お題:恋する少年
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“明日こそきっと”
意識した瞬間に人って変わるんだな。
今日のおれは用もないのに一年のフロアに行こうとしてる。
偶然、会えねェかなとか期待して。
「…………」
会ったら、なんて言う?
当然、聞くよな●●は……。
『どうしたんですか?』 とかさ。
……思いつかねェ。
あ……!
こんなのどうだ? ―― ルフィが心配で……。
いや、使えねェ。
あの弟の何を心配するんだ。
いや、何かしでかしてねェかは気にはなるけど……。
自分でなんとかするだろ。
なんかねェのか!?
頭を抱えるおれはつい、その場に座り込んでいた。
「何してんだ……火拳屋」
ん?
顔を上げればいつも目の下にクマを作ってる男。
「ロー……」
「頭が痛ェのか?」
同じクラスの不健康そうなコイツは何故か保健委員……謎だ。
「いや、痛くねェよ」
「じゃ、何で階段の踊り場でしゃがんでんだ。 迷惑なんだよ」
一言多い……とさっと立ち上がった。
直後、いるはずのない●●の声がした。
『ロー先輩! あ、エース先輩こんにちは!』
「ああ、お前か」
「あぁ――……って!?」
―― はぁ!?
どういう事だ!?
何でこんなヤツと●●が知り合いなんだよ!
動揺したおれは思わずローを睨んでしまう。
……しまった。
奴の口端が上がるが見えた。
フフン……とおれの内心を見透かしたように笑う。
「この前、ケガした奴は大丈夫か?」
『はい! ありがとうございます。 お礼を言おうと思ってて、ここで会えて良かったです。 三年生のフロアって行きづらくて――』
おれも一年の時、そうだったかな……覚えてねェや。
●●とローの話はすぐに終わった。
『―― 私、教室に戻りますね。 ありがとうございました』
ペコっとローにお辞儀する●●とおれは目が合った。
心臓がドクン……と鳴った。
僅かにニコリと笑う唇が可愛いくて、赤くなりそうになるのを誤魔化す。
「じゃあな」
ぎこちなく片手を上げるおれに●●は 『はい!』 と会釈して階段を下りて行く。
翻るスカートが短くねェ? と思っちまう。
眉間に皺を寄せてると、ローの笑いを堪える声が聞こえた。
「くくっ…く……! じゃあな……って―― 」
「うるさい!」
「分かりやすすぎだろ火拳屋……くくっ」
「何がだよ!」
「あの女だよ」
上がる口元は惚れてんだろ? と言っていた。
「……フン」
目を逸らすおれにローはいらない事を語り出す。
「一年のあの女に会いたくて、お前はここで――」
「黙れよ!」
大きくなる声はローの言う事が正解だからで、嫌な奴に知られたと思った。
クソ……。
相変わらず薄く笑ってるローはとんでもない事を口にする。
「狙ってる奴は多いな」
「何!?」
そんな話知らねェ。
「おれから言えんのはそれだけだ」
「…………」
それで背中押してるつもりか?
何だよ、それ……。
「役に立たねェな」
「あァ!?」
睨むローの肩をおれはポンと軽く触れた。
「―― けど、ありがとな」
おかげで決心ついたとローに二ィと笑って返した。
途端にローの目の端が笑う。
「素直に言えねェのかよ」
「言っただろ」
「一言多い」
「お前に言われたくねェよ」
階段を上るおれはふと踊り場を振り返った。
明日は●●に声を掛けよう――
意識した瞬間に人って変わるんだな。
今日のおれは用もないのに一年のフロアに行こうとしてる。
偶然、会えねェかなとか期待して。
「…………」
会ったら、なんて言う?
当然、聞くよな●●は……。
『どうしたんですか?』 とかさ。
……思いつかねェ。
あ……!
こんなのどうだ? ―― ルフィが心配で……。
いや、使えねェ。
あの弟の何を心配するんだ。
いや、何かしでかしてねェかは気にはなるけど……。
自分でなんとかするだろ。
なんかねェのか!?
頭を抱えるおれはつい、その場に座り込んでいた。
「何してんだ……火拳屋」
ん?
顔を上げればいつも目の下にクマを作ってる男。
「ロー……」
「頭が痛ェのか?」
同じクラスの不健康そうなコイツは何故か保健委員……謎だ。
「いや、痛くねェよ」
「じゃ、何で階段の踊り場でしゃがんでんだ。 迷惑なんだよ」
一言多い……とさっと立ち上がった。
直後、いるはずのない●●の声がした。
『ロー先輩! あ、エース先輩こんにちは!』
「ああ、お前か」
「あぁ――……って!?」
―― はぁ!?
どういう事だ!?
何でこんなヤツと●●が知り合いなんだよ!
動揺したおれは思わずローを睨んでしまう。
……しまった。
奴の口端が上がるが見えた。
フフン……とおれの内心を見透かしたように笑う。
「この前、ケガした奴は大丈夫か?」
『はい! ありがとうございます。 お礼を言おうと思ってて、ここで会えて良かったです。 三年生のフロアって行きづらくて――』
おれも一年の時、そうだったかな……覚えてねェや。
●●とローの話はすぐに終わった。
『―― 私、教室に戻りますね。 ありがとうございました』
ペコっとローにお辞儀する●●とおれは目が合った。
心臓がドクン……と鳴った。
僅かにニコリと笑う唇が可愛いくて、赤くなりそうになるのを誤魔化す。
「じゃあな」
ぎこちなく片手を上げるおれに●●は 『はい!』 と会釈して階段を下りて行く。
翻るスカートが短くねェ? と思っちまう。
眉間に皺を寄せてると、ローの笑いを堪える声が聞こえた。
「くくっ…く……! じゃあな……って―― 」
「うるさい!」
「分かりやすすぎだろ火拳屋……くくっ」
「何がだよ!」
「あの女だよ」
上がる口元は惚れてんだろ? と言っていた。
「……フン」
目を逸らすおれにローはいらない事を語り出す。
「一年のあの女に会いたくて、お前はここで――」
「黙れよ!」
大きくなる声はローの言う事が正解だからで、嫌な奴に知られたと思った。
クソ……。
相変わらず薄く笑ってるローはとんでもない事を口にする。
「狙ってる奴は多いな」
「何!?」
そんな話知らねェ。
「おれから言えんのはそれだけだ」
「…………」
それで背中押してるつもりか?
何だよ、それ……。
「役に立たねェな」
「あァ!?」
睨むローの肩をおれはポンと軽く触れた。
「―― けど、ありがとな」
おかげで決心ついたとローに二ィと笑って返した。
途端にローの目の端が笑う。
「素直に言えねェのかよ」
「言っただろ」
「一言多い」
「お前に言われたくねェよ」
階段を上るおれはふと踊り場を振り返った。
明日は●●に声を掛けよう――
おしまい。
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