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「猫、みたいですね」
「…はえ?」
予想外の言葉に素っ頓狂な声をあげると、彼女は少し驚いた後いつも通り綺麗に笑った。
「なんていうんだろ、人懐っこい感じとか、目の大きい感じとか」
「僕が?」
嫌でした?と首を傾げる彼女、ほんの少しつり目で白い肌、柔らかい髪を揺らす青ちゃんの方がよっぽど猫っぽいけどな、なんて思いながら見つめる。
「QuizKnock内だと山本さんが1番猫っぽいです。他にいますか?猫っぽい人」
「まあ、うーん」
「あ、悪口とかじゃないんですよ」
オフィスのソファ、木漏れ日を受けながらそんな他愛無い話を紡ぐ。みんなは撮影のため、この空間には彼女と2人きりだ。
「猫、かあ」
「…いや、でした?」
「あ、ううん!」
納得いかない顔をしていたらしい僕をみて彼女の目に不安の色が差す、そんな表情すら愛らしい彼女に、ほんの少しの悪戯心が芽生えて。
「じゃあ…撫でてみる?僕のこと」
ぐっと身を乗り出し彼女の前で顎を突き出すような姿勢をとる。そのまま冗談めいて上目遣いに見つめると頬を赤く染める青ちゃんの顔がみえて、僕は心の中で小さく悪い笑みを溢した。
「…照れた?」
「や、そんなことは…!」
こう見えて負けず嫌いな彼女。
恐る恐る僕の方に手が伸びてきて、白くて細い指が僕の首元を撫でる。くすぐったくて気持ちいい、うーん。猫も悪くないかも。
「…ふふ、きもちいかも」
ほんの少し首を捻ると、彼女は相変わらず頬を染めたままおしまい!と手を離してしまった。
「えー、言い出したの青ちゃんじゃん」
「や、なんか恥ずかしいですこれ」
「…えー?」
照れた表情の彼女にぞくりと心が揺れる。
ほんの少し、大胆になってもいいかな?なんて悪い心の赴くままに僕は彼女の首元に顔を埋めてみた。
「ひゃ、あ…」
「冷たい青ちゃんに甘えてみよ」
じゃれあうフリをしながらも、漏れる吐息と甘い声にくらりと脳が揺れる。
すっかり歯止めの効かなくなった僕。尖らせた舌先で首筋をつつと舐めると、彼女の身体が小さく震えるのがわかった。
「や、まもとさっ、や…りすぎです、っ…!」
「…ごめんごめん、」
ぱっと顔を離した時に見えた、眉を下げた彼女の顔はどこか唆るものがあって。
「じゃあ、」
僕は彼女の目元に小さく唇を落として、至近距離で笑う。
「ごめんねのキスしとく、…ね?」
わななく彼女の口元、思わず緩む頬もそのままに彼女に擦り寄る。
「それとも…こっちがよかった?」
その震える唇を親指でなぞると、戸惑いながらも一気にその目に欲が灯る。
「…言ってくんなきゃ、わかんないよ?」
すっかりその気になってしまった僕…と、そんな僕の左袖をきゅっと握って、ゆっくりと目を閉じる青ちゃん。満更でもないその態度にすっかり期待してしまう。
一思いにその熟れた唇を奪おうとしたその時。
「やまもとー!」
撮影部屋から伊沢さんの大声が聞こえて、彼女は慌てて僕を突き放した。
「ごめーん!ホワイトボード足りないわ!持ってきて!」
撮影部屋のドアをほんの少し開けてそう叫ぶ。僕は青ちゃんに微笑みかけた後、わかりましたー!と伊沢さんと同じトーンで返事をして、呆気に取られる彼女の頭を撫でながら立ち上がった。
「…もう!」
タイミングの悪い伊沢さんのせいで、すっかり我にかえってしまった青ちゃんは、真っ赤な顔のまま僕を睨んだ。
(でもまあ、止めてくれてよかったかも。)
# 子猫のワルツ
(だって、そんな物欲しそうな顔されたら…とまんなくなっちゃうでしょ?)
「…はえ?」
予想外の言葉に素っ頓狂な声をあげると、彼女は少し驚いた後いつも通り綺麗に笑った。
「なんていうんだろ、人懐っこい感じとか、目の大きい感じとか」
「僕が?」
嫌でした?と首を傾げる彼女、ほんの少しつり目で白い肌、柔らかい髪を揺らす青ちゃんの方がよっぽど猫っぽいけどな、なんて思いながら見つめる。
「QuizKnock内だと山本さんが1番猫っぽいです。他にいますか?猫っぽい人」
「まあ、うーん」
「あ、悪口とかじゃないんですよ」
オフィスのソファ、木漏れ日を受けながらそんな他愛無い話を紡ぐ。みんなは撮影のため、この空間には彼女と2人きりだ。
「猫、かあ」
「…いや、でした?」
「あ、ううん!」
納得いかない顔をしていたらしい僕をみて彼女の目に不安の色が差す、そんな表情すら愛らしい彼女に、ほんの少しの悪戯心が芽生えて。
「じゃあ…撫でてみる?僕のこと」
ぐっと身を乗り出し彼女の前で顎を突き出すような姿勢をとる。そのまま冗談めいて上目遣いに見つめると頬を赤く染める青ちゃんの顔がみえて、僕は心の中で小さく悪い笑みを溢した。
「…照れた?」
「や、そんなことは…!」
こう見えて負けず嫌いな彼女。
恐る恐る僕の方に手が伸びてきて、白くて細い指が僕の首元を撫でる。くすぐったくて気持ちいい、うーん。猫も悪くないかも。
「…ふふ、きもちいかも」
ほんの少し首を捻ると、彼女は相変わらず頬を染めたままおしまい!と手を離してしまった。
「えー、言い出したの青ちゃんじゃん」
「や、なんか恥ずかしいですこれ」
「…えー?」
照れた表情の彼女にぞくりと心が揺れる。
ほんの少し、大胆になってもいいかな?なんて悪い心の赴くままに僕は彼女の首元に顔を埋めてみた。
「ひゃ、あ…」
「冷たい青ちゃんに甘えてみよ」
じゃれあうフリをしながらも、漏れる吐息と甘い声にくらりと脳が揺れる。
すっかり歯止めの効かなくなった僕。尖らせた舌先で首筋をつつと舐めると、彼女の身体が小さく震えるのがわかった。
「や、まもとさっ、や…りすぎです、っ…!」
「…ごめんごめん、」
ぱっと顔を離した時に見えた、眉を下げた彼女の顔はどこか唆るものがあって。
「じゃあ、」
僕は彼女の目元に小さく唇を落として、至近距離で笑う。
「ごめんねのキスしとく、…ね?」
わななく彼女の口元、思わず緩む頬もそのままに彼女に擦り寄る。
「それとも…こっちがよかった?」
その震える唇を親指でなぞると、戸惑いながらも一気にその目に欲が灯る。
「…言ってくんなきゃ、わかんないよ?」
すっかりその気になってしまった僕…と、そんな僕の左袖をきゅっと握って、ゆっくりと目を閉じる青ちゃん。満更でもないその態度にすっかり期待してしまう。
一思いにその熟れた唇を奪おうとしたその時。
「やまもとー!」
撮影部屋から伊沢さんの大声が聞こえて、彼女は慌てて僕を突き放した。
「ごめーん!ホワイトボード足りないわ!持ってきて!」
撮影部屋のドアをほんの少し開けてそう叫ぶ。僕は青ちゃんに微笑みかけた後、わかりましたー!と伊沢さんと同じトーンで返事をして、呆気に取られる彼女の頭を撫でながら立ち上がった。
「…もう!」
タイミングの悪い伊沢さんのせいで、すっかり我にかえってしまった青ちゃんは、真っ赤な顔のまま僕を睨んだ。
(でもまあ、止めてくれてよかったかも。)
# 子猫のワルツ
(だって、そんな物欲しそうな顔されたら…とまんなくなっちゃうでしょ?)