Black Rose
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俺はドフラミンゴに呼ばれて、奴の隠れ家の一つらしい島に来ていた。
他にもあるが、ここは初めて来た。
というより存在すら知らなかった。
ある意味本当に秘密なのだろう。
小さな島は海流がぶつかり合い、行き方を知らなきゃ絶対に来れないであろう場所。
美しいレンガ造りの家が薔薇の庭の先に見える。
華麗な薔薇のアーチを抜け、花の香る道を行くと玄関があった。
奴はそのまま呼び鈴も鳴らさずに構わず家に入る。
扉が開きカラン……とフラミンゴを象ったドアベルの音が鳴った。
驚くことに奴は玄関で靴を脱いで、俺にも脱がさせた。
「靴を脱いで、こいつを履け」
変わった家だ……。
何で靴を脱がなくちゃいけねェんだ。
渋々、放り投げられたモフッとしたスリッパを履いた。
すると廊下から中年の男が駆けつけてきた。
「旦那様……いらしたんですね」
はっ? 誰が旦那様だ? と思ったが、この目の前のピンクの男しかいない。
「ああ、●●は?」
「お昼寝しております」
「そうか」
背後で男が御用があれば呼んで下さいと頭を下げた。
どうやらこの家の執事のようだ。
奴が足早に廊下を抜けていき、その後を俺はついていく。
廊下は踏み心地のいいカーペットが敷かれていた。
落ち着いた亜麻色は奴の趣味ではない。
すぐにやたらと広い居間とキッチンに出た。
部屋の作りも変わっている。
そのまま通り過ぎて進むと、ある部屋の扉の前についた。
奴は玄関と同じく当たり前のようにずかずかと入って行った。
さすがに俺はそれ以上はいけないだろうと判断して入口で待つことにした。
開けっ放しの扉からおれは部屋を見回して、一目で女の部屋だと分かった。
揃えられた調度品は趣味が良く、チェストの上には小物入れやクマの人形、写真と飾られている。
天井はやけに高く、大きい窓は開け放たれ、気持ちのいい風が薔薇の匂いを運んでいた。
揺れるカーテン。
薔薇の香りと波の音。
つい、ここで昼寝なんかしたら、さぞ気持ちがいいだろうなとか思った。
部屋の中央には滑らな光沢のシルクが床にまで広げさせた天蓋つきのベッドがあった。
人の気配を感じた。
さっき、執事が誰か寝てるとか言ってたな……。
奴が手を軽くあげて振り返る。
「そこで待ってろ」
言われなくても誰が部屋に入るものかっ!
奴はベッドに近付くと白い布の中へと入った。
薄まるピンクの影はベッドに腰掛けた。
横たわるもう一つの影が動く。
どうやら奴の気配に起きたようで、ゆっくりと半身を起こしていく透ける姿は……女だ。
奴が手を伸ばして、女の頬を撫でているのが分かる。
影が奴に抱きついた。
奴の女の1人か……。
こんな誰も来れないような場所に隠すほどの女。
どんな女だ?
「待たせたな……」
奴の手に引かれて影の主が姿を見せた。
俺とそう年は変わらなさそうな女は白いワンピースを着ていて可憐だった。
どこまでも暗く汚れた奴がこんな純真という言葉が似合う女を囲ってるとは……。
奴は含み笑いを洩らしておれを見た。
「フッフッフッ……ロー、こっちに来い」
女の細い肩に奴のデカい手がのっていた。
どうやら紹介するつもりらしい。
別にされたくもねェ……。
俺はお前とあまり関わりたくねェんだよ。
女に無言で形だけの挨拶をした。
奴の女のご機嫌取りなんてしたくもねェ。
奴はそんな俺に慣れてるのか、フフッとあの嫌な笑いを洩らすだけだ。
最悪といっていい俺の態度に、この女もまた気にした様子はない。
ふんわりと甘い砂糖菓子のように微笑した。
清らかな笑みは自分が汚れていると実感させられた。
『はじめまして、▲▲・●●です』
女の丁寧な挨拶と透き通った声の後に、奴のふざけた声。
「フフッ……おれの娘だ」
「……っ……!?」
奴の一言に俺は驚いて動けなかった。
姓が違うのは母親のか……。
目を見開く俺に奴は勝手に話し始めた。
この島に母娘を住まわせていたが、母親が病気で亡くなった為、娘を自分のもとへと連れて行くという事だ。
本来ならこのまま奴と一緒にドレスローザに行くはずが放置できない事が起きたらしい。
それで、俺が奴が戻って来る間、心配だからボディーガード兼世話係を頼まれたわけだが……迷惑このうえない依頼だ。
俺にも都合っつうものがある。
娘のお守りなんてしたくねェ。
たまたま、近くの海にいた事が仇になった。
――が、奴の傘下にいる俺は断ることも出来ずにこうしている。
玄関で俺と娘と執事は奴を見送る。
「言わなくても分かってるよな?」
「……ああ」
念を押されなくても誰がお前の娘になんて手ェ出すかよ。
こっちから願い下げだ。
「じゃ、俺が戻ってくるまで待ってろよ?」
奴の娘に掛ける聞いた事もねェ優しい声音に一瞬吐き気がした。
娘にとっては慣れた行動なのだろう。
ふわりと微笑み返し、奴が娘に手を伸ばして抱き締めた。
ピンクの羽にファサ……ッと娘は埋もれた。
『待ってるから……早くね』
「フッフフフ……いい子にな」
娘の額に当たり前のようにキスする姿。
父親に見えねェ……。
何故って、奴は娘と同じ年ぐらいの女とも寝てるのを知っている。
この娘は知ってんのか?
黙っている俺を奴はニヤリと見て笑うと屋敷を後にした。
残ったのは娘と俺だけ。
執事は茶を淹れるとか言って、いなくなっていた。
佇む俺と娘の距離は変わらない。
こうしていても仕方ない……。
「おい、お前」
『はい?』
「とりあえず、この家をザッと案内しろ」
『……ええ』
一瞬の間の後に笑った顔は可愛いな……とか不覚にも思ってしまった。
金髪は奴よりも薄い色だ。
瞳は空色で顔立ちは奴に似ていない。
きっと母親に似たんだろう。
玄関から真っ直ぐに伸びる廊下の先の居間に戻り、この女の部屋、廊下向かいには奴と今はいない母親の寝室。
その奥には書斎と執事室に物置部屋。
客室はないらしい。
どうやら、俺は居間のソファで寝泊まりする事になりそうだ……。
他にもあるが、ここは初めて来た。
というより存在すら知らなかった。
ある意味本当に秘密なのだろう。
小さな島は海流がぶつかり合い、行き方を知らなきゃ絶対に来れないであろう場所。
美しいレンガ造りの家が薔薇の庭の先に見える。
華麗な薔薇のアーチを抜け、花の香る道を行くと玄関があった。
奴はそのまま呼び鈴も鳴らさずに構わず家に入る。
扉が開きカラン……とフラミンゴを象ったドアベルの音が鳴った。
驚くことに奴は玄関で靴を脱いで、俺にも脱がさせた。
「靴を脱いで、こいつを履け」
変わった家だ……。
何で靴を脱がなくちゃいけねェんだ。
渋々、放り投げられたモフッとしたスリッパを履いた。
すると廊下から中年の男が駆けつけてきた。
「旦那様……いらしたんですね」
はっ? 誰が旦那様だ? と思ったが、この目の前のピンクの男しかいない。
「ああ、●●は?」
「お昼寝しております」
「そうか」
背後で男が御用があれば呼んで下さいと頭を下げた。
どうやらこの家の執事のようだ。
奴が足早に廊下を抜けていき、その後を俺はついていく。
廊下は踏み心地のいいカーペットが敷かれていた。
落ち着いた亜麻色は奴の趣味ではない。
すぐにやたらと広い居間とキッチンに出た。
部屋の作りも変わっている。
そのまま通り過ぎて進むと、ある部屋の扉の前についた。
奴は玄関と同じく当たり前のようにずかずかと入って行った。
さすがに俺はそれ以上はいけないだろうと判断して入口で待つことにした。
開けっ放しの扉からおれは部屋を見回して、一目で女の部屋だと分かった。
揃えられた調度品は趣味が良く、チェストの上には小物入れやクマの人形、写真と飾られている。
天井はやけに高く、大きい窓は開け放たれ、気持ちのいい風が薔薇の匂いを運んでいた。
揺れるカーテン。
薔薇の香りと波の音。
つい、ここで昼寝なんかしたら、さぞ気持ちがいいだろうなとか思った。
部屋の中央には滑らな光沢のシルクが床にまで広げさせた天蓋つきのベッドがあった。
人の気配を感じた。
さっき、執事が誰か寝てるとか言ってたな……。
奴が手を軽くあげて振り返る。
「そこで待ってろ」
言われなくても誰が部屋に入るものかっ!
奴はベッドに近付くと白い布の中へと入った。
薄まるピンクの影はベッドに腰掛けた。
横たわるもう一つの影が動く。
どうやら奴の気配に起きたようで、ゆっくりと半身を起こしていく透ける姿は……女だ。
奴が手を伸ばして、女の頬を撫でているのが分かる。
影が奴に抱きついた。
奴の女の1人か……。
こんな誰も来れないような場所に隠すほどの女。
どんな女だ?
「待たせたな……」
奴の手に引かれて影の主が姿を見せた。
俺とそう年は変わらなさそうな女は白いワンピースを着ていて可憐だった。
どこまでも暗く汚れた奴がこんな純真という言葉が似合う女を囲ってるとは……。
奴は含み笑いを洩らしておれを見た。
「フッフッフッ……ロー、こっちに来い」
女の細い肩に奴のデカい手がのっていた。
どうやら紹介するつもりらしい。
別にされたくもねェ……。
俺はお前とあまり関わりたくねェんだよ。
女に無言で形だけの挨拶をした。
奴の女のご機嫌取りなんてしたくもねェ。
奴はそんな俺に慣れてるのか、フフッとあの嫌な笑いを洩らすだけだ。
最悪といっていい俺の態度に、この女もまた気にした様子はない。
ふんわりと甘い砂糖菓子のように微笑した。
清らかな笑みは自分が汚れていると実感させられた。
『はじめまして、▲▲・●●です』
女の丁寧な挨拶と透き通った声の後に、奴のふざけた声。
「フフッ……おれの娘だ」
「……っ……!?」
奴の一言に俺は驚いて動けなかった。
姓が違うのは母親のか……。
目を見開く俺に奴は勝手に話し始めた。
この島に母娘を住まわせていたが、母親が病気で亡くなった為、娘を自分のもとへと連れて行くという事だ。
本来ならこのまま奴と一緒にドレスローザに行くはずが放置できない事が起きたらしい。
それで、俺が奴が戻って来る間、心配だからボディーガード兼世話係を頼まれたわけだが……迷惑このうえない依頼だ。
俺にも都合っつうものがある。
娘のお守りなんてしたくねェ。
たまたま、近くの海にいた事が仇になった。
――が、奴の傘下にいる俺は断ることも出来ずにこうしている。
玄関で俺と娘と執事は奴を見送る。
「言わなくても分かってるよな?」
「……ああ」
念を押されなくても誰がお前の娘になんて手ェ出すかよ。
こっちから願い下げだ。
「じゃ、俺が戻ってくるまで待ってろよ?」
奴の娘に掛ける聞いた事もねェ優しい声音に一瞬吐き気がした。
娘にとっては慣れた行動なのだろう。
ふわりと微笑み返し、奴が娘に手を伸ばして抱き締めた。
ピンクの羽にファサ……ッと娘は埋もれた。
『待ってるから……早くね』
「フッフフフ……いい子にな」
娘の額に当たり前のようにキスする姿。
父親に見えねェ……。
何故って、奴は娘と同じ年ぐらいの女とも寝てるのを知っている。
この娘は知ってんのか?
黙っている俺を奴はニヤリと見て笑うと屋敷を後にした。
残ったのは娘と俺だけ。
執事は茶を淹れるとか言って、いなくなっていた。
佇む俺と娘の距離は変わらない。
こうしていても仕方ない……。
「おい、お前」
『はい?』
「とりあえず、この家をザッと案内しろ」
『……ええ』
一瞬の間の後に笑った顔は可愛いな……とか不覚にも思ってしまった。
金髪は奴よりも薄い色だ。
瞳は空色で顔立ちは奴に似ていない。
きっと母親に似たんだろう。
玄関から真っ直ぐに伸びる廊下の先の居間に戻り、この女の部屋、廊下向かいには奴と今はいない母親の寝室。
その奥には書斎と執事室に物置部屋。
客室はないらしい。
どうやら、俺は居間のソファで寝泊まりする事になりそうだ……。