第四章 オレンジの町
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ゾロはルフィとミコトにぼやいた。
「……先に言えよな。 ミコトは知ってたな! 人騒がせだな!」
『……うん。 黙っててゴメン』
すぐに謝るミコトの前には、俄然やる気を出すルフィ。
「よっしゃ! 敵がへった! やるか!」
少し離れた場所では予想外過ぎる出来事に、ナミが地面に座り込んでいた。
「あんた一体何なのよっ!」
叫んで立ちあがると、ルフィに向かって足を踏み鳴らして行く。
「説明してよ! だいたい、おかしいと思ったわ! ライオンと戦ってきた時からね! 人間業じゃないもの! 何よ今の風船みたいに膨れたの!」
「ゴムゴムの風船だ!」
ルフィは目を輝かせて自慢した。
「それが何かって聞いてんのよっ!」
ルフィのそんな説明にナミが納得するはずもない。
再度、問いただしていると、瓦礫になった酒場から音が聞こえた。
バギーとバギー一味の参謀カバジが、仲間を盾にして瓦礫から起き上がる。
「旗揚げ以来、最大の屈辱ですね船長」
「おれァア、もう怒りでものも言えねェよ……」
怒りを露わに立ち上がるバギーとカバジの所に、通りからボロボロのモージがリッチーを引きずりながら戻って来た。
目の前の酒場の惨状に、モージは急いで駆け付けて報告する。
「げっ! 麦わらの男! バギー船長、あいつにはお気を付けを! 奴も “悪魔の実” の能力者なんです。 “ゴム人間” です!」
モージの言葉が聞こえたのか、ナミがルフィに信じられない!? と尋ねた。
「ゴム人間!?」
するとルフィは頬をみよ~んと伸ばして見せる。
「うん、ほら」
一方、瓦礫から完全に立ちあがったバギーが一言漏らす。
「悪魔の実を……! バギー玉も、はね返す訳だ……」
すぐさま、ギロリとモージを睨んだ。
「モージ…知ってたんなら、何でそれを早くいわねェんだ!」
バギーはモージを引っ掴むと、ルフィ達に投げ飛ばした。
叫びながらモージは飛んでいく。
「今、言いました~! ぎゃあああ、そこどけェ!」
「お前が、どけっ! 開戦だ!」
飛んできたモージをルフィはミコトの方に蹴り飛ばすと、ミコトは軽く横に躱す。
結果、建物に激突したモージは再び沈黙した。
そこに、カバジが剣を構えながら、一輪車に乗って走ってきた。
「バギー一味参謀長 “曲芸のカバジ” ! 一味の怒り、この私が請け負う!」
カバジの鋭い突きがルフィに襲いかかり、すぐさまゾロがルフィの前に出て、刀の峰で受けた。
「剣の相手なら、おれがする」
「貴様が “海賊狩りのゾロ” か! 噂は聞いている。 おれの相手がつとまるかな!」
カバジは声高らかに挑発するように構え、ゾロは黙って曲芸師を見据えた。
ナミはゾロの正体に驚いてミコトとルフィに尋ねた。
「ミコト、あいつ “海賊狩りのゾロ” だったの?」
『うん、そうだよ』
「そうだ。 言ってなかったっけ」
ルフィは何を今さらみたいな感じで、ナミを見た。
「聞いてないわよ! だいいち海賊狩りが海賊なんて……変よ」
「そうか?」
三人がゾロの話をしている間に、ゾロとカバジの戦いは始まっていた。
「曲技っ “火事おやじ” 」
カバジは口元のマフラーをずらし、口から火を噴きだした。
思わぬ攻撃にゾロは後退すると、続けてカバジの蹴りが襲いかかる。
ゾロは峰で受けて、はじき返した。
「カバジ!」
バギーは叫び、カバジに目で合図を送る。
心得ましたと頷くカバジは次の技を繰り出す。
「なかなか、やるな! これなら、どうだ! 曲技っ “湯けむり殺人事件” っ!」
カバジが剣を地面に突くと回転させ、土埃があがった。
「何が曲技だっ……ただの土埃じゃねェか!」
視界が悪い中、ゾロはカバジの一撃を両手の二刀で受けた。
瞬間、バギーのバラバラになった手が土埃に紛れてゾロの左の脇腹にナイフを突き刺した。
「ぐはァ!」
ゾロはガクッと片膝を地面につけた。
戦いを見守っていた三人が一斉にゾロの名を呼ぶ。
『「「ゾロっ!」」』
「……くそォ! いったい!」
呻くゾロは戻っていくバギーの手を見つけ、素早く一刀両断する。
しかし、半分になったバギーの手は何もなかったように元に戻っていった。
「おれは、バラバラの実を食った。 斬っても斬れない “バラバラ人間” ぎゃはははは!」
バギーはド派手に笑い勝ち誇った。
剣士のゾロとは最悪の相性だ。
ゾロの脇腹からは血が滲み、荒い息をしながら立ちあがる。
「ハアハア……」
(あの船長が、何かの実を食っていたのは知ってたハズだが……油断した)
ルフィは心配して叫ぶ。
「ゾロ! 大丈夫か! 後ろから刺すなんて卑怯だぞ!」
「手がくっついた…!」 と呟くナミは、バギーの悪魔の実の能力を目の当たりにして驚いている。
ミコトは眉を寄せて、ゾロの傷から血が滲む様を見つめた。
ここに至るまでに、違う事が起きてたから、ゾロが怪我をしないかもしれないと思っていた。
(刺されるなんて……!)
カバジが一輪車をキコキコ漕ぎながら 「たいしたことないな。 ロロノア・ゾロも!」 と走って剣で突いてきた。
ゾロが突きを弾くと、カバジは血の滲む脇腹を蹴り飛ばした。
「ぐあああああ! …くっ……くそ!」
地面に倒れそうになるゾロが意地で踏ん張る姿をルフィとミコトは黙って見守る。
カバジは荒い呼吸をするゾロを無様だなと笑う。
「貴様の相棒の妙な能力のお蔭で、こっちはとんだ災難だ。 いくら “海賊狩り” だとて、我々バギー一味を敵にした事は失敗だったな」
「ハア! ハア…! ハア…!」
ナミは傷ついているゾロの様子を見ていられなくなり、ルフィとミコトに叫ぶ。
「あんな、深手で戦うなんて無茶なのよ! あんた達、何黙って見てんの!? あいつ殺されちゃうわ!」
ルフィは黙ってゾロを見つめるだけで、ナミに答えない。
『……ゾロは勝つよナミ』
ミコトがナミに向かって静かに言った。
「何言ってんのミコト! あのケガじゃ」
『ゾロは “世界一の剣豪” になるんだよ。 こんな奴に敗けたりしない』
ミコトの声が届いたのか、ゾロは俯く顔の影で当たり前だ……とニヤリと笑った。
カバジは剣を振りかぶる。
「ロロノア・ゾロ! 討ちとった!」
その剣をゾロはカバジごと払い飛ばした。
一輪車から転げ落ちたカバジにゾロは両足でしっかり立つと言い放つ。
「うっとうしい野郎だぜ! おれの傷をつつくのが楽しいか!」
すっ……と左手の剣をあげると、ザクッ! と自分の脇腹の傷の上をさらに斬った。
バギーとカバジはゾロの信じられない行動に目を見開き驚いた。
小さな悲鳴を手で覆うナミと、ゾロの傷を見て自分の事のように叫ぶルフィ。
「!!」
「いてェっ!」
『…………』
血がポタポタと垂れて地面に落ちていくのをミコトは眉をひそめただけで、目を逸らすことはしなかった。
ゾロは一呼吸する。
「フウーッ! おれの剣が目指すのは世界一……。 ハンディはこれくらいで満足か? おれとお前の格の違いを教えてやるよ」
黒い手拭いの下から見える鋭い眼光、三本目の和道一文字をガチッ! と口に咥える。
「うおーっ、かっこいいーっ。 いけっゾロ!」
さっきまで痛そうな顔をしていたルフィはどこに行ったのか、ゾロの姿に大喜びだ。
「ああ……! 見てるだけで倒れそう」
一方、ナミは真っ青な顔をしているものの、髪をかきあげて呆れている。
「……先に言えよな。 ミコトは知ってたな! 人騒がせだな!」
『……うん。 黙っててゴメン』
すぐに謝るミコトの前には、俄然やる気を出すルフィ。
「よっしゃ! 敵がへった! やるか!」
少し離れた場所では予想外過ぎる出来事に、ナミが地面に座り込んでいた。
「あんた一体何なのよっ!」
叫んで立ちあがると、ルフィに向かって足を踏み鳴らして行く。
「説明してよ! だいたい、おかしいと思ったわ! ライオンと戦ってきた時からね! 人間業じゃないもの! 何よ今の風船みたいに膨れたの!」
「ゴムゴムの風船だ!」
ルフィは目を輝かせて自慢した。
「それが何かって聞いてんのよっ!」
ルフィのそんな説明にナミが納得するはずもない。
再度、問いただしていると、瓦礫になった酒場から音が聞こえた。
バギーとバギー一味の参謀カバジが、仲間を盾にして瓦礫から起き上がる。
「旗揚げ以来、最大の屈辱ですね船長」
「おれァア、もう怒りでものも言えねェよ……」
怒りを露わに立ち上がるバギーとカバジの所に、通りからボロボロのモージがリッチーを引きずりながら戻って来た。
目の前の酒場の惨状に、モージは急いで駆け付けて報告する。
「げっ! 麦わらの男! バギー船長、あいつにはお気を付けを! 奴も “悪魔の実” の能力者なんです。 “ゴム人間” です!」
モージの言葉が聞こえたのか、ナミがルフィに信じられない!? と尋ねた。
「ゴム人間!?」
するとルフィは頬をみよ~んと伸ばして見せる。
「うん、ほら」
一方、瓦礫から完全に立ちあがったバギーが一言漏らす。
「悪魔の実を……! バギー玉も、はね返す訳だ……」
すぐさま、ギロリとモージを睨んだ。
「モージ…知ってたんなら、何でそれを早くいわねェんだ!」
バギーはモージを引っ掴むと、ルフィ達に投げ飛ばした。
叫びながらモージは飛んでいく。
「今、言いました~! ぎゃあああ、そこどけェ!」
「お前が、どけっ! 開戦だ!」
飛んできたモージをルフィはミコトの方に蹴り飛ばすと、ミコトは軽く横に躱す。
結果、建物に激突したモージは再び沈黙した。
そこに、カバジが剣を構えながら、一輪車に乗って走ってきた。
「バギー一味参謀長 “曲芸のカバジ” ! 一味の怒り、この私が請け負う!」
カバジの鋭い突きがルフィに襲いかかり、すぐさまゾロがルフィの前に出て、刀の峰で受けた。
「剣の相手なら、おれがする」
「貴様が “海賊狩りのゾロ” か! 噂は聞いている。 おれの相手がつとまるかな!」
カバジは声高らかに挑発するように構え、ゾロは黙って曲芸師を見据えた。
ナミはゾロの正体に驚いてミコトとルフィに尋ねた。
「ミコト、あいつ “海賊狩りのゾロ” だったの?」
『うん、そうだよ』
「そうだ。 言ってなかったっけ」
ルフィは何を今さらみたいな感じで、ナミを見た。
「聞いてないわよ! だいいち海賊狩りが海賊なんて……変よ」
「そうか?」
三人がゾロの話をしている間に、ゾロとカバジの戦いは始まっていた。
「曲技っ “火事おやじ” 」
カバジは口元のマフラーをずらし、口から火を噴きだした。
思わぬ攻撃にゾロは後退すると、続けてカバジの蹴りが襲いかかる。
ゾロは峰で受けて、はじき返した。
「カバジ!」
バギーは叫び、カバジに目で合図を送る。
心得ましたと頷くカバジは次の技を繰り出す。
「なかなか、やるな! これなら、どうだ! 曲技っ “湯けむり殺人事件” っ!」
カバジが剣を地面に突くと回転させ、土埃があがった。
「何が曲技だっ……ただの土埃じゃねェか!」
視界が悪い中、ゾロはカバジの一撃を両手の二刀で受けた。
瞬間、バギーのバラバラになった手が土埃に紛れてゾロの左の脇腹にナイフを突き刺した。
「ぐはァ!」
ゾロはガクッと片膝を地面につけた。
戦いを見守っていた三人が一斉にゾロの名を呼ぶ。
『「「ゾロっ!」」』
「……くそォ! いったい!」
呻くゾロは戻っていくバギーの手を見つけ、素早く一刀両断する。
しかし、半分になったバギーの手は何もなかったように元に戻っていった。
「おれは、バラバラの実を食った。 斬っても斬れない “バラバラ人間” ぎゃはははは!」
バギーはド派手に笑い勝ち誇った。
剣士のゾロとは最悪の相性だ。
ゾロの脇腹からは血が滲み、荒い息をしながら立ちあがる。
「ハアハア……」
(あの船長が、何かの実を食っていたのは知ってたハズだが……油断した)
ルフィは心配して叫ぶ。
「ゾロ! 大丈夫か! 後ろから刺すなんて卑怯だぞ!」
「手がくっついた…!」 と呟くナミは、バギーの悪魔の実の能力を目の当たりにして驚いている。
ミコトは眉を寄せて、ゾロの傷から血が滲む様を見つめた。
ここに至るまでに、違う事が起きてたから、ゾロが怪我をしないかもしれないと思っていた。
(刺されるなんて……!)
カバジが一輪車をキコキコ漕ぎながら 「たいしたことないな。 ロロノア・ゾロも!」 と走って剣で突いてきた。
ゾロが突きを弾くと、カバジは血の滲む脇腹を蹴り飛ばした。
「ぐあああああ! …くっ……くそ!」
地面に倒れそうになるゾロが意地で踏ん張る姿をルフィとミコトは黙って見守る。
カバジは荒い呼吸をするゾロを無様だなと笑う。
「貴様の相棒の妙な能力のお蔭で、こっちはとんだ災難だ。 いくら “海賊狩り” だとて、我々バギー一味を敵にした事は失敗だったな」
「ハア! ハア…! ハア…!」
ナミは傷ついているゾロの様子を見ていられなくなり、ルフィとミコトに叫ぶ。
「あんな、深手で戦うなんて無茶なのよ! あんた達、何黙って見てんの!? あいつ殺されちゃうわ!」
ルフィは黙ってゾロを見つめるだけで、ナミに答えない。
『……ゾロは勝つよナミ』
ミコトがナミに向かって静かに言った。
「何言ってんのミコト! あのケガじゃ」
『ゾロは “世界一の剣豪” になるんだよ。 こんな奴に敗けたりしない』
ミコトの声が届いたのか、ゾロは俯く顔の影で当たり前だ……とニヤリと笑った。
カバジは剣を振りかぶる。
「ロロノア・ゾロ! 討ちとった!」
その剣をゾロはカバジごと払い飛ばした。
一輪車から転げ落ちたカバジにゾロは両足でしっかり立つと言い放つ。
「うっとうしい野郎だぜ! おれの傷をつつくのが楽しいか!」
すっ……と左手の剣をあげると、ザクッ! と自分の脇腹の傷の上をさらに斬った。
バギーとカバジはゾロの信じられない行動に目を見開き驚いた。
小さな悲鳴を手で覆うナミと、ゾロの傷を見て自分の事のように叫ぶルフィ。
「!!」
「いてェっ!」
『…………』
血がポタポタと垂れて地面に落ちていくのをミコトは眉をひそめただけで、目を逸らすことはしなかった。
ゾロは一呼吸する。
「フウーッ! おれの剣が目指すのは世界一……。 ハンディはこれくらいで満足か? おれとお前の格の違いを教えてやるよ」
黒い手拭いの下から見える鋭い眼光、三本目の和道一文字をガチッ! と口に咥える。
「うおーっ、かっこいいーっ。 いけっゾロ!」
さっきまで痛そうな顔をしていたルフィはどこに行ったのか、ゾロの姿に大喜びだ。
「ああ……! 見てるだけで倒れそう」
一方、ナミは真っ青な顔をしているものの、髪をかきあげて呆れている。