ドキドキ大作戦 [安室透]
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ードキドキ大作戦ー
「さて、こうして集まってもらったのには理由があります!ヒロインお姉さま!」
『は、はいっ!...なぁに、園子ちゃん』
私の正面に座ってるのは鼻息も荒くメロンソーダをグイッと呷る園子ちゃん。
「まずは、どうして私が待ち合わせ場所を指定した時、いつものポアロじゃなくって別のカフェを選んだか、わかる?」
『んーー、このカフェに園子ちゃんの好みのイケメン店員がいるから?』
「...それもあるけど、」
『あ、やっぱり?』
「でも、一番の理由はそこじゃなくて!!ポアロにはいるじゃない、」
『ん?』
「安室さんよ、安室さん!ヒロインお姉さまのカ・レ・シ!」
『うん、...だって安室さんはポアロで働いてるからね』
園子ちゃんたら、どうしたんだろう?
安室さんがポアロにいたら何か都合が悪いんだろうか。
「それよそれ!“安室さん”...って、恋人同士ならもっと “透さん♡” とか、 “透♡” とかあるでしょ?それに、普段から絡みも少ないみたいだし...」
『園子ちゃん...心配してくれてるの?』
「だって、ヒロインお姉さまはこんなにキレイで、でも可愛い一面もあって、優しくて、フツーの男ならメロメロになるはずでしょ?」
『め、メロメロ...』
園子ちゃんの言いたい事はよくわかる。
安室さん、だなんて他人行儀な呼び方は恋人同士っぽくないなぁ、とか あんまりくっついたり...とかもしてない気がするし。
でも、それには理由があって...
二人きりの時は “零さん” って本名で呼んでるから、透さんだと呼びにくくて。どうしても聞き慣れてる安室さんの方で呼んじゃうのよね。
それに、潜入捜査中だからっていうのもあるけど、安室透として働いてる時の彼は愛嬌振り撒き過ぎてイケメンに磨きがかかってるから...あんまりベタベタしてたら彼のファンから刺されそうで怖いんだもん。
零さんは以前からモテてたけれど、安室さんの時はその比じゃない。あの笑顔は...ちょっと胡散臭い部分はあれどやっぱり絵になるし、カッコいいと、思う。
...って、私の方がメロメロって表現合ってるんじゃ?
「ヒロインお姉さまー?聞いてる?」
『聞いてる聞いてる』
「安室さんはイケメンだし、大人の余裕もたっぷり...っていうのはわかるんだけど、危機感無さすぎだし、もっと愛情を全身で表現してもいいと思うのよ!」
『愛情を、表現...?』
「例えば、真さんは、私がナンパ野郎に声かけられてたりしたら普段あんなに冷静な人なのに冷静さを失うくらい心配してくれたり、不器用だけど態度でも言葉でもちゃんと表現してくれる...のよ」
『愛されてるねぇ...ふふ』
「...って!ふふ、じゃないの!お姉さまはいいの?ちょっとくらい安室さんの動揺してるとこ、見たくない?」
『見たくないって言えば...嘘になるけど、』
確かに安室透の時は必要以上にボディタッチもないし、ポーカーフェイスが得意な彼のことだから、動揺だなんてしてたとしても顔に出ないだろう。
でも、二人きりで、降谷零の姿でいられる時は、...その......ちゃんと恋人同士してると思う。何か日本語変だな。
零さんのセーフハウスではくっついて過ごすし、零さんのストレスがMAXで爆発しそうな時は必要以上に構ってくれるし世話を焼きたがるし、甘えてくれたりもするし。...要するに、不満はないのです。
ただ、ひとつワガママを言うなら...
“安室透” だって、彼の一部なんだから、仮の姿であったとしても、一時的なものだとしても、彼である事には変わりない。だから、安室さんのことも、もっとよく知りたいな、...なんて。
「そうと決まれば、すぐ行動しなくちゃ!」
『え?こ、行動?』
「ふっふっふ...園子様発案の、名付けて “安室さんどっきりドキドキ大作戦!!” 開始よ!」
『どっきり、ドキドキ...大作戦???』
「ヒロインお姉さまの魅力にドキドキが止まらなくなること間違いなし!あぁ、こんな魅力的な女性だったなんて...っ!他の男に言い寄られないか僕は心配で堪らない!!的な展開になる予定よ!」
『安室さん...そんなキャラかなぁ?』
「だーかーらぁ、そんなキャラじゃない安室さんが焦るくらいにヒロインお姉さまの魅力を改めて知ってもらって、更には煽って煽って煽りまくるのよっ!......って、実はもう色々と手配済みだったり~!」
『へ?』
園子ちゃんがパチンと指を鳴らせば、何処から現れたのか、黒服のボディーガードみたいな人達と、メイドさん?みたいな人達がやってきて...
「じゃ、後よろしくね!」
「「「畏まりました」」」
そんなやり取りを園子ちゃんとしたかと思えば、
「では、ヒロイン様、こちらへどうぞ」
『へ?私?!』
「ヒロインお姉さま!終わったらまた後で迎えに行くから!いってらっしゃ~い!」
『ぇえええええ?!!!そ、園子ちゃーん!』
あれよあれよと、長い黒塗りの車に乗せられて、私はそのまま目的地も知らされずに連れて行かれましたとさ。
『...って、あれ?ここって園子ちゃんの家じゃ...』
一体何処へ連れて行かれるのかとびくびくしていたんだけれど、到着したのは見慣れたけど豪華な園子ちゃんのお家。ちょっと拍子抜けだ。
そして通されたのは、これまた豪華なお部屋で。
いや、お部屋と言うよりもブティックに近い場所で、そこで用意されていた服に着替えてメイクやら髪のセットやら、されるがままにしていれば、
「...お姉さま」
『あれ?園子ちゃん、いつの間に?』
「かんっぺき!!」
いつの間にやらお家に戻ってきた園子ちゃんに両肩をがっしり掴まれた。
用意してくれてた洋服は、普段あまり私が選ばないような服で...ふわふわした白のトップスに、ボルドーのスカート。
問題なのはこのスカートで...
『ね、ねぇ園子ちゃん...このスカート、短すぎない??しかもスリット入ってるし』
「大丈夫、それも作戦の内だから!」
うーん、...このまましゃがんだら下着が見えてしまいそうな危うさはある丈だ。
「髪もふわふわに巻いて、メイクはいつもより華やかにピンク系にして、靴はこれね!この頼りなさげな細いヒール、思わず支えてあげたくなっちゃう筈よ!」
こうして園子ちゃんプロデュースの元、計画は着々と進められていった。
「さぁ、賽は投げられた!いざ、出陣よーっ!!」
『待って園子ちゃん、私ピンヒールだから...!』
そのまま再度黒塗りの車に乗せられて、そしてまた目的地も知らされずに連れて行かれるのでした。
「さて、こうして集まってもらったのには理由があります!ヒロインお姉さま!」
『は、はいっ!...なぁに、園子ちゃん』
私の正面に座ってるのは鼻息も荒くメロンソーダをグイッと呷る園子ちゃん。
「まずは、どうして私が待ち合わせ場所を指定した時、いつものポアロじゃなくって別のカフェを選んだか、わかる?」
『んーー、このカフェに園子ちゃんの好みのイケメン店員がいるから?』
「...それもあるけど、」
『あ、やっぱり?』
「でも、一番の理由はそこじゃなくて!!ポアロにはいるじゃない、」
『ん?』
「安室さんよ、安室さん!ヒロインお姉さまのカ・レ・シ!」
『うん、...だって安室さんはポアロで働いてるからね』
園子ちゃんたら、どうしたんだろう?
安室さんがポアロにいたら何か都合が悪いんだろうか。
「それよそれ!“安室さん”...って、恋人同士ならもっと “透さん♡” とか、 “透♡” とかあるでしょ?それに、普段から絡みも少ないみたいだし...」
『園子ちゃん...心配してくれてるの?』
「だって、ヒロインお姉さまはこんなにキレイで、でも可愛い一面もあって、優しくて、フツーの男ならメロメロになるはずでしょ?」
『め、メロメロ...』
園子ちゃんの言いたい事はよくわかる。
安室さん、だなんて他人行儀な呼び方は恋人同士っぽくないなぁ、とか あんまりくっついたり...とかもしてない気がするし。
でも、それには理由があって...
二人きりの時は “零さん” って本名で呼んでるから、透さんだと呼びにくくて。どうしても聞き慣れてる安室さんの方で呼んじゃうのよね。
それに、潜入捜査中だからっていうのもあるけど、安室透として働いてる時の彼は愛嬌振り撒き過ぎてイケメンに磨きがかかってるから...あんまりベタベタしてたら彼のファンから刺されそうで怖いんだもん。
零さんは以前からモテてたけれど、安室さんの時はその比じゃない。あの笑顔は...ちょっと胡散臭い部分はあれどやっぱり絵になるし、カッコいいと、思う。
...って、私の方がメロメロって表現合ってるんじゃ?
「ヒロインお姉さまー?聞いてる?」
『聞いてる聞いてる』
「安室さんはイケメンだし、大人の余裕もたっぷり...っていうのはわかるんだけど、危機感無さすぎだし、もっと愛情を全身で表現してもいいと思うのよ!」
『愛情を、表現...?』
「例えば、真さんは、私がナンパ野郎に声かけられてたりしたら普段あんなに冷静な人なのに冷静さを失うくらい心配してくれたり、不器用だけど態度でも言葉でもちゃんと表現してくれる...のよ」
『愛されてるねぇ...ふふ』
「...って!ふふ、じゃないの!お姉さまはいいの?ちょっとくらい安室さんの動揺してるとこ、見たくない?」
『見たくないって言えば...嘘になるけど、』
確かに安室透の時は必要以上にボディタッチもないし、ポーカーフェイスが得意な彼のことだから、動揺だなんてしてたとしても顔に出ないだろう。
でも、二人きりで、降谷零の姿でいられる時は、...その......ちゃんと恋人同士してると思う。何か日本語変だな。
零さんのセーフハウスではくっついて過ごすし、零さんのストレスがMAXで爆発しそうな時は必要以上に構ってくれるし世話を焼きたがるし、甘えてくれたりもするし。...要するに、不満はないのです。
ただ、ひとつワガママを言うなら...
“安室透” だって、彼の一部なんだから、仮の姿であったとしても、一時的なものだとしても、彼である事には変わりない。だから、安室さんのことも、もっとよく知りたいな、...なんて。
「そうと決まれば、すぐ行動しなくちゃ!」
『え?こ、行動?』
「ふっふっふ...園子様発案の、名付けて “安室さんどっきりドキドキ大作戦!!” 開始よ!」
『どっきり、ドキドキ...大作戦???』
「ヒロインお姉さまの魅力にドキドキが止まらなくなること間違いなし!あぁ、こんな魅力的な女性だったなんて...っ!他の男に言い寄られないか僕は心配で堪らない!!的な展開になる予定よ!」
『安室さん...そんなキャラかなぁ?』
「だーかーらぁ、そんなキャラじゃない安室さんが焦るくらいにヒロインお姉さまの魅力を改めて知ってもらって、更には煽って煽って煽りまくるのよっ!......って、実はもう色々と手配済みだったり~!」
『へ?』
園子ちゃんがパチンと指を鳴らせば、何処から現れたのか、黒服のボディーガードみたいな人達と、メイドさん?みたいな人達がやってきて...
「じゃ、後よろしくね!」
「「「畏まりました」」」
そんなやり取りを園子ちゃんとしたかと思えば、
「では、ヒロイン様、こちらへどうぞ」
『へ?私?!』
「ヒロインお姉さま!終わったらまた後で迎えに行くから!いってらっしゃ~い!」
『ぇえええええ?!!!そ、園子ちゃーん!』
あれよあれよと、長い黒塗りの車に乗せられて、私はそのまま目的地も知らされずに連れて行かれましたとさ。
『...って、あれ?ここって園子ちゃんの家じゃ...』
一体何処へ連れて行かれるのかとびくびくしていたんだけれど、到着したのは見慣れたけど豪華な園子ちゃんのお家。ちょっと拍子抜けだ。
そして通されたのは、これまた豪華なお部屋で。
いや、お部屋と言うよりもブティックに近い場所で、そこで用意されていた服に着替えてメイクやら髪のセットやら、されるがままにしていれば、
「...お姉さま」
『あれ?園子ちゃん、いつの間に?』
「かんっぺき!!」
いつの間にやらお家に戻ってきた園子ちゃんに両肩をがっしり掴まれた。
用意してくれてた洋服は、普段あまり私が選ばないような服で...ふわふわした白のトップスに、ボルドーのスカート。
問題なのはこのスカートで...
『ね、ねぇ園子ちゃん...このスカート、短すぎない??しかもスリット入ってるし』
「大丈夫、それも作戦の内だから!」
うーん、...このまましゃがんだら下着が見えてしまいそうな危うさはある丈だ。
「髪もふわふわに巻いて、メイクはいつもより華やかにピンク系にして、靴はこれね!この頼りなさげな細いヒール、思わず支えてあげたくなっちゃう筈よ!」
こうして園子ちゃんプロデュースの元、計画は着々と進められていった。
「さぁ、賽は投げられた!いざ、出陣よーっ!!」
『待って園子ちゃん、私ピンヒールだから...!』
そのまま再度黒塗りの車に乗せられて、そしてまた目的地も知らされずに連れて行かれるのでした。
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