第四章 オレンジの町
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あの時も海賊に町が襲われて、すべてが瓦礫になった。
立ちすくむブードルは残る住人達と決めた。
「ここに、おれ達の町をつくろう」
「海賊にやられた古い町の事は忘れて」
何も残ってない故郷を再び甦らそうと頑張ってきた。
「……そうして、生き残り逃げ延びたみんなの力で、今のこの立派な港町になったんじゃ」
両手をいっぱいに広げる。
「町民達とこの町はわしの宝さながら! 己の町を守れずに何が町長か! わしは、戦う!」
ルフィ達はただ、ブードルの強い意志を見つめていた。
「こんな事が……二度も潰されてたまるか! 突然現れた馬の骨にわしらの四十年を消し飛ばす権利はない!」
ブードルは言い放ち 「いざ、勝負!」 と叫んで走りだそうとした。
それを急いで止めるナミに 「無謀は承知じゃ! とめるな!」 と振り返る町長の目には涙。
ナミはブードルの決心に、止める手を引いてしまう。
海賊に襲われた気持ちが痛いほど分かるからだ。
そして、ブードルは槍を片手に 「待っておれ、道化のバギー!」 と雄叫びをあげ、酒場に向かって走った。
見えなくなっていくブードルの背中をナミ、ルフィ、ゾロ、ミコトは見つめた。
「町長さん…泣いてた…!」
「そうか? おれには見えなかった」
呟くナミに、ルフィは見てないと笑い、ゾロは面白くなってきたと笑う。
「何だか盛り上がって来てるみてェだな!」
「しししし! そうなんだ」
「笑ってる場合かっ!」
ナミが二人に怒鳴る隣でミコトは一言。
『私は町長さんを死なせたくない』
「大丈夫! おれも、あのおっさん好きだ! 絶対、死なせない!」
ルフィがミコトに笑って言うその顔をナミは疑いの目で見る。
「こんなとこで、笑ってて! どっから、その自信がくるのよ!」
「おれ達が目指すのは “グランドライン” ! おれは、これからバギーをぶっ飛ばしに行く。 宝、欲しいんだろ! 仲間になってくれ!」
ルフィはニカッ! と笑ってナミに手を差し出した。
「私は海賊にはならないわ!」
ナミは言い切るが、ルフィの手をはたいて笑った。
「 “手を組む” って言ってくれる? お互いの目的の為に!」
ミコトは二人の様子に手をパン! と一つ叩いて喜んだ。
『良かった、二人が仲良しになって!』
「ミコトっ! 仲良しじゃない。 “手を組む” よ!」
すぐに否定するナミにゾロが呟いた。
「めんどくせー、どっちもかわんねェよ」
「全然! 違うから! そこの二人、わかった!?」
ナミが力を込めて言い切って睨むと、ゾロはフンと鼻をならして平然として歩き始めた。
ミコトは 『う……』 と詰まらせ小さくなり、ナミの顔を見つめた。
『……でも、一緒に航海はするんだよね?』
ナミを覗きこんで不安そうに聞く。
そんなミコトからナミは目を逸らすと、溜息をついた。
「……そうなるわね」
(ミコトには参るわ……。 しばらく付き合ってみるかな。 ミコトの事は気になるし、とりあえずはバギーのお宝ね!)
『本当! 良かった~!』
無邪気に喜ぶミコトに、ナミは仕方ないといった様子で笑う。
その表情は柔らかく、満更でもない感じだ。
「おい、早く行ってやらねェと、あの町長がどうなっても知らねェぞ! おれは!」
ブードルの行った先に歩くゾロが声を掛けると、ルフィは急いで駆け出した。
「いけね! いこう!」
ゾロに追いつくと指を鳴らすルフィと、腕から黒手拭いをサッと解くと頭に被るゾロ。
気合の入る二人の後ろをナミとミコトは早足について行った。
そして、ふとミコトはゾロが方向音痴じゃないと気づいた。
(あれ?)
内心で首を傾げて、すぐに考えついた。
(そっか、町長さんが先に行ったからか……)
酒場の前。
ブードルが屋上にいるバギーに宣戦布告していた。
バギーは笑いながら、悪魔の実の能力を使う。
自身の体をバラバラにして、手足を自由に操れるのがバラバラの実だ。
ブードルの首を掴むと吊るし上げて、部下に大砲で狙わせた。
「そんなに、この町が大切だと言うんなら、一緒に消し飛べて、さぞ本望だろう」
「何じゃと貴様…! わしと戦え!」
戦おうともしないバギーに、ブードルは怒りと悔しさを滲ませ睨んだ。
懸命にもがくが、足は宙をバタつかせるだけだ。
海賊が年寄りを相手にするかとバギーは鼻で笑う。
「おいおい……自惚れンな。 ……ブッ放せ!」
「この町は潰させん! わしと戦えェ!」
砲撃命令を言い放つバギーは、一瞬だけブードルから目を離す。
「ん?」
バギーは異変に気付いた。
力を入れても掴んでいた手が動かせない。
ブードルの方を見ると、ついさっきまで居なかったルフィがバギーの手を掴み取っていた。
地面には解放されたブードルがしゃがんで咳こむ。
ルフィに邪魔された事にバギーは怒り歯ぎしりをして睨んだ。
「麦わらの男っ……!」
「お前をブッ飛ばしに来たぞ!」
ルフィは怯まず叫ぶ。
その後ろからはゾロ、ミコト、ナミの三人の姿。
バギーはルフィの手から自分の手を戻す。
「よくもノコノコと自分から……。 貴様ら! 現れたな!」
屋上から怒鳴るバギーだが、地上では緊張感のない会話が交わされていた。
「いーい? 戦うのはあんた達の勝手だけどね、私は宝が手に入ればいいの」
「ああ、わかってる」
ナミに言われて頷くルフィの隣では、ミコトがナミを応援する。
『ナミ、頑張って宝とってきてね! 海賊がいるから気をつけて』
「ありがと! ミコト」
ナミはミコトにニッコリ笑った。
ブードルは砂埃を払いながら立ちあがると、ルフィに助けられた事に腹を立てていた。
「小童共…何しに来たんじゃ。 よそ者は引っ込んでおれ! これは、わしの戦いじゃぞ。 わしの町はわしが守る! 手出し無用じゃ!」
言い放つブードルをルフィは突然、壁に叩きつけて気絶させた。
倒れるブードルにナミは急いで駆け寄る。
「……な! 何てことすんのよ! なんで町長さんを!」
「邪魔!」
ルフィの一言に、ゾロは倒れるブードルを横目でチラリと見た。
「上策だな。 この…おっさん、ほっといたら間違いなく死にに行く気だ。 気絶してた方が安全だろ」
ミコトも複雑な顔をしているが、ルフィの行動を否定しなかった。
『……説得は難しそうだったもの』
(ちょっと、やり過ぎ感はあるけど……)
ナミは悪びれない三人に体を震わせて 「無茶するなっ!」 と叫んだ。
気にしないルフィは屋上にいるバギーに向かって大声で呼ぶ。
「デカッ鼻ァ!」
「ええ!? 何、言い出すのよバカ!」
「!?」
その場を急いで離れようとするナミと、驚いて固まるバギーの部下達。
バギーの赤く大きな丸い鼻はバギーのコンプレックスで、似たような言葉ですら激怒する。
バギーを知る者ならば、その言葉は言ってはいけない禁句の一つだ。
俯いて震えだすバギーの怒りは頂点に達した。
「ハデに撃て! バギー玉ァ! 消し飛べ!」
町全体にバギーの怒号が響くと同時にバギー玉は発射された。
ドウン! ギュオオ!
風を鳴らしてバギー玉がルフィ目掛けて飛んでいった。
「おい! ルフィ、ミコト逃げるんだ! 吹き飛ぶぞ!」
さすがのゾロも逃げろと、ルフィとミコトに叫ぶが、ルフィは動こうとしない。
ミコトも落ち着いていて、ルフィから少し後ろに離れて眺めているだけだ。
ゾロが二人の様子に訝し気に眉を寄せた時、ルフィが叫んだ。
「そんな砲弾が、おれに効くかっ! ゴムゴムの…」
大きく息を吸い込むルフィのお腹が一気に膨らんだ。
「風船っ!」
ドスッ! と鈍い音がした。
バギー玉はルフィの膨らんだお腹に直撃した——が、体に沈み込んだ分だけ反動で弾き返された。
飛んだ先はバギー一味のいる屋上。
慌てて逃げようにも、もう遅くて間に合わない。
ドカアン!
——ぎゃあああああ~!
ルフィによって跳ね返されたバギー玉は屋上を撃ち壊す。
バギー一味の悲鳴と酒場が大破する音が町中に轟いた。
酒場は崩れ、土埃を巻き散らし、収まりそうにない土埃は辺りを茶色に染めた。
立ちすくむブードルは残る住人達と決めた。
「ここに、おれ達の町をつくろう」
「海賊にやられた古い町の事は忘れて」
何も残ってない故郷を再び甦らそうと頑張ってきた。
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「……そうして、生き残り逃げ延びたみんなの力で、今のこの立派な港町になったんじゃ」
両手をいっぱいに広げる。
「町民達とこの町はわしの宝さながら! 己の町を守れずに何が町長か! わしは、戦う!」
ルフィ達はただ、ブードルの強い意志を見つめていた。
「こんな事が……二度も潰されてたまるか! 突然現れた馬の骨にわしらの四十年を消し飛ばす権利はない!」
ブードルは言い放ち 「いざ、勝負!」 と叫んで走りだそうとした。
それを急いで止めるナミに 「無謀は承知じゃ! とめるな!」 と振り返る町長の目には涙。
ナミはブードルの決心に、止める手を引いてしまう。
海賊に襲われた気持ちが痛いほど分かるからだ。
そして、ブードルは槍を片手に 「待っておれ、道化のバギー!」 と雄叫びをあげ、酒場に向かって走った。
見えなくなっていくブードルの背中をナミ、ルフィ、ゾロ、ミコトは見つめた。
「町長さん…泣いてた…!」
「そうか? おれには見えなかった」
呟くナミに、ルフィは見てないと笑い、ゾロは面白くなってきたと笑う。
「何だか盛り上がって来てるみてェだな!」
「しししし! そうなんだ」
「笑ってる場合かっ!」
ナミが二人に怒鳴る隣でミコトは一言。
『私は町長さんを死なせたくない』
「大丈夫! おれも、あのおっさん好きだ! 絶対、死なせない!」
ルフィがミコトに笑って言うその顔をナミは疑いの目で見る。
「こんなとこで、笑ってて! どっから、その自信がくるのよ!」
「おれ達が目指すのは “グランドライン” ! おれは、これからバギーをぶっ飛ばしに行く。 宝、欲しいんだろ! 仲間になってくれ!」
ルフィはニカッ! と笑ってナミに手を差し出した。
「私は海賊にはならないわ!」
ナミは言い切るが、ルフィの手をはたいて笑った。
「 “手を組む” って言ってくれる? お互いの目的の為に!」
ミコトは二人の様子に手をパン! と一つ叩いて喜んだ。
『良かった、二人が仲良しになって!』
「ミコトっ! 仲良しじゃない。 “手を組む” よ!」
すぐに否定するナミにゾロが呟いた。
「めんどくせー、どっちもかわんねェよ」
「全然! 違うから! そこの二人、わかった!?」
ナミが力を込めて言い切って睨むと、ゾロはフンと鼻をならして平然として歩き始めた。
ミコトは 『う……』 と詰まらせ小さくなり、ナミの顔を見つめた。
『……でも、一緒に航海はするんだよね?』
ナミを覗きこんで不安そうに聞く。
そんなミコトからナミは目を逸らすと、溜息をついた。
「……そうなるわね」
(ミコトには参るわ……。 しばらく付き合ってみるかな。 ミコトの事は気になるし、とりあえずはバギーのお宝ね!)
『本当! 良かった~!』
無邪気に喜ぶミコトに、ナミは仕方ないといった様子で笑う。
その表情は柔らかく、満更でもない感じだ。
「おい、早く行ってやらねェと、あの町長がどうなっても知らねェぞ! おれは!」
ブードルの行った先に歩くゾロが声を掛けると、ルフィは急いで駆け出した。
「いけね! いこう!」
ゾロに追いつくと指を鳴らすルフィと、腕から黒手拭いをサッと解くと頭に被るゾロ。
気合の入る二人の後ろをナミとミコトは早足について行った。
そして、ふとミコトはゾロが方向音痴じゃないと気づいた。
(あれ?)
内心で首を傾げて、すぐに考えついた。
(そっか、町長さんが先に行ったからか……)
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酒場の前。
ブードルが屋上にいるバギーに宣戦布告していた。
バギーは笑いながら、悪魔の実の能力を使う。
自身の体をバラバラにして、手足を自由に操れるのがバラバラの実だ。
ブードルの首を掴むと吊るし上げて、部下に大砲で狙わせた。
「そんなに、この町が大切だと言うんなら、一緒に消し飛べて、さぞ本望だろう」
「何じゃと貴様…! わしと戦え!」
戦おうともしないバギーに、ブードルは怒りと悔しさを滲ませ睨んだ。
懸命にもがくが、足は宙をバタつかせるだけだ。
海賊が年寄りを相手にするかとバギーは鼻で笑う。
「おいおい……自惚れンな。 ……ブッ放せ!」
「この町は潰させん! わしと戦えェ!」
砲撃命令を言い放つバギーは、一瞬だけブードルから目を離す。
「ん?」
バギーは異変に気付いた。
力を入れても掴んでいた手が動かせない。
ブードルの方を見ると、ついさっきまで居なかったルフィがバギーの手を掴み取っていた。
地面には解放されたブードルがしゃがんで咳こむ。
ルフィに邪魔された事にバギーは怒り歯ぎしりをして睨んだ。
「麦わらの男っ……!」
「お前をブッ飛ばしに来たぞ!」
ルフィは怯まず叫ぶ。
その後ろからはゾロ、ミコト、ナミの三人の姿。
バギーはルフィの手から自分の手を戻す。
「よくもノコノコと自分から……。 貴様ら! 現れたな!」
屋上から怒鳴るバギーだが、地上では緊張感のない会話が交わされていた。
「いーい? 戦うのはあんた達の勝手だけどね、私は宝が手に入ればいいの」
「ああ、わかってる」
ナミに言われて頷くルフィの隣では、ミコトがナミを応援する。
『ナミ、頑張って宝とってきてね! 海賊がいるから気をつけて』
「ありがと! ミコト」
ナミはミコトにニッコリ笑った。
ブードルは砂埃を払いながら立ちあがると、ルフィに助けられた事に腹を立てていた。
「小童共…何しに来たんじゃ。 よそ者は引っ込んでおれ! これは、わしの戦いじゃぞ。 わしの町はわしが守る! 手出し無用じゃ!」
言い放つブードルをルフィは突然、壁に叩きつけて気絶させた。
倒れるブードルにナミは急いで駆け寄る。
「……な! 何てことすんのよ! なんで町長さんを!」
「邪魔!」
ルフィの一言に、ゾロは倒れるブードルを横目でチラリと見た。
「上策だな。 この…おっさん、ほっといたら間違いなく死にに行く気だ。 気絶してた方が安全だろ」
ミコトも複雑な顔をしているが、ルフィの行動を否定しなかった。
『……説得は難しそうだったもの』
(ちょっと、やり過ぎ感はあるけど……)
ナミは悪びれない三人に体を震わせて 「無茶するなっ!」 と叫んだ。
気にしないルフィは屋上にいるバギーに向かって大声で呼ぶ。
「デカッ鼻ァ!」
「ええ!? 何、言い出すのよバカ!」
「!?」
その場を急いで離れようとするナミと、驚いて固まるバギーの部下達。
バギーの赤く大きな丸い鼻はバギーのコンプレックスで、似たような言葉ですら激怒する。
バギーを知る者ならば、その言葉は言ってはいけない禁句の一つだ。
俯いて震えだすバギーの怒りは頂点に達した。
「ハデに撃て! バギー玉ァ! 消し飛べ!」
町全体にバギーの怒号が響くと同時にバギー玉は発射された。
ドウン! ギュオオ!
風を鳴らしてバギー玉がルフィ目掛けて飛んでいった。
「おい! ルフィ、ミコト逃げるんだ! 吹き飛ぶぞ!」
さすがのゾロも逃げろと、ルフィとミコトに叫ぶが、ルフィは動こうとしない。
ミコトも落ち着いていて、ルフィから少し後ろに離れて眺めているだけだ。
ゾロが二人の様子に訝し気に眉を寄せた時、ルフィが叫んだ。
「そんな砲弾が、おれに効くかっ! ゴムゴムの…」
大きく息を吸い込むルフィのお腹が一気に膨らんだ。
「風船っ!」
ドスッ! と鈍い音がした。
バギー玉はルフィの膨らんだお腹に直撃した——が、体に沈み込んだ分だけ反動で弾き返された。
飛んだ先はバギー一味のいる屋上。
慌てて逃げようにも、もう遅くて間に合わない。
ドカアン!
——ぎゃあああああ~!
ルフィによって跳ね返されたバギー玉は屋上を撃ち壊す。
バギー一味の悲鳴と酒場が大破する音が町中に轟いた。
酒場は崩れ、土埃を巻き散らし、収まりそうにない土埃は辺りを茶色に染めた。