えないナミは密かにクロネコ海賊団の船内でお宝探索中だ。
ルフィが指をならしながらクロと坂道で向き合っていると、ゾロが声を掛けた。
「ルフィ、手伝うか?」
「一人でやる」
「そうか……じゃっ」
ゾロは崖の上に飛ぶと、黒い手拭いを脱いで寝ころぶ。
「後は、任せたぞ船長! おれは寝る!」
「ああ! 任せろ」
不敵に笑って応えるルフィ。
クロは賞金狩りのシロが船長に選んだ男の目的を問う。
「戦う前に一つだけ聞いておこうか……。 余所者のお前らが……なぜ、この村のことに首をつっこむ!」
「死なせたくない男がこの村にいるからだ!」
「簡単だな。 それで、いいのか? お前の死ぬ理由は……」
「それでいい! おれは死なねェけどな!」
ルフィは拳に力を込め、クロは “猫の手” を広げ威圧した。
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森の中を水飛沫を上げて、勢いよく走るミコトとウソップはカヤ達の姿を探す。
(ウソップ、頑張って見つけて……!)
その頃のカヤは木の影に隠れていたが、ジャンゴに見つかり捕まっていた。
しかし、ジャンゴは病弱なお嬢様を見誤っていた。
催眠術を掛けて遺書を書かせようと脅して凄んでも、カヤはぎゅっと目を閉じて耐えていた。
強情なカヤに手間取るジャンゴの背後から、たまねぎ達は襲い掛かるが捕まってしまう。
ジャンゴは三人をボコボコに殴り、カヤを追い詰めた。
「書くわ!」 と叫ぶカヤにジャンゴは紙とペンを取りだした。