第四章 オレンジの町
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「おれは今まで生きていて、あいつほど怒りを覚えた男はいねェ! シャンクスとは、気が合わなくて、いつもケンカしていた。あいつのせいで、せっかく発見した宝の地図を失くしたんだ。 そして……あろうことか悪魔の実を食べるはめになった。 おかげで “かなづち” になって……! よりにもよって、あいつに助けられた! くそーっ! 許せねェ!」
バギーは悔しそうに顔を歪ませる。
反対にルフィは、シャンクスの行動に感心していた。
「へー、シャンクスが助けてくれたのか……」
「おれが言いてェのは、そこじゃねェだろ! あいつのお陰で、おれの人生計画は一気に十年の遅れをとったんだ! そして、おれはフッ切れた。 海中がだめなら、海上の全ての財宝をおれのものにしてやるとな!」
バギーは一息に言って叫ぶと、上半身を空中に飛び上がらせた。
「この、バラバラの能力で! だから、おれの財宝に手をかける奴は、どんな虫ケラだろうと絶対に……! 生かしちゃおかん!」
財宝を盗み出したナミの所へ、バギーは怒りのままにゴオッ! と飛んでいった。
「おれの財宝を離さねェかァ!」
「しまった! 見つかった!」
ナミは宝をひとまとめにして、両手で抱え込んでいた。
気付いたミコトが 『危ない! ナミ』 と叫ぶが間に合わなかった。
「どこまでも、この俺を出し抜けると思うなよ! 泥棒! ハデに斬りキザんでやる! メッキのかけらさえ、てめェには渡さん!」
「きゃあああ!」
ナミは悲鳴をあげて走って逃げる。
ルフィはというと、バギーの下半身が残っている事に気づいて、股間を蹴り上げた。
衝撃がバギーの頭を突きぬける。
目が真っ白になる痛さに倒れるこむバギー。
「お前の相手は、まだおれだ」
ルフィはバギーに言うと、助かったと胸を撫で下ろすナミに叫ぶ。
「おいっ! その宝置いて、どっか行ってろ! また、追いかけられるぞ」
「宝を置いてですって!? 嫌よ! 何で私の宝を置いて行かなきゃいけないのよ!」
聞き捨てならないナミの言葉に、痛さと怒りで上半身を振るわせるバギーが呻る。
「……て! てめェの宝だァ~~!」
ナミは拳を握りしめて力説した。
「当ったり前でしょ! 海賊専門の泥棒の私が今、海賊から宝を盗んだだから! この宝は私のものだって言ってんの!」
「あーなるほど」
納得するルフィだが、当然宝の元の持ち主のバギーは違うと怒鳴る。
「たわけ! おれの宝はおれのだ! 盗んじまえば、てめェのモンになるとでも、思ってんのか!? てめェは一体どういう教育受けてきたんだ!」
悪党同士の持論なんてお互い様とナミは舌をベッと出して一蹴する。
「私は海賊に間違いを正される程、堕ちちゃいないつもりだけど」
バギーはカチーンと頭にきて 「覚悟はできてんだろうな泥棒…!」 と唸り、 「バラバラ “フェスティバル” 」 と叫んだ。
体を無数にバラバラにすると、飛びまわってナミに襲い掛かる。
「うっ」 とナミは思わず目を閉じるものの、宝はしっかり抱えている。
「がはははは! 仲間を援護できるものなら、やってみろゴムゴムっ!」
ヒュンヒュンと飛び回るバギーのパーツの多さにルフィは 「わっ!」 と驚くものの、意外にも冷静だった。
「くっそー、これじゃ戦いようがねェよ! ん?」
ふと目に入るのはバギーの足。
スタスタと地面を踏んで歩く左右の足を捕まえて、靴と靴下を脱がして、手をこちょこちょした。
ナミを追いかけるバギーは 足の裏の感覚に 「ん?」 と気づいた瞬間、くすぐり攻撃に襲われた。
「ぶうっひゃ…や…やめひゃひゃ…」
凄い形相で笑うバギーから、泣いて逃げるナミ。
ルフィはさらに足のつま先を地面に叩きつけたり、つねったりと連続攻撃を繰り出した。
バギーは我慢して鼻息が荒くなったり、目玉が飛び出しそうな顔を見せる。
その度にナミは隙をみて逃げる。
ミコトは目の前の混乱状況に、どう動けばいいのか分からず固まっていた。
しかし、ナミが逃げるのに限界を感じて、ミコトに助けを求めた。
「ミコト、助けて!」
『!?』
(でも、どうやって!? バギーの足はルフィが抱えてるし……。 と、とにかく行こう!)
ミコトはナミのもとに向かおうとした瞬間、事態は変わった。
バギーが、しつこく足に攻撃するルフィに振り返って怒鳴ったからだ。
「いい加減にせェや、コラァ!」
その隙にナミが、宝の入った袋で思いっきり殴った。
「いい加減にするのは……あんたよっ!」
ドカン! とぶつけた筈が、バギーがチャンスとばかりに 「財宝は返してもらったぞ……!」 と宝をしっかり掴んだ。
にんまりと笑うバギーと、しまった! と焦るナミとが宝を挟んで取り合っている。
「ん……離せっ!」
「離せだァ! 離すのは、てめェだろうが! おれの宝だ!」
バギーは袋を口で咥えると、踏ん張るナミの背後に離した手にナイフを持ち襲い掛かる。
すぐに察したルフィが 「相手はおれだって、言ってるだろ!」 とバギーを蹴り飛ばした。
袋が破けて宝が零れ落ちた。
金銀財宝に沈むバギーに向かって、ルフィは叫ぶ。
「今のとどめは、町長のおっさんの蹴りだと思え!」
「ありがと、助かったわ」
ナミが素直にルフィに礼をすると 「うん。 気にすんな」 とルフィが返した。
そして、ナミは瓦礫の中にバギーのパーツや宝が散らばっているのを見て閃いた。
バギーはふわふわと首とマントを空中に漂わせている。
「おい…待て、ゴムゴム!」
「げっ、まだ生きてる」
驚くルフィにバギーは笑い、襲い掛かろうと自分の体のパーツを集めようとした。
「貴様を殺す! 集まれ! バラバラパーツ! ……あれ!?」
しかし、パーツの感覚はあるものの、集まっている手応えはない。
戸惑うバギーは自分の体に何が起きているのか分からなかった。
見守っていたミコトはバギーの姿に、思わず目を逸らした。
『……ぅ……』
(本物は笑えない気持ち悪さがある……怖いよ)
バギーの集まったパーツは、首と両手と両足だけの、何とも形容しがたい人? に変容していた。
ルフィの膝丈ぐらいの高さのバギー。
「あれ!?」
何でだ!? とルフィを見上げるが、ルフィはただ立っていて、何してんだ? とバギーを見下ろす。
一瞬の静けさにナミの声が響く。
「探してるのは、これ?」
ナミはロープでまとめたバギーのパーツを足下に置いて、ニコリと笑って見せた。
「探してるのは、これ?」
「うげっ! おれのパーツ!」
事態を把握したバギーから嫌な汗が噴き出し、ルフィは笑う。
「はっはっはっ! さすが泥棒っ! 後は任せろ!」
「やめろああああ~っ!」
後ろに両腕を思いっきり伸ばして一気に前へ突き出した。
「ゴムゴムの “バズーカ” !」
——ズドオン!
バギーは空高く叫び、「あああぁぁぁ!」 と声だけ残して小さくなって消えた。
「勝った! ミコト、ぶっ飛ばしたぞ!」
ルフィはバギーを飛ばした事に満足して両手を上げて喜んだ。
『うん!』
ミコトは頷いて満面の笑みを返した。
ルフィは宝を抱えるナミに聞いた。
「これで、あらためて仲間になるんだよな!」
「手を組むの! あんた達といると儲かりそうだしね! それと、はい! これは、あんたにあげるわ」
ナミはルフィに “グランドライン” の海図を渡した。
「いいのか! ありがとな」
「いいのよ! 私は宝が手に入ったしね」
『良かったねー! ルフィ』
「おお!」
ルフィは海図を嬉しそうに広げ、ナミは宝の入った袋を抱きしめて微笑んでいた。
バギーは悔しそうに顔を歪ませる。
反対にルフィは、シャンクスの行動に感心していた。
「へー、シャンクスが助けてくれたのか……」
「おれが言いてェのは、そこじゃねェだろ! あいつのお陰で、おれの人生計画は一気に十年の遅れをとったんだ! そして、おれはフッ切れた。 海中がだめなら、海上の全ての財宝をおれのものにしてやるとな!」
バギーは一息に言って叫ぶと、上半身を空中に飛び上がらせた。
「この、バラバラの能力で! だから、おれの財宝に手をかける奴は、どんな虫ケラだろうと絶対に……! 生かしちゃおかん!」
財宝を盗み出したナミの所へ、バギーは怒りのままにゴオッ! と飛んでいった。
「おれの財宝を離さねェかァ!」
「しまった! 見つかった!」
ナミは宝をひとまとめにして、両手で抱え込んでいた。
気付いたミコトが 『危ない! ナミ』 と叫ぶが間に合わなかった。
「どこまでも、この俺を出し抜けると思うなよ! 泥棒! ハデに斬りキザんでやる! メッキのかけらさえ、てめェには渡さん!」
「きゃあああ!」
ナミは悲鳴をあげて走って逃げる。
ルフィはというと、バギーの下半身が残っている事に気づいて、股間を蹴り上げた。
衝撃がバギーの頭を突きぬける。
目が真っ白になる痛さに倒れるこむバギー。
「お前の相手は、まだおれだ」
ルフィはバギーに言うと、助かったと胸を撫で下ろすナミに叫ぶ。
「おいっ! その宝置いて、どっか行ってろ! また、追いかけられるぞ」
「宝を置いてですって!? 嫌よ! 何で私の宝を置いて行かなきゃいけないのよ!」
聞き捨てならないナミの言葉に、痛さと怒りで上半身を振るわせるバギーが呻る。
「……て! てめェの宝だァ~~!」
ナミは拳を握りしめて力説した。
「当ったり前でしょ! 海賊専門の泥棒の私が今、海賊から宝を盗んだだから! この宝は私のものだって言ってんの!」
「あーなるほど」
納得するルフィだが、当然宝の元の持ち主のバギーは違うと怒鳴る。
「たわけ! おれの宝はおれのだ! 盗んじまえば、てめェのモンになるとでも、思ってんのか!? てめェは一体どういう教育受けてきたんだ!」
悪党同士の持論なんてお互い様とナミは舌をベッと出して一蹴する。
「私は海賊に間違いを正される程、堕ちちゃいないつもりだけど」
バギーはカチーンと頭にきて 「覚悟はできてんだろうな泥棒…!」 と唸り、 「バラバラ “フェスティバル” 」 と叫んだ。
体を無数にバラバラにすると、飛びまわってナミに襲い掛かる。
「うっ」 とナミは思わず目を閉じるものの、宝はしっかり抱えている。
「がはははは! 仲間を援護できるものなら、やってみろゴムゴムっ!」
ヒュンヒュンと飛び回るバギーのパーツの多さにルフィは 「わっ!」 と驚くものの、意外にも冷静だった。
「くっそー、これじゃ戦いようがねェよ! ん?」
ふと目に入るのはバギーの足。
スタスタと地面を踏んで歩く左右の足を捕まえて、靴と靴下を脱がして、手をこちょこちょした。
ナミを追いかけるバギーは 足の裏の感覚に 「ん?」 と気づいた瞬間、くすぐり攻撃に襲われた。
「ぶうっひゃ…や…やめひゃひゃ…」
凄い形相で笑うバギーから、泣いて逃げるナミ。
ルフィはさらに足のつま先を地面に叩きつけたり、つねったりと連続攻撃を繰り出した。
バギーは我慢して鼻息が荒くなったり、目玉が飛び出しそうな顔を見せる。
その度にナミは隙をみて逃げる。
ミコトは目の前の混乱状況に、どう動けばいいのか分からず固まっていた。
しかし、ナミが逃げるのに限界を感じて、ミコトに助けを求めた。
「ミコト、助けて!」
『!?』
(でも、どうやって!? バギーの足はルフィが抱えてるし……。 と、とにかく行こう!)
ミコトはナミのもとに向かおうとした瞬間、事態は変わった。
バギーが、しつこく足に攻撃するルフィに振り返って怒鳴ったからだ。
「いい加減にせェや、コラァ!」
その隙にナミが、宝の入った袋で思いっきり殴った。
「いい加減にするのは……あんたよっ!」
ドカン! とぶつけた筈が、バギーがチャンスとばかりに 「財宝は返してもらったぞ……!」 と宝をしっかり掴んだ。
にんまりと笑うバギーと、しまった! と焦るナミとが宝を挟んで取り合っている。
「ん……離せっ!」
「離せだァ! 離すのは、てめェだろうが! おれの宝だ!」
バギーは袋を口で咥えると、踏ん張るナミの背後に離した手にナイフを持ち襲い掛かる。
すぐに察したルフィが 「相手はおれだって、言ってるだろ!」 とバギーを蹴り飛ばした。
袋が破けて宝が零れ落ちた。
金銀財宝に沈むバギーに向かって、ルフィは叫ぶ。
「今のとどめは、町長のおっさんの蹴りだと思え!」
「ありがと、助かったわ」
ナミが素直にルフィに礼をすると 「うん。 気にすんな」 とルフィが返した。
そして、ナミは瓦礫の中にバギーのパーツや宝が散らばっているのを見て閃いた。
バギーはふわふわと首とマントを空中に漂わせている。
「おい…待て、ゴムゴム!」
「げっ、まだ生きてる」
驚くルフィにバギーは笑い、襲い掛かろうと自分の体のパーツを集めようとした。
「貴様を殺す! 集まれ! バラバラパーツ! ……あれ!?」
しかし、パーツの感覚はあるものの、集まっている手応えはない。
戸惑うバギーは自分の体に何が起きているのか分からなかった。
見守っていたミコトはバギーの姿に、思わず目を逸らした。
『……ぅ……』
(本物は笑えない気持ち悪さがある……怖いよ)
バギーの集まったパーツは、首と両手と両足だけの、何とも形容しがたい人? に変容していた。
ルフィの膝丈ぐらいの高さのバギー。
「あれ!?」
何でだ!? とルフィを見上げるが、ルフィはただ立っていて、何してんだ? とバギーを見下ろす。
一瞬の静けさにナミの声が響く。
「探してるのは、これ?」
ナミはロープでまとめたバギーのパーツを足下に置いて、ニコリと笑って見せた。
「探してるのは、これ?」
「うげっ! おれのパーツ!」
事態を把握したバギーから嫌な汗が噴き出し、ルフィは笑う。
「はっはっはっ! さすが泥棒っ! 後は任せろ!」
「やめろああああ~っ!」
後ろに両腕を思いっきり伸ばして一気に前へ突き出した。
「ゴムゴムの “バズーカ” !」
——ズドオン!
バギーは空高く叫び、「あああぁぁぁ!」 と声だけ残して小さくなって消えた。
「勝った! ミコト、ぶっ飛ばしたぞ!」
ルフィはバギーを飛ばした事に満足して両手を上げて喜んだ。
『うん!』
ミコトは頷いて満面の笑みを返した。
ルフィは宝を抱えるナミに聞いた。
「これで、あらためて仲間になるんだよな!」
「手を組むの! あんた達といると儲かりそうだしね! それと、はい! これは、あんたにあげるわ」
ナミはルフィに “グランドライン” の海図を渡した。
「いいのか! ありがとな」
「いいのよ! 私は宝が手に入ったしね」
『良かったねー! ルフィ』
「おお!」
ルフィは海図を嬉しそうに広げ、ナミは宝の入った袋を抱きしめて微笑んでいた。