第二章 大渦へ
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海上で三人は海賊達がくれた小舟に乗っている。
小舟はコビーが海軍に入隊すべく海軍基地に向かって進んでいた。
「あの、ゴムゴムの実を食べただなんて驚きました」
船尾にちょこんと座っているコビーは悪魔の実が本当にあるんだと驚いている。
「ミコトはミズミズの実を食べたんだぞ。 なっ、ミコト!」
船首に座っているルフィはコビーに自慢するように話していた。
『うん!』
二人の間に座っているミコトはニコリと笑う。
コビーはミコトの笑って答える顔を見てから急に真面目な顔をした。
「ところでルフィさん、ミコトさん。 “ワンピース” を目指すって事は……あの “グランドライン” へ入るって事ですよね……」
「ああ」
「あそこは海賊の墓場とも呼ばれる場所ですよ」
「ミコト、そうなのか?」
『ん、まぁ……墓場と言う人もいるよ。 けど、辛いことも面白いことも、楽しんだ人が勝ちみたいな場所かな』
ミコトが微笑むと、ルフィは 「へー」 とわくわくしながら楽しそうに聞いていた。
一方、コビーは疑問を感じた。
まるで、ミコトは行って見て来たような口振りだったからだ。
「ミコトさん。 あなたはいったい……」
「ミコトはグランドラインから来たんだよな!」
コビーの疑問には即座にルフィが答える。
「信じられない…!? だって、どうやって?」
コビーは何度も首を横に振って否定しながらミコトを見る。
ミコトは口に人差し指をあてると 『ヒミツ!』 と笑った。
「そうなのか?」
ルフィも知りたいのかミコトに聞いてきた。
『うん、秘密……』
ごめんね……と困った顔でミコトは言ったが、ルフィが諦めるわけがない。
ルフィはミコトを横目で見る。
「知りてェーな」
『ダメ。 “グランドライン” にはこれから行くんだから、お楽しみだよ!』
ルフィはミコトの “お楽しみ!” という言葉に目を輝かせた。
「そっか、そうだよな! どうせ行くんだ “お楽しみ!” だな!」
機嫌よくルフィは笑うと、ミコトは 『うんうん!』 と頷いて笑っていた。
(誤魔化せた……)
ミコトがグランドラインから東の海に来た方法は誰もが思いつくが、出来る人間は少ない。
それに、ルフィのグランドラインを渡り海賊王になるという夢からは大きく外れるだろう。
なにより、いずれ仲間達とグランドラインに行くのだから、ミコトは言えなかったのだ。
コビーから見たら緊張の欠片もない呑気な二人。
「はあ~」
(この人達は……)
溜息をつくコビーに合わせたように、小舟の上を飛んでいたカモメが 「クー」 とひと鳴き残して飛んでいった。
ミコトは飛んでいくカモメを見ながらルフィに話かけた。
『ただ……さすがに二人で “グランドライン” は……ちょっと無理かな』
「そうだな……。 強い仲間は必要か~」
ルフィは顎に手をやって、一瞬まじめな顔をして、ついさっきの森の中での話を思い出す。
アルビダを殴り飛ばす前に賞金稼ぎがどうとか話していた。
「これから、お前が行く海軍基地に捕まってるって奴」
ルフィはコビーを指さしながら聞くと、コビーは思い出すように答えた。
「ああ……ロロノア・ゾロですか?」
「いい奴だったら仲間にしようと思って!」
明るく笑うルフィに向かって、コビーは驚いて急に立ち上がって叫んだ。
「えーーっ! またムチャクチャな事をォーっ! 無理ですよ。 ムリムリムリあいつは魔獣のような奴なんですよ!?」
コビーは絶対にありえないという顔で、今までにないくらい力一杯に首を横に振り全否定する。
「そんなの、わかんないだろ」
あまりの全力さにルフィも眉間に皺を寄せた。
「ムリ」
すぐに決めつけるコビーに、ルフィはぶつぶつと言い出す。
「でも、別におれは仲間にって決めた訳じゃなくて……もし、いい奴だったら……」
「悪い奴だから捕まってるんですよ!」
息を巻いて言うコビーの正論と勢いに負けて押し黙るルフィ。
ルフィとコビーのやりとりが面白くて、黙って見ていたミコトが吹き出して笑った。
『ぷっ! 可笑しいよ、二人とも!』
二人の間でミコトのクスクス笑う声が小舟に響く。
「なっ、笑いごとじゃ……!」
コビーは顔を引き締めて眼鏡に手をやり語りだす。
「ロロノア・ゾロは “海賊狩りのゾロ” という異名を持っていて、血に飢えた野犬のように賞金首をかぎまわり海をさすらう男だと聞いています。 人の姿をかりた “魔獣” だと言う人もいます」
コビーはルフィとミコトに向かって真剣な表情で必死に訴えた。
「ミコトさん! いいんですか?」
急にコビーに話を振られてミコトは驚いた。
『えっ?』
「そんな恐ろしい奴を仲間になんて……危ないですよ!」
『そんなことはないと思うけど……』
会った事はなくても知っているミコトは言い淀むと、コビーは畳み掛けるように叫ぶ。
「何を言ってるんでんすか? 危険人物だからこそ “魔獣” とか呼ばれてんですよ! 危ないに決まってます」
ミコトはルフィと同じに、コビーの勢いに完全に負けた。
『う……』
言葉を詰まらせていると今度はルフィが二人の様子に大声で笑った。
「わははは! オッカシイな二人とも!」
コビーはルフィにまで笑われて、顔を真っ赤にして怒った。
「笑いごとじゃないですよ!」
ミコトは真剣に怒るコビーを見つめた。
『ごめんね。 コビーは心配してくれてるのに……』
「いえ、分かってくれれば……僕も怒鳴ってしまって、すみません」
ミコトが素直に謝るとコビーも俯いて謝った。
それから、ミコトは苦笑いしながら少し言いにくそうに話した。
『えっと、あのねコビー……。 実は私も……つい最近まで賞金稼ぎの仕事していたんだよ』
「え?」
今度はコビーが驚いて口を閉ざし、ミコトの話にルフィは目を輝かせた。
「すげェぞ! ミコト、賞金稼ぎしてたのか?」
『うん……。 ほとんどグランドラインで稼いでたかな』
頷きながらミコトは言うと驚くコビーを見た。
『……まあ、コビーの言うとおり悪い人も多いけど、なかには時々だけど良い人もいるよ』
コビーは半ば茫然としながら、ミコトの話を聞いていた。
(こんな、可愛らしい人が賞金稼ぎ……信じられない。 だいたい武器とか持ってないし……まさか、素手!? いや、確かに素手でも倒せるのかもしれないけど……)
ミコトはコビーから見ても戦いから無縁の人間に見える。
困惑しながらもコビーはミコトを見つめながら考えていた。
反応のないコビーを心配してミコトはコビーの顔を覗き込んで見つめた。
『コビー、どうしたの?』
ミコトが心配している事はコビーにも分かったが、それよりも薄茶色の瞳にコビーの目は釘付けになった。
確かに色はあるのにガラスの様に透き通るような目。
そして、さらさらと白い髪がミコトの肩から流れ落ちるのを目で追った。
白い髪の行先を目で追っていると、ある話が脳裏に浮かんだ。
(確か……グランドラインにメチャクチャ強い賞金稼ぎがいるって、 女性で剣士で舞う様にどんな賞金首も捕まえるとか。 “賞金狩りのシロ” と呼ばれて……まさか、ミコトさんが!!? いや、そんな……!)
ハッとしてミコトの姿を凝視する。
(そうだよっ! ミコトさんは武器を持ってないじゃないか! ち、違う人だよ別人だ! ……ぼくは何を勘違いして……あっでも、髪が白いとも……うーん)
自分の考えの中にコビーは完全に入りこんでしまっていた。
ゴーーーン!
突然、ルフィがコビーを殴った。
一気に現実に引き戻されるコビーは痛さで頭を抱えた。
「痛い! なっなにするんですか、ルフィさん!」
「なんとなくだ」
ど~ん! とルフィは平然と言い放つ。
「ひどいですよ~!」
(何か大事な事を考えてたのに! 飛んでいっちゃったよ!)
涙を流してコビーは抗議するとルフィは何か感じたのか 「ハー」 と自分の拳に息をかけていた。
「や、やめて下さい!」
コビーは首を引っ込めてルフィに叫んだ。
そんなコビーにルフィは 「冗談だ!」 と笑った。
「酷いですよ」
本気で恨みがましい目でコビーがルフィを見ると 「悪ィ悪ィ」 と頭を掻いて謝るルフィ。
二人のやりとりが可笑しくて 『あははは!』 とミコトはまた笑う。
せまい小舟は三人の賑やかな笑い声が響く。
そして、一行を乗せた小舟は海軍基地の町シェルズタウンへ向かった。
小舟はコビーが海軍に入隊すべく海軍基地に向かって進んでいた。
「あの、ゴムゴムの実を食べただなんて驚きました」
船尾にちょこんと座っているコビーは悪魔の実が本当にあるんだと驚いている。
「ミコトはミズミズの実を食べたんだぞ。 なっ、ミコト!」
船首に座っているルフィはコビーに自慢するように話していた。
『うん!』
二人の間に座っているミコトはニコリと笑う。
コビーはミコトの笑って答える顔を見てから急に真面目な顔をした。
「ところでルフィさん、ミコトさん。 “ワンピース” を目指すって事は……あの “グランドライン” へ入るって事ですよね……」
「ああ」
「あそこは海賊の墓場とも呼ばれる場所ですよ」
「ミコト、そうなのか?」
『ん、まぁ……墓場と言う人もいるよ。 けど、辛いことも面白いことも、楽しんだ人が勝ちみたいな場所かな』
ミコトが微笑むと、ルフィは 「へー」 とわくわくしながら楽しそうに聞いていた。
一方、コビーは疑問を感じた。
まるで、ミコトは行って見て来たような口振りだったからだ。
「ミコトさん。 あなたはいったい……」
「ミコトはグランドラインから来たんだよな!」
コビーの疑問には即座にルフィが答える。
「信じられない…!? だって、どうやって?」
コビーは何度も首を横に振って否定しながらミコトを見る。
ミコトは口に人差し指をあてると 『ヒミツ!』 と笑った。
「そうなのか?」
ルフィも知りたいのかミコトに聞いてきた。
『うん、秘密……』
ごめんね……と困った顔でミコトは言ったが、ルフィが諦めるわけがない。
ルフィはミコトを横目で見る。
「知りてェーな」
『ダメ。 “グランドライン” にはこれから行くんだから、お楽しみだよ!』
ルフィはミコトの “お楽しみ!” という言葉に目を輝かせた。
「そっか、そうだよな! どうせ行くんだ “お楽しみ!” だな!」
機嫌よくルフィは笑うと、ミコトは 『うんうん!』 と頷いて笑っていた。
(誤魔化せた……)
ミコトがグランドラインから東の海に来た方法は誰もが思いつくが、出来る人間は少ない。
それに、ルフィのグランドラインを渡り海賊王になるという夢からは大きく外れるだろう。
なにより、いずれ仲間達とグランドラインに行くのだから、ミコトは言えなかったのだ。
コビーから見たら緊張の欠片もない呑気な二人。
「はあ~」
(この人達は……)
溜息をつくコビーに合わせたように、小舟の上を飛んでいたカモメが 「クー」 とひと鳴き残して飛んでいった。
ミコトは飛んでいくカモメを見ながらルフィに話かけた。
『ただ……さすがに二人で “グランドライン” は……ちょっと無理かな』
「そうだな……。 強い仲間は必要か~」
ルフィは顎に手をやって、一瞬まじめな顔をして、ついさっきの森の中での話を思い出す。
アルビダを殴り飛ばす前に賞金稼ぎがどうとか話していた。
「これから、お前が行く海軍基地に捕まってるって奴」
ルフィはコビーを指さしながら聞くと、コビーは思い出すように答えた。
「ああ……ロロノア・ゾロですか?」
「いい奴だったら仲間にしようと思って!」
明るく笑うルフィに向かって、コビーは驚いて急に立ち上がって叫んだ。
「えーーっ! またムチャクチャな事をォーっ! 無理ですよ。 ムリムリムリあいつは魔獣のような奴なんですよ!?」
コビーは絶対にありえないという顔で、今までにないくらい力一杯に首を横に振り全否定する。
「そんなの、わかんないだろ」
あまりの全力さにルフィも眉間に皺を寄せた。
「ムリ」
すぐに決めつけるコビーに、ルフィはぶつぶつと言い出す。
「でも、別におれは仲間にって決めた訳じゃなくて……もし、いい奴だったら……」
「悪い奴だから捕まってるんですよ!」
息を巻いて言うコビーの正論と勢いに負けて押し黙るルフィ。
ルフィとコビーのやりとりが面白くて、黙って見ていたミコトが吹き出して笑った。
『ぷっ! 可笑しいよ、二人とも!』
二人の間でミコトのクスクス笑う声が小舟に響く。
「なっ、笑いごとじゃ……!」
コビーは顔を引き締めて眼鏡に手をやり語りだす。
「ロロノア・ゾロは “海賊狩りのゾロ” という異名を持っていて、血に飢えた野犬のように賞金首をかぎまわり海をさすらう男だと聞いています。 人の姿をかりた “魔獣” だと言う人もいます」
コビーはルフィとミコトに向かって真剣な表情で必死に訴えた。
「ミコトさん! いいんですか?」
急にコビーに話を振られてミコトは驚いた。
『えっ?』
「そんな恐ろしい奴を仲間になんて……危ないですよ!」
『そんなことはないと思うけど……』
会った事はなくても知っているミコトは言い淀むと、コビーは畳み掛けるように叫ぶ。
「何を言ってるんでんすか? 危険人物だからこそ “魔獣” とか呼ばれてんですよ! 危ないに決まってます」
ミコトはルフィと同じに、コビーの勢いに完全に負けた。
『う……』
言葉を詰まらせていると今度はルフィが二人の様子に大声で笑った。
「わははは! オッカシイな二人とも!」
コビーはルフィにまで笑われて、顔を真っ赤にして怒った。
「笑いごとじゃないですよ!」
ミコトは真剣に怒るコビーを見つめた。
『ごめんね。 コビーは心配してくれてるのに……』
「いえ、分かってくれれば……僕も怒鳴ってしまって、すみません」
ミコトが素直に謝るとコビーも俯いて謝った。
それから、ミコトは苦笑いしながら少し言いにくそうに話した。
『えっと、あのねコビー……。 実は私も……つい最近まで賞金稼ぎの仕事していたんだよ』
「え?」
今度はコビーが驚いて口を閉ざし、ミコトの話にルフィは目を輝かせた。
「すげェぞ! ミコト、賞金稼ぎしてたのか?」
『うん……。 ほとんどグランドラインで稼いでたかな』
頷きながらミコトは言うと驚くコビーを見た。
『……まあ、コビーの言うとおり悪い人も多いけど、なかには時々だけど良い人もいるよ』
コビーは半ば茫然としながら、ミコトの話を聞いていた。
(こんな、可愛らしい人が賞金稼ぎ……信じられない。 だいたい武器とか持ってないし……まさか、素手!? いや、確かに素手でも倒せるのかもしれないけど……)
ミコトはコビーから見ても戦いから無縁の人間に見える。
困惑しながらもコビーはミコトを見つめながら考えていた。
反応のないコビーを心配してミコトはコビーの顔を覗き込んで見つめた。
『コビー、どうしたの?』
ミコトが心配している事はコビーにも分かったが、それよりも薄茶色の瞳にコビーの目は釘付けになった。
確かに色はあるのにガラスの様に透き通るような目。
そして、さらさらと白い髪がミコトの肩から流れ落ちるのを目で追った。
白い髪の行先を目で追っていると、ある話が脳裏に浮かんだ。
(確か……グランドラインにメチャクチャ強い賞金稼ぎがいるって、 女性で剣士で舞う様にどんな賞金首も捕まえるとか。 “賞金狩りのシロ” と呼ばれて……まさか、ミコトさんが!!? いや、そんな……!)
ハッとしてミコトの姿を凝視する。
(そうだよっ! ミコトさんは武器を持ってないじゃないか! ち、違う人だよ別人だ! ……ぼくは何を勘違いして……あっでも、髪が白いとも……うーん)
自分の考えの中にコビーは完全に入りこんでしまっていた。
ゴーーーン!
突然、ルフィがコビーを殴った。
一気に現実に引き戻されるコビーは痛さで頭を抱えた。
「痛い! なっなにするんですか、ルフィさん!」
「なんとなくだ」
ど~ん! とルフィは平然と言い放つ。
「ひどいですよ~!」
(何か大事な事を考えてたのに! 飛んでいっちゃったよ!)
涙を流してコビーは抗議するとルフィは何か感じたのか 「ハー」 と自分の拳に息をかけていた。
「や、やめて下さい!」
コビーは首を引っ込めてルフィに叫んだ。
そんなコビーにルフィは 「冗談だ!」 と笑った。
「酷いですよ」
本気で恨みがましい目でコビーがルフィを見ると 「悪ィ悪ィ」 と頭を掻いて謝るルフィ。
二人のやりとりが可笑しくて 『あははは!』 とミコトはまた笑う。
せまい小舟は三人の賑やかな笑い声が響く。
そして、一行を乗せた小舟は海軍基地の町シェルズタウンへ向かった。