《第20話》コンシンカイ。
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休日の昼。
都内の大型ボーリング場。
受付前には会社の社員が続々と集まっていた。
「おはようございまーす!」
「おはよう!」
営業部も秘書課も私服姿で、いつもの会社とは違う雰囲気だ。
ラビが缶コーヒーを片手に辺りを見回す。
「ユウまださ?」
「来ますよ」
アレンが時計を見る。
その時。
「おはよー!」
薫が笑顔でやってくる。
白いブラウスにデニム、スニーカーというラフな格好。
「薫さんおはようございます!今日は私服なんですね!」
「休日だもん」
にこっと笑うだけで営業部が少しざわつく。
「やっぱ可愛いな……」
「女神だ。」
その数秒後。
後ろから神田が現れる。
黒のTシャツに薄手のパーカー、ジーンズ。
「ユウ!」
薫が手を振る。
神田も自然に隣へ。
「車停めれた?」
「ああ」
その自然さに営業部がため息をつく。
「休日だから距離近ぇ……」
「もう慣れたけどさ」
「でも見るとダメージ入る」
ラビが二人の前へ。
「はいはい、優勝候補のお二人さん」
「違う」
神田は即答。
薫も笑う。
「私あんまり上手くないよ?」
「ほんとさぁ?」
「ほんとほんと」
そこへクロス社長がやってくる。
「全員いるな?」
「はーい!」
「今日は親睦が目的だ。勝っても負けても楽しめ。もちろん景品はあるぞ。」
一気にざわつく。
「景品!」
「何ですか?」
「一位は高級焼肉」
「よっしゃあ!」
「二位はホテルランチ券」
「三位は商品券」
ラビの目が変わる。
「ユウ」
「なんだ」
「勝つぞ」
「知らん」
「頼むって!」
クロスが笑う。
「ちなみに最下位にも景品がある」
「何です?」
「社長と昼飯」
一瞬静まり返る。
「いらねぇ……」
「社長ひどい!」
「罰ゲームじゃないですか!」
クロスが肩をすくめる。
「失礼だな」
社員たちも笑う。
受付を済ませ、全員でレーンへ向かう。
モニターには会社名が表示されている。
「すげぇ!」
「本格的!」
係員がマイクを持つ。
「それでは各ペア、レーンをご確認ください」
モニターにペア一覧が映る。
レーン1
神田・薫
レーン2
ラビ・リナリー
レーン3
アレン・営業部主任
……
ラビがモニターを見て笑う。
「やっぱり一緒か」
「社長の仕業だろ」
クロスは知らん顔。
「偶然だ」
「絶対違います」
薫が神田を見る。
「よろしくね」
「ああ」
「足引っ張ったらごめん」
「気にするな」
その一言だけで少し安心したように笑う薫。
その様子を見ていた若手社員が小声で言う。
「神田さん、会社じゃあんなに無表情なのに……」
「彼女相手だと優しいよな」
「ちゃんと表情違う」
ラビが聞こえるように言う。
「おいユウ」
「なんだ」
「イチャイチャ禁止な」
「してない」
「今の会話だけで十分なんだよ!」
周りは大笑い。
薫も照れ笑いしながら、
「普通に話しただけなのに」
「その”普通”が羨ましいんです!」
営業部から一斉にツッコミが飛び、ボーリング場は試合開始前から笑い声に包まれていた。
都内の大型ボーリング場。
受付前には会社の社員が続々と集まっていた。
「おはようございまーす!」
「おはよう!」
営業部も秘書課も私服姿で、いつもの会社とは違う雰囲気だ。
ラビが缶コーヒーを片手に辺りを見回す。
「ユウまださ?」
「来ますよ」
アレンが時計を見る。
その時。
「おはよー!」
薫が笑顔でやってくる。
白いブラウスにデニム、スニーカーというラフな格好。
「薫さんおはようございます!今日は私服なんですね!」
「休日だもん」
にこっと笑うだけで営業部が少しざわつく。
「やっぱ可愛いな……」
「女神だ。」
その数秒後。
後ろから神田が現れる。
黒のTシャツに薄手のパーカー、ジーンズ。
「ユウ!」
薫が手を振る。
神田も自然に隣へ。
「車停めれた?」
「ああ」
その自然さに営業部がため息をつく。
「休日だから距離近ぇ……」
「もう慣れたけどさ」
「でも見るとダメージ入る」
ラビが二人の前へ。
「はいはい、優勝候補のお二人さん」
「違う」
神田は即答。
薫も笑う。
「私あんまり上手くないよ?」
「ほんとさぁ?」
「ほんとほんと」
そこへクロス社長がやってくる。
「全員いるな?」
「はーい!」
「今日は親睦が目的だ。勝っても負けても楽しめ。もちろん景品はあるぞ。」
一気にざわつく。
「景品!」
「何ですか?」
「一位は高級焼肉」
「よっしゃあ!」
「二位はホテルランチ券」
「三位は商品券」
ラビの目が変わる。
「ユウ」
「なんだ」
「勝つぞ」
「知らん」
「頼むって!」
クロスが笑う。
「ちなみに最下位にも景品がある」
「何です?」
「社長と昼飯」
一瞬静まり返る。
「いらねぇ……」
「社長ひどい!」
「罰ゲームじゃないですか!」
クロスが肩をすくめる。
「失礼だな」
社員たちも笑う。
受付を済ませ、全員でレーンへ向かう。
モニターには会社名が表示されている。
「すげぇ!」
「本格的!」
係員がマイクを持つ。
「それでは各ペア、レーンをご確認ください」
モニターにペア一覧が映る。
レーン1
神田・薫
レーン2
ラビ・リナリー
レーン3
アレン・営業部主任
……
ラビがモニターを見て笑う。
「やっぱり一緒か」
「社長の仕業だろ」
クロスは知らん顔。
「偶然だ」
「絶対違います」
薫が神田を見る。
「よろしくね」
「ああ」
「足引っ張ったらごめん」
「気にするな」
その一言だけで少し安心したように笑う薫。
その様子を見ていた若手社員が小声で言う。
「神田さん、会社じゃあんなに無表情なのに……」
「彼女相手だと優しいよな」
「ちゃんと表情違う」
ラビが聞こえるように言う。
「おいユウ」
「なんだ」
「イチャイチャ禁止な」
「してない」
「今の会話だけで十分なんだよ!」
周りは大笑い。
薫も照れ笑いしながら、
「普通に話しただけなのに」
「その”普通”が羨ましいんです!」
営業部から一斉にツッコミが飛び、ボーリング場は試合開始前から笑い声に包まれていた。