拗ねた君が可愛すぎて [降谷零]
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そんなこんなでやって来たのは俺の家。ヒロインを連れて来たのはこれで2回目だ。普段中々こちらには帰る事がないから、基本的に会う時は彼女の家が多い。
「それで、どうしてヒロインは怒ってるのかな?」
先程まで膨れっ面だったヒロインは、今度は困った様に眉を垂らして言葉に詰まった。
その困った顔もそそる...なんて考える俺はかなり拗らせてる。自覚はある。
いや、しかし仕方ないだろう?そんな無防備な彼女がいけない。
こんなにも上手く事が運ぶだなんて。と、思わず口角が上がるのを堪えて、極力穏やかな声色で問い掛けた。
場所を提供しよう、だなんて罠でしかないのに。俺だったからいいが、簡単に引っ掛かってしまうヒロインが心配だ。
『だって、』
いつもなら俺の隣に腰掛けるであろうヒロインは、今は座ることもせず、立ったままの状態で目を泳がせた。
「言ってごらん」
さっきまでの威勢はどこへやら、微かに頬を赤く染めて俺を見詰めるヒロインの可愛さと言ったら、もう、この上ない。
『零ちゃん、』
「ん?」
『これ、みて』
ヒロインの震える手により、彼女のブラウスのリボンがしゅるりと解けて
そのまま床へハラリ、と落ちた。
「ヒロイン...?」
一つ、二つ、とブラウスのボタンが外されていき、三つ目のボタンが外れたところで、彼女は動きを止めた。
隙間から覗く細い首筋が眩しくて、頼りなさ気なそこへ食らい付いて、歯を立てたくなった。既に理性の箍はグラグラだ。
『零ちゃん!これ!』
ピラッとブラウスの上部がヒロインの手で晒され、その首筋が更に露になった
そこには、
『零ちゃんがいっぱい残すから...温泉、折角蘭ちゃんが誘ってくれたのに、行けないじゃない!』
己が付けたであろう、所有の印が、首筋から胸元にかけて散りばめられていた。
最中は、そんなこと考えられる程の余裕はなく、完全に無意識だった。
でも、ちゃんと服で隠れる位置に残していた事は誉めて欲しいな。なんて言ったらまた怒られそうだ。怒った顔も可愛いんだけど。
「ごめん、謝るよ」
『温泉、行きたかったのに...。でも、見られちゃうと恥ずかしいから行けないよ...』
「消えるのに少なくても3日はかかりそうだな...」
その独占欲の象徴の様な痕を指先で辿れば、
『ん、っ...』
ヒロインは小さく身体を震わせた。
キュッと閉じられたその小さな口唇を、今すぐ抉じ開けたくなった。
その反応がこうなった原因だって、気付いてないのか?
「なぁヒロイン、先に謝っておくよ」
『え?零ちゃん、何で...?』
「多分、温泉はもう少し先になりそうだ。ごめん」
『それってどういう......ひゃぅっ!』
堪らず、目の前にある華奢な身体を抱き締めて、晒されたままの首筋に口唇を這わす。
誘われる様にカプリ、と甘噛みすれば、驚きに声を上げるヒロイン。そんな反応の一つ一つが煽ってるって、どうしてわからないんだろう?
でも、このままわからないままでいて欲しいとも思う。好都合だから。
「この状態でお預けなんて、言わないよな?」
『お、お預け?』
「無防備過ぎる。このまま襲って下さいって言ってる様なもんだぞ?」
『襲っ...?!れ、零ちゃん、ちょっと待っ「悪いけど、“待て”は苦手なんだ」
真っ赤な顔して狼狽えるヒロインの言葉を、満面の笑みで遮って
問答無用でソファーへ押し倒した。
(もう待っては聞きあきたよ)(うぅ...だって、)
(だってもダメ)(~~~っ!零ちゃんといるとドキドキするんだから仕方ないじゃない!)
僅かに保たれていた理性の糸がプツリと切れた瞬間。
(...反則だろ)
ーfinー
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