口唇から媚薬 [赤井秀一]
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ー口唇から媚薬ー
赤井さんとお付き合いを始めて間もないんだけれど。
お付き合い開始早々…あれよあれよと言う間に赤井さんと暮らす事になり、目覚めれば隣に赤井さんのいる生活がスタートした。
恋人同士って何すればいいんだっけ?状態の私。
そして相手はあの赤井さんだ。恋愛初心者の私はどうすればいいの?!助けて、恋愛マスター!!
…なんて言っても、私の周りにそんな経験豊富そうな手練れはいないし…。事件の謎を解いてくれそうな子はいるけど、恋愛方程式は管轄外だろう。しかも小学生だし。聞けぬ。詰んだ。
『ううむ……習うより慣れろ…とはよく言うけど…』
恋愛本やドラマなんかを参考にするよりも、実践あるのみ……なんだろうけど………
『それが一番の難関なんだよぉぉ…』
思わず頭を抱える私。頑張れ私。
何故ここまで私が頭を悩ませているかと言うと……
赤井さんは甘い。とにかく甘いのだ。
例えるならば、
ただでさえ甘いココアに、生クリームとチョコレートソースと更にチョコチップやマシュマロをトッピングしたくらいには、甘いのだ。
まず朝目覚めたらおはようのKiss。
「Good morning, Sweetie…」
『おっ、おはよごじゃいまふ…』
「朝食を作ったから、ゆっくり準備してからおいで」
そしてまた頬にKiss。
毎度毎度至近距離の端正なお顔と、耳元に響く色っぽい低音ボイスにドキドキして全く慣れない。
外出先から帰ったらまずただいまのKissそしてHug。
『赤井さん、おかえりなさいっ』
「あぁ、ただいまヒロイン、……少しだけ充電させてくれ」
『ひゃわっ……は、はひっ…』
その後も、ことあるごとに甘い囁きとKiss Kiss Kiss。
これ、普通なの??
海外ドラマでしか見たことないんだけど?!
そもそも、赤井さんってこんな甘々なの?!
こう…もっと…クールでドライな感じを想像してたから、どうしよう。ときめきが止まらないんですが!!
この暴れん坊な心臓を何とかしないといつか死ぬ。
ある日突然心肺停止しそう。怖い。
『……ってな訳で一度冷静になる為に来ました。安室さん、ココアひとつお願いします。』
「凝縮され過ぎててよくわかりませんでした。取り敢えずご注文はココアだけでいいですか?」
『はい……甘めで頼みます…』
カウンターで項垂れてる私の頭をポンポンと撫でて、ココアを準備してくれてるのはここ[喫茶ポアロ]のイケメン店員こと安室透さんだ。メガネの小学生探偵くん繋がりで仲良くなったんだけど、モテモテ看板店員の彼には私の悩みは分かるまい。
……ん?恋愛マスター……ここにいた?
「はい、お待たせしました。甘めのココアです」
『助けて恋愛マスター!!』
「一体何がどうしたんですか。…ココア飲んで一旦落ち着いて下さい。ね?…熱いから気を付けて下さいよ」
『……うぅ、美味しい…』
身体に染み渡る…あったかい…。
「…少しは落ち着きました?」
『はい…ちょっとだけ』
「ふふ、それは良かったです。僕は恋愛マスターではありませんが、ヒロインさんの悩みを聞くくらいなら出来ますよ」
『天使か…。ありがとうございます……その、実は…』
流石に詳細を話すのは恥ずかしいので、色々と省略してから安室さんに悩みを聴いてもらった。
「なるほど…。恋人からのスキンシップに慣れず、戸惑ってる…ということですか」
『そんなところです。…Sweetieだなんて、私初めて呼ばれました…。現実にあるんですね』
「ふふ、…随分とキザな方なんですねぇ。僕だったら……」
あれ、何だか…少し、安室さんの雰囲気…変わった…?
「ヒロイン、」
『え…?』
いつもより、少しだけ鋭い眼差しのブルーグレーに見つめられて、一瞬…息が止まる。
「……ってね。こんな風に名前で呼びますね。」
『びっ…くりしましたよ!』
「ハハッ、すみません、驚かせちゃいましたね。…因みに、スキンシップが多すぎて戸惑うなら、それを相手に伝えてみた方がいいですよ。こういうのは始めが肝心なんです。焦って相手に合わせるよりも、ゆっくりヒロインさんのペースに合わせてもらった方が上手くいくと…僕は思いますよ」
『な、なるほど……。安室さんが言うと、説得力マシマシですね…』
確かに…、安室さんの言う通りかもしれない。
このままだと、私の心臓が危ういし、恋愛上級者の赤井さんには申し訳ないけど…初心者の私向けに、少し手加減してもらった方がいい、かな。
『安室さん、貴重なご意見ありがとうございます!参考にさせていただきますねっ!』
「えぇ、是非。…あ、そうだ。そろそろ新作パフェを作ろうと思ってて…、よろしければ次回、試作品の感想を聞きたいので食べてもらえませんか?」
『いいんですか?勿論ですっ!』
やっぱりさっきのは気のせいだったみたい。
いつもの爽やかで優しい安室さんだ。
解決した訳じゃないけど、話を聴いてもらえて何だかスッキリした私は、夕飯のメニューを考えながらスーパーへと向かったのでした。
赤井さんとお付き合いを始めて間もないんだけれど。
お付き合い開始早々…あれよあれよと言う間に赤井さんと暮らす事になり、目覚めれば隣に赤井さんのいる生活がスタートした。
恋人同士って何すればいいんだっけ?状態の私。
そして相手はあの赤井さんだ。恋愛初心者の私はどうすればいいの?!助けて、恋愛マスター!!
…なんて言っても、私の周りにそんな経験豊富そうな手練れはいないし…。事件の謎を解いてくれそうな子はいるけど、恋愛方程式は管轄外だろう。しかも小学生だし。聞けぬ。詰んだ。
『ううむ……習うより慣れろ…とはよく言うけど…』
恋愛本やドラマなんかを参考にするよりも、実践あるのみ……なんだろうけど………
『それが一番の難関なんだよぉぉ…』
思わず頭を抱える私。頑張れ私。
何故ここまで私が頭を悩ませているかと言うと……
赤井さんは甘い。とにかく甘いのだ。
例えるならば、
ただでさえ甘いココアに、生クリームとチョコレートソースと更にチョコチップやマシュマロをトッピングしたくらいには、甘いのだ。
まず朝目覚めたらおはようのKiss。
「Good morning, Sweetie…」
『おっ、おはよごじゃいまふ…』
「朝食を作ったから、ゆっくり準備してからおいで」
そしてまた頬にKiss。
毎度毎度至近距離の端正なお顔と、耳元に響く色っぽい低音ボイスにドキドキして全く慣れない。
外出先から帰ったらまずただいまのKissそしてHug。
『赤井さん、おかえりなさいっ』
「あぁ、ただいまヒロイン、……少しだけ充電させてくれ」
『ひゃわっ……は、はひっ…』
その後も、ことあるごとに甘い囁きとKiss Kiss Kiss。
これ、普通なの??
海外ドラマでしか見たことないんだけど?!
そもそも、赤井さんってこんな甘々なの?!
こう…もっと…クールでドライな感じを想像してたから、どうしよう。ときめきが止まらないんですが!!
この暴れん坊な心臓を何とかしないといつか死ぬ。
ある日突然心肺停止しそう。怖い。
『……ってな訳で一度冷静になる為に来ました。安室さん、ココアひとつお願いします。』
「凝縮され過ぎててよくわかりませんでした。取り敢えずご注文はココアだけでいいですか?」
『はい……甘めで頼みます…』
カウンターで項垂れてる私の頭をポンポンと撫でて、ココアを準備してくれてるのはここ[喫茶ポアロ]のイケメン店員こと安室透さんだ。メガネの小学生探偵くん繋がりで仲良くなったんだけど、モテモテ看板店員の彼には私の悩みは分かるまい。
……ん?恋愛マスター……ここにいた?
「はい、お待たせしました。甘めのココアです」
『助けて恋愛マスター!!』
「一体何がどうしたんですか。…ココア飲んで一旦落ち着いて下さい。ね?…熱いから気を付けて下さいよ」
『……うぅ、美味しい…』
身体に染み渡る…あったかい…。
「…少しは落ち着きました?」
『はい…ちょっとだけ』
「ふふ、それは良かったです。僕は恋愛マスターではありませんが、ヒロインさんの悩みを聞くくらいなら出来ますよ」
『天使か…。ありがとうございます……その、実は…』
流石に詳細を話すのは恥ずかしいので、色々と省略してから安室さんに悩みを聴いてもらった。
「なるほど…。恋人からのスキンシップに慣れず、戸惑ってる…ということですか」
『そんなところです。…Sweetieだなんて、私初めて呼ばれました…。現実にあるんですね』
「ふふ、…随分とキザな方なんですねぇ。僕だったら……」
あれ、何だか…少し、安室さんの雰囲気…変わった…?
「ヒロイン、」
『え…?』
いつもより、少しだけ鋭い眼差しのブルーグレーに見つめられて、一瞬…息が止まる。
「……ってね。こんな風に名前で呼びますね。」
『びっ…くりしましたよ!』
「ハハッ、すみません、驚かせちゃいましたね。…因みに、スキンシップが多すぎて戸惑うなら、それを相手に伝えてみた方がいいですよ。こういうのは始めが肝心なんです。焦って相手に合わせるよりも、ゆっくりヒロインさんのペースに合わせてもらった方が上手くいくと…僕は思いますよ」
『な、なるほど……。安室さんが言うと、説得力マシマシですね…』
確かに…、安室さんの言う通りかもしれない。
このままだと、私の心臓が危ういし、恋愛上級者の赤井さんには申し訳ないけど…初心者の私向けに、少し手加減してもらった方がいい、かな。
『安室さん、貴重なご意見ありがとうございます!参考にさせていただきますねっ!』
「えぇ、是非。…あ、そうだ。そろそろ新作パフェを作ろうと思ってて…、よろしければ次回、試作品の感想を聞きたいので食べてもらえませんか?」
『いいんですか?勿論ですっ!』
やっぱりさっきのは気のせいだったみたい。
いつもの爽やかで優しい安室さんだ。
解決した訳じゃないけど、話を聴いてもらえて何だかスッキリした私は、夕飯のメニューを考えながらスーパーへと向かったのでした。
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