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「やだってば!マジで!」
「そんなこと言わないで!」
「なに言い合いしてんの」
伊沢と青ちゃんの騒々しさにゾロゾロと集まったメンバー。
「着てくれないの!俺が買ってきたミニスカポリス!」
-
「いやマジとち狂ってんな伊沢!私がそれをハイ分かりました着ます~♡って言うと思ったの?」
「社長命令」
「…職権濫用」
こめかみを抑えて深いため息をつく青ちゃん。
「まあ、似合うと思うけど?」
「俺も青ちゃんのポリスみたいわあ」
「…河村、須貝さん。」
キッと鋭い目で睨まれて肩を竦めるふたり。
その隙に、お前には甘いから!と伊沢が山本の肩を小突く。
「えー、まあ、僕も、見たいなあとは思うけど…」
はにかんで青ちゃんをちらとみる山本。天然でこれだから厄介だ。
「っ…!」
「お、効果覿面!福良さんもホラ!」
すっかり外野の気分で見ていた俺は慌てて笑う。
「まあ、…似合うだろうなと思うけど」
「福良までぇ…」
「ひゅー、福良さんに言われたら堪らんでしょ!ね!ね!」
伊沢はひらひらとコスチュームを青ちゃんの前にかざす。にしてもなんでミニスカポリスなんだろう。
「あーもう分かった!着ればいいんでしょ着れば!」
眉間にシワを寄せて青ちゃんが叫ぶ。根負けというのはこういうことを指す、らしい。
-
「なんで福良さんがチェックしてからなの?!」
伊沢のブーイングにまた顔を顰める青ちゃん。
撮影部屋で着替えを終えた彼女は、ご丁寧にブランケットに包まり隙間から俺たちを睨む。
「福良が問題無しと判断したらみんなの前に出ます。というわけで、福良、はやく」
「…はいはい」
キッチンでコーラを飲んでいた俺は、しばらく野菜強要しないからどうかNGを出してくれ!という彼女からの短くも切実なメッセージをもう一度見返してから部屋に向かった。
(俺も、男なんだけどなあ)
「じゃ、お邪魔します。」
(それも、この中でも割と…タチの悪い。)
「青ちゃん、」
「まって、心の準備するから」
2人きりの撮影部屋の片隅、小さく蹲った青ちゃんは深く息を吐く。美人だけど男勝りな彼女にとっては、堪らなく恥ずかしいことなのだろう。
「はいはい」
「ふー、…はい。いいよ」
ゆっくりと振り向いた先には、胸元が深く開いたブルーの半袖シャツに、タイトで際どい丈のミニスカートを纏う彼女。
「なに、笑ってんの」
もじもじと動かす脚は網タイツに覆われ、手にはご丁寧に手錠がひとつ。
「…伊沢、こういうの趣味なのかな」
「し、知りません!」
真っ赤に染まった顔を背ける青ちゃんが可愛くて、ゆっくり詰め寄る。
「ていうか、着替えたフリでもよかったのに。」
「それは、まあ…」
「…見て欲しかった?」
「違うから!」
気づけばあっという間に彼女の後ろは壁だけになる。
ごくり、思わず喉が鳴る。嗚呼、多分今悪い顔しちゃってるな、なんて思いながら彼女を見つめる。
「ね、福良…?」
「静かに、ね?」
「…ちょ、なっ!」
つつ、と太腿に指を這わすと彼女の肩が震える。柔く噛んだ唇、憂いのある顔…こんな青ちゃんをみんなの前に出すのはよろしくないなあ。
「…そんな顔しないでよ」
「…え?」
「めちゃくちゃ、…そそられちゃう」
極上の笑顔のまま唇を触れる直前まで寄せる。強張った身体と、色の透けて見える瞳に、欲が芽生える。
(、このまま、俺のものにしたい。)
「…なんてね」
ぱっと体を離すと、彼女は一瞬驚いた顔をして、そのまま壁伝いにずるずると座り込んでしまった。
「福良、あんた…」
「青ちゃん、満更でもない顔してたけど?」
「そっ…」
「ね、青ちゃん」
-
撮影部屋を出ると、目を輝かす男衆たちの眼差しに晒される。
「福良さん!どうだった?!」
「や、ちょっとあれは可哀想かも…」
「えー?!」
「流石にね、セクハラ紛いというか…」
眉を下げて困った顔をすれば、その微妙な雰囲気に当てられた男たちの眼差しはゆっくりと戸惑いに切り替わる。
「…今回はちょっと、辞めてあげたほうがいいかも」
念押しに、申し訳なさを孕んだ笑顔をひとつ落としたところで、元の服に着替えた青ちゃんがいそいそと出てきた。
「…ちぇ、次はもうちょい控えめのやつにしよーっと」
雰囲気を汲んだ伊沢の発言で場はすこし和らぎ、彼女を待ち構えていたメンツはぞろぞろと持ち場に戻っていく。
(あんなの、みんなには見せられないよね)
横目で彼女を見ると、まだ落ち着かない様子で。
小さく期待に揺れる彼女に微笑みかけながら、誰にも気づかれないように、その掌を柔くなぞった。
(俺だけの、トクベツにしたいなあ)
# 知能犯のシナリオに
(ね、青ちゃん。やっぱり、俺だけの人にならない?)
「そんなこと言わないで!」
「なに言い合いしてんの」
伊沢と青ちゃんの騒々しさにゾロゾロと集まったメンバー。
「着てくれないの!俺が買ってきたミニスカポリス!」
-
「いやマジとち狂ってんな伊沢!私がそれをハイ分かりました着ます~♡って言うと思ったの?」
「社長命令」
「…職権濫用」
こめかみを抑えて深いため息をつく青ちゃん。
「まあ、似合うと思うけど?」
「俺も青ちゃんのポリスみたいわあ」
「…河村、須貝さん。」
キッと鋭い目で睨まれて肩を竦めるふたり。
その隙に、お前には甘いから!と伊沢が山本の肩を小突く。
「えー、まあ、僕も、見たいなあとは思うけど…」
はにかんで青ちゃんをちらとみる山本。天然でこれだから厄介だ。
「っ…!」
「お、効果覿面!福良さんもホラ!」
すっかり外野の気分で見ていた俺は慌てて笑う。
「まあ、…似合うだろうなと思うけど」
「福良までぇ…」
「ひゅー、福良さんに言われたら堪らんでしょ!ね!ね!」
伊沢はひらひらとコスチュームを青ちゃんの前にかざす。にしてもなんでミニスカポリスなんだろう。
「あーもう分かった!着ればいいんでしょ着れば!」
眉間にシワを寄せて青ちゃんが叫ぶ。根負けというのはこういうことを指す、らしい。
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「なんで福良さんがチェックしてからなの?!」
伊沢のブーイングにまた顔を顰める青ちゃん。
撮影部屋で着替えを終えた彼女は、ご丁寧にブランケットに包まり隙間から俺たちを睨む。
「福良が問題無しと判断したらみんなの前に出ます。というわけで、福良、はやく」
「…はいはい」
キッチンでコーラを飲んでいた俺は、しばらく野菜強要しないからどうかNGを出してくれ!という彼女からの短くも切実なメッセージをもう一度見返してから部屋に向かった。
(俺も、男なんだけどなあ)
「じゃ、お邪魔します。」
(それも、この中でも割と…タチの悪い。)
「青ちゃん、」
「まって、心の準備するから」
2人きりの撮影部屋の片隅、小さく蹲った青ちゃんは深く息を吐く。美人だけど男勝りな彼女にとっては、堪らなく恥ずかしいことなのだろう。
「はいはい」
「ふー、…はい。いいよ」
ゆっくりと振り向いた先には、胸元が深く開いたブルーの半袖シャツに、タイトで際どい丈のミニスカートを纏う彼女。
「なに、笑ってんの」
もじもじと動かす脚は網タイツに覆われ、手にはご丁寧に手錠がひとつ。
「…伊沢、こういうの趣味なのかな」
「し、知りません!」
真っ赤に染まった顔を背ける青ちゃんが可愛くて、ゆっくり詰め寄る。
「ていうか、着替えたフリでもよかったのに。」
「それは、まあ…」
「…見て欲しかった?」
「違うから!」
気づけばあっという間に彼女の後ろは壁だけになる。
ごくり、思わず喉が鳴る。嗚呼、多分今悪い顔しちゃってるな、なんて思いながら彼女を見つめる。
「ね、福良…?」
「静かに、ね?」
「…ちょ、なっ!」
つつ、と太腿に指を這わすと彼女の肩が震える。柔く噛んだ唇、憂いのある顔…こんな青ちゃんをみんなの前に出すのはよろしくないなあ。
「…そんな顔しないでよ」
「…え?」
「めちゃくちゃ、…そそられちゃう」
極上の笑顔のまま唇を触れる直前まで寄せる。強張った身体と、色の透けて見える瞳に、欲が芽生える。
(、このまま、俺のものにしたい。)
「…なんてね」
ぱっと体を離すと、彼女は一瞬驚いた顔をして、そのまま壁伝いにずるずると座り込んでしまった。
「福良、あんた…」
「青ちゃん、満更でもない顔してたけど?」
「そっ…」
「ね、青ちゃん」
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撮影部屋を出ると、目を輝かす男衆たちの眼差しに晒される。
「福良さん!どうだった?!」
「や、ちょっとあれは可哀想かも…」
「えー?!」
「流石にね、セクハラ紛いというか…」
眉を下げて困った顔をすれば、その微妙な雰囲気に当てられた男たちの眼差しはゆっくりと戸惑いに切り替わる。
「…今回はちょっと、辞めてあげたほうがいいかも」
念押しに、申し訳なさを孕んだ笑顔をひとつ落としたところで、元の服に着替えた青ちゃんがいそいそと出てきた。
「…ちぇ、次はもうちょい控えめのやつにしよーっと」
雰囲気を汲んだ伊沢の発言で場はすこし和らぎ、彼女を待ち構えていたメンツはぞろぞろと持ち場に戻っていく。
(あんなの、みんなには見せられないよね)
横目で彼女を見ると、まだ落ち着かない様子で。
小さく期待に揺れる彼女に微笑みかけながら、誰にも気づかれないように、その掌を柔くなぞった。
(俺だけの、トクベツにしたいなあ)
# 知能犯のシナリオに
(ね、青ちゃん。やっぱり、俺だけの人にならない?)