第2話!
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パパとお話してからの展開は急だった。
お願いした後、快く了承した後彼は叫んだ。
「息子共ォ!新しい家族が増えたぞ!宴だァ!!」、と。
そして今に至る。
「おぅ!新人!飲んでるかぁ!?」
「お前ちっちぇなァ!
ほら!飯はまだいっぱいあるんだ!食え食え!!」
飲めや歌えのどんちゃん騒ぎの甲板には、でろんでろんに酔っ払った船員の方々で溢れかえっている。
遠くにはパパや、隊長格のみんなが見える。
私は目の前に出される沢山の料理や酒を消化しながら、船員の方達との挨拶回りをしている。
「アキ・ドラグニルです。
今日からよろしくお願いします!!」
「おぉぉー!!ヨロシクなぁ!」
そんな会話を何人と交わしたのだろう。まだまだ挨拶できていない船員は沢山いる。
今日中に終わるのかなぁ…と遠い目になっていた頃、近くにいた船員の1人にこう告げられる。
「お前、まさかこの人数一人一人に頭下げてんのか…!?」
「え?あぁ、そうですね。挨拶は大事ですので?」
彼は心底驚き、目を白黒させる。
「この人数に挨拶たァ何日経っても終わんねぇよ!
お前走ってオヤジんとこ行ってこい!」
「えぇ…そんなことを出来るわけないですよ!俺、ちゃんと自分でしたいのに!」
「馬鹿!誰がオヤジにしてもらえなんて言ってんだよ!
まず、オヤジ達がいるところに挨拶!
んで、そのあと甲板にいる他の奴らに挨拶!どっちも大きな声で叫べよ?この甲板は、広いんだからな。」
目から鱗とはこのことだと思う。
彼―名をデュースと言うらしい―は、最後に私の背中を押してニッと笑った。
「行ってこい!」
「はい!」
パパ達の所に着き、私は大きな声で挨拶をした。
「こんばんは!
アキ・ドラグニルです!
魔法全般とお掃除が得意です!!
これから色々と迷惑かけるかもしれないけど、よろしくお願いします!!」
「おう!俺はサッチ!四番隊の隊長で、この船のキッチンをまかされてる!腹減ったら何時でもいいな!
で、ここで輪になって飲んでるむさ苦しいヤツら全員隊長だ!」
「むさ苦しいとは失礼なこと言いやがる。
俺は十六番隊隊長のイゾウさ。この通りワノ国出身だ。」
など、サッチ隊長を筆頭に次々と自己紹介をしてくれる。…皆さん最後に絶対私の頭を撫でながら。
「あの、なんで皆さんそんなn「アキー!!」っ!エース!!!」
疑問を口にしようとした所で私の言葉は遮られる。
「なんだよエース、もう仲良くなったのか?」
サッチ隊長がエースのうでを肘でつつきながら、抜けがけかぁ?と聞く。エースはそれに笑顔でおぅ!とこたえこちらへと近づいてくる。
「さっきは悪かったな!1人にして!
寂しくなかったか?」
「はぁ!?べっつに!?寂しくなんてなかったよ!!エースこそ寂しかったんじゃないの!?」
「あぁ!当たり前だろ!アキと会えなくて寂しかったさ!」
「「「…………」」」
一同沈黙。
パパですら目が点になっている状況で、尚も彼は言葉を続ける。
「なあ、さっき見せてくれたやつ皆にも見せてやれよ!」
俺もまた見てぇ!と、そういった彼の笑顔に私は弱いのだ。
しかし、私にはまだ仕事が残っている。
「エース、あのね、俺まだ他の皆さんに挨拶してないからそれ終わってからでもいい?」
「えー、いいよ。」
エースからも許可を貰い、私は甲板へと視線を向ける。そして、大きく、大きく息を吸い込んだ。
「皆さんこんにちは!
新しく乗船しました、アキ・ドラグニルです!
ふつつか者ですが、ヨロシクお願いします!!」
ハロー、忌々しき安寧の日々
((新しい家族にカンパーイ!!))
((俺達のオヤジにカンパーイ!!))
(なァ!早く見せてくれよ!!)
(ほら!そんなひょろひょろの身体じゃ海賊じゃやってけねぇぞ!食え食え!!)
うーん。うるさいなぁ。