第四章 オレンジの町
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ルフィの緊張感のない会話に救われたゾロは 「じゃあ……おれは寝る」 と二人に言う。
『あ、うん。 おやすみゾロ』
ミコトは笑って立ち上がると、ルフィと一緒にゾロから離れる。
二人は歩きながら話をしているのか、寝ているゾロの耳に離れていく会話が耳に入ってくる。
「すげーな、ミコトは! これで、怪我しても傷は治せんな」
『ルフィ……傷は治せないってば。 血を止めるだけだよ』
「わかった、わかった!」
『ホントかな?』
「ああ!」
『怪しい……』
「分かってるって!」
『う~ん』
「何だよ、疑うのかよ?」
『ううん……でも』
「“でも” 何だよ?」
『怪我しないでね』
「おう!」
ルフィとミコトの微笑ましい会話に、フッ……と口元を上げて笑うとゾロは眠りに落ちた。
二人の背後に忍び寄るのはナイフを持ったバギーの右手。
(背を向けんじゃねーよ!)
ルフィはバギーの前に戻って来ると怒鳴られた。
「いつまで、おれ様を待たせる気だァ!」
「わりぃ。 ありがとな、待っててくれて!」
「…………」
こう素直に謝られてしまうとバギーも返す言葉を一瞬失う。
そして、誰かの顔が思い浮かび、バギーはルフィが似ていると感じて、気のせいだと声を張り上げた。
「遅ェーんだよ! おれ様が紳士だった事に感謝しやがれっ!」
「紳士なんていねェぞ!」
「目の前にいるだろうが! フザけんなっ!」
「いねェよ! よし、やろうぜ! 赤っ鼻!」
笑って言うルフィにバギーは完全に怒った。
「この、クソガキィ! ハデに、ぶっ飛ばしてやるからな!」
ギラリ…! とルフィの死角にある右手を操り、頭を狙い刺す。
『ルフィ!』
ミコトの声とバギーの殺気にルフィは反射的に、被る麦わら帽子を押さえて避けるものの、尻もちを着いた。
立ち上がりながら、バギーの元に戻っていく片手をルフィは見た。
「いつの間に……」
「黙って待ってる訳ねェだろうが、ハデアホがァ!」
「いいから、かかって来い。 やかましいよ、お前」
構えるルフィに、バギーは不快そうにピエロメイクの赤い口端を上げた。
「おいおいおいおいっ! 口を慎めよ、ごむごむ! てめェの、その麦わらを見てると若かりし頃の、あの男を思い出すぜ。 クソ生意気な、あの赤髪の男を……!」
「……赤髪!? って、シャンクスのことか!? 知ってんのか、お前!」
「…んん? なんだ興味深々だな、おい! 知ってるがどうした……」
「知りたい」
「知ってると言やあ知ってる。 知らんと言やあ全く知らん……」
バギーは勿体ぶって顎をさする。
「何言ってんだ、お前! バカか!」
「バカとは無礼だな、コラ!!」
『ぷっ!』
吹き出すミコトに 「そこ、笑うとこじゃねェ!」 と鋭いバギーのツッコミが入る。
「てめェが知りてェモンをわざわざ教えてやるほど……おれは、いい人じゃねェぞ。 しかーし、たとえ、それが冥土の土産でも次はねェ!」
「じゃあ、力ずくで聞いてやる!」
右拳に力を溜めるルフィと、靴のつま先から隠しナイフを出すバギー。
「がはははは! 聞かれる前に殺してやるさ! ゴムでも刃物は、はね返せまい」
「うん、むり」
素直なルフィはバギーに即答し、ミコトは溜息とともに肩を落とした。
『弱点は言っちゃ駄目だよ……ルフィ』
バギーは腰から下を切り離すと、回転させながら飛ばす。
「バ~ラ、バ~ラ “せんべいっ” 」
しかし、ルフィに飛び上がって軽やかに躱されてしまう。
次にバギーは、手に持つ無数のナイフをキラリとさせると、全て投げてきた。
「空中は、身動きがとれんだろう!」
「とれるさ」
ルフィは近くの家の柱に手を伸ばして躱した。
「ほほう! そう来たか面白れぇな!」
「お前もな!」
お互いの体が元の位置に戻るとニヤリと笑い合う。
「ゴムゴムの “銃” ピストル!」
バギーは伸びてきた腕を避けるとナイフで斬り刻もうとした。
「面白れぇ能力だが…! 伸びきった手は隙だらけだな! 斬りキザんで…」
壁を掴んだルフィは一気に体を引き寄せようとしたが、気づいたバギーが、すぐに技を繰り出した。
「ゴムゴムの “鎌” !」
「バラバラ “緊急脱出” っ!」
首に飛んできた腕をサッ! と首から離す。
浮いてやり過ごすバギーと、勢い余って民家に突っ込むルフィ。
「甘いわ、ゴムゴム!」
バギーは首が戻り振り返って見れば、ルフィは瓦礫の中から無傷で出てきた。
「むんっ! くっそー、バラバラ バラバラ 分解しやがって」
小屋の影では、人とは思えない戦闘にナミが信じられない表情で覗き見ている。
「何よ、あれは……」
一方、酒場の瓦礫の下では、バギーの仲間達が気絶したふりをしている。
「人間の戦いじゃねェ……。 おれ達は怖くて戦えねェよ」
そのまま、ルフィとバギーの戦いをやり過ごそうと考えているようだ。
それぞれの思惑と関係なくルフィとバギーの戦いは続く。
「バラバラ “砲” ーうっ!」
バギーがナイフを手に持ち、肘からきり離すとルフィに飛ばした。
鼻先で止めたルフィの顔をバギーは手首を切り離すと裂こうと襲い掛かる。
咄嗟に避けた勢いで倒れるルフィの左瞼の横から、ポタポタと血が流れた。
ルフィは自分の傷よりも、避けた時に裂けた麦わら帽子が気になった。
傷ついた帽子を凝視するルフィは、怒りを抑えきれずバギーに怒鳴った。
「よくも、この帽子に傷をつけやがったな! これは、おれの宝だ! この帽子を傷つける奴は、絶対許さねェっ!」
怒るルフィをナミは小屋の影で驚き、バギーは鼻で笑う。
「そんなに大事な帽子なのか?」
「そうだ!」
答えるルフィに、バギーはナイフを一本投げつけた。
サッと避けたルフィの隙を狙い、残った手で麦わら帽子を突き刺して、自分の手元に戻す。
「大事なら、ちゃんと守れ! がははは! こんなくたびれた帽子の何が宝だ!」
まんまとバギーに帽子を奪われて、悔しさで歯をくいしばるルフィ。
バギーに向かって必死の形相で走る。
「それはシャンクスとの誓いの帽子だ!」
「何ぃ? ……て事ァ、こりゃシャンクスの帽子かよ。 道理で見覚えがあるわけだぜ…」
バギーは麦わら帽子を地面に叩き落とし、ペッ! と唾を吐きつけた。
目を見開き怒るルフィはバギーを睨みつけた。
戦いを見守っていたミコトも一瞬、バギーを許せない! と睨んで、左の親指にしている指輪をきつく握りこむ。
(あの帽子に唾を……!)
『ルフィ! バギーを倒して!』
「わかってる。 ぶっ飛ばしてやる! 任せろ、ミコト!」
ニィ! と笑うルフィに、ミコトは 『うん!』 と信じてると笑って頷いた。
二人の怒りに知るものかと、バギーは少年の頃の憎たらしいシャンクスの顔が浮かぶ。
「おれとあいつは……昔、同じ海賊船にいた。 つまり海賊見習い時代の同志ってわけだ」
「シャンクスは偉大な男だ……。 お前と同志だと!? 一緒にすんな!」
ルフィは叫ぶと、バギーの胴に強烈な蹴りをあびせた。
緊急脱出に失敗して倒れるバギー。
ルフィは地面に落ちた麦わら帽子を拾うと、倒れるバギーで唾をふき取る。
「ちきしょう、おれの宝をあんなにしやがって! 唾まで吐きかけやがったな!」
バギーの頬をルフィはギリギリと強く引っ張って伸ばした。
「お前とシャンクスが同志だなんて、二度と言うんじゃねェっ!」
「けっ……、おれがあいつをどう言おうが、おれの勝手だ! これでもくらえ! バラバラ……」
「分解すんな!」
ドスッ!
ルフィは顔面にシャンクスの話をしろとチョップをいれた。
バギーはロジャー海賊団の海賊見習いだった頃を振り返る。
『あ、うん。 おやすみゾロ』
ミコトは笑って立ち上がると、ルフィと一緒にゾロから離れる。
二人は歩きながら話をしているのか、寝ているゾロの耳に離れていく会話が耳に入ってくる。
「すげーな、ミコトは! これで、怪我しても傷は治せんな」
『ルフィ……傷は治せないってば。 血を止めるだけだよ』
「わかった、わかった!」
『ホントかな?』
「ああ!」
『怪しい……』
「分かってるって!」
『う~ん』
「何だよ、疑うのかよ?」
『ううん……でも』
「“でも” 何だよ?」
『怪我しないでね』
「おう!」
ルフィとミコトの微笑ましい会話に、フッ……と口元を上げて笑うとゾロは眠りに落ちた。
二人の背後に忍び寄るのはナイフを持ったバギーの右手。
(背を向けんじゃねーよ!)
ルフィはバギーの前に戻って来ると怒鳴られた。
「いつまで、おれ様を待たせる気だァ!」
「わりぃ。 ありがとな、待っててくれて!」
「…………」
こう素直に謝られてしまうとバギーも返す言葉を一瞬失う。
そして、誰かの顔が思い浮かび、バギーはルフィが似ていると感じて、気のせいだと声を張り上げた。
「遅ェーんだよ! おれ様が紳士だった事に感謝しやがれっ!」
「紳士なんていねェぞ!」
「目の前にいるだろうが! フザけんなっ!」
「いねェよ! よし、やろうぜ! 赤っ鼻!」
笑って言うルフィにバギーは完全に怒った。
「この、クソガキィ! ハデに、ぶっ飛ばしてやるからな!」
ギラリ…! とルフィの死角にある右手を操り、頭を狙い刺す。
『ルフィ!』
ミコトの声とバギーの殺気にルフィは反射的に、被る麦わら帽子を押さえて避けるものの、尻もちを着いた。
立ち上がりながら、バギーの元に戻っていく片手をルフィは見た。
「いつの間に……」
「黙って待ってる訳ねェだろうが、ハデアホがァ!」
「いいから、かかって来い。 やかましいよ、お前」
構えるルフィに、バギーは不快そうにピエロメイクの赤い口端を上げた。
「おいおいおいおいっ! 口を慎めよ、ごむごむ! てめェの、その麦わらを見てると若かりし頃の、あの男を思い出すぜ。 クソ生意気な、あの赤髪の男を……!」
「……赤髪!? って、シャンクスのことか!? 知ってんのか、お前!」
「…んん? なんだ興味深々だな、おい! 知ってるがどうした……」
「知りたい」
「知ってると言やあ知ってる。 知らんと言やあ全く知らん……」
バギーは勿体ぶって顎をさする。
「何言ってんだ、お前! バカか!」
「バカとは無礼だな、コラ!!」
『ぷっ!』
吹き出すミコトに 「そこ、笑うとこじゃねェ!」 と鋭いバギーのツッコミが入る。
「てめェが知りてェモンをわざわざ教えてやるほど……おれは、いい人じゃねェぞ。 しかーし、たとえ、それが冥土の土産でも次はねェ!」
「じゃあ、力ずくで聞いてやる!」
右拳に力を溜めるルフィと、靴のつま先から隠しナイフを出すバギー。
「がはははは! 聞かれる前に殺してやるさ! ゴムでも刃物は、はね返せまい」
「うん、むり」
素直なルフィはバギーに即答し、ミコトは溜息とともに肩を落とした。
『弱点は言っちゃ駄目だよ……ルフィ』
バギーは腰から下を切り離すと、回転させながら飛ばす。
「バ~ラ、バ~ラ “せんべいっ” 」
しかし、ルフィに飛び上がって軽やかに躱されてしまう。
次にバギーは、手に持つ無数のナイフをキラリとさせると、全て投げてきた。
「空中は、身動きがとれんだろう!」
「とれるさ」
ルフィは近くの家の柱に手を伸ばして躱した。
「ほほう! そう来たか面白れぇな!」
「お前もな!」
お互いの体が元の位置に戻るとニヤリと笑い合う。
「ゴムゴムの “銃” ピストル!」
バギーは伸びてきた腕を避けるとナイフで斬り刻もうとした。
「面白れぇ能力だが…! 伸びきった手は隙だらけだな! 斬りキザんで…」
壁を掴んだルフィは一気に体を引き寄せようとしたが、気づいたバギーが、すぐに技を繰り出した。
「ゴムゴムの “鎌” !」
「バラバラ “緊急脱出” っ!」
首に飛んできた腕をサッ! と首から離す。
浮いてやり過ごすバギーと、勢い余って民家に突っ込むルフィ。
「甘いわ、ゴムゴム!」
バギーは首が戻り振り返って見れば、ルフィは瓦礫の中から無傷で出てきた。
「むんっ! くっそー、バラバラ バラバラ 分解しやがって」
小屋の影では、人とは思えない戦闘にナミが信じられない表情で覗き見ている。
「何よ、あれは……」
一方、酒場の瓦礫の下では、バギーの仲間達が気絶したふりをしている。
「人間の戦いじゃねェ……。 おれ達は怖くて戦えねェよ」
そのまま、ルフィとバギーの戦いをやり過ごそうと考えているようだ。
それぞれの思惑と関係なくルフィとバギーの戦いは続く。
「バラバラ “砲” ーうっ!」
バギーがナイフを手に持ち、肘からきり離すとルフィに飛ばした。
鼻先で止めたルフィの顔をバギーは手首を切り離すと裂こうと襲い掛かる。
咄嗟に避けた勢いで倒れるルフィの左瞼の横から、ポタポタと血が流れた。
ルフィは自分の傷よりも、避けた時に裂けた麦わら帽子が気になった。
傷ついた帽子を凝視するルフィは、怒りを抑えきれずバギーに怒鳴った。
「よくも、この帽子に傷をつけやがったな! これは、おれの宝だ! この帽子を傷つける奴は、絶対許さねェっ!」
怒るルフィをナミは小屋の影で驚き、バギーは鼻で笑う。
「そんなに大事な帽子なのか?」
「そうだ!」
答えるルフィに、バギーはナイフを一本投げつけた。
サッと避けたルフィの隙を狙い、残った手で麦わら帽子を突き刺して、自分の手元に戻す。
「大事なら、ちゃんと守れ! がははは! こんなくたびれた帽子の何が宝だ!」
まんまとバギーに帽子を奪われて、悔しさで歯をくいしばるルフィ。
バギーに向かって必死の形相で走る。
「それはシャンクスとの誓いの帽子だ!」
「何ぃ? ……て事ァ、こりゃシャンクスの帽子かよ。 道理で見覚えがあるわけだぜ…」
バギーは麦わら帽子を地面に叩き落とし、ペッ! と唾を吐きつけた。
目を見開き怒るルフィはバギーを睨みつけた。
戦いを見守っていたミコトも一瞬、バギーを許せない! と睨んで、左の親指にしている指輪をきつく握りこむ。
(あの帽子に唾を……!)
『ルフィ! バギーを倒して!』
「わかってる。 ぶっ飛ばしてやる! 任せろ、ミコト!」
ニィ! と笑うルフィに、ミコトは 『うん!』 と信じてると笑って頷いた。
二人の怒りに知るものかと、バギーは少年の頃の憎たらしいシャンクスの顔が浮かぶ。
「おれとあいつは……昔、同じ海賊船にいた。 つまり海賊見習い時代の同志ってわけだ」
「シャンクスは偉大な男だ……。 お前と同志だと!? 一緒にすんな!」
ルフィは叫ぶと、バギーの胴に強烈な蹴りをあびせた。
緊急脱出に失敗して倒れるバギー。
ルフィは地面に落ちた麦わら帽子を拾うと、倒れるバギーで唾をふき取る。
「ちきしょう、おれの宝をあんなにしやがって! 唾まで吐きかけやがったな!」
バギーの頬をルフィはギリギリと強く引っ張って伸ばした。
「お前とシャンクスが同志だなんて、二度と言うんじゃねェっ!」
「けっ……、おれがあいつをどう言おうが、おれの勝手だ! これでもくらえ! バラバラ……」
「分解すんな!」
ドスッ!
ルフィは顔面にシャンクスの話をしろとチョップをいれた。
バギーはロジャー海賊団の海賊見習いだった頃を振り返る。