『はい、あーん。』 [江戸川コナン vs 服部平次]
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ー『はい、あーん。』ー
「自分ら、いつもそんな感じなん?」
『え?』
「はぁ?」
真横から聴こえた服部くんの声に少し驚いてビクッと身体を震わせる私。
私の正面に座るコナンくんは、分厚いホームズの本から顔を上げると不機嫌そうに眉を寄せた。
『えっと服部くん?......どうかした?』
「何か文句あんのかよ」
「いやぁ、文句っちゅーか......」
小さく唸りながらモゴモゴと言葉を濁す服部くん。その煮え切らない様子に私とコナンくんは顔を見合せて首を傾げた。
『あ、服部くんもこっちのケーキが良かった?』
「ヒロインさん...ちゃうねん、そうやなくて...」
一口サイズに切ったケーキをフォークに乗せて、あーん、とコナンくんに差し出しながら問い掛けてみたけど、服部くんは左右に首を振る。
何か悩み事かなぁ。
「何だよ服部...もう読み終わったのか?早いな」
服部くんの手にしてるエラリー・クイーンの推理小説をチラリと横目で見つつ、パクっとケーキを頬張るコナンくん。その小さな口にクリームが付いたのを見て、私はティッシュで拭い取った。
「や、もうちょいなんやけど、ラストの推理がめっちゃおもろくて...って、ちゃう。そうやない。それや、それ!!」
『「それ?」』
「何やねんさっきからイチャイチャイチャイチャ...!!そんなん見せられて本なんか読んでられへんわ!」
悲鳴に近い服部くんからの指摘に私達は目をぱちくりとさせる。あまりにも日常化し過ぎてて、言われるまで全く気にした事なかったけど...おかしいんだろうか?
『イチャイチャ?......普通だよねぇ?』
「あぁ、何言ってんだ?」
「え、これ...俺がおかしいんか?」
『もしかして、服部くんも食べさせて欲しいの?』
「え、いや、...そうやな...くもないけど、」
『ふふ、言ってくれたら良かったのに』
服部くんの頬がポッと色付くのを見て、可愛いなぁと笑みが零れる。コナンくんは全然照れたりしないから服部くんの反応は何だか新鮮だ。
何て言うか...母性本能が擽られるって言うのかな?
思わず頭を撫でてしまいそうな衝動に駆られる。
...今度撫でても良いか聴いてみようかな。
そんな事を考えながら、小さく切り分けたケーキをフォークに乗せて服部くんの前に差し出した。
『はい、あー「ストップ!!」
そしてコナンくんに阻止された。何故...?
「おい、服部...オメーも何で食べようとしてんだよ」
「はぁぁあ?何で邪魔してくれとるんかな、コナンくーーん?...自分やって、さっき嬉しそうに “あーん” されとったクセに」
「オレは良いんだよ」
「おい工藤」
『ハッ...!...ごめん、もしかして...服部くんはコナンくんに食べさせてもらいたかったのかな?そしてコナンくんは服部くんに食べさせてあげたかった...と』
「「いやいやいやいや」」
私ってば名推理!とばかりにキメ顔で二人に問い掛けたら、全力で否定された。息ピッタリだ。ここには私達三人しかいないんだから、照れなくていいのに。
「ヒロインさ~ん、誤解やって...」
「ヒロイン、違っ...」
『フッ...皆まで言うな。推理小説仲間同士の茶会を邪魔するような不粋な真似はするまい。邪魔者はこの私...という訳でありんすね。』
私は先程まで読んでいた自分の本...某異世界ファンタジー小説を小脇に抱え、椅子から立ち上がった。
「ヒロインさん、キャラどないしてん...」
「おい、オメーまた変な影響受けたろ」
素直になれない二人の為に一肌脱ごうではないか。
邪魔者は退散するから...二人で食べさせ合いをするもよし、各自推理小説を読み耽るもよし。存分に楽しんで欲しい。
あわよくば仲良く肩を寄せ合い推理談義してる様子が見たい。心が癒されるから。
『さ~て、そろそろ夕飯の準備しないと~久しぶりに鍋にしようかな~』
なんてわざとらしく言いながら私は素早くキッチンへと歩みを進めた。
「工藤、お前...もう少しやったのに...ええ所で邪魔しよってからに」
「うっせ。このポジションに持っていくのにオレがどれだけ苦労したと思ってんだよ。...阻止するに決まってんだろ」
「ほぉ~ん...ヒロインさんには全然意識されてへんみたいやけどな」
「意識されてないからこそ出来ることもあるんだぜ?」
「やらし~やっちゃな~」
「言ってろ」
「ほんなら、やらしい工藤とは違うアプローチっちゅうもんをオレが見せたろ。...ヒロインさーん、鍋、棚の上に置いとるんやろ?怪我したらあかんから、オレが取ったるわ」
「なっ、待て、服部っ!!」
バタバタとキッチンに駆け込んで来た二人を見て『ふふ、やっぱり仲良しだねぇ』と微笑ましく思って、私は自然と顔を綻ばせるのでした。
ーfinー
「自分ら、いつもそんな感じなん?」
『え?』
「はぁ?」
真横から聴こえた服部くんの声に少し驚いてビクッと身体を震わせる私。
私の正面に座るコナンくんは、分厚いホームズの本から顔を上げると不機嫌そうに眉を寄せた。
『えっと服部くん?......どうかした?』
「何か文句あんのかよ」
「いやぁ、文句っちゅーか......」
小さく唸りながらモゴモゴと言葉を濁す服部くん。その煮え切らない様子に私とコナンくんは顔を見合せて首を傾げた。
『あ、服部くんもこっちのケーキが良かった?』
「ヒロインさん...ちゃうねん、そうやなくて...」
一口サイズに切ったケーキをフォークに乗せて、あーん、とコナンくんに差し出しながら問い掛けてみたけど、服部くんは左右に首を振る。
何か悩み事かなぁ。
「何だよ服部...もう読み終わったのか?早いな」
服部くんの手にしてるエラリー・クイーンの推理小説をチラリと横目で見つつ、パクっとケーキを頬張るコナンくん。その小さな口にクリームが付いたのを見て、私はティッシュで拭い取った。
「や、もうちょいなんやけど、ラストの推理がめっちゃおもろくて...って、ちゃう。そうやない。それや、それ!!」
『「それ?」』
「何やねんさっきからイチャイチャイチャイチャ...!!そんなん見せられて本なんか読んでられへんわ!」
悲鳴に近い服部くんからの指摘に私達は目をぱちくりとさせる。あまりにも日常化し過ぎてて、言われるまで全く気にした事なかったけど...おかしいんだろうか?
『イチャイチャ?......普通だよねぇ?』
「あぁ、何言ってんだ?」
「え、これ...俺がおかしいんか?」
『もしかして、服部くんも食べさせて欲しいの?』
「え、いや、...そうやな...くもないけど、」
『ふふ、言ってくれたら良かったのに』
服部くんの頬がポッと色付くのを見て、可愛いなぁと笑みが零れる。コナンくんは全然照れたりしないから服部くんの反応は何だか新鮮だ。
何て言うか...母性本能が擽られるって言うのかな?
思わず頭を撫でてしまいそうな衝動に駆られる。
...今度撫でても良いか聴いてみようかな。
そんな事を考えながら、小さく切り分けたケーキをフォークに乗せて服部くんの前に差し出した。
『はい、あー「ストップ!!」
そしてコナンくんに阻止された。何故...?
「おい、服部...オメーも何で食べようとしてんだよ」
「はぁぁあ?何で邪魔してくれとるんかな、コナンくーーん?...自分やって、さっき嬉しそうに “あーん” されとったクセに」
「オレは良いんだよ」
「おい工藤」
『ハッ...!...ごめん、もしかして...服部くんはコナンくんに食べさせてもらいたかったのかな?そしてコナンくんは服部くんに食べさせてあげたかった...と』
「「いやいやいやいや」」
私ってば名推理!とばかりにキメ顔で二人に問い掛けたら、全力で否定された。息ピッタリだ。ここには私達三人しかいないんだから、照れなくていいのに。
「ヒロインさ~ん、誤解やって...」
「ヒロイン、違っ...」
『フッ...皆まで言うな。推理小説仲間同士の茶会を邪魔するような不粋な真似はするまい。邪魔者はこの私...という訳でありんすね。』
私は先程まで読んでいた自分の本...某異世界ファンタジー小説を小脇に抱え、椅子から立ち上がった。
「ヒロインさん、キャラどないしてん...」
「おい、オメーまた変な影響受けたろ」
素直になれない二人の為に一肌脱ごうではないか。
邪魔者は退散するから...二人で食べさせ合いをするもよし、各自推理小説を読み耽るもよし。存分に楽しんで欲しい。
あわよくば仲良く肩を寄せ合い推理談義してる様子が見たい。心が癒されるから。
『さ~て、そろそろ夕飯の準備しないと~久しぶりに鍋にしようかな~』
なんてわざとらしく言いながら私は素早くキッチンへと歩みを進めた。
「工藤、お前...もう少しやったのに...ええ所で邪魔しよってからに」
「うっせ。このポジションに持っていくのにオレがどれだけ苦労したと思ってんだよ。...阻止するに決まってんだろ」
「ほぉ~ん...ヒロインさんには全然意識されてへんみたいやけどな」
「意識されてないからこそ出来ることもあるんだぜ?」
「やらし~やっちゃな~」
「言ってろ」
「ほんなら、やらしい工藤とは違うアプローチっちゅうもんをオレが見せたろ。...ヒロインさーん、鍋、棚の上に置いとるんやろ?怪我したらあかんから、オレが取ったるわ」
「なっ、待て、服部っ!!」
バタバタとキッチンに駆け込んで来た二人を見て『ふふ、やっぱり仲良しだねぇ』と微笑ましく思って、私は自然と顔を綻ばせるのでした。
ーfinー
1/1ページ
