理不ジン [ジン]
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ー理不ジンー
とあるパーティーでの任務が終わって、部屋に戻るとジンがいた。
あれ、鍵かけてたよね?
『…ジン、どうやって…』
「あんな鍵、意味ねぇ」
セキュリティガバガバだなおいぃ!!
器用なのは分かったから、勝手に入って来ないで欲しい。
しかも、何でこう…毎回私が疲れてる時に絡んでくるんだ。暇なのか、暇なんだろ。
「ヒロイン……お前……前に俺が言ったこと、もう忘れやがったのか?」
『えっ、…いきなり何……ぅっ!』
クンッと、身に付けていたネックレスを指で引っ張られる。
別に苦しくはないけど、不快ではある。
そして嫌な予感がする。
「鶏の方がお前よりも賢いんじゃねぇか?」
物忘れが酷すぎるって言いたいのか。
そこまで酷くないとは思うんだけど………あ。
「鶏にも分かるように聞いてやる。コレは誰からだ?」
『………バーボン』
私の胸元でキラリと煌めくそれは、バーボンから借りたブルーグレーサファイア。奥に淡いイエローがチラリと見えて、………まぁ、ジンの言いたい事は分かった。
バーボンのカラーのネックレスなんて身に付けやがって、って事なんだろう。
『いや、ちょっと待ってよ、急で用意出来てなかったから借りただけだし、…って別にジンに許可取る必要なんてないよね?』
そう言ったら舌打ちされた。
舌打ちすんな。
正解には借りた…っていうより、「僕が使う事はないので、そのまま差し上げますよ」って言われて何も考えずにもらっちゃったんだけど。それ言うとめんどくさいから言わないでおこう。
ちょっと睨んでジンに反抗的な態度を取ってしまった。
でも、私悪くないよね?ちゃんと任務遂行する為の準備だったし、それに任務で失敗した事もないし。
プツンと、留め具を外されて、煌めくそれが床に落ちる。
今日はナイフで切られたりしなくて良かった。
ジンのことだから、ナイフで鎖切って、愛銃でネックレス撃ち抜くくらいするかと思ったけど。
毎回されることが物騒過ぎて、ちょっと免疫できてて嫌だな…
『……そんなに嫌なんだったら、…ジンが全部用意してくれたらいいじゃん…』
思わず口から不満が零れ落ちた。
ジンを見ると怒って………なさそう。
ん?寧ろ……機嫌良い?
「ヒロイン……お前、言うようになったじゃねぇか」
あ、気のせいかも。
私終わったかもしれない。
不穏な空気を感じ取り、ゆっくりと後退る。
しかし、すぐ後ろは壁。これ以上は後ろに下がれない。
このまま彼の愛銃の餌食にされる可能性を考えて、心の中で十字を切った時だった……
「望み通りにしてやるよ」
お、…終わった………
せめて、一瞬で終わらせて欲しい。
伸びてきた手に顎を掬われて、ぐい、と上を向かされた。晒された私の首元。
銃じゃなくて、ナイフだったか……これは一瞬じゃ終わらなさそう…
と、冷たいナイフの感触を覚悟していたんだけど、
『…んっ……な、なにっ……ぁっ…』
予想とは違い、首筋にぬるりと生暖かい感触が這って、身体がビクッと震える。
目を開けたら、視界には艶やかな銀髪が目に入った。
『ジン…っ…、ゃ、……っん!』
「フッ……いい声で鳴くじゃねぇか」
『もう…!!ジンっ!ねぇってば!!』
小さな痛みを感じて、跡を付けられた事に気付いた。
ジンの肩を押して抵抗しようとしたけど、上手く力が入らない。悔しい。
そんなに嫌じゃなかった自分にも腹が立った。
「耳元でうるせぇな」
『んむっ、……ふ、ぁ……ちょ、……待っ……んぁ、』
相変わらず理不尽全開だ。
文字通り口唇を塞がれて黙らされた訳だけど、息する暇もないくらい荒いキスに、段々と身体の力が抜けていく。
酸素が足りない。くらくらする。
『っ、…ん、…はぁ、……くる、しぃッ……っふ、…んんっ…』
ジンの肩を押して抵抗していた私の手も、壁に寄り掛かる事で耐えていた足にも…力が入らなくなる。
文句を言おうとしたけど、やや強引に入り込んできた舌に私のそれが捕まって、言葉にならなかった。
「漸く静かになったな…」
ずるずると壁に背を預けて座り込んだら、アイツ、笑ってた。楽しそうに。
こっちは苦しくて涙目なのに。一人だけ余裕そうなのがムカつく。
酸欠でぼんやりしながらも、睨んでやったら、また笑われた。
「次から任務の前に俺の部屋へ来い」
『……え、……なんで……?』
「お前が言ったんだろ。全部用意しろと」
『えっ』
「忘れるなよ。どうなるかはわかっただろ?」
珍しくご機嫌なジンは、そう言い残して部屋から出て行った。
(……一応、バーボンから貰ったネックレスは、隠しておこう。バレたらまたジンがキレ散らかしそうだし)
フラグを立ててしまったような気がするけど……
今は目を逸らす事にした。
ーfinー
とあるパーティーでの任務が終わって、部屋に戻るとジンがいた。
あれ、鍵かけてたよね?
『…ジン、どうやって…』
「あんな鍵、意味ねぇ」
セキュリティガバガバだなおいぃ!!
器用なのは分かったから、勝手に入って来ないで欲しい。
しかも、何でこう…毎回私が疲れてる時に絡んでくるんだ。暇なのか、暇なんだろ。
「ヒロイン……お前……前に俺が言ったこと、もう忘れやがったのか?」
『えっ、…いきなり何……ぅっ!』
クンッと、身に付けていたネックレスを指で引っ張られる。
別に苦しくはないけど、不快ではある。
そして嫌な予感がする。
「鶏の方がお前よりも賢いんじゃねぇか?」
物忘れが酷すぎるって言いたいのか。
そこまで酷くないとは思うんだけど………あ。
「鶏にも分かるように聞いてやる。コレは誰からだ?」
『………バーボン』
私の胸元でキラリと煌めくそれは、バーボンから借りたブルーグレーサファイア。奥に淡いイエローがチラリと見えて、………まぁ、ジンの言いたい事は分かった。
バーボンのカラーのネックレスなんて身に付けやがって、って事なんだろう。
『いや、ちょっと待ってよ、急で用意出来てなかったから借りただけだし、…って別にジンに許可取る必要なんてないよね?』
そう言ったら舌打ちされた。
舌打ちすんな。
正解には借りた…っていうより、「僕が使う事はないので、そのまま差し上げますよ」って言われて何も考えずにもらっちゃったんだけど。それ言うとめんどくさいから言わないでおこう。
ちょっと睨んでジンに反抗的な態度を取ってしまった。
でも、私悪くないよね?ちゃんと任務遂行する為の準備だったし、それに任務で失敗した事もないし。
プツンと、留め具を外されて、煌めくそれが床に落ちる。
今日はナイフで切られたりしなくて良かった。
ジンのことだから、ナイフで鎖切って、愛銃でネックレス撃ち抜くくらいするかと思ったけど。
毎回されることが物騒過ぎて、ちょっと免疫できてて嫌だな…
『……そんなに嫌なんだったら、…ジンが全部用意してくれたらいいじゃん…』
思わず口から不満が零れ落ちた。
ジンを見ると怒って………なさそう。
ん?寧ろ……機嫌良い?
「ヒロイン……お前、言うようになったじゃねぇか」
あ、気のせいかも。
私終わったかもしれない。
不穏な空気を感じ取り、ゆっくりと後退る。
しかし、すぐ後ろは壁。これ以上は後ろに下がれない。
このまま彼の愛銃の餌食にされる可能性を考えて、心の中で十字を切った時だった……
「望み通りにしてやるよ」
お、…終わった………
せめて、一瞬で終わらせて欲しい。
伸びてきた手に顎を掬われて、ぐい、と上を向かされた。晒された私の首元。
銃じゃなくて、ナイフだったか……これは一瞬じゃ終わらなさそう…
と、冷たいナイフの感触を覚悟していたんだけど、
『…んっ……な、なにっ……ぁっ…』
予想とは違い、首筋にぬるりと生暖かい感触が這って、身体がビクッと震える。
目を開けたら、視界には艶やかな銀髪が目に入った。
『ジン…っ…、ゃ、……っん!』
「フッ……いい声で鳴くじゃねぇか」
『もう…!!ジンっ!ねぇってば!!』
小さな痛みを感じて、跡を付けられた事に気付いた。
ジンの肩を押して抵抗しようとしたけど、上手く力が入らない。悔しい。
そんなに嫌じゃなかった自分にも腹が立った。
「耳元でうるせぇな」
『んむっ、……ふ、ぁ……ちょ、……待っ……んぁ、』
相変わらず理不尽全開だ。
文字通り口唇を塞がれて黙らされた訳だけど、息する暇もないくらい荒いキスに、段々と身体の力が抜けていく。
酸素が足りない。くらくらする。
『っ、…ん、…はぁ、……くる、しぃッ……っふ、…んんっ…』
ジンの肩を押して抵抗していた私の手も、壁に寄り掛かる事で耐えていた足にも…力が入らなくなる。
文句を言おうとしたけど、やや強引に入り込んできた舌に私のそれが捕まって、言葉にならなかった。
「漸く静かになったな…」
ずるずると壁に背を預けて座り込んだら、アイツ、笑ってた。楽しそうに。
こっちは苦しくて涙目なのに。一人だけ余裕そうなのがムカつく。
酸欠でぼんやりしながらも、睨んでやったら、また笑われた。
「次から任務の前に俺の部屋へ来い」
『……え、……なんで……?』
「お前が言ったんだろ。全部用意しろと」
『えっ』
「忘れるなよ。どうなるかはわかっただろ?」
珍しくご機嫌なジンは、そう言い残して部屋から出て行った。
(……一応、バーボンから貰ったネックレスは、隠しておこう。バレたらまたジンがキレ散らかしそうだし)
フラグを立ててしまったような気がするけど……
今は目を逸らす事にした。
ーfinー
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