《第13話》ノミカイ。
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翌朝。
営業部。
「おはようございまーす!」
秘書課がやって来た瞬間、営業部は嫌な予感しかしなかった。
先頭を歩くリナリーが、満面の笑みで営業部の島に乗り込んでくる。
「昨日はありがとうございました!」
「何がさ?」
コーヒーを飲んでいたラビが首をかしげる。
「営業部さんのおかげで、私たちも事情聴取会を開催できました!」
「……やっぱりやったさ。」
リナリーは胸を張る。
「大成功でした!」
営業部の面々が一斉に集まる。
「で?」
「成果は?」
リナリーが得意げに指を一本立てた。
「まず、告白は神田さんから」
「知ってるさ」
「酔った薫が神田さんをお持ち帰りして「食べようとした時、神田さんから『付き合うのか?』って」
「は?!」
「なんですかそれ!!」
馴れ初めを知っているラビ以外の営業部が食いついてくる。
「神田さん食われたんすか?!」
「待って聞いてない」
「秘書課の勝ちね」
勝ち誇った顔で笑うリナリー。
そして二本目の指を立てる。
「初キスのお話」
「そこまで聞けたの!?」
ラビが思わず前のめりになる。
「ユウ、そこ教えてくれなかったさ!」
「ふふん」
さらに指を立てる。
「神田さんの好きなところ。」
「……それも聞いた?」
「もちろん」
営業部がざわつく。
「なんて?」
リナリーはもったいぶって笑う。
「教えるさ」
「顔」
「「「顔」」」
営業部が復唱すると爆笑が起きる。
「確かに!神田さん顔は最高!」
「美男美女!」
リナリーは更に畳み掛ける。
「あと、神田さんの呼び方」
「ユウ、ですよね」
「知ってる」
「知ってるけど、実際に照れながら呼ぶ話を聞くのは破壊力が違いました。」
秘書課一同がうんうん頷く。
「ずるい!」
「あとですね」
「まだあるんさ!?」
「幸せ?って聞いたら」
営業部全員が静かになる。
「内緒でーす」
「なんなんさ!」
「秘書課ずるいですよ!」
「交換条件さ!」
「仕事の薫しか知らない皆さんには、勿体なさすぎる回答と表情でした」
「気になるさ!!」
ラビが机を叩く。
「なんなんさ!」
「教えません。」
「くっ……!」
営業部が悔しがる中、秘書課の面々は満足そう。
営業部は完全に敗北ムード。
ラビが神妙な顔で言う。
「負けたさ……」
「今回は秘書課の勝ちですね」
「ユウが全然喋らなかったのが敗因さ」
そこへ、タイミング悪く神田本人が営業部へやって来る。
「朝から何騒いでる」
全員の視線が集まる。
ラビが肩をぽんと叩いた。
「ユウ」
「なんだ」
「お前の彼女、めちゃくちゃ情報提供してくれるさ」
神田の眉がぴくりと動く。
「……何喋った」
リナリーがにっこり笑う。
「企業秘密です。」
「……」
神田は深いため息をつく。
「あとで聞く。」
その一言に、営業部も秘書課も顔を見合わせ――
「「あ、薫さん終わった。」」
見事に声が揃い、オフィス中に笑いが広がった。
営業部。
「おはようございまーす!」
秘書課がやって来た瞬間、営業部は嫌な予感しかしなかった。
先頭を歩くリナリーが、満面の笑みで営業部の島に乗り込んでくる。
「昨日はありがとうございました!」
「何がさ?」
コーヒーを飲んでいたラビが首をかしげる。
「営業部さんのおかげで、私たちも事情聴取会を開催できました!」
「……やっぱりやったさ。」
リナリーは胸を張る。
「大成功でした!」
営業部の面々が一斉に集まる。
「で?」
「成果は?」
リナリーが得意げに指を一本立てた。
「まず、告白は神田さんから」
「知ってるさ」
「酔った薫が神田さんをお持ち帰りして「食べようとした時、神田さんから『付き合うのか?』って」
「は?!」
「なんですかそれ!!」
馴れ初めを知っているラビ以外の営業部が食いついてくる。
「神田さん食われたんすか?!」
「待って聞いてない」
「秘書課の勝ちね」
勝ち誇った顔で笑うリナリー。
そして二本目の指を立てる。
「初キスのお話」
「そこまで聞けたの!?」
ラビが思わず前のめりになる。
「ユウ、そこ教えてくれなかったさ!」
「ふふん」
さらに指を立てる。
「神田さんの好きなところ。」
「……それも聞いた?」
「もちろん」
営業部がざわつく。
「なんて?」
リナリーはもったいぶって笑う。
「教えるさ」
「顔」
「「「顔」」」
営業部が復唱すると爆笑が起きる。
「確かに!神田さん顔は最高!」
「美男美女!」
リナリーは更に畳み掛ける。
「あと、神田さんの呼び方」
「ユウ、ですよね」
「知ってる」
「知ってるけど、実際に照れながら呼ぶ話を聞くのは破壊力が違いました。」
秘書課一同がうんうん頷く。
「ずるい!」
「あとですね」
「まだあるんさ!?」
「幸せ?って聞いたら」
営業部全員が静かになる。
「内緒でーす」
「なんなんさ!」
「秘書課ずるいですよ!」
「交換条件さ!」
「仕事の薫しか知らない皆さんには、勿体なさすぎる回答と表情でした」
「気になるさ!!」
ラビが机を叩く。
「なんなんさ!」
「教えません。」
「くっ……!」
営業部が悔しがる中、秘書課の面々は満足そう。
営業部は完全に敗北ムード。
ラビが神妙な顔で言う。
「負けたさ……」
「今回は秘書課の勝ちですね」
「ユウが全然喋らなかったのが敗因さ」
そこへ、タイミング悪く神田本人が営業部へやって来る。
「朝から何騒いでる」
全員の視線が集まる。
ラビが肩をぽんと叩いた。
「ユウ」
「なんだ」
「お前の彼女、めちゃくちゃ情報提供してくれるさ」
神田の眉がぴくりと動く。
「……何喋った」
リナリーがにっこり笑う。
「企業秘密です。」
「……」
神田は深いため息をつく。
「あとで聞く。」
その一言に、営業部も秘書課も顔を見合わせ――
「「あ、薫さん終わった。」」
見事に声が揃い、オフィス中に笑いが広がった。