Happy!
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“Happy Halloween!”
ハロウィンでのお約束。
甘いお菓子?
それとも悪戯?
どっちにする?
それは誰が決めたのか。
確信犯のおれの彼女は違かった――
放送室の片づけに没頭するおれを呼ぶのは生徒であり同時に恋人でもある●●。
『ゾロ!』
「何だ?」
人目を盗んで来た●●に振り返れば、ちょうど後ろ手で扉をそっと閉めていた。
手を止めるおれに嬉しそうに近づく●●は可愛い。
そして、言い掛ける●●の悪戯な目におれは溜息をつく。
『あのね……』
この時期、決まって聞かれる台詞とやりとりだ。
校内でも何度も聞かれてうんざりしていた。
だから、最後まで聞かずに先に言ってやる。
「菓子くれ」
●●は先に言うおれに気を悪くした様子もなく笑った。
『ふふ……やっぱり、みんなに聞かれてたんだ?』
「まあな」
聞き飽きたとばかりに息をつくおれに●●は仕方ないよと微笑する。
手紙や告白される事に嫉妬というものをしない●●におれは楽だな……と感じる反面、少しぐらい妬けよとも思う。
他の女と違って、●●は少し斜め上の考えと行動をする。
だから……年下だろうが惹かれるんだけどな。
笑顔の●●は制服のブレザーのポケットに手を入れていた。
本当に菓子をくれんのか……とぼんやり眺めて出て来たのは―― 飴玉一つ。
おれの手にのせてニコリと可愛らしく笑う●●。
『はい!』
「…………」
黙って飴を見つめるおれに●●が聞いてきた。
『私も言っていい?』
あのバカげた遊びをすると思ってんのか?
したくねェな……と見るおれを期待する瞳で見つめてくる。
こいつ……。
おれがその目に弱いの知ってるとしか思えねェ。
見つめ合って三秒……おれは逸らした。
惚れた弱みで、仕方ないと息を吐く。
「菓子なんてねェぞ」
おれの言葉に一瞬悪戯が成功したという笑みを見せて、●●は首を傾げた。
「何だよ?」
『あるでしょ?』
●●が視線で指すのはおれの手にある飴。
確かにあるな。
今、お前に貰った飴が……。
これを返すのか?
疑問が浮かんで即座に悟って口角が上がる。
そういうわけか……。
今、ここは学校内の放送室。
用でも無ければ近づかないだろう。
期待されたんだ……応えてやらねェとな。
くれてやるよ。
おれは手にする飴を袋から取って口に入れる。
カラン……と口内で転がる飴。
「……欲しいんだろ?」
『……うん』
仕掛けた癖に照れて俯く●●の顎をそっと上げる。
目が合って、頬を染める●●は掠れるように甘えた。
『……ちょうだい』
薄く開ける唇に重ねて、舌とともに甘い飴を絡めて渡す。
少し吸って離れれば、溶ける目で尋ねられた。
どっちにする?
お菓子と悪戯――
「菓子だ……」
●●から重ねられた唇から飴を貰う。
繰り返される問いはもうない。
扉の外で時折誰かが廊下を通る足音が聞こえる。
飴が溶けてなくなるまで続けた遊び。
おれの可愛い彼女のハロウィンは――
甘いキスと悪戯の両方をするのが決まりらしい。
ハロウィンでのお約束。
甘いお菓子?
それとも悪戯?
どっちにする?
それは誰が決めたのか。
確信犯のおれの彼女は違かった――
放送室の片づけに没頭するおれを呼ぶのは生徒であり同時に恋人でもある●●。
『ゾロ!』
「何だ?」
人目を盗んで来た●●に振り返れば、ちょうど後ろ手で扉をそっと閉めていた。
手を止めるおれに嬉しそうに近づく●●は可愛い。
そして、言い掛ける●●の悪戯な目におれは溜息をつく。
『あのね……』
この時期、決まって聞かれる台詞とやりとりだ。
校内でも何度も聞かれてうんざりしていた。
だから、最後まで聞かずに先に言ってやる。
「菓子くれ」
●●は先に言うおれに気を悪くした様子もなく笑った。
『ふふ……やっぱり、みんなに聞かれてたんだ?』
「まあな」
聞き飽きたとばかりに息をつくおれに●●は仕方ないよと微笑する。
手紙や告白される事に嫉妬というものをしない●●におれは楽だな……と感じる反面、少しぐらい妬けよとも思う。
他の女と違って、●●は少し斜め上の考えと行動をする。
だから……年下だろうが惹かれるんだけどな。
笑顔の●●は制服のブレザーのポケットに手を入れていた。
本当に菓子をくれんのか……とぼんやり眺めて出て来たのは―― 飴玉一つ。
おれの手にのせてニコリと可愛らしく笑う●●。
『はい!』
「…………」
黙って飴を見つめるおれに●●が聞いてきた。
『私も言っていい?』
あのバカげた遊びをすると思ってんのか?
したくねェな……と見るおれを期待する瞳で見つめてくる。
こいつ……。
おれがその目に弱いの知ってるとしか思えねェ。
見つめ合って三秒……おれは逸らした。
惚れた弱みで、仕方ないと息を吐く。
「菓子なんてねェぞ」
おれの言葉に一瞬悪戯が成功したという笑みを見せて、●●は首を傾げた。
「何だよ?」
『あるでしょ?』
●●が視線で指すのはおれの手にある飴。
確かにあるな。
今、お前に貰った飴が……。
これを返すのか?
疑問が浮かんで即座に悟って口角が上がる。
そういうわけか……。
今、ここは学校内の放送室。
用でも無ければ近づかないだろう。
期待されたんだ……応えてやらねェとな。
くれてやるよ。
おれは手にする飴を袋から取って口に入れる。
カラン……と口内で転がる飴。
「……欲しいんだろ?」
『……うん』
仕掛けた癖に照れて俯く●●の顎をそっと上げる。
目が合って、頬を染める●●は掠れるように甘えた。
『……ちょうだい』
薄く開ける唇に重ねて、舌とともに甘い飴を絡めて渡す。
少し吸って離れれば、溶ける目で尋ねられた。
どっちにする?
お菓子と悪戯――
「菓子だ……」
●●から重ねられた唇から飴を貰う。
繰り返される問いはもうない。
扉の外で時折誰かが廊下を通る足音が聞こえる。
飴が溶けてなくなるまで続けた遊び。
おれの可愛い彼女のハロウィンは――
甘いキスと悪戯の両方をするのが決まりらしい。
おしまい。