第二章 大渦へ
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さて、ミコトはというと、海賊船があり、拠点らしい建物もあるゴート島を見つけた。
アルビダの黒旗は横顔の髑髏にハート。
(あれかな? 行ってみよう!)
しばらくして、島に上陸したが、今いる場所はアルビダの休息地の反対側だ。
目蓋を閉じて、島を感じることに集中する。
空気中の水蒸気や水脈に沿って覇気が流れて広がっていく。
水人間のミコトだからこその広範囲で正確な見聞色だが、音は聞こえない。
(拠点に人がいないって事は……確か——)
ルフィとコビーとアルビダは既に出会っているのだろう。
記憶を辿りながら、森の方へ集中すると、アルビダを先頭に海賊達が歩いていた。
(ルフィとコビーはどこ? あっ!?)
ルフィが入っていた酒樽が地面に転がっている様子に、近くにいる筈と眉を寄せた瞬間、二人を見つけた。
(——いた!)
ミコトには森の中でルフィとコビーが何やら話している様子が視えた。
それに怒鳴りながらアルビダがルフィの所へ向かっている。
(少し待って、ここから真っ直ぐでいいかな……)
起きる事を邪魔しないかと心配した直後に、ルフィがアルビダを殴っていた。
驚いて目をパッと開けて、ミコトは駆け出した。
海賊達が気絶したアルビダを連れて去って行く。
ルフィはさてと——と、腕を後ろに伸ばしてから頭の上で交差させた。
「——どうすっかなー。 ミコトとはぐれちまったし……」
本当に困った顔のルフィにコビーが島と周辺の地理について話した。
「大渦で、はぐれたというルフィさんの仲間ですね。 実はあの大渦からは、この島が一番近いところにあるんですよ。 海岸は休息地から島の反対側まで続いています」
コビーの話にルフィは顔を輝かせた。
「そうなのか? じゃあ、ミコトもこの島に……?」
「ええ、辿り着いているかもしれません。 ただ……」
(無事でいるとは思えない……)
残念そうにコビーは俯いた。
「よし、探しに行くよ。 おれ」
ルフィは思いっきり背伸びをして笑った。
すぐさま、コビーは両手を振り、無謀すぎるとルフィを止める。
「ルフィさん、必ず見つかるかどうかは分からないですよ! それに、渦にのまれて……生きてるかどうかっ——て、痛い!」
ガツーン!
心配して必死に止めるコビーは不吉な事を言いかけて、ルフィに拳骨を頭に落とされた。
コビーの頭と耳に音が響く。
「痛いっ! 殴るなんてひどいですよ!」
あまりの痛さに頭を抱えるコビーにルフィは怒っていた。
「おまえが悪い。 ミコトは “また会う” って、 “会えるから” って言ったんだぞ!」
コビーは申し訳なさそうな顔をして、痛さで涙が滲む目でルフィを見た。
仲間を思うルフィに酷い事を言ってしまったとコビーは謝る。
「……すみません。 ルフィさん」
ルフィの諦めない強さにコビーは自分も強くありたいと手を握り締めた。
「ぼくもお手伝いします。 一緒に探しましょう」
「おう!」
ルフィはコビーが分かったならいい! と満足すると元気よく右手をあげた。
「よし、行くぞ!」
「はい!」
森を真っ直ぐ走り抜けるミコトの目の前には、生い茂る木の間からルフィ達が見えてきた。
『ルフィ!』
声をあげて手を振りながら走る。
ルフィはその声が聞こえたのか、探しに行くぞという手を下ろした。
そして、声のする方に振り向くと走ってくるミコトが見えて喜んで手を振った。
「ミコト! 無事だったのかー!」
叫ぶと同時に、ルフィは嬉しくてゴムの両腕をミコトにビヨーン! と勢いよく伸ばす。
瞬間、ミコトは今にも自分に向かってくる両腕に走る足を止めた。
(嘘っ!)
ミコトは目を見開き、信じられないという顔をしている。
『なっ!』
(これは……まさか!? ヤダ!)
反射的に体が逃げようとしたが、すでに間に合う距離ではなかった。
というより、何故逃げようとしたのか。
水の体に変わればいいのに、驚きすぎて判断出来なかったのだろう。
そして、一瞬—— ルフィの両腕のほうが早かった。
ルフィはミコトの腰をガシッ! と掴むとニカリと笑う。
その、笑顔を見たミコトは顔を引き攣らせた。
『い……嫌っ!』
ルフィはゴムの反動でミコトの体を一気に引き戻す。
ミコトはバンザイのポーズで凄い勢いで引っ張られた。
『きゃあぁぁぁぁぁ!!』
ミコトの恐怖で上がる叫び声が島に響き渡った。
バチン!
ルフィの腕が戻る。
ミコトは息も荒く地面に両手をついて突っ伏し、目からは涙が滲んでいた。
『……ひどいよ。 ルフィ……』
涙目でルフィを見上げて睨むが、満足そうに笑うルフィには何も伝わっていない。
「わはははっ! 面白かっただろ!」
ミコトはがっくりと肩を落とした。
運が良かったのは引っ張られた時に木にぶつからなかったぐらいだ。
ミコトは本当に怖くて嫌だったから、ルフィを見つめて、念を押すよう頼む。
『これは、もう怖いからやめて……!』
ルフィもミコトの本気さを感じたのか笑うのを止めた。
「怖かったのか?」
すると、ルフィは聞きながらミコトの前にしゃがんで、目線を同じにすると覗きこむ。
『うん……怖かった』
目を閉じて息を吐いて頷くミコトにルフィは 「そっか、分かった……」 と呟いた。
ミコトは分かってくれた……とホッと安堵の息を吐いた瞬間、耳を疑う言葉が聞こえた。
「次はなんか考えとく」
『え!?』
ルフィの真剣な顔と呟きに目を丸くして、ルフィをマジマジと見つめた。
怖くて滲んでいた涙も一瞬で引っ込む。
(次!? ……次って何?)
ルフィは困惑して瞬きを繰り返すミコトに笑うと、立ちあがって手を差し伸べた。
「ほら、行くぞ!」
『う、うん』
混乱するミコトは言われるままにルフィの手に向かって手を伸ばす。
ルフィはしっかり握るとミコトを引っ張って立ちあがらせた。
そんな二人の様子をコビーは口をポカン……と開けて見ていた。
アルビダの黒旗は横顔の髑髏にハート。
(あれかな? 行ってみよう!)
しばらくして、島に上陸したが、今いる場所はアルビダの休息地の反対側だ。
目蓋を閉じて、島を感じることに集中する。
空気中の水蒸気や水脈に沿って覇気が流れて広がっていく。
水人間のミコトだからこその広範囲で正確な見聞色だが、音は聞こえない。
(拠点に人がいないって事は……確か——)
ルフィとコビーとアルビダは既に出会っているのだろう。
記憶を辿りながら、森の方へ集中すると、アルビダを先頭に海賊達が歩いていた。
(ルフィとコビーはどこ? あっ!?)
ルフィが入っていた酒樽が地面に転がっている様子に、近くにいる筈と眉を寄せた瞬間、二人を見つけた。
(——いた!)
ミコトには森の中でルフィとコビーが何やら話している様子が視えた。
それに怒鳴りながらアルビダがルフィの所へ向かっている。
(少し待って、ここから真っ直ぐでいいかな……)
起きる事を邪魔しないかと心配した直後に、ルフィがアルビダを殴っていた。
驚いて目をパッと開けて、ミコトは駆け出した。
◇◆◇
海賊達が気絶したアルビダを連れて去って行く。
ルフィはさてと——と、腕を後ろに伸ばしてから頭の上で交差させた。
「——どうすっかなー。 ミコトとはぐれちまったし……」
本当に困った顔のルフィにコビーが島と周辺の地理について話した。
「大渦で、はぐれたというルフィさんの仲間ですね。 実はあの大渦からは、この島が一番近いところにあるんですよ。 海岸は休息地から島の反対側まで続いています」
コビーの話にルフィは顔を輝かせた。
「そうなのか? じゃあ、ミコトもこの島に……?」
「ええ、辿り着いているかもしれません。 ただ……」
(無事でいるとは思えない……)
残念そうにコビーは俯いた。
「よし、探しに行くよ。 おれ」
ルフィは思いっきり背伸びをして笑った。
すぐさま、コビーは両手を振り、無謀すぎるとルフィを止める。
「ルフィさん、必ず見つかるかどうかは分からないですよ! それに、渦にのまれて……生きてるかどうかっ——て、痛い!」
ガツーン!
心配して必死に止めるコビーは不吉な事を言いかけて、ルフィに拳骨を頭に落とされた。
コビーの頭と耳に音が響く。
「痛いっ! 殴るなんてひどいですよ!」
あまりの痛さに頭を抱えるコビーにルフィは怒っていた。
「おまえが悪い。 ミコトは “また会う” って、 “会えるから” って言ったんだぞ!」
コビーは申し訳なさそうな顔をして、痛さで涙が滲む目でルフィを見た。
仲間を思うルフィに酷い事を言ってしまったとコビーは謝る。
「……すみません。 ルフィさん」
ルフィの諦めない強さにコビーは自分も強くありたいと手を握り締めた。
「ぼくもお手伝いします。 一緒に探しましょう」
「おう!」
ルフィはコビーが分かったならいい! と満足すると元気よく右手をあげた。
「よし、行くぞ!」
「はい!」
◇◆◇
森を真っ直ぐ走り抜けるミコトの目の前には、生い茂る木の間からルフィ達が見えてきた。
『ルフィ!』
声をあげて手を振りながら走る。
ルフィはその声が聞こえたのか、探しに行くぞという手を下ろした。
そして、声のする方に振り向くと走ってくるミコトが見えて喜んで手を振った。
「ミコト! 無事だったのかー!」
叫ぶと同時に、ルフィは嬉しくてゴムの両腕をミコトにビヨーン! と勢いよく伸ばす。
瞬間、ミコトは今にも自分に向かってくる両腕に走る足を止めた。
(嘘っ!)
ミコトは目を見開き、信じられないという顔をしている。
『なっ!』
(これは……まさか!? ヤダ!)
反射的に体が逃げようとしたが、すでに間に合う距離ではなかった。
というより、何故逃げようとしたのか。
水の体に変わればいいのに、驚きすぎて判断出来なかったのだろう。
そして、一瞬—— ルフィの両腕のほうが早かった。
ルフィはミコトの腰をガシッ! と掴むとニカリと笑う。
その、笑顔を見たミコトは顔を引き攣らせた。
『い……嫌っ!』
ルフィはゴムの反動でミコトの体を一気に引き戻す。
ミコトはバンザイのポーズで凄い勢いで引っ張られた。
『きゃあぁぁぁぁぁ!!』
ミコトの恐怖で上がる叫び声が島に響き渡った。
バチン!
ルフィの腕が戻る。
ミコトは息も荒く地面に両手をついて突っ伏し、目からは涙が滲んでいた。
『……ひどいよ。 ルフィ……』
涙目でルフィを見上げて睨むが、満足そうに笑うルフィには何も伝わっていない。
「わはははっ! 面白かっただろ!」
ミコトはがっくりと肩を落とした。
運が良かったのは引っ張られた時に木にぶつからなかったぐらいだ。
ミコトは本当に怖くて嫌だったから、ルフィを見つめて、念を押すよう頼む。
『これは、もう怖いからやめて……!』
ルフィもミコトの本気さを感じたのか笑うのを止めた。
「怖かったのか?」
すると、ルフィは聞きながらミコトの前にしゃがんで、目線を同じにすると覗きこむ。
『うん……怖かった』
目を閉じて息を吐いて頷くミコトにルフィは 「そっか、分かった……」 と呟いた。
ミコトは分かってくれた……とホッと安堵の息を吐いた瞬間、耳を疑う言葉が聞こえた。
「次はなんか考えとく」
『え!?』
ルフィの真剣な顔と呟きに目を丸くして、ルフィをマジマジと見つめた。
怖くて滲んでいた涙も一瞬で引っ込む。
(次!? ……次って何?)
ルフィは困惑して瞬きを繰り返すミコトに笑うと、立ちあがって手を差し伸べた。
「ほら、行くぞ!」
『う、うん』
混乱するミコトは言われるままにルフィの手に向かって手を伸ばす。
ルフィはしっかり握るとミコトを引っ張って立ちあがらせた。
そんな二人の様子をコビーは口をポカン……と開けて見ていた。