若かりし君に惑う [若返り 赤井秀一]
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ー若かりし君に惑うー
『これ……どうなってるの…?』
秀一さん、風邪気味だって言うから、哀ちゃんから貰った風邪薬を秀一さんに渡して…
それを飲んだ秀一さんが何故か若返ってしまった。
若返るその瞬間を見ていたわけではないけど、あの薬以外は口にしてなかったと思う。
見た目は…高校生…か大学生位の歳かな。
キョロキョロと周りを見回す様子が少し、幼く見える。これは……あれかな、哀ちゃんが別の薬を間違えて渡しちゃった的な?
若井秀一…なんちゃって。
……なんて、言ってる場合か!
「What? ...Where am I...?」
『えっと、………秀一、くん…?』
「…日本人か。何故か記憶が曖昧なんだが…」
『ええと、…信じがたいとは思うんだけど、とある薬の副作用で…本来の年齢よりも若返ってるみたいなの。あと、記憶も…。詳しくは私の方でも調べてみるから、』
突拍子もないことを言われてるはずなのに「へぇ、そうなのか」なんて冷静に返された。落ち着き過ぎでは??私ならこんな事言われたら正気を疑う。
と、とにかく、まずは哀ちゃんに連絡して聞いてみなきゃ…と、スマホに手を伸ばそうとしたら、ぐっと近付いてきた秀一くんに阻まれる。
『えっ…?』
「あんたは?随分親しげだが、俺とはどういう関係なんだ?」
『えっと、…その、……と、友達!すごく、仲の良い友達…だよ!』
何だか危険な香りがして、思わず嘘をついた。
何故か恋人だ、とは言えなかった。
「へぇ……友達、ね。…まぁ、俺の好みじゃないし、恋人ではなさそうだな」
『えっ……そ、そんな…』
好み、じゃない…?
若い頃とはいえ、本人の口から聞くと、ショックは大きい。どうしよう、秀一さんって…もしかして、ジョディさんみたいなグラマラスでセクシーダイナマイトな感じが好きなのかな…。
「ハハハッ……嘘だよ。顔に出やすいタイプなんだな。ふ、…いいな、素直な女は嫌いじゃないぜ?」
『ひゃわっ…』
するり、と頬を撫でられて変な声が出た。
今の秀一さんは明らかに自分よりも年下なのに、溢れ出るこの色気は何なの…?!私、タジタジだよ…!
ダメダメ、私の方が今は大人…なんだから、怯んじゃいけない。大人の余裕ってやつ、私にも…きっとあるはず。あるよね?
「…で?実際の関係は?」
『ぅ、……お付き合い、してます……』
私の手に、秀一…くんの手が重なる。
そして、ゆっくりと指を絡められた。
どこでそんなテクニック覚えてくるの。
『え、ちょっ、……手っ、…』
大人の余裕なんて、どこかに飛んでった。
「このくらいで赤くなってて大丈夫か…?初すぎだろ。当然、もうヤったんだろう?」
『んぇ?!そっ……それ、は』
「Huh? Are you kidding me? まさか、一緒に暮らしてて手を出してないのか? I can't believe it....Tell me it's not true...」
『も、黙秘で!!』
も~~っ、何なのーーっ!!そ、そりゃあ、…身体の関係は、ゴニョゴニョ……面と向かって本人にそれを聞かれるとか、どんな羞恥プレイなの?!
いつもの秀一さんなら、絶対そんな事言わないのに…!!
「ほぉ……黙秘、ねぇ。…まぁ、いいさ。口を割らせる方法なんて、いくらでもある」
『えっ、……不穏!』
「俺がチキン野郎になっちまったのかどうか、…気になるからな」
『ちょちょちょちょーーっと、タイム!』
「Nope, 却下だ」
『のわっっ!え?え?……きゃっ!』
グイッと腕を引っ張られたかと思えば、抱き上げられて、そのままベッドへ放り投げられた。
雑!!
『もう、いきなり何する…んっ?!』
文句を言おうとしたら、両手を拘束されて、キスで、口を塞がれた。
「噛むなよ?」
『んむっ、…っ、…んぁ、…ゃ、っ…』
強引に抉じ開けるように侵入してきた舌に口内を荒らされる。逃げようとしても絡み付いてくる舌に、溺れそうになって、息が上がって、涙がじわりと浮かぶ。
苦しい。まるで水中にいるみたいに、上手く息が出来ない。
舌先で上顎をなぞられてビクッと身体を震わせたら、そこを重点的に刺激されて強制的に感度が上がっていく。身体から、力が抜けていく。
こんな一方的なキス、知らない。
『ゃ、ぁっ……しゅ、いちさっ……やめ、…っん』
相手が秀一さんだから、嫌悪感はない。
だけど、まるで知らない人みたいな荒々しい口付けには、戸惑って……少しだけ、怖くなった。
『ん、ぅ……ふ、……ぇぇん…っ…ひっく、…』
「…っ?!」
まるで子供みたいに泣き出してしまった私を見て驚いた秀一くんに、拘束されていた両手はすぐに解放された。
「すまない、…少々強引過ぎたか」
『…っ、ふぇっ、……しょ、少々じゃない…』
「……悪かった。」
ぽろぽろと涙を溢す私を見て、物凄く申し訳なさそうな顔して私の頭を撫でる秀一くん。「もうしないから、泣き止んでくれ」と、慌ててる様子が何だかおかしくって、思わず泣き笑い。
私が泣いてるのを見た時の慌てっぷりが、いつもの秀一さんと一緒だったから。
私の頭を撫でる、優しい手の感触が、同じだったから。
さっきまで怖いと感じてたのが嘘のように、愛しく思えてしまった。見た目も言動も違うけど、同一人物なんだなぁ…って。
「泣きながら笑うなんて、器用な奴だな」
『泣かせたのは誰だっけ…?』
「う、……反省してる」
『ちゃんと反省してるなら、許してあげる』
これぞ、大人の余裕……って、泣きながら言っても説得力ないか。しかも一回りくらい年下の子に頭を撫でられながら。威厳の欠片もないな…。
そんな緊張感のないやり取りをしていたら、
「……ん?何だ……急に、…眩暈、が……」
『秀一くん…?どうしたの?…っ、ちょ、…わっ』
いきなり力が抜けたように倒れてきた秀一くんを支えようとしたけど、私の力じゃ支えきれなくて、そのままベッドに二人で倒れ込む。
『ねぇ、秀一くん?大丈夫?!…返事してっ』
「…っ、……ヒロイン…?」
私を抱き寄せながらゆっくりと起き上がったのは、
見慣れた姿の、秀一さんだった。
『しゅ、秀一さんっ!!』
「……おい、どうした、何故泣いているんだ。…ヒロイン?」
やっぱり、同じ反応だ。
慌てて私の頭を撫でてくる所まで先程の秀一くんと重なる。
それが、何だか嬉しくて、更に涙を誘う。
尚もぽろぽろと涙を流す私を見て「頼むから原因を教えてくれ…。体調が悪いのか…?」と、涙を拭って、瞼、頬に触れるだけのキスを落とす秀一さん。
体調が悪かったのは、秀一さんの方なのに。
『秀一さん、…おかえりなさい』
「ん?………ただいま、……?」
『大好きっ!!』
「あぁ、…俺も、愛してるよ、Darling…」
よくわかってないまま、飛び付いてきた私を受け止めて、ギュッと抱き締めてくれた。その愛しい温もりを確かめるように、すり…と頬を寄せた。
その後、秀一さんと哀ちゃんには、ややオブラートに包んで事情を説明したんだけど…
「ごめんなさいね、うっかり試験薬を風邪薬と間違えて渡してしまったみたい。でもお陰で良いデータが取れたわ、ありがとう。……その様子だと、大変だったみたいね」
『あ、…うん、……ちょっとだけ、ね』
「よりによって体力も性欲も有り余って色ボケしてる時期に当たるなんて、…災難だったわね…」
『うぐ、…』
「ピル、処方した方がいい?」
『いやいや!未遂ですので!!』
「あらそう」
見た目小学一年生に涼しい顔してそんな事を言われて焦ったのは、言うまでもない…。
一方、秀一さんに話した時は…
「は?ベッドに放り投げられて無理矢理キスをされただと…?」
その後、伏字の「ピー」音オンパレードでした。
見た事ないくらい怒ってて、鉛玉をぶち込んでやりたい…って、怖い顔して言ってた。やめてね。同一人物だよ。
そしてめっちゃ謝ってくれた。
「記憶がないとはいえ、俺がヒロインを傷付けた事には代わりない…すまなかった。手首を掴まれたんだろう?跡になっていないか?」
『大丈夫だよ、少し赤くなってるだけだから…。そ、それにね、最初はちょっと怖かったけど、…意外と素直で可愛かった…よ?』
「いや、控え目に言ってもアレを可愛いとは…」
『ぅ、……でも、私にとってはどっちも大切な秀一さんだから』
そう言って抱き着いたら、まるで砂糖菓子のような甘い言葉と、とびきり優しいキスで、一日中どろどろに甘やかされたのでした。
ーfinー
『これ……どうなってるの…?』
秀一さん、風邪気味だって言うから、哀ちゃんから貰った風邪薬を秀一さんに渡して…
それを飲んだ秀一さんが何故か若返ってしまった。
若返るその瞬間を見ていたわけではないけど、あの薬以外は口にしてなかったと思う。
見た目は…高校生…か大学生位の歳かな。
キョロキョロと周りを見回す様子が少し、幼く見える。これは……あれかな、哀ちゃんが別の薬を間違えて渡しちゃった的な?
若井秀一…なんちゃって。
……なんて、言ってる場合か!
「What? ...Where am I...?」
『えっと、………秀一、くん…?』
「…日本人か。何故か記憶が曖昧なんだが…」
『ええと、…信じがたいとは思うんだけど、とある薬の副作用で…本来の年齢よりも若返ってるみたいなの。あと、記憶も…。詳しくは私の方でも調べてみるから、』
突拍子もないことを言われてるはずなのに「へぇ、そうなのか」なんて冷静に返された。落ち着き過ぎでは??私ならこんな事言われたら正気を疑う。
と、とにかく、まずは哀ちゃんに連絡して聞いてみなきゃ…と、スマホに手を伸ばそうとしたら、ぐっと近付いてきた秀一くんに阻まれる。
『えっ…?』
「あんたは?随分親しげだが、俺とはどういう関係なんだ?」
『えっと、…その、……と、友達!すごく、仲の良い友達…だよ!』
何だか危険な香りがして、思わず嘘をついた。
何故か恋人だ、とは言えなかった。
「へぇ……友達、ね。…まぁ、俺の好みじゃないし、恋人ではなさそうだな」
『えっ……そ、そんな…』
好み、じゃない…?
若い頃とはいえ、本人の口から聞くと、ショックは大きい。どうしよう、秀一さんって…もしかして、ジョディさんみたいなグラマラスでセクシーダイナマイトな感じが好きなのかな…。
「ハハハッ……嘘だよ。顔に出やすいタイプなんだな。ふ、…いいな、素直な女は嫌いじゃないぜ?」
『ひゃわっ…』
するり、と頬を撫でられて変な声が出た。
今の秀一さんは明らかに自分よりも年下なのに、溢れ出るこの色気は何なの…?!私、タジタジだよ…!
ダメダメ、私の方が今は大人…なんだから、怯んじゃいけない。大人の余裕ってやつ、私にも…きっとあるはず。あるよね?
「…で?実際の関係は?」
『ぅ、……お付き合い、してます……』
私の手に、秀一…くんの手が重なる。
そして、ゆっくりと指を絡められた。
どこでそんなテクニック覚えてくるの。
『え、ちょっ、……手っ、…』
大人の余裕なんて、どこかに飛んでった。
「このくらいで赤くなってて大丈夫か…?初すぎだろ。当然、もうヤったんだろう?」
『んぇ?!そっ……それ、は』
「Huh? Are you kidding me? まさか、一緒に暮らしてて手を出してないのか? I can't believe it....Tell me it's not true...」
『も、黙秘で!!』
も~~っ、何なのーーっ!!そ、そりゃあ、…身体の関係は、ゴニョゴニョ……面と向かって本人にそれを聞かれるとか、どんな羞恥プレイなの?!
いつもの秀一さんなら、絶対そんな事言わないのに…!!
「ほぉ……黙秘、ねぇ。…まぁ、いいさ。口を割らせる方法なんて、いくらでもある」
『えっ、……不穏!』
「俺がチキン野郎になっちまったのかどうか、…気になるからな」
『ちょちょちょちょーーっと、タイム!』
「Nope, 却下だ」
『のわっっ!え?え?……きゃっ!』
グイッと腕を引っ張られたかと思えば、抱き上げられて、そのままベッドへ放り投げられた。
雑!!
『もう、いきなり何する…んっ?!』
文句を言おうとしたら、両手を拘束されて、キスで、口を塞がれた。
「噛むなよ?」
『んむっ、…っ、…んぁ、…ゃ、っ…』
強引に抉じ開けるように侵入してきた舌に口内を荒らされる。逃げようとしても絡み付いてくる舌に、溺れそうになって、息が上がって、涙がじわりと浮かぶ。
苦しい。まるで水中にいるみたいに、上手く息が出来ない。
舌先で上顎をなぞられてビクッと身体を震わせたら、そこを重点的に刺激されて強制的に感度が上がっていく。身体から、力が抜けていく。
こんな一方的なキス、知らない。
『ゃ、ぁっ……しゅ、いちさっ……やめ、…っん』
相手が秀一さんだから、嫌悪感はない。
だけど、まるで知らない人みたいな荒々しい口付けには、戸惑って……少しだけ、怖くなった。
『ん、ぅ……ふ、……ぇぇん…っ…ひっく、…』
「…っ?!」
まるで子供みたいに泣き出してしまった私を見て驚いた秀一くんに、拘束されていた両手はすぐに解放された。
「すまない、…少々強引過ぎたか」
『…っ、ふぇっ、……しょ、少々じゃない…』
「……悪かった。」
ぽろぽろと涙を溢す私を見て、物凄く申し訳なさそうな顔して私の頭を撫でる秀一くん。「もうしないから、泣き止んでくれ」と、慌ててる様子が何だかおかしくって、思わず泣き笑い。
私が泣いてるのを見た時の慌てっぷりが、いつもの秀一さんと一緒だったから。
私の頭を撫でる、優しい手の感触が、同じだったから。
さっきまで怖いと感じてたのが嘘のように、愛しく思えてしまった。見た目も言動も違うけど、同一人物なんだなぁ…って。
「泣きながら笑うなんて、器用な奴だな」
『泣かせたのは誰だっけ…?』
「う、……反省してる」
『ちゃんと反省してるなら、許してあげる』
これぞ、大人の余裕……って、泣きながら言っても説得力ないか。しかも一回りくらい年下の子に頭を撫でられながら。威厳の欠片もないな…。
そんな緊張感のないやり取りをしていたら、
「……ん?何だ……急に、…眩暈、が……」
『秀一くん…?どうしたの?…っ、ちょ、…わっ』
いきなり力が抜けたように倒れてきた秀一くんを支えようとしたけど、私の力じゃ支えきれなくて、そのままベッドに二人で倒れ込む。
『ねぇ、秀一くん?大丈夫?!…返事してっ』
「…っ、……ヒロイン…?」
私を抱き寄せながらゆっくりと起き上がったのは、
見慣れた姿の、秀一さんだった。
『しゅ、秀一さんっ!!』
「……おい、どうした、何故泣いているんだ。…ヒロイン?」
やっぱり、同じ反応だ。
慌てて私の頭を撫でてくる所まで先程の秀一くんと重なる。
それが、何だか嬉しくて、更に涙を誘う。
尚もぽろぽろと涙を流す私を見て「頼むから原因を教えてくれ…。体調が悪いのか…?」と、涙を拭って、瞼、頬に触れるだけのキスを落とす秀一さん。
体調が悪かったのは、秀一さんの方なのに。
『秀一さん、…おかえりなさい』
「ん?………ただいま、……?」
『大好きっ!!』
「あぁ、…俺も、愛してるよ、Darling…」
よくわかってないまま、飛び付いてきた私を受け止めて、ギュッと抱き締めてくれた。その愛しい温もりを確かめるように、すり…と頬を寄せた。
その後、秀一さんと哀ちゃんには、ややオブラートに包んで事情を説明したんだけど…
「ごめんなさいね、うっかり試験薬を風邪薬と間違えて渡してしまったみたい。でもお陰で良いデータが取れたわ、ありがとう。……その様子だと、大変だったみたいね」
『あ、…うん、……ちょっとだけ、ね』
「よりによって体力も性欲も有り余って色ボケしてる時期に当たるなんて、…災難だったわね…」
『うぐ、…』
「ピル、処方した方がいい?」
『いやいや!未遂ですので!!』
「あらそう」
見た目小学一年生に涼しい顔してそんな事を言われて焦ったのは、言うまでもない…。
一方、秀一さんに話した時は…
「は?ベッドに放り投げられて無理矢理キスをされただと…?」
その後、伏字の「ピー」音オンパレードでした。
見た事ないくらい怒ってて、鉛玉をぶち込んでやりたい…って、怖い顔して言ってた。やめてね。同一人物だよ。
そしてめっちゃ謝ってくれた。
「記憶がないとはいえ、俺がヒロインを傷付けた事には代わりない…すまなかった。手首を掴まれたんだろう?跡になっていないか?」
『大丈夫だよ、少し赤くなってるだけだから…。そ、それにね、最初はちょっと怖かったけど、…意外と素直で可愛かった…よ?』
「いや、控え目に言ってもアレを可愛いとは…」
『ぅ、……でも、私にとってはどっちも大切な秀一さんだから』
そう言って抱き着いたら、まるで砂糖菓子のような甘い言葉と、とびきり優しいキスで、一日中どろどろに甘やかされたのでした。
ーfinー
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