壊してくれるなら、優しくして
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真っ直ぐに射し込む朝の光が、真珠色のカーテン越しに揺れている。
目を覚まして、すぐに身支度をしてから向かったのはなまえの部屋。
ノックもせずに扉のノブに手をかけた。
少しのためらいもあった。
ただ確認したい一心で扉を開ける。
中にいたのは、鏡の前でブラウスのボタンを留めている途中のなまえだった。
「きゃぁっ…!」
なまえは驚いたように振り返り、両腕で胸元を庇うようにして身を縮める。
思わず視線を逸らした。
彼女からは聞いた事のない、心底驚いた声と表情。
「急に、すまない」
その言葉と同時に、彼女の細い肩に視線が戻る。
そして、昨夜、ベッドで眠る彼女と、あの時見たものが否応なく脳裏に蘇った。
「……」
意志とは関係なく、手が伸びていた。
片手で彼女の手首を取り、もう片手でブラウスの肩口をそっとずらす。
「な、なんですかっ!」
戸惑いの色を顔に浮かべて彼女は声を上げる。
それを聞いても手は止まらなかった。
何をしようとしているか気づいたのか、手をどうにかほどこうと抵抗している。
それでも彼女の細い腕で俺を拒むには、あまりにも頼りない。
そこにあったのは昨夜と同じ、いや、よりはっきりとした跡だった。
均整の取れた白い背中にはあまりにも不自然だ。
「何があった…」
なまえはその問いに答えようとせず、俯いたいたまま、小さく息を飲んだ。
目を逸らし、唇を噛んで何かを必死で誤魔化そうとしている。
その態度こそが答えだった。
無意識に歯を食いしばる。
怒りに任せて声を荒げることも、問い詰めることもできる。
けれど、目の前にいるのは傷ついて、黙って、それでも毎日笑おうとしている少女だった。
「ご、ごめんなさい……っ」
彼女が突然そう言って、力いっぱい手を振り払った。
自分が何か悪いことをしたかのように、バツの悪い顔をしている。
なまえは制服のジャケットとカバンを手に取り、開いた胸元を隠すように抱きかかえ、部屋を出ていった。
その背中は、追わなかった。
ただ、固く拳を握りしめて、まだ彼女の温もりの残る空気の中に立ち尽くしていた。
目を覚まして、すぐに身支度をしてから向かったのはなまえの部屋。
ノックもせずに扉のノブに手をかけた。
少しのためらいもあった。
ただ確認したい一心で扉を開ける。
中にいたのは、鏡の前でブラウスのボタンを留めている途中のなまえだった。
「きゃぁっ…!」
なまえは驚いたように振り返り、両腕で胸元を庇うようにして身を縮める。
思わず視線を逸らした。
彼女からは聞いた事のない、心底驚いた声と表情。
「急に、すまない」
その言葉と同時に、彼女の細い肩に視線が戻る。
そして、昨夜、ベッドで眠る彼女と、あの時見たものが否応なく脳裏に蘇った。
「……」
意志とは関係なく、手が伸びていた。
片手で彼女の手首を取り、もう片手でブラウスの肩口をそっとずらす。
「な、なんですかっ!」
戸惑いの色を顔に浮かべて彼女は声を上げる。
それを聞いても手は止まらなかった。
何をしようとしているか気づいたのか、手をどうにかほどこうと抵抗している。
それでも彼女の細い腕で俺を拒むには、あまりにも頼りない。
そこにあったのは昨夜と同じ、いや、よりはっきりとした跡だった。
均整の取れた白い背中にはあまりにも不自然だ。
「何があった…」
なまえはその問いに答えようとせず、俯いたいたまま、小さく息を飲んだ。
目を逸らし、唇を噛んで何かを必死で誤魔化そうとしている。
その態度こそが答えだった。
無意識に歯を食いしばる。
怒りに任せて声を荒げることも、問い詰めることもできる。
けれど、目の前にいるのは傷ついて、黙って、それでも毎日笑おうとしている少女だった。
「ご、ごめんなさい……っ」
彼女が突然そう言って、力いっぱい手を振り払った。
自分が何か悪いことをしたかのように、バツの悪い顔をしている。
なまえは制服のジャケットとカバンを手に取り、開いた胸元を隠すように抱きかかえ、部屋を出ていった。
その背中は、追わなかった。
ただ、固く拳を握りしめて、まだ彼女の温もりの残る空気の中に立ち尽くしていた。