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「拓司。ねー、拓司」
お風呂上がり、リビングに戻ると大の字ですやすやと寝息を立てる彼に呆れて声を掛ける。青ちゃんちにくるとどうも気合がはいらん。なんて言って、毎回リビングのラグで寝てしまうクイズ王。
「おーきてってば。寝るならベッドいこーよ」
「ん…」
眠りは浅いのか、声を掛けると反応はある。が、起きない。
「先寝ちゃうよー?」
拓司の隣に腰掛けて、その寝顔を見つめる。忙しくしてないと落ち着かない、なんていう生粋の仕事人のこんな姿を見られるのは彼女特権なんだろうけど…こんなに頻繁に起きるとやっぱり呆れてしまうというもので。
「んー…」
寝返りを打ち、わたしの腰元に抱きつくような体勢になった。まずい、これはわたしも巻き添えのパターンだ。
「もー…」
けれど、ほんの少し微笑みをたたえたその口元に絆されてしまうのもいつものことで。
「…いつもお疲れ様」
緩いパーマの当たった、センター分けの髪を柔らかく撫でる。まるで子供みたいなその寝顔に思わず私まで小さく笑みを溢す。
ー
爽やかで、少年っぽさも大人らしさも兼ね揃えてて、でも決めるところはしっかり決めちゃうし、結局なんでも出来てかっこいい彼。その上寝顔すら可愛いなんて…ほんと、非の打ち所がなくて悔しい。
普段はリードされっぱなしだし、今日くらい。そんな邪な気持ちが芽生え、ゆっくり腰元に回された腕を解き、隣に横になる。
「ほーんと、全部かっこいいなんてずるいな。」
その綺麗な寝顔に語りかけるように、普段は言えない素直な気持ちを呟いて触れるだけのキスをした。すっかり馴染んだ柔らかい唇が心地良い。
「…ま、今日は許してあげるか。」
そのうち起きてベッドの方に来るだろう、そう思って身体を起こそうとした瞬間だった。
「俺の全部が、なんて?」
「わあっ?!」
起き上がった拓司は後ろから私をぎゅっと抱き寄せ、嬉しそうに耳元でささやいた。
「…起きてたの?」
「嬉しいこと言うから起きちゃった」
「起きてんじゃん…」
「ねーえー、もっかい言ってよ」
甘えるような声。やられた。私はため息をついて彼の腕から抜け出そうとする。
「やーだー」
「じゃ、言わすしかないな」
「ちょ、なにしっ…?!」
相変わらず嬉しそうな声色…とは裏腹に、感じるところスレスレを狙って私のパジャマの中を弄る拓司の手。
「どーせ、そのうち素直になんだから」
振り返った私に小さくキスを落とした瞬間、色欲に光る目にどきりと胸が跳ねる。そんなこともお見通しらしい拓司は白い歯を見せて笑った。
「ぜーった、い、言わなぁ…!」
「強がりもいつまで持つかな?」
色っぽい手つきにやられてすっかり身体の力が抜けた私。それをひょいと担いで寝室に向かう拓司。やっぱり楽しそうで、かっこよくて。
私は彼のシャツの胸元をきゅっと掴んで、笑った。
「仮眠しちゃったし、今晩は眠れないかも?」
「やばいやつだぁ…」
# 眠る王子と眠らない夜
(おはよ、青ちゃん)
(…拓司…元気…すぎ…)
(いやー、やっぱしてる時だけはホンット素直よね)
(…うるさい)
(なに?もっかい?仕方ねーなー)
(ちょ、ま、や!な~!!!)
お風呂上がり、リビングに戻ると大の字ですやすやと寝息を立てる彼に呆れて声を掛ける。青ちゃんちにくるとどうも気合がはいらん。なんて言って、毎回リビングのラグで寝てしまうクイズ王。
「おーきてってば。寝るならベッドいこーよ」
「ん…」
眠りは浅いのか、声を掛けると反応はある。が、起きない。
「先寝ちゃうよー?」
拓司の隣に腰掛けて、その寝顔を見つめる。忙しくしてないと落ち着かない、なんていう生粋の仕事人のこんな姿を見られるのは彼女特権なんだろうけど…こんなに頻繁に起きるとやっぱり呆れてしまうというもので。
「んー…」
寝返りを打ち、わたしの腰元に抱きつくような体勢になった。まずい、これはわたしも巻き添えのパターンだ。
「もー…」
けれど、ほんの少し微笑みをたたえたその口元に絆されてしまうのもいつものことで。
「…いつもお疲れ様」
緩いパーマの当たった、センター分けの髪を柔らかく撫でる。まるで子供みたいなその寝顔に思わず私まで小さく笑みを溢す。
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爽やかで、少年っぽさも大人らしさも兼ね揃えてて、でも決めるところはしっかり決めちゃうし、結局なんでも出来てかっこいい彼。その上寝顔すら可愛いなんて…ほんと、非の打ち所がなくて悔しい。
普段はリードされっぱなしだし、今日くらい。そんな邪な気持ちが芽生え、ゆっくり腰元に回された腕を解き、隣に横になる。
「ほーんと、全部かっこいいなんてずるいな。」
その綺麗な寝顔に語りかけるように、普段は言えない素直な気持ちを呟いて触れるだけのキスをした。すっかり馴染んだ柔らかい唇が心地良い。
「…ま、今日は許してあげるか。」
そのうち起きてベッドの方に来るだろう、そう思って身体を起こそうとした瞬間だった。
「俺の全部が、なんて?」
「わあっ?!」
起き上がった拓司は後ろから私をぎゅっと抱き寄せ、嬉しそうに耳元でささやいた。
「…起きてたの?」
「嬉しいこと言うから起きちゃった」
「起きてんじゃん…」
「ねーえー、もっかい言ってよ」
甘えるような声。やられた。私はため息をついて彼の腕から抜け出そうとする。
「やーだー」
「じゃ、言わすしかないな」
「ちょ、なにしっ…?!」
相変わらず嬉しそうな声色…とは裏腹に、感じるところスレスレを狙って私のパジャマの中を弄る拓司の手。
「どーせ、そのうち素直になんだから」
振り返った私に小さくキスを落とした瞬間、色欲に光る目にどきりと胸が跳ねる。そんなこともお見通しらしい拓司は白い歯を見せて笑った。
「ぜーった、い、言わなぁ…!」
「強がりもいつまで持つかな?」
色っぽい手つきにやられてすっかり身体の力が抜けた私。それをひょいと担いで寝室に向かう拓司。やっぱり楽しそうで、かっこよくて。
私は彼のシャツの胸元をきゅっと掴んで、笑った。
「仮眠しちゃったし、今晩は眠れないかも?」
「やばいやつだぁ…」
# 眠る王子と眠らない夜
(おはよ、青ちゃん)
(…拓司…元気…すぎ…)
(いやー、やっぱしてる時だけはホンット素直よね)
(…うるさい)
(なに?もっかい?仕方ねーなー)
(ちょ、ま、や!な~!!!)