第四章 オレンジの町
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三人は埃まみれになりながら、 “何か” がないかと探した。
シュシュはジッとその様子を見ている。
ナミは三人の海賊の行動に理解できないと、苛々して叫んだ。
「壊れた家からも…あんた達、海賊は奪うの! 大切な物も思い出も、最低よ!」
ナミの罵声にも構わず探し続ける三人の顔は埃だらけだ。
ミコトがようやく “何か” 見つけたのかルフィを嬉しそうに呼んだ。
『ルフィ!』
「おっ! なんかあったか!」
ルフィが駆け寄るとミコトは見つけた物を見せる。
ゾロもやって来て覗いた。
「なんだよ。 こんなのしかねぇのかよ。 もっとなんか……あんじゃねェのか?」
緑の髪を掻きながら言うゾロにミコトは俯いて 『……でも』 と言い淀んで周りの瓦礫を見た。
出来れば思い出の写真みたいなものがないかと思ったが、やはり見つかった物は “これ” だったのだ。
ルフィはポンッ! とミコトの頭に手を置くとニカッ! と笑う。
「大丈夫だ!」
そう言ってルフィはミコトから見つけた物を手に取ると、瓦礫から出て行く。
ミコトとゾロもルフィの後に続いた。
瓦礫から出てくる三人をナミは物凄い形相で睨んで怒っている。
「ずいぶん嫌われたぞ……おい」
ニヤリと笑うとゾロはルフィとミコトを見た。
「海賊だからな」
ルフィは仕方ねェよといった表情で麦わら帽子に片手を置いた。
『……うん』
ミコトは頷くが、内心はナミに嫌われたのかなと、がっくり肩を落としていた。
ルフィはシュシュの前に行くと、しゃがんで見つけた物を置いた。
トン……と地面に置かれたのはボロボロのペットフードの箱。
「悪ィ! これしか、見つかんなかった! あと全部、壊れていてさ!」
悪びれもせずルフィは黒い髪を掻いてシュシュに謝った。
ナミと町長は目の前のルフィとシュシュのやり取りを黙って見ていた。
「いい奴らだの」
微笑んだブードルの顔は優しかった。
ナミはジッ……と三人の様子を何か確かめるように見つめていた。
(あいつら、あれを探すために……瓦礫の中を探してたの!? ……あの犬の為に!)
「よくやったよお前は! 毎日、店を守ってたんだよな。 まあ、見ちゃいねェけどな、大体わかる!」
ルフィは笑いながらシュシュに話し掛け、シュシュはルフィを小さい黒い目で見つめていた。
そして、シュシュは四本の足で立つと、箱を咥えて通りを歩いて行く。
途中、振り返ると元気よく一声 「ワン」 と吠えた。
ルフィはシュシュに大きく横に手を振った。
「おう! お前も頑張れよ!」
ミコトが隣で 『バイバイ』 とシュシュに手を振る様子に、ゾロは満足そうに笑った。
シュシュを見送るとミコトがルフィとゾロに向かって礼を言おうとした。
『二人とも手伝ってくれて、ありが――』
ゾロはミコトの額を指でトンと押した。
「手伝ったんじゃねェ、探したかったんだ。 気にすんな!」
「そうだ! お宝だもんな!」
ルフィもミコトに笑うと、ナミが三人の所に歩いて来た。
シュシュの為とはいえ、壊れた家を漁ったのは確かだ。
表情が硬いナミにミコトはどう謝ったらいいのかと、ついルフィのベストの端っこを指で掴む。
「ん?」 と気づいたルフィが振り返る前に、ナミが片手を上げて三人に笑顔を見せて謝った。
「怒鳴って、ごめん!」
ミコトはナミが謝ったことで、嫌われていない事に気付きベストから指を離して、ルフィの横から窺うように尋ねた。
『怒ってない?』
ミコトに聞かれたナミは言いにくそうに 「怒ってなんかないわよ」 と言って、ハンカチを取り出して渡す。
「顔が埃だらけよ……女の子なんだから拭きなさいよ」
『うん。 ナミ、ありがとう!』
ナミはミコトの嬉しいという笑顔を見つめた。
(ホント……調子狂うわ)
それからナミはルフィに向かって、もう一度謝ろうとすると、ルフィは別段気にした素振りもなく言った。
「いいさ、お前は大切な人を海賊に殺されたんだ。 なんか、いろいろあったんだろ? 別に聞きたくねェけどな」
ナミがルフィに何か言おうと口を開いた時、リッチーの物凄い雄叫びと大きな足音が聞こえてきた。
「な……何、この雄叫び……!」
「こりゃ、あいつじゃ “猛獣使いのモージ” じゃ」
リッチーに乗ってモージが腕を組んで現れた姿はナミと町長には恐ろしく見えた。
二人は凄い速さで建物の影に逃げて隠れ、ルフィとゾロとミコトはその場に残った。
「見つけたぜェ。 おめェらのことか三人組は……生意気そうなガキだ。 おれは、バギー一味の猛獣使いのモージだ」
「 “猛獣使い” だとよ。 船長」
「ああ」
不敵に笑うゾロと指をならすルフィはモージが怖いと感じていない。
ミコトは黙ってリッチーの背に跨るモージの頭を見ていた。
(やっぱり、変な髪形……。 どうやってカットしてるのかな?)
この世界には様々な個性的な髪形がある。
各島に一人は神美容師がいるんだろうなと、ミコトが本気で考えていたりするが、それどころではない。
ルフィがモージを倒してやるぞと、腕を回しながら張り切っていた。
「おれがやる! ぜんぜん、あばれてねェし!」
ゾロとミコトは分かったと頷くと、少し離れて観戦することにした。
ナミとブードルはどうなることかと覗いて見守っているが、ルフィだけで戦う事に目を疑った。
「三人でやった方がいいじゃない!」
「一人じゃと!?」
二人の声にゾロが振り返る。
「大丈夫だろ」
ミコトも 『うん』 と頷き、ナミと町長は二人が全く心配していない様子に、信じられないと黙ってルフィの方を見た。
モージがルフィに脅すように話していた。
「バギー船長は、かなりお怒りだぜェ…えらい事しちまったなァ、お前ら」
「なんだ、お前、変な着ぐるみかぶって」
しかし、ルフィには効果がないうえに、逆にツッコまれる始末だ。
「何っ……! 失敬だぞ貴様ァ! これは、おれの髪の毛だ!」
「じゃあ、なおさら変だな」
「やかましいわァ!」
ナミとブードルは建物の陰で会話を聞いて震えていた。
「あいつ、なんか挑発してるんじゃないの……」
「バカかあいつは……」
そんな事など知る由もないルフィは早く体を動かしたくて仕方がないといった感じだ。
「いいから、かかって来いよ! 来ねェなら、おれから行くけど」
ルフィの挑発にモージは笑うと、リッチーに命令した。
「リッチー、あいつの頭を噛み砕いてやれっ!」
リッチーからモージが後方に飛び降りると、同時にリッチーは 「ガルルルル!」 と咆哮をあげ飛びかかっていく。
「ライオンなんかに、おれが殺せるかっ!」
ルフィは腕を斜めに交差すると、グルグルと一気に巻きつかせた。
それを見たモージは 「な、何だそりゃ!? 手が!?」 と叫ぶ。
「ゴムゴムの……槌ィ!」
ドゴオーン!
ルフィの手はリッチーの顔を掴むと、驚異的な回転で地面に叩きつけ頭部をめり込ませた。
憐れなリッチーは胴体だけが地面から出ている状態で気絶した。
一瞬で終わるという信じられない光景に、言葉が出ないモージは 「リッチー…!?」 と呟き涙を流して駆け寄り、ルフィを見る。
「なんだ! ……お前…何なんだ!?」
ルフィはムクッと立ちあがりながら言い放つ。
「おれは昔、ゴムゴムの実を食った…! ゴム人間」
モージは驚いて恐怖した。
悪魔の実の能力の恐ろしさはバギーを側で見ていて、よく知っていたからだ。
「ゴム人間!? まさか、お前……船長と同じ “悪魔の実の能力者”。 ……よ、よしっ! お前には好きなだけ宝をやる。 だから、ここは…ひとつ穏便に謝ろうと……思う」
モージの戦意は消え、焦り両手を上げて、小刻みに震えている。
「もう、謝らなくていいよ。 何しようと、あの犬の宝はもどらねェ! 壊れた家も町も戻らない」
ルフィの全身から怒りが溢れ、モージを睨みつけた。
「だから、おれはお前達をぶっ飛ばすんだ!」
左腕を伸ばしモージをしっかり掴むと反動で引き寄せる。
「思い知れ」
「あ…やめてくれー! 助け……」
右拳をきつく握りしめて、顔面に強打を叩きこんだ。
地面に頭から叩きつけられ、モージは気絶した。
ミコトは片手を上げてルフィに 『やったね!』 と笑い、その手にルフィはパン! と手を当てた。
ゾロは当然の結果だという風情だ。
建物の影から、こっそり見ていたナミは驚き呟き、横にいたブードルは声を張り上げた。
「あいつ……あんなに強かったの」
「わしは、もう、我慢できーん!」
何事かと一斉に、ずんずんと歩くブードルを見た。
「シュシュや小童が、ここまで戦っておるというのに! 町長のわしが、なぜ指をくわえて我が町が潰されるのを見ておらねばならんのじゃ!」
「ちょっと町長さん落ち着いてよ!」
ナミは手をあげて止めるが、興奮するブードルは聞いてない。
「男には! 退いては、ならん戦いがある! 違うか小童っ!」
「そうだ! おっさん!」
顔を紅潮させて盛り上がるプードルに笑顔で応えるルフィ。
そして、ブードルは町の歴史に思いを馳せた。
「四十年前じゃ……」
ルフィ達に当時の町の様子を語った。
シュシュはジッとその様子を見ている。
ナミは三人の海賊の行動に理解できないと、苛々して叫んだ。
「壊れた家からも…あんた達、海賊は奪うの! 大切な物も思い出も、最低よ!」
ナミの罵声にも構わず探し続ける三人の顔は埃だらけだ。
ミコトがようやく “何か” 見つけたのかルフィを嬉しそうに呼んだ。
『ルフィ!』
「おっ! なんかあったか!」
ルフィが駆け寄るとミコトは見つけた物を見せる。
ゾロもやって来て覗いた。
「なんだよ。 こんなのしかねぇのかよ。 もっとなんか……あんじゃねェのか?」
緑の髪を掻きながら言うゾロにミコトは俯いて 『……でも』 と言い淀んで周りの瓦礫を見た。
出来れば思い出の写真みたいなものがないかと思ったが、やはり見つかった物は “これ” だったのだ。
ルフィはポンッ! とミコトの頭に手を置くとニカッ! と笑う。
「大丈夫だ!」
そう言ってルフィはミコトから見つけた物を手に取ると、瓦礫から出て行く。
ミコトとゾロもルフィの後に続いた。
瓦礫から出てくる三人をナミは物凄い形相で睨んで怒っている。
「ずいぶん嫌われたぞ……おい」
ニヤリと笑うとゾロはルフィとミコトを見た。
「海賊だからな」
ルフィは仕方ねェよといった表情で麦わら帽子に片手を置いた。
『……うん』
ミコトは頷くが、内心はナミに嫌われたのかなと、がっくり肩を落としていた。
ルフィはシュシュの前に行くと、しゃがんで見つけた物を置いた。
トン……と地面に置かれたのはボロボロのペットフードの箱。
「悪ィ! これしか、見つかんなかった! あと全部、壊れていてさ!」
悪びれもせずルフィは黒い髪を掻いてシュシュに謝った。
ナミと町長は目の前のルフィとシュシュのやり取りを黙って見ていた。
「いい奴らだの」
微笑んだブードルの顔は優しかった。
ナミはジッ……と三人の様子を何か確かめるように見つめていた。
(あいつら、あれを探すために……瓦礫の中を探してたの!? ……あの犬の為に!)
「よくやったよお前は! 毎日、店を守ってたんだよな。 まあ、見ちゃいねェけどな、大体わかる!」
ルフィは笑いながらシュシュに話し掛け、シュシュはルフィを小さい黒い目で見つめていた。
そして、シュシュは四本の足で立つと、箱を咥えて通りを歩いて行く。
途中、振り返ると元気よく一声 「ワン」 と吠えた。
ルフィはシュシュに大きく横に手を振った。
「おう! お前も頑張れよ!」
ミコトが隣で 『バイバイ』 とシュシュに手を振る様子に、ゾロは満足そうに笑った。
シュシュを見送るとミコトがルフィとゾロに向かって礼を言おうとした。
『二人とも手伝ってくれて、ありが――』
ゾロはミコトの額を指でトンと押した。
「手伝ったんじゃねェ、探したかったんだ。 気にすんな!」
「そうだ! お宝だもんな!」
ルフィもミコトに笑うと、ナミが三人の所に歩いて来た。
シュシュの為とはいえ、壊れた家を漁ったのは確かだ。
表情が硬いナミにミコトはどう謝ったらいいのかと、ついルフィのベストの端っこを指で掴む。
「ん?」 と気づいたルフィが振り返る前に、ナミが片手を上げて三人に笑顔を見せて謝った。
「怒鳴って、ごめん!」
ミコトはナミが謝ったことで、嫌われていない事に気付きベストから指を離して、ルフィの横から窺うように尋ねた。
『怒ってない?』
ミコトに聞かれたナミは言いにくそうに 「怒ってなんかないわよ」 と言って、ハンカチを取り出して渡す。
「顔が埃だらけよ……女の子なんだから拭きなさいよ」
『うん。 ナミ、ありがとう!』
ナミはミコトの嬉しいという笑顔を見つめた。
(ホント……調子狂うわ)
それからナミはルフィに向かって、もう一度謝ろうとすると、ルフィは別段気にした素振りもなく言った。
「いいさ、お前は大切な人を海賊に殺されたんだ。 なんか、いろいろあったんだろ? 別に聞きたくねェけどな」
ナミがルフィに何か言おうと口を開いた時、リッチーの物凄い雄叫びと大きな足音が聞こえてきた。
「な……何、この雄叫び……!」
「こりゃ、あいつじゃ “猛獣使いのモージ” じゃ」
リッチーに乗ってモージが腕を組んで現れた姿はナミと町長には恐ろしく見えた。
二人は凄い速さで建物の影に逃げて隠れ、ルフィとゾロとミコトはその場に残った。
「見つけたぜェ。 おめェらのことか三人組は……生意気そうなガキだ。 おれは、バギー一味の猛獣使いのモージだ」
「 “猛獣使い” だとよ。 船長」
「ああ」
不敵に笑うゾロと指をならすルフィはモージが怖いと感じていない。
ミコトは黙ってリッチーの背に跨るモージの頭を見ていた。
(やっぱり、変な髪形……。 どうやってカットしてるのかな?)
この世界には様々な個性的な髪形がある。
各島に一人は神美容師がいるんだろうなと、ミコトが本気で考えていたりするが、それどころではない。
ルフィがモージを倒してやるぞと、腕を回しながら張り切っていた。
「おれがやる! ぜんぜん、あばれてねェし!」
ゾロとミコトは分かったと頷くと、少し離れて観戦することにした。
ナミとブードルはどうなることかと覗いて見守っているが、ルフィだけで戦う事に目を疑った。
「三人でやった方がいいじゃない!」
「一人じゃと!?」
二人の声にゾロが振り返る。
「大丈夫だろ」
ミコトも 『うん』 と頷き、ナミと町長は二人が全く心配していない様子に、信じられないと黙ってルフィの方を見た。
モージがルフィに脅すように話していた。
「バギー船長は、かなりお怒りだぜェ…えらい事しちまったなァ、お前ら」
「なんだ、お前、変な着ぐるみかぶって」
しかし、ルフィには効果がないうえに、逆にツッコまれる始末だ。
「何っ……! 失敬だぞ貴様ァ! これは、おれの髪の毛だ!」
「じゃあ、なおさら変だな」
「やかましいわァ!」
ナミとブードルは建物の陰で会話を聞いて震えていた。
「あいつ、なんか挑発してるんじゃないの……」
「バカかあいつは……」
そんな事など知る由もないルフィは早く体を動かしたくて仕方がないといった感じだ。
「いいから、かかって来いよ! 来ねェなら、おれから行くけど」
ルフィの挑発にモージは笑うと、リッチーに命令した。
「リッチー、あいつの頭を噛み砕いてやれっ!」
リッチーからモージが後方に飛び降りると、同時にリッチーは 「ガルルルル!」 と咆哮をあげ飛びかかっていく。
「ライオンなんかに、おれが殺せるかっ!」
ルフィは腕を斜めに交差すると、グルグルと一気に巻きつかせた。
それを見たモージは 「な、何だそりゃ!? 手が!?」 と叫ぶ。
「ゴムゴムの……槌ィ!」
ドゴオーン!
ルフィの手はリッチーの顔を掴むと、驚異的な回転で地面に叩きつけ頭部をめり込ませた。
憐れなリッチーは胴体だけが地面から出ている状態で気絶した。
一瞬で終わるという信じられない光景に、言葉が出ないモージは 「リッチー…!?」 と呟き涙を流して駆け寄り、ルフィを見る。
「なんだ! ……お前…何なんだ!?」
ルフィはムクッと立ちあがりながら言い放つ。
「おれは昔、ゴムゴムの実を食った…! ゴム人間」
モージは驚いて恐怖した。
悪魔の実の能力の恐ろしさはバギーを側で見ていて、よく知っていたからだ。
「ゴム人間!? まさか、お前……船長と同じ “悪魔の実の能力者”。 ……よ、よしっ! お前には好きなだけ宝をやる。 だから、ここは…ひとつ穏便に謝ろうと……思う」
モージの戦意は消え、焦り両手を上げて、小刻みに震えている。
「もう、謝らなくていいよ。 何しようと、あの犬の宝はもどらねェ! 壊れた家も町も戻らない」
ルフィの全身から怒りが溢れ、モージを睨みつけた。
「だから、おれはお前達をぶっ飛ばすんだ!」
左腕を伸ばしモージをしっかり掴むと反動で引き寄せる。
「思い知れ」
「あ…やめてくれー! 助け……」
右拳をきつく握りしめて、顔面に強打を叩きこんだ。
地面に頭から叩きつけられ、モージは気絶した。
ミコトは片手を上げてルフィに 『やったね!』 と笑い、その手にルフィはパン! と手を当てた。
ゾロは当然の結果だという風情だ。
建物の影から、こっそり見ていたナミは驚き呟き、横にいたブードルは声を張り上げた。
「あいつ……あんなに強かったの」
「わしは、もう、我慢できーん!」
何事かと一斉に、ずんずんと歩くブードルを見た。
「シュシュや小童が、ここまで戦っておるというのに! 町長のわしが、なぜ指をくわえて我が町が潰されるのを見ておらねばならんのじゃ!」
「ちょっと町長さん落ち着いてよ!」
ナミは手をあげて止めるが、興奮するブードルは聞いてない。
「男には! 退いては、ならん戦いがある! 違うか小童っ!」
「そうだ! おっさん!」
顔を紅潮させて盛り上がるプードルに笑顔で応えるルフィ。
そして、ブードルは町の歴史に思いを馳せた。
「四十年前じゃ……」
ルフィ達に当時の町の様子を語った。