拗ねた君が可愛すぎて [降谷零]
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拗ねた君が可愛すぎて
【甘い毒 その後】
ポアロで偶然再会したヒロインとは、多少遠回りしたが、無事口説き落とす事に成功した。少し強引だったかもしれないが...そこは目を瞑って欲しい。
それからポアロの常連になった彼女は蘭さんや園子さん達女子高生組とも仲良くなったようで、今も蘭さんと窓際の席で和気あいあいと話に花を咲かせている。
その様子をカウンター内にいる僕と小学生らしくオレンジジュースをストローで啜るコナンくんとで眺めていた。
「ヒロインさん、明日ってお休みですか?もし空いてたら私達と温泉に行きませんか?園子から誘われてて、ヒロインさんも誘って一緒に行きたいねーって話してて」
『温泉?いいなー!行きた...い、んだけど...えっと、......ぅ、あ、そうそう、実は今女の子の日になっちゃってて...』
「あー、成る程...園子には伝えておきますね。また次の機会に行きましょうね!」
『うん、ごめんね蘭ちゃん。また誘ってね!』
「ねぇ、安室さん...ヒロインさんの様子、何だか変じゃない?」
「そうだね、コナンくん。まだ周期的には先の筈だし、」
「へ?(この人、んな事まで把握してんのかよ)...そうじゃなくて!」
「おや?コナンくん、今の会話で僕が彼女の何を把握しているのか、わかったのかい?コナンくんは物知りだなぁ。それとも、また “新一兄ちゃん” が教えてくれたのかい?」
「え?いや、...あはは。て、テレビで言ってたのを聞いたことがあるんだよ~」
「ハハハ、ごめんごめん。からかいすぎたかな?」
「(ハハハ、じゃねーよ。この人、やっぱ何か掴んでるんじゃねぇだろーな...)」
「まぁ、コナンくんの言う通り、確かにさっきのヒロインさんの様子は不自然だったね。...ん?」
「どうしたの?安室さん」
蘭さんに申し訳なさそうに謝っていたヒロインが突如くるっとこちらを向いて、プクッと頬を膨らませながら睨まれた。何だそれ。可愛すぎだろ。俺をどうしたいんだ。
「いや、違和感とか、もはやもうどうでも良くなってきたよ」
「あはは...。(だいぶ拗らせてんな)」
「あいつ、分かっててやってるのか?」
「安室さん、素が出てるよ。ヒロインさんが可愛いのはわかるけど...ん?......ところで安室さん、ちょっと聞いていい?」
「ん?何だいコナンくん」
「ヒロインさんってさ、何歳だっけ?」
「僕より2歳年下だよ」
「え゛」
「元々は学生時代の後輩でね。彼女、童顔だから若く見えるだろう?」
「それ、安室さんが言う?(二人ともその年齢には見えねーよ...ヒロインさんとか、十代後半か二十歳くらいかと思ってたけど、安室さんの2歳下って事は......こえー)」
「ん?何か言ったかい?」
「ううん!何でもないよ!それより安室さん、ヒロインさんに何かしたの?睨まれてたよね」
「んーー、皆目見当も付かないな」
「ふーん、そっか」
「そう言いつつ納得してない様子だね。つくづくキミの探求心には舌を巻くよ。まぁ、何か分かったら連絡するよ」
「お願いね、安室の兄ちゃん!」
「久しぶりに聞いたな、それ」
猫かぶりめ。この年で外面を上手く使えるなんて、将来有望だが敵には回したくないな。
なんて考えながらも、視線はヒロインから逸らす事なく、心の中でシャッターを切った。可愛かったな。永久保存したい。
またあの顔してくれないかな。後でお願いしてみようか...
腕時計を確認するとあと5分程で退勤の時間だった。
「ヒロインさん、もうすぐ上がりなんですが、」
『安室さん、』
「はい、どうしました?」
家まで送って行こうかと聞くより早く、遮るように仮の名を呼ぶヒロインに首を傾げた。
『後でお話があります。つきましては、話し合いの場を要求しますっ』
口唇を尖らせて、強気にビシッと決めたヒロインに心臓を射抜かれたのは言うまでもない。
可愛いしかない。連れて帰ろう。今決めた。
「喜んで提供しましょう」
【甘い毒 その後】
ポアロで偶然再会したヒロインとは、多少遠回りしたが、無事口説き落とす事に成功した。少し強引だったかもしれないが...そこは目を瞑って欲しい。
それからポアロの常連になった彼女は蘭さんや園子さん達女子高生組とも仲良くなったようで、今も蘭さんと窓際の席で和気あいあいと話に花を咲かせている。
その様子をカウンター内にいる僕と小学生らしくオレンジジュースをストローで啜るコナンくんとで眺めていた。
「ヒロインさん、明日ってお休みですか?もし空いてたら私達と温泉に行きませんか?園子から誘われてて、ヒロインさんも誘って一緒に行きたいねーって話してて」
『温泉?いいなー!行きた...い、んだけど...えっと、......ぅ、あ、そうそう、実は今女の子の日になっちゃってて...』
「あー、成る程...園子には伝えておきますね。また次の機会に行きましょうね!」
『うん、ごめんね蘭ちゃん。また誘ってね!』
「ねぇ、安室さん...ヒロインさんの様子、何だか変じゃない?」
「そうだね、コナンくん。まだ周期的には先の筈だし、」
「へ?(この人、んな事まで把握してんのかよ)...そうじゃなくて!」
「おや?コナンくん、今の会話で僕が彼女の何を把握しているのか、わかったのかい?コナンくんは物知りだなぁ。それとも、また “新一兄ちゃん” が教えてくれたのかい?」
「え?いや、...あはは。て、テレビで言ってたのを聞いたことがあるんだよ~」
「ハハハ、ごめんごめん。からかいすぎたかな?」
「(ハハハ、じゃねーよ。この人、やっぱ何か掴んでるんじゃねぇだろーな...)」
「まぁ、コナンくんの言う通り、確かにさっきのヒロインさんの様子は不自然だったね。...ん?」
「どうしたの?安室さん」
蘭さんに申し訳なさそうに謝っていたヒロインが突如くるっとこちらを向いて、プクッと頬を膨らませながら睨まれた。何だそれ。可愛すぎだろ。俺をどうしたいんだ。
「いや、違和感とか、もはやもうどうでも良くなってきたよ」
「あはは...。(だいぶ拗らせてんな)」
「あいつ、分かっててやってるのか?」
「安室さん、素が出てるよ。ヒロインさんが可愛いのはわかるけど...ん?......ところで安室さん、ちょっと聞いていい?」
「ん?何だいコナンくん」
「ヒロインさんってさ、何歳だっけ?」
「僕より2歳年下だよ」
「え゛」
「元々は学生時代の後輩でね。彼女、童顔だから若く見えるだろう?」
「それ、安室さんが言う?(二人ともその年齢には見えねーよ...ヒロインさんとか、十代後半か二十歳くらいかと思ってたけど、安室さんの2歳下って事は......こえー)」
「ん?何か言ったかい?」
「ううん!何でもないよ!それより安室さん、ヒロインさんに何かしたの?睨まれてたよね」
「んーー、皆目見当も付かないな」
「ふーん、そっか」
「そう言いつつ納得してない様子だね。つくづくキミの探求心には舌を巻くよ。まぁ、何か分かったら連絡するよ」
「お願いね、安室の兄ちゃん!」
「久しぶりに聞いたな、それ」
猫かぶりめ。この年で外面を上手く使えるなんて、将来有望だが敵には回したくないな。
なんて考えながらも、視線はヒロインから逸らす事なく、心の中でシャッターを切った。可愛かったな。永久保存したい。
またあの顔してくれないかな。後でお願いしてみようか...
腕時計を確認するとあと5分程で退勤の時間だった。
「ヒロインさん、もうすぐ上がりなんですが、」
『安室さん、』
「はい、どうしました?」
家まで送って行こうかと聞くより早く、遮るように仮の名を呼ぶヒロインに首を傾げた。
『後でお話があります。つきましては、話し合いの場を要求しますっ』
口唇を尖らせて、強気にビシッと決めたヒロインに心臓を射抜かれたのは言うまでもない。
可愛いしかない。連れて帰ろう。今決めた。
「喜んで提供しましょう」
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