『あらら、どうしちゃったんですかあニンゲンさん。こんなんでへばってちゃあこの先もちませんよお〜〜〜』みたいに煽ってくる人外(っょぃ)めちゃくちゃすき


『おいニンゲンお前、どうせあと数十年すりゃぁ死んじまうんだろ？だったら折角だし俺と、俺（おれ゛）、あ゛ー……ﾝﾝﾞｯ゛(咳払い)『俺と遊ぼうぜ』(イケボ)………っっ゛しゃ決まったｧ！1回言ってみたかったんだよなコレ』


『おや？暗色の髪、黒い瞳…………おやおや？？貴方もしかしてもしかすると…………ニンゲンさんｯ！？！？！？そうですねそうですよねえぇお待ちしておりましたよずぅｯと待っておりましたこの荒れた更地世界のはしっこでたぁ〜〜〜〜ｯぷり苦節1000年間！！！やぁっと出会えましたよえぇ、えぇ……！！！！！』


『ニンゲンだっあぁああごめんなさいごめんなさい許してくださいあぁっ驚かないで怖がらないであのそんなつもりじゃなくてホントにあの数百年前なんかどっかの国いっこ消しちゃったみたいで……いやボクわかんないんですけど…………ごめんなさいぃ……違うんです新しく対人間新型装備用貫通砲（ ニ ン ゲ ン か ん つ う が た カ ノ ン ち ゃ ん）できたんでウッキウキで調子乗って試射したらなんか軌道逸れちゃって……ボクとした事がっあ゛ぁ何たる屈辱ｯ……！！！！あｯ貫通砲（カノンちゃん）については大丈夫ですよカンｯｯペキに調整してこないだの戦争で大活躍（だぁいかつやく）してもらいましたからｯ♡♡』


『わきゃあっ！！君ってばニンゲンだぁね？久しぶりに見たよね、ニンゲンなんてねぇ……うんうんそぉよね、ワタクシはカンドーしているよね！こんなにボロボロになってまでワタクシにね、逢いに来てくれたんだからぁね！』


『ぁ……何お前ら？勝手にhｹﾞﾎｯｴ゛ﾎｯ…人ん家入ってｹﾞﾎｯ何がしたいわけ…ｳﾞｯ ｵ゛ｴｪ……い゛や、まあ俺人じゃないけどｺﾞﾎｯ……あ゛？「討伐する」？｢戦って倒す｣？？？…………俺を？……嫌だねｯｴ゛ｯﾎｵｪ゛…なぁ゛もう面倒臭いはよ出てけよ……ｧｱ゛……』


『ニンゲンさんニンゲンさん、そんなに死に急いでどうするんですぅ？ま〜〜〜確かに？？？ニンゲンがニンゲンとして産まれニンゲンとして存在する事自体、この世界にとってはこれ〜〜〜ｯぽっちもメリットなどありませんがぁ…………でもでもぉ！存在を諦めて｢無駄死に｣ってぇ、それこそ！！！！神から貰い受け賜ったかけがえのない「生命」へのｯ！「冒涜」ｯ゛！！！！！！…………では、ありませんかぁ？？？？？』


『ニンゲンさんは大変ですねえ、わざわざ肉の躰に収まらなきゃいけないの、とっても窮屈そうだなと思うのですけど……ふふ、ニンゲンさんが出てくる本に『体が軽いなと思ったら背負ってるリュックサックの中身が少なかっただけだった』なんて一節を読んだことがあります。うふふ……今思い出しても、滑稽ですねえ』