《第1話》オシゴト。
お名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昼休憩----------------*****
自動販売機で飲み物を買おうと薫が向かうと
「神田さん」
「チッ」
本日2度目の再会。
「チッってなんですか!無視されるよりムカつくんですけど!」
話さなくてもいいのに話しかけてしまった。
「……なんで今日パンツスーツなんだよ」
「え、似合うから。顔も良し、スタイルも良しな薫ちゃんが世のために美貌を見せつけて何が悪い」
真顔で言う。
薫は自分が周りより整っている自覚があるのだ。
そしてそんな自分が大好きである。
「かわいいでしょ?」
くるんと回ってポーズを決める。
普通の男なら喜ぶところだが、神田には効かない様子。
「無自覚美男子と一緒にすんなし」
そして薫は美しいもの、かわいいものを素直に認める。
神田の美男子ぶりも納得していた。
しかし、性格と態度が気に食わないためいつも喧嘩腰になってしまう。
2人には前髪があるかないか、
髪を結っているか下ろしているか
それくらいしか違いがない。
11cmの身長差も、ヒールを履いた薫とでは
5cmほどしか差がない。
本当に端から見たら美男美女。
自販機の周辺にいる社員たちが手を合わせて拝む。
その時、午後の始業のチャイムが鳴った。
「あ、コーヒー」
「ほら、遅刻出来ないんだろ」
神田は持っていたコーヒーを薫に渡す。
「あ、ありがとう」
パタパタと急いでエレベーターに乗り込む。
神田の営業力はこういう小さな気遣いもあってのことなのだろう。
素直に恩を受けた。
………のだが
「苦い。」
秘書課に戻った薫はブラックコーヒーとにらめっこする羽目になった。
他の女子社員からは
「神田さんに買ってもらったコーヒーなんてズルい」
と言われ。
あげると言っても誰ももらってくれない。
「うぅ…かくなる上は…」
「社長〜、コーヒー飲みませんかぁ?」
猫なで声で社長に押し付ける作戦に出てみた。
「薫が口移しで飲ませてくれるならな」
「セクハラですよ〜」
笑って誤魔化していると、社長が近付き
グイッと薫の顎を持ち上げる。
「薫、いつになったら愛人になるんだ?」
「一生なりません」
笑顔で断る。
いつものことだ。
クロス社長は薫のことを大いに気に入っており、
愛人契約を持ちかけてもいる。
そんな中でも薫は上手く立ち回っているのだ。
なぜ辞めないか、
単純に給料がいいから。
そして会社が好きだから。
上司はこんなんだが、薫にはそれでも苦ではなかった。
「社長、乃蒼組合の方がいらっしゃる時間です」
今日も上手くすり抜けて働く。
そして気付く。
来客のコーヒーセットに砂糖があるじゃないかと。
「準備してきますね〜」
温くなったコーヒーを片手に社長室を一旦後にする薫であった。
自動販売機で飲み物を買おうと薫が向かうと
「神田さん」
「チッ」
本日2度目の再会。
「チッってなんですか!無視されるよりムカつくんですけど!」
話さなくてもいいのに話しかけてしまった。
「……なんで今日パンツスーツなんだよ」
「え、似合うから。顔も良し、スタイルも良しな薫ちゃんが世のために美貌を見せつけて何が悪い」
真顔で言う。
薫は自分が周りより整っている自覚があるのだ。
そしてそんな自分が大好きである。
「かわいいでしょ?」
くるんと回ってポーズを決める。
普通の男なら喜ぶところだが、神田には効かない様子。
「無自覚美男子と一緒にすんなし」
そして薫は美しいもの、かわいいものを素直に認める。
神田の美男子ぶりも納得していた。
しかし、性格と態度が気に食わないためいつも喧嘩腰になってしまう。
2人には前髪があるかないか、
髪を結っているか下ろしているか
それくらいしか違いがない。
11cmの身長差も、ヒールを履いた薫とでは
5cmほどしか差がない。
本当に端から見たら美男美女。
自販機の周辺にいる社員たちが手を合わせて拝む。
その時、午後の始業のチャイムが鳴った。
「あ、コーヒー」
「ほら、遅刻出来ないんだろ」
神田は持っていたコーヒーを薫に渡す。
「あ、ありがとう」
パタパタと急いでエレベーターに乗り込む。
神田の営業力はこういう小さな気遣いもあってのことなのだろう。
素直に恩を受けた。
………のだが
「苦い。」
秘書課に戻った薫はブラックコーヒーとにらめっこする羽目になった。
他の女子社員からは
「神田さんに買ってもらったコーヒーなんてズルい」
と言われ。
あげると言っても誰ももらってくれない。
「うぅ…かくなる上は…」
「社長〜、コーヒー飲みませんかぁ?」
猫なで声で社長に押し付ける作戦に出てみた。
「薫が口移しで飲ませてくれるならな」
「セクハラですよ〜」
笑って誤魔化していると、社長が近付き
グイッと薫の顎を持ち上げる。
「薫、いつになったら愛人になるんだ?」
「一生なりません」
笑顔で断る。
いつものことだ。
クロス社長は薫のことを大いに気に入っており、
愛人契約を持ちかけてもいる。
そんな中でも薫は上手く立ち回っているのだ。
なぜ辞めないか、
単純に給料がいいから。
そして会社が好きだから。
上司はこんなんだが、薫にはそれでも苦ではなかった。
「社長、乃蒼組合の方がいらっしゃる時間です」
今日も上手くすり抜けて働く。
そして気付く。
来客のコーヒーセットに砂糖があるじゃないかと。
「準備してきますね〜」
温くなったコーヒーを片手に社長室を一旦後にする薫であった。